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突如、自分内にカントリー・ブーム!

どうも。

 

 

実はですね、この1週間ほど。

 

 

ずっと、カントリーを聴き続けています(笑)。

 

 

きっかけはこれですね。

 

 

 

 

このミランダ・ランバートのアルバムがことのほか、気に入ってしまったんですね。彼女のことは5年くらい前にグラミーでノミネート、パフォーマンスした時から気にはなっていたんですが、今回ちゃんと聞いてみようと思ってアップル・ミュージックで聞いたら、すっごい完成度高いのね。彼女、基本的にロッキン・カントリーなんですが、世が世ならブルース系のハードロック・バンドでも十分通用したくらいパンチの効いた歌い上げ系だし、アレンジもすごくモダンで、「10年前のロックの使い古し感」も全くないし。しかも今回、2枚組24曲っていう、カントリーとは思えない大作なんですけど、曲も24曲中20曲で書いてるし。さらにアップル・ミュージックのプレイリストで以前の曲も聞いたらさらに良かったですね。今、アメリカで「Crazy Ex-Girlfriend」って人気ドラマがあるんですけど、これ、彼女の代表曲の名前からきてたことも、この過程で知りました。

 

 

この人、今、「ザ・ヴォイス」でジャッジやってるブレイク・シェルトンの元嫁(なので新作のテーマが傷心の旅)なんですけど、調べたらブレイク・シェルトンって一切、曲を書かない人で評価も低いんですね。これ、別に彼に限ったことじゃなくて、カントリーって分業制が珍しくない世界だからそういうことってよくあることなんですが「なんだ。才能が釣り合ってなかったのか」とは思いましたけどね。

 

 

で、カントリーは以前にジョニー・キャッシュとか、ロレッタ・リンも聞いてた時期があって、「昔のカントリーって面白いんだな」と思ってはいました。特に歌詞を聞き込むと、特に昔のやつは起承転結のある物語形式で、そのストーリーを聞くのが楽しかったりします。キャッシュだったら「いやあ、悪いとは思いながらも、また殺しちまった」みたいなえげつない曲結構あるし、ロレッタ・リンは「こんど浮気したらシメるぞ、ゴラア!」みたいな曲が多く、他にも「もう妊娠に悩まなくて大丈夫。だって、もうピルがあるもん」と、七人くらい子供産んだ体験から語ってるとか、かなりのユーモア・センスがあるし。「こういうのをもっと深められないかな」と思ってたら、2人はまりました。それが

 

 

 

 

 

マール・ハガードとドリー・パートンですね。ハガードはジョニー・キャッシュに近いんですけど、素晴らしいシンガーソングライターです。彼は若い時にムショ暮らしをしていたんですけど、獄中とか呑んだくれの男の悔恨の気持ちとか、郷愁とかに妙に説得力があります。「お袋は俺を矯正しようと女一手で頑張ったが、そんな生き方を俺は拒んじまったんだ」みたいな曲ですね。これはグレイトフル・デッドもカバーしてましたけど。晩年の曲でも「こないだ親父が死んだ。でも、年取ったから泣かない。テレビのニュースつけたら、ここからそんなに遠くないところで人が殺し合いをしている。でも、年取ったから泣かない」とか、「逆にそういうこと言われると、すごくズシンとくるな」ということを歌いますね。彼は今年亡くなって、デッドの曲で知ってたんですけど、歌詞の中身までを知ったのは今回が初めてでしたね。これはミランダがフェイヴァリットにあげてたんで聞きました。

 

 

 あと、ドリー・パートンも存在はもちろん知ってましたけど、歌詞までじっくり聴いたのは初めてでしたね。初期の「Coat Of Many Colors」という曲がすごく染みましたね。「子供の頃、うちは貧乏でコートを買う金もなかったんだけど、ママがいろんな布地で塗ってコートを作ってくれた。いろんな色のコートで、その真心が嬉しくて学校に着て行ったらみんながバカにした。どうしてかしら。すごく心がリッチな服なのに」って感じでジーンときましたね。1970年くらいですけど、この当時のカントリーって、まだ2拍子、3拍子のゆっくりなリズムが多くて音もうるさくないから歌詞がすごく聴きやすいんですね。「ああ、本来、こうやって聞くものだったんだな」と思いましたね。

 

 

 それで、ネットでいろんなオールタイムを頼りに歴史を調べて重要そうなのを聞いて、まだチェック中の段階ですね。ウィリー・ネルソンなんかは元がソングライター出身なのでアレンジャーとしては音楽の多様性に貢献してるけど、歌詞はそんなにグッとこないな」とか「カントリーのロック化に貢献したと言われて近年再評価もあるドワイト・ヨーカムはロックというよりロカビリーだけど、かっこいいな」とか、そんな感じで。

 

 

 そして、今のシーン見てたら、実は今年いいリリースが他にあったんですね。

 

 

 

 

それがマーゴ・プライスと、スタージル・シンプソンですね。マーゴはジャック・ホワイトのレーベル、サードマンからデビューしたんですけど、これ、すごく評判だったんですけど、非常に良くできています。これはクラシック・カントリーをモダンに復活させていますね。曲調が昔ながらの2拍子、3拍子になってるんですが、そこにいかにもジャック・ホワイトなガレージ風のロック・アレンジが加わってて。歌詞も、貧しい生い立ちから故郷を離れて旅に出るとか、刑務所暮らしの悔恨とか、昔ながらのカントリーの主題を扱っていたり。声もロレッタ・リンとかドリー・パートン直系の高くてキーンと抜ける声だったり。温故知新的な面白さがあります。

 

 

そしてグラミーの最優秀アルバムにノミネートされて一躍サプライズで注目されているスタージルですが、これ、すごいアルバムでしたね。ニルヴァーナの「イン・ブルーム」のカントリー・カバーで話題になった人ですけど、それだけじゃないです。特にアレンジ力ね。ストリングスもホーンも、えらくアンサンブルが凝った複雑なアレンジしてきます。そして、そうかと思ったらいきなり、カントリーと関係ないハードめなロックをやってきたり。そして本人も、低い声で声裏返して正統派カントリーを歌ったかと思ったら、16ビートのファンク・リズムに乗ってシャウトし始めたり。なんでも自在です。こんな才能、隠れてたんだなあ。

 

 

今年はインディ・ロックの界隈で、ちょっとカントリー・っぽいエンジェル・オルセンが話題でしたけど、僕の中ではミランダとマーゴとスタージルの方が評価的には上ですね。

 

 

ただ、あんまりこのブーム、長引かせたくないですけどね。やっぱ、アメリカでのリスナー層の顔を思い出すとねえ(苦笑)。ただ、音楽には罪はないし、この世界でも質の良いもの、悪いものは、他のジャンルと同じようにあるわけだし。少なくとも、「誰が自分で曲も作れて、誰がただ歌わされいるだけなのか」とかみたいなことは、今回の体験で理解できるようになって、それが全米チャートの分析で行かせるのは収穫でしたけどね。ただ、来週には違う音楽がブームになっていそうな気はしますが(笑)、たまに戻ってきそうな気もしてます。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 19:08
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リオに来ています

どうも。

 

 

今、リオに家族で来ています。パソコンを持って来てないので、ケータイから打っています。

 

詳しくはまた明日以降にでも。

author:沢田太陽, category:個人話, 12:00
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itunesチャートで世界のヒットをチェックする毎日(3)〜よく見ると、その国のロック史まで見えてくる

どうも。

 

 

今日は、こないだからしている世界のitunesチャートの話の続きをしましょう。

 

 

前回は、世界のチャートの最新の動きの話をしましたが、今回はその国で古くから人気のある物に関してお話ししましょう。

 

 

僕がitunesのチャートの面白いと思うところは、それが公式のナショナル・チャートよりも、新作よりカタログが強い、ということです。つまり、「どういう旧譜がその国で人気あるか」までがわかることです。

 

 

 新作で入っている物がうまっていないと「その国のチャートはいい加減なんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、僕の味方は逆です。逆に、「世の中、そんなにみんながみんな、新作に感心もって聴いてるわけがない」と思ってます。ある程度、古くからの物が入っている方が自然だと思います。

 

 

 そして、そこでロングセラーになっている作品から、その国で昔からどんなものが流行っているかも伺えるのがいいです。たとえばブラジルだと、僕がここで何度か紹介している、レジァオン・ウルバーナという、80年代のブラジリアン・ロック・ブームのときの最大のバンドのベスト盤が、リードシンガーが亡くなって20年経つのにベスト盤がいまだに売れ続けています。ついこないだ20回忌だったので、今はまたトップ10に入っていますね。かっこいいですよ。スミスとU2とREMの要素があって。

 

 

 その他にも、彼らの弟バンド的存在のキャピタル・イニシアルも入ってるし、ライバルだったパララマス・ド・スセッソ、また、映画「シティ・オブ・ゴッド」でも曲のかかる、ブラジリアン・ロックの父、ハウル・セイシャスやブラジリアン・ソウルの父チン・マイア、ブラジリアン・ロック・クイーンのヒタ・リーのベスト盤も100位内のランクイン常連です。彼らの方が、カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル、ミルトン・ナシメントといった、日本のブラジル音楽ファンにも知られたアーティストの旧譜よりも定番化してチャートに入っています。実際、巷で耳にする量も、今紹介した人たちの方がありますからね。

 

 

 あと、同じような傾向はアルゼンチンにもあります。ここにはソーダ・ステレオっていう、キャリア初期がポリスみたいで後期がニルヴァーナみたいな、それはそれは80〜90年代に巨大なバンドがあったんですけど、彼らのベスト盤も、アルゼンチンだけでなく、メキシコから南のほとんどのスペイン語圏の国でず〜っと100位以内どころか、国によってはトップ10に入り続けていますね。チリでも、ロス・プリシオネロスという、これも80年代のバンドのベスト盤が入り続けてます。

 

 

 これは社会的背景の問題があります。南米って、どこの国もそうなんですけど、80年代の半ばに、「キューバみたいにならないよう」としてアメリカが後ろ盾した右翼軍事政権が終わって民主政治が戻っているんですよ。ロックバンドが流行り出したのはその直後からなんです。それがちょうど、世界でライブエイドがあった頃で。あの頃のロックの「愛と平和のメッセージ」って、国のリアリティで結構切実だったんですよね。だから、その頃に活躍したポリス(スティング)にせよ、ダイア・ストレイツにせよ、フィル・コリンズとか、その頃のアーティストのベスト盤もこう言う国だと売れますね。あんまりイメージとしては必ずしもカッコよくない(特に僕はダイア・ストレイツは苦手です、苦笑)んですけど、それも事実なんでね。

 

 

 

 これと全く同じことは、この当時、社会主義が崩壊中だったロシアやポーランドといった国々にも言えることです。ロシアだったらキノーっていう中国系ロシア人の人がやってたジョイ・ディヴィジョンみたいなバンドがあるんですけど、このバンドのベスト盤も延々売れ続けてますし、その頃に活躍した80s半ばから後半のロシアン・ロックがいまだロングセラーになっていますね。あと、さっきも言った、ライブエイド系のバンドもいまだにこういう地域では強いです。惜しいのは、旧ユーゴスラヴィアですね。ここにもデカいシーンがあってロシアに匹敵する規模だったんですけど、これがクロアチアとかセルビアに細かく分裂したことで、その影響力がよくわからなくなっています。クロアチア、セルビアにはどうやらitunesがないっぽいですし。

 

 

 あと、社会情勢に関係なく、英米以外だと、80年代から「ロックがビジネスになりはじめた国」というのが多いんですね、これが。それは主に先進国で目立ちますね。オーストラリア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、そして日本です。60sのビートルズとかストーンズの台頭時にバンド文化が根付いた国って意外と少なくて、英米以外だと実はせいぜいオランダくらいで、あとは日本でGSがあったのと、オーストラリアとスペインでそこそこの規模のがあった程度です。あと、フランスとかブラジルだと、アイドルのアレンジがロック調とかで、ドイツ、イタリアはプログレが来るまでロックはほぼ不毛に近いです。

 

 

 こういう国々というのは、70年代まではバンドよりもむしろフォークシンガーのヒットが目立って、ハードロックやプログレのバンドがアンダーグラウンドで存在する、というパターンが目立っていたんですけど、パンク〜ニュー・ウェイヴを機にバンドが増えて、結果的に80sの初頭からバンドブーム、というパターンがすごく目立ちます。

 

 

 ちょうどいいことに、この頃にMTVのブームがあって、この頃にオーストラリアとドイツのバンドに関しては英米圏でも積極的に紹介されていたんですね。実は僕が、「英米以外のロック」というのに興味を抱いた最初の瞬間がこの時期です。そして、このあとのライブエイドですね。これが実はロックの存在を世界的に広める決定的な役割を果たしていたわけです。なので、これらの国々でも、その当時のブームの先駆けになったようなバンドやソロ・アーティストのベスト盤や現在の作品が上位に入っています。オーストラリアではコールド・チゼル,フードゥー・グールズ、それからもちろんインエクセス、ドイツだと実はネーナがいまだに現役で強く、そのほかにもハーバート・グローネマイヤーっていう「Uボート」の俳優だった人(歌、メチャクチャうまいんですが)とか、あと廼偉バウテンとかアンダーグラウンドな物の影響力もあるから、この国のニュー・ウェイヴは掘りがいあります。フランスだとテレフォンっていう、ブリティッシュ・ビートとパンクの両方の良いエッセンスを持っているすごいカッコいいロックンロール・バンドとか当時のニュー・ウェイヴ系、イタリアだとこの頃まではまだ「ロックシンガー」がバンドより強くてヴァスコ・ロッシとかズッケロといった人が人気ある頃ですね。スペインだとオンブレスGとかメカーノ、ちょっと90sに入ってますけどエローエス・デル・シレンシオですが、彼らは軍事政権下の南米のスペイン語圏に輸入されて、そこで需要が強かったんですね。その影響で、軍政も何も関係なかったはずのメキシコで大きなロックシーンが90年代に入って出来ることにもなります。

 

 

 あと、90sに入る頃から、北欧が本格的に強くなりますね。これまで単発的なアーティストの輩出の仕方だったスウェーデンが、インディ・ロックから、ヘヴィ・メタルから、ダンス・ポップから、エレクトロまで、どこのシーンでも層が厚くなったんですが、そこに引きずられるようにデンマークとノルウェーも国内のシーンがすごく充実します。アイスランドもここに加わって来ますが、あそこは人口が33万人しかいないのでチャートが調べられません(苦笑)。

 

 

 それから90sの終りくらいから、東南アジアとかトルコでロック人気が出ます。トルコはドイツに移民する人が多いんですけど、ドイツがラムシュタインの成功の影響でニュー・メタル強いんですね。その影響がトルコのものには感じられます。あと逆に中国は80s後半に北京でシーンが芽生え始めたのに広まらず、韓国はR&Bやヒップホップの方がロックより人気でそっちの方が広まっちゃった感じですね。今のK-Popにそれ、顕著ですけどね。インドはボリウッドのサントラのみです。

 

 

 あと、中東とアフリカだけがどうしてもポップ・ミュージック史がはっきりわからないのですが、それ以外の地域で上述したようなものは、今は大概、ストリーミング・サービスで聴けます!大物として僕が名前をあげたようなバンドは、ほぼ全カタログあるほうがほとんどです。チャートで名前調べて、グーグルにかけてみたら、今は類似するアーティストも読めるし、大概のアーティストはウィキの英語版でバイオとディスコグラフィー調べられるし、ヴィジュアルはyoutubeで確認できますからね。本当に便利な世の中になったものです。

 

 

 こういう知識蓄えるだけ蓄えたら、英米視点に偏りすぎの今のロック史、書き換えたもの、作るのが今、個人的に将来的な夢ですね。

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 12:48
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itunesチャートで世界のヒットをチェックする毎日(2)〜実は世界でのヒットは大体同じ・・はずなんだけど・・

どうも。

 

 

では、一昨日に書いた、itunesで世界のヒットをチェックする話の続き、行きましょう。

 

 

僕は前回、「最低でも18カ国分はマメにチェックする」と書きました。そうすると「大変そうだな」と思う人も多いかと思うのですが、それが実はそんなことはありません。

 

 

なぜか?それは

 

 

どこの国も半分は英米圏でのヒットだから。

 

 

特に最近は、ストリーミング・サービスでの影響もあって、シングルはどこも、SpotifyとかApple Musicのヒットリストに載ってる曲が独占状態になってあんまり動かなくなっていますね。あの、変動の激しかったイギリスのチャートまでそうなってますもんね、今。

 

 ブラジルでも、その傾向が強まってますね。今、都会に住んでるような若い子は大半はアメリカン・トップ40系のラジオを聴いてます。それもあって、itunesのトップ100に入るのも、3分の2は英米のヒット曲ですから。他の国も、国によって差はありますけど、自国言語にこだわりの強いフランスのような国でも4〜5割は英米ものですからね。あと、自国シーンが小さい、GDPが高くない国に行くと、ほぼ全部英米のヒットのみ、ということになります。

 

 

 ただ、それが通用しないのが日本です(苦笑)。itunesの最新デイリー・シングル・チャートTop100で英米楽曲の数、なんと

 

9曲!!

 

 

 そりゃ、自国のシーンが育たなくなるほど、輸入ものに頼る文化というのも良くはないと思うし、最近のシングルの世界的な画一傾向も僕は別の意味でも心配です。ただ、それでも、「音楽は国境を超える」とは一応言うものではあるし、もっと共用したっていいじゃないかとは思うんですよね。大体、洋楽文化自体は戦後からあって、英米系のロック・アーティストの招聘ライブの歴史だって古い。ビートルズの公演実現させた、10国あるかないかの貴重な国でこれってのもちょっとないんじゃないかと。しかもitunesって、特典目当てでCD買うアイドルの購買層があまり含まれていないはずですが、それを除いてこの結果というのはいかがなものでしょうかね。

 

 アルバムに関しては、各国、シングルよりも母国物が強いですね。それでも英米ものは3〜4割くらいの占め方です。

 

 

そして,今週で言うなら

 

 

 キングス・オブ・レオンの新作「Walls」は英米をはじめ、西欧、東欧、オセアニア、南米ではどこでも1位かトップ3、そこまで強くない国でも悪くてもトップ10、という感じです。ブラジルは彼ら、2010年以降、3回デカいライブやってるので1位です。

 

 

 それが日本になると、アルバムで洋楽が入るのがシングルよりも増えますがそれでも18枚、KOLのこのアルバムも、以前よりも売れるようになった気がしますが、それでも発売直後のデイリーでやっと30位。

 

 

 しかも日本の場合、洋楽ものでトップ100に入るヴァリエーションが狭いんだ、これが。英米の最新ヒットに対応できるのがロック系しかないは、逆にロングセラーになるのはジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトのアイドルものしかないは。カーリー・レイ・ジェプセンがえらく売れてるのも特色ですね。あれ、評判は良い作品ですけど、不思議なビッグ・イン・ジャパンになってますね。

 

 

 「日本で売れる洋楽にヴァリエーションがない」と言ったのは、他の国とロングヒットになってるものがあまりに違うからです。他の国だと、今回入ったキングス・オブ・レオンもそうだし、キラーズ、フローレンス&ザ・マシーン、マムフォード&サンズみたいな、最近のフェスでヘッドライナーつとめてるようなアーティストのアルバム、結構長く売れてるんですよ。ブラック・キーズもそうだし、あと、シングル・ヒットの影響もあってイマジン・ドラゴンズとかフォスター・ザ・ピープルもところによって強いですね。それが部門別の「ロック」「オルタナティヴ」のチャートだと、なお顕著です。そこまで見てみると、XXとかアラバマ・シェイクスの名も目立ちます。

 

 

 そこが日本だと、最近のフェスのヘッドライナーの陣容を全く把握してないのか、前述したようなアーティストが全然売れません。ロックで売れてるのでって、グリーン・デイとかレッチリとか、それに類するものですね。そりゃ、その2つ、万国共通で売れますけど、ポップパンクもそうだけど、「それに類するもの」はもう世界的にそんなに売れないんですけどね。あと、一部のUKロック。それもオアシスとかレディオヘッドとかアークティックとか、いわゆる世界的に定番化したもののみですね。「今、実際のところ、どんなバンドが本当に影響力あるのか」。それが本当に伝わってないんだなとガッカリするものです。あと、「ロック」「オルタナティヴ」のチャートでさえ、日本のものばっかりで完結してしまっていますね・・。

 

 

 僕がこれまでよく言ってる不満って、アメリカとイギリスから遅れてるってだけじゃなく、「地球上のほとんどの先進国に比べ遅れてる」ということです。それどころか、南米とか、一部のアジアとかでも日本より英米の流行取り入れるの上手い国、ありますからね。ストリーミングの普及がものすごく遅れたのもそうだけど、もう少し、「国際基準」、本当に知っているのか、まずは業界からしっかり見直した方が良いと思います。

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 18:38
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itunesチャートで世界のヒットをチェックする毎日(1)〜なぜ、そんなことに興味を持ったか

どうも。

 

 

今日は、ここ数週間、僕の中で興味を抱いているこの件について話しましょう。

 

 

それは題して

 

itunesチャートで世界のヒットをチェックする毎日!

 

 

という、ことなんですけどね。

 

 

このことに関しては言いたいことが多いので、何回かに分けて語ることにしますね。

 

 

「いろんな国の流行り音楽がわかったら、楽しいだろうなあ」。そういう考え方は、僕がブラジルに引っ越したときからありました。ただ、それは僕が、ブラジルの音楽の専門家になりたい、ということではありません。だって、つまんないのも、すっごく多いんだもん(笑)。それに、やっぱりなんだかんだ言っても、僕は英語圏のポップ・ミュージックをルーツにして育っているので、どうしても、その価値観でのものの見方しかしません。

 

 

 でも、そっちの方が自然だとも思うんです。だって、日本人だからと言って、他の国の人から好きな音楽が「アニソンとか演歌」とか思われたら、そんなの嫌じゃないですか(笑)。それは昔から思っていたし、ブラジルの場合だって、そこで流行ってる音楽が「サンバかボサノバ」だと思われたら、これも同様にすごく嫌です。そういう偏見なしに、実際にそこでどういう音楽がリアルに流行っているのか。僕はそこに興味があるわけです。

 

 

 ただ、そうは言っても、なかなか時間はかかりましたよ。まず、「ヒットをどこで調べるか」。これが問題なわけです。英語圏のヒットなら、検索すればどこをチェックすればいいか、すぐにわかるものですが、非英語圏となった場合、そうは行きません。また、国よっては、正式なヒットチャート機関を持たないところもある。そうなった場合、なかなか調べにくい。ましてやそれが「その国の今のヒットだけじゃなくて、少し前、10年、20年前のヒットも知りたい」となったら、もっと骨が折れます。そういう場合、Wikipediaの英語版で、たとえば「French Rock」とか「Italian Rock」とか検索にかければ大体のことは調べられるし、その国のロックのオールタイム・ベストの資料なら、英米圏以外だとオーストラリア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ロシア、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルあたりまでなら見つけてます。こうした国だと、ある程度、ローカルのロック文化もありますからね。そして非常に便利なことに、こういうものを見つけた場合に、youtubeがあれば比較的容易に音も聴ける。「世の中、便利になったなあ」と、3年くらい前までには思っていました。

 

 

 ただ、その頃の技術までなら、これは結構労力のいる作業でした。なぜなら、youtubeで聴く場合、音も悪ければ、再生がとぎれるときもあるでしょ。しかも、ネットが通ってないところでは聴けないし。そう思うと、なかなかやっかいなわけです。そうなった場合、簡単に聴けるものの方がどうしても優先されてしまう。だから、なかなか掘り下げる作業というのが出来なかったわけです。

 

 

しかし、この状況を変えたものが存在しました。それがストリーミング・サービスの存在です。これは画期的でしたね。だって、携帯電話いじるだけで、登録されてる世界中の音楽が簡単に聴けるわけですから!もう、これは夢中にならずにいられません(笑)。これがあれば、出たばかりの話題の新作でも、これまでそんなに聴いて来なかったジャンルにまで手を伸ばして聴けるし、がんばれば、英米圏以外の流行り音楽も即時で聴くことが可能。僕がこのブログでストリーミング・サービスを熱烈に勧めるのは、そうした「ちょっと手を伸ばせばいろんな音楽を聴く可能性が広がるから」です。これはいろんなジャンルに言えることです。僕にはまだそこまで広げる余裕がないですが、それがクラシックとかジャズに広げたい人だっているでしょうし、それが可能になる。素晴らしいと思うわけです。

 

 

 ただ、「最新の英米圏以外の音楽」を聴こうとした場合、これがなかなか億劫だったのは、これまでその国の公式チャートで情報を知ろうとしていたことなんですね。これだと、さっきも言ったように、正式な情報機関がない国もある。あと、それがある国の場合でも、チャートそのものの更新が1週間だから、それ以外に情報が変わらないから見ていてあんまり楽しいものではない、なので、なかなか思い通りに進んでいなかったのです

 

が!

 

 数週間前に、この2つのサイトを見つけてから、それが随分楽になりました。

 

 

https://itopchart.com/

 

 

https://www.hotmusiccharts.com/

 

 

 この2つだと、かなりの数のitunesのチャートがわかります。上のものだと40国くらいのものが、総合チャートだけじゃなくて、ジャンル別のチャートまでわかります。これが案外便利なんですよね。たとえば「Rock」とか「Alternative」とか「R&B」とかだけじゃなく、なぜか「J-Pop」「K-Pop」といったジャンルまである。分かりやすく言うなら「ブラジルでは、どんなJ-Popが流行っているのか」というものまでわかるんです!で、これが案外、「ああ、そうかもね」と思えるもので、これがちゃんと機械集計で出されたものででっち上げたものじゃないこともわかります。僕がブラジルの部門別チャートで判断する限り、データはかなり正確な気がしています。肌感覚で違和感ありません。

 

 

 そして下のものだと、itunesが存在する国、ほとんど全ての国のシングルとアルバムのチャートが見れます。上で足りない国で、どうしても見たい国がある場合はここでチェックすればいいわけです。

 

 

 この2つを見つけて以来、いろんな発見があって個人的には面白いですね。itunesの場合、更新が毎日だし、見ていて飽きませんしね。

 

 

 もちろん、データ的にインチキくさい不正まがいのものがないわけではありません。実は毎週1組くらい、国際的にデータを改ざんしている、あるいは何者かによってされたアーティストというものが存在します。どういうわけだか知りませんが、アジア系にそのアーティストが目立ちます。何週間か前はK-Popの男性アイドルでそれが目立ちました。だって、アフリカにそれが進出しているとは思えないのに1位とかになっていたし、ブラジルに生活していて名前も聞いたことのないソレが1位になったときはさすがに嘘だと思いましたね。あと、残念ながら日本の宇多田ヒカルもその被害にあってましたね。やたら世界中でヒットしてることになっていて、アメリカでも3位だったかな。とにかくものすごい売れ行きみたいになっていたんですが、ビルボード見たらそんなことはなかったですね。あと、今週は、オーストラリアのクリスチャン・ポップのバンドで同じような改ざんジャックが疑われることが起きてます。

 

 

 でも、そういうのが嘘だと理解し、一部ストリーミングのみのリリースのものがあることさえ事前に理解していれば、それ以外は割と、公式チャートよりもリアリティを感じるときさえあるデータが手に入るので、すごく役に立っているのは事実ですね。

 

 

 今、現状で僕がヒットを確実にチェックしているのはこういう国ですね。

 

 

〈西欧〉イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン、

 

〈東欧〉ロシア、ポーランド

 

〈北米、中米〉アメリカ、メキシコ

 

〈南米〉ブラジル、アルゼンチン

 

〈中東〉トルコ、アラブ首長国連邦

 

〈アフリカ〉南アフリカ共和国

 

〈オセアニア〉オーストラリア

 

〈アジア〉日本、タイ

 

こんなとこですかね。数えたら18国ありますね。

 

 

 補足しておくと、カナダはアメリカ、アイルランドはイギリス、ニュージーランドはオーストラリアとチャートがすごく似てるので、あんまり見る気がしません。あと、スイスとオーストリアもドイツのとすごく似ていて。北欧圏は本当はみんな見た方がいいんですけど、スウェーデンが一番デカいのでいいかなと。

 

 

 それ以外のとこだと、トルコとタイが今、ドメスティックなロックシーンがすごく強いとこなので、ちょっと注目してます。あと、アラブ首長国連邦は今、レジャー地で西欧向けの文化が進んでるし、アフリカだと南アがそこにあたるのでカウントしてます。

 

 

 逆に、「国は大きいかもしれないけど、ツラいな」と思って入れてないのが中国とインドですね。この辺りはドメスティックな、国の外からの影響を受けなさ過ぎのものが強過ぎて、ちょっと手が伸びないですね。インドはボリウッドのサントラしか売れませんからね。

 

 

 あと、韓国がどういうわけだかitunesのチャートを発表していないので調べられません。マーケットとしては大きいので知りたいとこではありますが、まあ、世界進出に積極的なので流行りはわかりやすいですけどね。

 

 

 その他、「たまになら見てる」国というのが、オランダ、デンマーク、ポルトガル、ベルギー、ノルウェー、フィンランド、ハンガリー、ウクライナ、チェコ、レバノン、イスラエル、ナイジェリア、インドネシア、フィリピン、チリ、コロンビア、ペルーあたりかな。この辺りだったら、英米のものと、ドメスティックなもののバランスが比較的取れた地域でもあるので。

 

 

 ・・と、われながらかなり自己満足的なことに興味を持ってるですけど(苦笑)、こういうとこでの流行りがすぐに分かる世の中になっているのは、うまいこと利用しようかなと思っている次第です。

 

 

 で、実際、ポジティヴな発見も多いので、その辺りのことは近いうちにまた。

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 20:44
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最近の自分内ブーム

どうも。

 

 

ここ最近、投稿が短くてスミマセン。もう少しでエミー賞あるので忙しくはなるんですけどね。

 

 

今日はここ最近の自分内ブームについて書こうかと思います。

 

 

ここ最近、音楽も映画も堪能しまくっている状態です。音楽はというと、この二つですね。

 

 

 

もう、ニック・ケイヴとフランク・オーシャンばっかり聴いてますね。

 

 

特にニック・ケイヴに関してはすごい勢いですね。ケータイで、過去のアルバム、1日に2枚ペースで聴いてますから。もちろん、新作にハマった(これに関しては数日後、またゆっくり)からですが、もう、これがあんまりにも良くて。以前から好きなアーティストではあったんですけど、全部フォローしていたわけでもなかったんで、改めて通して聴こうかなと思ったら、やっぱ染みますね。僕の場合は特に近作はどれも好きです。90sの半ばに一回好きになって、2000年代にいったん離れたんですけど後半でまた好きになって、という感じでしたけど、改めて聴いてみて大きなはずしがなく常に安定してるのはすごいかなと。ジョニー・キャッシュなきあとの「マン・イン・ブラック」というか、ジム・モリソンが28歳をもし超えて生きてたらこういう世界に行ってたら最高だったな、みたいなそんな世界観ですね。

 

 

 あと、前も言いましたけど、フランク・オーシャンは変わらずブームですね。ニック・ケイヴの合間に聴いてます。1枚目と2枚目を交互に聴いてますね。もちろん人によって好みもあるかと思いますが、どっちともしっかり持ち味を活かしつつも、僕は個人的に今作の方が好きですね。前作は、「70s初頭のスティーヴィー・ワンダーとマーヴィン・ゲイの愛すべき後継者」といった風に僕には映ったんですけど、今作は、そう聴こえるアレンジをあえてとっぱらって、骨格だけのスカスカのサウンドにすることによって、「R&B的なんだけど、それをも超えようとしている」感じが伝わってきますね。装飾部分に頼らないで、極力シンプルにした中でのソングライティングに臨んでる感じがします。近年聴いた作品の中で、ここまでコード進行に凝って、ベースラインなど裏メロが美しい作品、ちょっと思い出せないですね。

 

 

あと、こないだ自分の映画のオールタイム100を作って以来、「見そこねていた」あるいは「見てはいるんだけど内容を思い出せない」「不幸にもネタバレされて見る気がなくなった」みたいな作品を改めて見てみようと思ってこういう感じで見てみました。

 

 

「ひなぎく」

「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」

「地球に落ちて来た男」

「シティ・オブ・ゴッド」

「アラビアのロレンス」

「シルクウッド」

 

 

この中でいうなら、この2つが特にハマりましたね。

 

 

 

 

「ペトラ・フォン・カント」と「シティ・オブ・ゴッド」ですね。

 

 

「ペトラ〜」は70sのジャーマン・ニュー・ウェイヴの奇才RWファスビンダーの、おそらく最高傑作だと言っていい気がします。時代的にも表現的にかなり先を行ったレズビアンのロマンスで、いや、ロマンスというより、ひとりの女性の先走ったエモーションと高飛車ぶりの方がむしろ目立ったりはするんですが、そこに至るまでの心理状態がすごく詳細に描かれているのとドラマ的に優れてますね。あと、制作が1972年なんですけど、この美術・衣装がまんま、1972年の世のグラム・ロックブームの雰囲気を思う存分表現出来ている点でも、時代と絶妙に歩調を合わせている感じがあって刺激的でした。

 

 

「シティ・オブ・ゴッド」は今さら語るのもナンな名作なんですが(苦笑)、ネタバレされて見る気をなくしているうちに、偶然エレビ放送でやっていたのを断片的に見たりでちゃんと見る機会を失ってたんですけど、ちゃんと腰を落ち着けて最初から見たら、これはたしかにすごい傑作ですね!なんか、70年代のブラック・ムーヴィーにこういう作品があったらな、というか、90年代にスパイク・リーとか、アイス・キューブの主演映画で、ニューヨークかコンプトンを舞台にこういう、スラムのリアリティを描いた映画を作って欲しかったな、というところを、遠く離れたブラジルはリオで作られた、といった感じですね。リアリティがハンパなさすぎます。

 

 

 あと、常々、「ブラジル音楽はサンバやボサノバだけじゃねえ!」と言ってる僕にしてみれば、ここでのチン・マイアとかハウル・セイシャスとか、70sの英語圏のロックやソウルを聴く人にうってつけの音楽が立て続けて鳴るのも、今にしてみればすごくそそsります。

 

 そしてこれ、青春映画としても秀逸だし、昨年度のオスカーの作品賞とった「スポットライト」みたいに、ジャーナリズムの重要性、尊さを改めて訴える作品としても優れてますね。

 

 

 ほかに関しては「ひなぎく」は60sのガーリー・ファッションを描いた作品としてはものすごく刺激的だし、この少女の物欲を共産圏時代の東欧で作ったこととそのタブーを感じさせるエンディングも見事ですね。ただ、ストーリー的にもうちょっと何かあっても良い気がしたかな。「地球〜」はデヴィッド・ボウイ主演のカルト映画ですが、「宇宙からやって来たロックスター」という、彼のアイデンティティを改めて紹介するプロモーション映画としては良いんですが、映画全体で見て良い映画とは言いがたいですね。ボウイが大根役者なのは仕方がないとして(苦笑)、相手役のキャンディ・クラークまで演技がド下手なのはなあ。同じニコラス・ローグ監督ならミック・ジャガーの「パフォーマンス」の方が良かったです。

 

 

「アラビアのロレンス」は見たのが昔過ぎて内容を忘れたから見たんですけど、20世紀の史実を知る上では優れてるんですけど、これ以降、監督のデヴィッド・リーンが「エキゾチックな歴史大作監督」として様式美する始まりになった感じもして、なんかプログレの人気バンドみたいだなと思ってちょっと複雑でしたね。それ以前の彼の、小規模セットの人間ドラマの方が好きかな。「シルクウッド」は、「メリル・ストリープでベストなの、なんだろう」と探してみてるうちに見つけたエイティーズの原子力工場のドラマで、監督がマイク・ニコルズなので期待してみたら、期待したほどじゃなかったかな。実話通りに70sっぽく作るべきだったところを、完全にエイティーズ風のファッションでやってしまったのと、サスペンス的な要素を、別の監督ならもっと上手く作れた気がしましたね。

 

 

こんな感じで、映画は発見が多々ありますね。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 19:43
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