RSS | ATOM | SEARCH
ハリウッド・レポーター誌が選ぶ「映画・ドラマ 史上に残る女性キャラクター」トップ50

JUGEMテーマ:洋画

 

どうも。

 

 

昨日は国際女性デーでした。日本ではどうか知りませんが、ブラジルを含んで欧米では結構大きな1日で、僕のニュース・ソースはほとんど全てそれで埋め尽くされていました。

 

 

なので、僕もそれにちなんだことを書きたいなと思って「何がいいかな」と思っていたのですが、これにします。

 

 

アメリカの映画業界誌「ハリウッド・レポーター」が選ぶ、映画・ドラマ史上の名女性キャラクター・トップ50、これにしましょう。

 

カウントダウン形式で行きましょう。

 

50.ジュノ(ジュノ)

49.ペギー・オルセン(マッドメン)

48.ドロシー・ゲイル(オズの魔法使い)

47.モニカ・ゲラー(フレンズ)

46.マリア(サウンド・オブ・ミュージック)

45.アナリス・キーティング(How To Get Away With Murder)

44.サンサ・スターク(ゲーム・オブ・スローンズ)

43.オリヴィア・ベンソン(ロー&オーダー)

42.エレイン・ベインズ(となりのサインフェルド)

41.エイミー・ダン(ゴーン・ガール)

 

 

古典的名作のキャラクターの中に、最近のドラマのものがまざる感じですね。ドロシーは本当にアメリカ人、好きですね。アナリスはこないだオスカー受賞したヴァイオラ・デイヴィスが今テレビで演じてる弁護士ですね。

 

 

40.エリザベス・ベネット(高慢と偏見)

39.ホリー・ゴライトリー(ティファニーで朝食を)

38.ブリアン・オブ・タース(ゲーム・オブ・スローンズ)

37.スカーレット・オハラ(風と共に去りぬ)

36.ケイト・ベケット(キャッスル)

35.キャリー・ブラッドショー(セックス&ザ・シティ)

34.セルセイ・ラニスター(ゲーム・オブ・スローンズ)

33.ゼナ(Zena;Warrior Princess)

32.ムーラン(ムーラン)

31.イレヴン(ストレンジャー・シングス)

 

ここも古典の中に「ゲーム・オブ・スローンズ」の女優陣が混ざる感じです。セルセイ、ヤな奴なんですけどね(笑)。

 

 

キャリー・ブラッドショー、案外低いですね。イレヴンが早くもこの高さです。

 

 

30.ヴェロニカ・マーズ(ヴェロニカ・マーズ)

29.レイチェル・グリーン(フレンズ)

28.ジェシカ・ジョーンズ(ジェシカ・ジョーンズ)

27.アニー・ホール(アニー・ホール)

26.セリーナ・メイヤー(VEEP)

25.クラリス・スターリング(羊たちの沈黙)

24.ザ・ブライド(キル・ビル)

23.レジーナ・ジョージ(ミーン・ガールズ)

22.フリオサ(マッド・マックス 怒りのデスロード)

21.ルーシー・リカルド(アイ・ラヴ・ルーシー)

 

アニー・ホールやクラリスはクラシックですね。もう少し高くても良かった気がします。

 

あと、セレーナが入ったことで、ジュリア・ルイス・ドレイファスの演じるキャラが「サンンフェルド」のエレインに続いて2つめですね。

 

あと、レジーナ・ジョージは悪役人気がすごく高い(笑)。「学校のいじわるチアリーダー」みたいな例で今、この名前言うと、通じます。

 

 

フリオサで思い出しましたが、イレヴンに続いて坊主キャラなんですが、この国際女性デーの前の日にクリステン・スチュワートが金髪坊主になっていたのが結構話題でしたね。カッコ良くてビックリしました(笑)。

 

 

20.ローレライ・ギルモア(ギルモア・ガールズ)

19.プルー、フィービー、パイパー(チャームド)

18.クレア・アンダーウッド(ハウス・オブ・カード)

17.オリヴィア・ポープ(スキャンダル)

16.アイラ・スターク(ゲーム・オブ・スローンズ)

15.フェリシティ・スモーク(アロウ)

14.レイ(フォースの覚醒)

13.カットニス・エヴァディーン(ハンガー・ゲーム)

12.リプリー(エイリアン)

11.フィービー・ブフェイ(フレンズ)

 

 

ローレライ・ギルモアは今や「気の若いママ」の代名詞ですね。僕も大好きです。

 

カットニスとリプリーはトップ10入っても良かったけどなあ。

 

「フレンズ」で一番高いのがフィービーというのが良いです(笑)。

 

ではトップ10を。

 

10.メアリー・ポピンズ(メアリー・ポピンズ)

9.エル・ウッド(プリティ・ブロンド)

8.ディナーリス・ターガリアン(ゲーム・オブ・スローンズ)

7.レズリー・ノープ(パークス&リクリエーション)

6.リズ・レモン(30ロック)

 

ジュリー・アンドリュースも「メアリー・ポピンズ」で2つめのランクインですが、歴史的フェミニズム・キャラですね、メアリー・ポピンズ。イギリスで婦人参政権が求められている時代の万能魔法使いですからね。

 

9位のエルもアメリカだと大人気。頭軽そうだと思われていたお嬢様が立派な弁護士になる話ですからね。

 

「ゲーム・オブ・スローンズ」だとディナーリスが一番高いのは妥当ですね。あの気高さと誇りは惚れるんです。

 

あと、アメリカ人の意識高い系の人たちはエイミー・ポーラー(レズリー・ノープ)とティナ・フェイ(リズ・レモン)って本当に好きですね。この2人の司会コンビのアワードも必ず外しませんからね。後続にクリステン・ウィグとかケイト・マッキノンが出て来ようが「SNLの女性コメディアン」といったら、いまだにこの2人になってしまいますね。

 

 

ちなみにセレーナ・メイヤーとレズリー・ノープが、現存するアメリカのドラマ界で女性大統領になった2人でもあります。

 

 

ではトップ5を。

 

5.ダナ・ スカリー(Xファイル)

4.ミランダ・プリーストリー(プラダを着た悪魔)

 

スカリーもこのテの投票だといつも人気ありますね。

 

そしてミランダ・プリーストリー。メリル・ストリープが還暦超えた現在でもすごい人気なのは、すべてこのキャラのおかげと言っても良いのではないかな。ポップ・カルチャーにおける、この10年で最大級の有名キャラですからね。オスカー穫った役よりも重要な気さえしてます。

 

ではトップ3

 

3.バフィ・サマーズ(バフィ 恋する十字架)

 

バフィもアメリカ人、本当に好きですね。サラ・ミシェル・ゲラーがこれに続く役が得られず悩んでもいますが。

 

2.レイア姫(スター・ウォーズ)

 

1位かな、とも思ったんですけどね。アメリカ映画史に残る「戦う女性」キャラ。キャリー・フィッシャーも、これ以外、それほど印象に残る役がなくて、あとは私生活のスキャンダルの方が有名でしたけど、追悼の意を込めてトップでも良かった気が。

 

では1位は

 

1.ハーマイオニー(ハリー・ポッター)

 

1位はハーマイオニーでした。まあ、これも10年以上続いた大定番シリーズの戦う女の子ですからね。加えて、演じたエマ・ワトソンが現在ハリウッド屈指のフェミニズム活動家でもあるわけだから、「名実共に」というヤツなんでしょうね。

 

 

ちなみにエマ・ワトソン、新作の「美女と野獣」の実写リメイクがもうすぐ公開ですね。彼女がこれに出演するために蹴った仕事が「ラ・ラ・ランド」のミア役でもありました。

 

 

 

author:沢田太陽, category:映画, 18:38
comments(0), trackbacks(0), - -
「自分的に大事だと思う映画」を100本選んでみた!

どうも。

 

今日、唐突かもしれませんが、ここに、先日100本選んだ「個人的に大事だと思う映画100本」をここに並べてみます。

 

 

というのはですね、先日、フランク・オーシャンが「My 100 Favorite Movies」というのを紹介したんですね。これを見てみると、いちミュージシャンとはなかなか思えない、映画史をすごく勉強したタイプの、すごくバランスのとれた良いリストだったんですね。「良いなあ、これ」と思って、「ならば自分も!」と触発され、フェイスブック用に選んでみたんですが、これが案外、自分でもなかなか「あっ、これは自分の趣味を言い当ててる!」というのと「これ、選んでみたら100本、見たいな(笑)」と思えたので、ここでも紹介しておきます。

 

こんな感じです。

 

My 100 Favorite Movies

 

 

 

キッド(1921,チャーリー・チャップリン)

キートン将軍(1926、バスター・キートン)

メトロポリス(1926、フリッツ・ラング)

サンライズ(1927、FWムルナウ)

キングコング(1933、メリアンCクーパー&アーネストBシェードザック)

我輩はカモである(1933、レオ・マッキャリー)

或る夜の出来事(1934、フランク・キャプラ)

フランケンシュタインの花嫁(1935、ジェイムス・ウェール)

赤ちゃん教育(1938、ハワード・ホークス)

オズの魔法使い(1939、ヴィクター・フレミング)

ヒズ・ガール・フライデー(1940、ハワード・ホークス)

市民ケーン(1941、オーソン・ウェルズ)

サリヴァンの旅(1941、プレストン・スタージェス)

逢びき(1945、デヴィッド・リーン)

無防備都市(1945、ロベルト・ロッセリーニ)

素晴らしき哉、人生(1946、フランク・キャプラ)

三つ数えろ(1946、ハワード・ホークス)

羅生門(1950、黒澤明)

欲望という名の電車(1951、エリア・カザン)

雨に唄えば(1952、ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン)

西鶴一代女(1952、溝口健二)

此処より永遠に(1953、フレッド・ジンネマン)

エデンの東(1954、エリア・カザン)

素直な悪女(1956、ロジェ・バディム)

捜索者(1956、ジョン・フォード)

野いちご(1957、イングマル・ベルイマン)

カビリアの夜(1957、フェデリコ・フェリーニ)

情婦(1957、ビリー・ワイルダー)

めまい(1958、アルフレッド・ヒッチコック)

大樹の歌(1959、サタジット・レイ)

悲しみは空の彼方に(1959、ダグラス・サーク)

アパートの鍵貸します(1960、ビリー・ワイルダー)

蜜の味(1961、トニー・リチャードソン)

女は女である(1961、ジャン・リュック・ゴダール)

突然炎のごとく(1962、フランソワ・トリュフォー)

アラバマ物語(1962、ロバート・マリガン)

リバティ・バランスを撃った男(1962、ジョン・フォード)

8 1/2(1963、フェデリコ・フェリーニ)

天国と地獄(1963、黒澤明)

メアリー・ポピンズ(1964、ロバート・スティーヴンソン)

反撥(1965、ロマン・ポランスキー)

ブロンドの恋(1965、ミロシュ・フォアマン)

アルフィー(1966、ルイス・ギルバート)

ペルソナ(1966、イングマル・ベルイマン)

欲望(1966、ミケランジェロ・アントニオーニ)

卒業(1967、マイク・ニコルズ)

俺たちに明日はない(1967、アーサー・ペン)

招かれざる客(1967、スタンリー・クレイマー)

2001年宇宙の旅(1968、スタンリー・キューブリック)

サボテンの花(1969、ジーン・サックス)

真夜中のカーボーイ(1969、ジョン・シュレシンジャー)

時計仕掛けのオレンジ(1971、スタンリー・キューブリック)

ギャンブラー(1971、ロバート・アルトマン)

ベニスに死す(1971、ルキノ・ヴィスコンティ)

ハロルドとモード(1971、ハル・アシュビー)

ゴッドファーザー(1972、フランシス・フォード・コッポラ)

アギーレ 神の怒り(1972、ウェルナー・ヘルツォーク)

ラスト・タンゴ・イン・パリ(1973、ベルナルド・ベルトルッチ)

地獄の逃避行(1973、テレンス・マリック)

燃えよドラゴン(1973、ロバート・クローズ)

ブレージング・サドル(1974、メル・ブルックス)

悪魔のいけにえ(1974、トビー・フーパー)

不安と魂(1974、RWファスビンダー)

バリー・リンドン(1975、スタンリー・キューブリック)

狼たちの午後(1975、シドニー・ルメット)

タクシードライバー(1976、マーティン・スコセッシ)

ネットワーク(1976、シドニー・ルメット)

アニーホール(1977、ウディ・アレン)

アニマル・ハウス(1978、ジョン・ランディス)

チャンス(1979、ハル・アシュビー)

地獄の黙示録(1979、フランシス・フォード・コッポラ)

太陽を盗んだ男(1979、長谷川和彦)

レイジング・ブル(1980、マーティン・スコセッシ)

隣の女(1981、フランソワ・トリュフォー)

愛と追憶の日々(1983、ジェイムスLブルックス)

ホリデーロード4000キロ(1983、ハロルド・レイミス)

ブロードウェイのダニー・ローズ(1984、ウディ・アレン)

スパイナル・タップ(1984、ロブ・ライナー)

フェリスはある朝突然に(1986、ジョン・ヒューズ)

エイリアン2(1986、ジェイムス・キャメロン)

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989、スパイク・リー)

ボーイズ・ン・ザ・フッド(1991、ジョン・シングルトン)

レザボワ・ドッグス(1992、クエンティン・タランティーノ)

トゥルー・ロマンス(1993、トニー・スコット)

ショーシャンクの空に(1994、フランク・ダラボン)

プライベート・ライアン(1998、スティーヴン・スピルバーグ)

天才マックスの世界(1998、ウェス・アンダーソン)

オール・アバウト・マイ・マザー(1999、ペドロ・アルモドバル)

ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ(1999、アレクサンダー・ペイン)

オー・ブラザー!(2001、ジョエル&イーサン・コーエン)

オールドボーイ(2003、パク・チャヌク)

ビフォア・サンセット(2004、リチャード・リンクレイター)

俺たちニュースキャスター(2004、アダム・マッケイ)

エターナル・サンシャイン(2004、ミシェル・ゴンドリー)

ブロークバック・マウンテン(2005、アン・リー)

ゾディアック(2007、デヴィッド・フィンチャー)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007、ポール・トーマス・アンダーソン)

ウォーリー(2008、アンドリュー・スタントン)

ブライズメイズ(2011、ポール・フェイグ)

世界にひとつのプレイブック(2012、デヴィッドOラッセル)

 

だいたい、こんな感じですね。

 

あと、監督別に選んだら、こんな感じでしたね。

 

3本・・ハワード・ホークス、スタンリー・キューブリック

 

2本・・フランク・キャプラ、エリア・カザン、黒澤明、ジョン・フォード、フェデリコ・フェリーニ、ビリー・ワイルダー、イングマル・ベルイマン、フランソワ・トリュフォー、ハル・アシュビー、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレン、マーティン・スコセッシ

 

 

こんな感じですね。

 

 

 自分的な映画の歴史をいうと、実は80年代まで、そんなに映画の大ファンじゃなかったんですね。日本のテレビドラマの大ファンだったんですね。狭い画面で、ストーリーを追うのが好きだったんですね。好みはコメディかロマンスか、そのときからそのテの方が好きでした(笑)。あと、社会派ね。どうも、あの頃に洋画で強かったアクションものが苦手でね。そのイメージもあって、避けてたとこがあったんですね。

 

 

 ただ、ある時期、テレビドラマが作りたくなったときがあってですね(笑)、それで大学のときに「映画見て勉強しなきゃ」と思ってガイド本買って、そこで気になったのを片っ端から見て行ったのがきっかけです。幼少時にチャップリンの映画がセットであったのでそれは好きで見てたんですけど、あと、石立鉄男とかの影響もあって、ロマンティック・コメディから好きになりましたね。ウディ・アレンとかビリー・ワイルダーとかキャプラとか。あと、「思春期の繊細な少年の自己投影」みたいのに酔いがちだったところもあり(苦笑)、トリュフォーにもものすごくハマりましたね。あと、ウディ・アレンのルーツの流れでベルイマンとかフェリーニとか。フェリーニは最初、ワケわかんなかったんですけど(笑)、「8 1/2」見て、「こういう映画の作り方ってあるんだ!」と衝撃を受けましたね。それはキューブリックもそう。・・と、こんな風に、芋づる式に見て行きましたね。邦画も、黒澤、小津、溝口と見て行きましたね。黒澤が一番で、溝口の「悲しい女性の一生」みたいなものもすごく惹かれて、小津が案外ハマんなかったかな。

 

 

 それから音楽からの影響ももちろんあります。やっぱロックが好きだったので、60s後半から70s半ばのアメリカン・ニュー・シネマは大好きだった(特にコッポラとスコセッシ)し、リアルタイムでヒップホップも大好きだったのでスパイク・リーにはリアルタイムでものすごく影響を受けました。そのタイミングで、インディっぽい感じでタランティーノも出て来てワクワクする・・みたいな感じでしたね。コーエンもそうかな。あと、ソウル・ミュージックに夢中になると同時に、ブラック・ムーヴィーに興味が出て、そこでシドニー・ポワチエ尊敬したり、「マイノリティのヒーローってことで共通するな」とウータン・クラン経由でブルース・リーが気になったりしましたね。

 

 

 ただ、90s半ばから2000s半ばまで、音楽で食べるようになってから、そっち一本で映画をあまり見なくなっていたんですが、2005年の頭にイギリスにNMEのショウケース見に行ったときに、「俺たちニュースキャスター」を見て、「今、世の中、こんなに面白い映画が存在するのか」と涙流しながら爆笑して衝撃を受けまして(笑)、あと、今回は割愛しましたけど、「ミーン・ガールズ」を見て、青春ものでもこんなに良いものがあるのかと感心して、そこから映画に戻りかけたときに、今のワイフと出会って、彼女が映画好きだったんですね。そこで、彼女から、アメリカのインディ系の映画監督をそのときにたくさん教えられましたね。彼女はウェス・アンダーソンとかリチャード・リンクレイターが好きだったんですけど、僕もそれは好きだったんですけど、僕からはアレクサンダー・ペインとかデヴィッドOラッセルが好きになりましたね。

 

 

 あとはやっぱり、ジャド・アパトウにハマって、コメディを歴史のあるものから片っ端から見て行きましたね。「サタディ・ナイト・ライヴ」に興味を持ち出したのもこの時期で。30〜40年代のロマンティック・コメディ全盛の頃まで遡って、そこでハワード・ホークスとかプレストン・スタージェスとかを発見しましたね。あと、70sのメル・ブルックスやジョン・ランディス、ハロルド・レイミス、子供のときになんとなく興味を持っていたジョン・ヒューズを真剣に見返したのもこのときでしたね。あと、ニュー・シネマの貴重なコメディ作家のハル・アシュビーも。

 

 

あと、60sのヨーロッパ映画だと、見そこねていたブリティッシュ・ニューウェイヴとか東欧ニュー・ウェイヴ、そしてジャーマン・ニューウェイヴとかも手を出して。今回、その辺りの作品、多く選びましたね。ジャーマンのファスビンダーみたいなLGBTっぽい感じはアルモドバル好きになってたこともあってハマりましたね。

 

 

 そして、この頃から、ネットで探せば映画見れるような時代になっていたので、ネットで海外のメディアが選んだオールタイム・リストを探して、片っ端から見るようになりましたね。このあたりから、アクションものへの偏見がだいぶなくなり、ビッグ・バジェットのフランチャイズものへの抵抗もなくなりましたね。スピルバーグも嫌いだったのに克服したし、とりわけデヴィッド・フィンチャーはすごく好きになったり。あとは、映画創世記の、「こんな制限された当時の技術でこのアイディアってすごいな」という作品にはすごく惹かれたにもありましたね。「テクノロジーとクリエイティヴィティ」について考え出し、昔苦手だったエフェクトに頼ってた映画とかも、むしろ興味を持って見れるようにもなったりとか・・。

 

 

 そのあとは、コツコツと、ブラジルで、毎年話題になる映画を極力見逃さずに映画館で見る努力をして・・って感じですね。

 

 

 この説明で、だいぶ、上のリストの説明ができたかと思います。自分の欲しい要素は大概入れてますね。映画の通史も勉強したので、極力網羅するよう目指しましたが、50sの歴史大作とか、60sのマカロニ・ウエスタンとか、あのあたりはまだ難しさを感じる自分がいたりしますね。

 

 

 あと、このほかにもまだ20本近く、「入れても良かったかな」という映画があったんですけど、ただ、現状のリストと入れ替えても、そんなに違和感ないような気もしてます。結局、「自分的に欲しいイメージ」というのは、そんなに変わらないのかな、とも思うので。

 

 

 これ、夏の終わりに毎年更新するってのも、ありかもね(笑)。

author:沢田太陽, category:映画, 12:32
comments(0), trackbacks(0), - -
BBCが選ぶ「21世紀の100作の映画」に入るべきだった10作

どうも。

 

 

久々に映画のオールタイム・ベストの話をしましょう。

 

 

BBCが世界中の映画批評家を対象に、21世紀以降のベスト映画を選んでランキングにしています。その結果がこちらです。

 

 

http://amass.jp/77140/

 

 

僕は、このテのオールタイム企画はよく目を通すので、よく見かける映画が多く、意外でもなかったんですけど、ここにトップ10だけ書くことにしようかな。

 

 

1.マルホランド・ドライヴ(デヴィッド・リンチ)

2.花様年華(ウォン・カーワイ)

3.ゼア・ウイル・ビー・ブラッド(ポール・トーマス・アンダーソン)

4.千と千尋の神隠し(宮崎駿)

5.6歳のボクが、大人になるまで(リチャード・リンクレイター)

6.エターナル・サンシャイン(ミシェル・ゴンドリー)

7.ツリー・オブ・ライフ(テレンス・マリック)

8.ヤンヤン 夏の思いで(エドワード・ヤン)

9.別離(アスガル・ファルファディ)

10,ノー・カントリー(ジョエル&イーサン・コーエン)

 

 

皮肉なことに、1位と2位以外は納得してます(笑)。う〜ん、リンチだったら、80〜90年代にもっと良い映画、たくさんあるじゃないかと思うんですよね。よりによって、最高傑作でもないこの映画が世紀の1位ってどうだと思うんですけどねえ。カーワイも、2016年現在で、もっとも新作が待たれる非英語圏の監督なのか、と言われると、そうじゃないと思うんですよね。

 

 

これ、見て思うに、2000年代の頭くらいから「現時点での今世紀ベストは?」という企画がやられ過ぎてて、初期から上位に入っていたこの2つがリストの上位に残り過ぎてたから起こっていることなんじゃないかと思うんですよね。

 

 

僕だったら1位はあっさり「ゼア・ウイル〜」ですね。ポール・トーマス・アンダーソンは、現在の若い映画人のあこがれというか、ものすごいカリスマになってますからね。彼の最高傑作のこれが1位になるべきだったと思います。宮崎もほぼ最高傑作だし、アニメであれに並ぶの、ピクサー黄金期の傑作くらいだから良いかなと。5位、6位も手法的にすごく対照的な21世紀作という意味で重要かな。7位はあまりにも謎多きシュール大作で伝説化してるし、8位は、本当は僕なら韓国系の作品の方がバランス取れてる気がしたんですけど、でもヤンも早折で伝説化したからありかな。9位もシリアスものではこれが1番良いですね。イラン系も勢いあるし。コーエンは1作は欲しいのでトップ10は妥当でしょうね。

 

 

これ、「良い映画を見たい!」って人にはすごくいいリストで、見る価値のあるものになってるんですけど、同時に「抜け」もかなり多いリストですね。

 

 

なにせ

 

 

コメディがほとんどないじゃないか!

 

 

21世紀って、インディのコメディがすごく評価されていた時代なのに、それが少ししか反映されてないのは、すごく残念ですね。あと、あれだけ「フランチャイズもの」が流行ったご時世なのに、そういうのをはなからバカにしすぎ。それから、時代を代表した役者の顔が見えないのも嫌ですね。だいたい、「マルホランド・ドライヴ」でナオミ・ワッツの相手役やった女優さんの名前、一体何人の人が覚えてるっていうんでしょうね。

 

 

以下に、僕が、「この10本は100位に入るべきだったんじゃないかな」というものをあげておきますね。

 

 

 

世界にひとつのプレイブック(デヴィッドOラッセル)

 

まず、この「世界にひとつのプレイブック」ですね。これ、ロマンティック・コメディという、映画草創期からあるジャンルを、映画文化誕生から100年たった今に先に進めている重要作だと僕は思ってるんですけどねえ。しかもデヴィッドOラッセルは、21世紀で3作がオスカーの監督賞にノミネートされてる重要感とだし、タランティーノも「今、もっとも重要な監督のひとり」と認めている人でしょ。彼の作品が入らないのって、おかしいですよ。加えて、ジェニファー・ローレンスは21世紀を代表する、実際に2年連続で最高額の稼ぎの女優でこの作品でオスカーも取ったこれも時代的に重要な女優ですよ。こtれがダメで、20世紀前半から半ばのハワード・ホークスやビリー・ワイルダーが良い、というのなら、僕には基準がわかりませんね。

 

 

サイドウェイズ(アレクサンダー・ペイン)

 

あと、アレクサンダー・ペインが漏れたのも解せないですね。今、アメリカのインディで流行りの「ドラメディ」に先鞭をつけたの、間違いなくこの人なのに。これとか「アバウト・シュミット」「ファミリー・トゥリー」「ネブラスカ」。誰もトホホなペーソスを織り交ぜた、微笑ましい、脱力感あるんだけど、でも、見終わってなんか生きててためになるようなメッセージ持った、優れた短編小説みたいな文学性もあってね。やっぱ、これが「ミリオンダラー・ベイビー」に勝ってオスカー取っておくんでしたね。そうすれば、もう少し、一般認知があがってたんだと思います。

 

 

 

DRIVE(ニコラス・ウィンディング・レフン)

 

これも欲しかったんだよなあ〜。これも感覚的にかなり新しいミステリー、サスペンス、アクションものですよね。これだけ静かに抑制効かせたこのテの作品ってなかなかないですからね。今回の投票、マイケル・ファスベンダーはやたら入ってるんですけど、ライアン・ゴスリングがほとんど入ってないのも解せないですね。あの、醒めた目線の中に潜む熱さみたいなものを演じられる、希有な役者なんですけどね。彼はこれから名作増えると思います。

 

 

ブライズメイズ(ポール・フェイグ)

 

21世紀は「ポリティカリー・コレクト」がうんぬん言われる時代ですけど、だったら、この傑作女性コメディは絶対入ってしかるべきです。これじゃなかったら「ミーン・ガールズ」ですね。コメディ映画って、長いこと男性優位な世界だったところなのに、ほぼ女性だけで、ここまで大胆な笑いを取りに来た映画、ないですからね、実際。しかもちゃんとプロット的に人間ドラマとしても良く出来てるし。あと、ここを拠点に、SNLのエース・コメディエンヌだったクリステン・ウィグと、巨漢ながら今やハリウッド屈指の高額女優になって、女優の基準を変えたメリッサ・マッカーシーが台頭した意味でも重要です。あと、21世紀のコメディ・キング、ジャド・アパトウがプロデュースで仕掛けているのもミソです。

 

 

灼熱の魂(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

 

フランス系カナダ人のドゥニ・ヴィルヌーヴも今の世界が注目すべき監督ですね。ミステリー、サスペンスものの監督で、今、ここまで独自のスタイルがあって、斬新な展開の中に社会的な問題の重さを込めれる監督、ほかに知らないですね。しかも、このあとのハリウッド進出後の「プリゾナーズ」にせよ「ボーダーライン」にせよ、いずれも、土のにおいのする感覚が一貫してるのも良いです。彼はもっと大きくなるはずだし、今のうちに代表作を入れておいた方が良いと思いますね。

 

 

ロード・オブ・ザ・リング(ピーター・ジャクソン)

 

いくら映画批評家たちがブロックバスター作を嫌うと言っても、これははずしちゃダメでしょ。スピルバーグでいうところの「インディ・ジョーンズ」をはずすのと変わらない暴挙だし、これとハリー・ポッターが果たした「ファンタジーと連作の2000年代の映画界」のポジティヴな側面を表現した立派な映画だと思うんですよね。立派な文学作品の上に成立し、美術だってすぐれている。「パンズ・ラビリンス」が上位に入っているのにこれはダメっておかしいですよね。

 

 

ディパーテッド(マーティン・スコセッシ)

 

「20世紀の映画の巨匠」で、21世紀も衰えずにすごい人を1人上げろといわれたら、僕は迷わずスコセッシを選びます。彼の作品は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」も入っていて、あれも素晴らしい映画でしたけど、オスカーを受賞したこれも文句なしにすばらしい映画ですよ。これまでのスコセッシといえば「ニューヨークでデニーロ」というのが定番でしたけど、「レオでボストン」という、脱ニューヨークで新たなレギュラー・リーディング・アクターで創作の高みに達したのは評価すべきだし、映画そのものとしても、最後まで息の抜けないサスペンスであり、レオ、マット・デイモン、マーク・ウォールバーグ、ヴェラ・ファーミガの演技のぶつかりあいも熱い。実際問題、あるサイトが「21世紀のオスカー作品賞の中でベストなものを選べ」という投票をアメリカのある映画サイトがやったとき、1位になったの、これでしたからね。信じない人はもう一回見て欲しいです。

 

 

ゼロ・グラヴィティ(アルフォンソ・キュアロン)

 

メキシコが誇る「スリー・アミーゴス」も、21世紀の映画を語る際に不可欠です。ギレルモ・デル・トロ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、そしてアルフォンソ・キュアロンですが、キュアロンの場合、「天国の口、終りの楽園」や「トゥモロー・ワールド」が入っているのに、オスカーで7部門で勝利したこの映画が入ってないのって絶対おかしいでしょう。これ、あまりにリアリティのある、21世紀以降を見据えた素晴らしいディズアスター映画ですよ。宇宙映画がファンタジーにならず、もはや現実の人災になりうる作品であることを、たった2人の役者だけで表現した見事な映画だったと今も思います。なんか、世界各国の映画評論家の無意味な「反体制としてのアンチ・オスカー」な姿勢がチョイスに見れるんですけど、無駄な抵抗はやめてほしいですね。

 

 

 

バードマン(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)

 

今回、イニャリトゥが一作もないんですよね?なんで??彼も21世紀を代表する重要な監督ですけどね。彼の場合、丹念なドラマツルギーと、キュアロンとシェアしている、現在最高の撮影監督、エマニュエル・ルベスキのカメラワークの2つは特筆すべきところですね。そして、これは、「ミッドライフ・クライシス」を描いた映画として、大ヒットしたテレビ・シリーズの「ブレイキング・バッド」や「ソプラノス」同様に21世紀らしい優れ方をしているし、21世紀のハリウッドの内幕ものとしての完成度も高いです。ルベスキのカメラしか良くなかった「レヴェナント」はともかく、この映画でのオスカーの作品賞と監督賞は評価すべきだと思いますけどね。

 

 

 

author:沢田太陽, category:映画, 19:11
comments(0), trackbacks(0), - -
2016年にビッグになりそうなアダム・ドライヴァー
どうも。


今年はどんなときでも可能な限り、何らかのネタを届けたいと思っています。今日も何にしようか、いくつか候補があった中で迷ったんですけど、このネタで行きましょう。かなり旬だとも思うんで。


今年、2016年で僕が気になる人と言えば




このアダム・ドライヴァーですね。もう、人気、かなり上がって来てると思います。なんてったって





現在世界中で大ヒットの「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で、美しき敵役、カイロ・レンを演じて話題になってるとこですからね。




彼のことは年末にも話してますけど、もとはHBOのドラマ「Girls」で話題になった人です。まだ、このドラマは続いていて、2月には第5シーズンがはじまるんですけど、これにも彼は出ることがきまっています。


ただ、それ以上に彼が今年、さらに話題になる要素があるんですよね。たとえば




同じく2月に行なわれるベルリン国際映画祭で、彼の出演作である「Midnight Special」という作品が金熊賞を争う作品としてエントリーされているんですよね。この映画は、ここ最近、「テイク・シェルター」「MUD」と行った話題作で注目を集めているインディペンデントの期待の若手監督、ジェフ・ニコルズの新作なんですね。彼はここで、ジョエル・エドガートン、キルステン・ダンスト、そしてマイケル・シャノンなどとともに出演を果たしています。ニコルズの作品は僕は前からかなり好きなんですけど、このキャストがかなりソソります。


そして、これだけじゃありません。





おそらく今年の後半だと思うんですけど、マーティン・スコセッシの最新作で、日本の小説家、遠藤周作の小説「沈黙」の映画化版に、アダムは戦国時代の日本にわたる宣教師の役を、アンドリュー・ガーフィールドとのW主演で演じます。ただでさえ、スター・ウォーズで注目されているのに、そこでスコセッシに日本が舞台ですからね。これは盛り上がらない方がおかしいでしょう。


さらにダメ押しは、翌17年の5月に「スター・ウォーズ」のエピソード8がはじまりますからね。


このまま行くと、かなり重要な存在になると思われますね。



 
author:沢田太陽, category:映画, 12:26
comments(0), trackbacks(0), - -
やっと見たぞ、「フォースの覚醒」!
どうも。


公開から2週間でやっと見れました。もちろん、これのことです。





「スター・ウォーズ フォースの覚醒」ですけど


いや〜、面白かった!素晴らしい!!


前から言ってるように、僕は別段「スター・ウォーズ」のマニアじゃないのでディテール的なことは言及できませんが、あくまで僕の見たままの感想ですけど





 JJエイブラムスの脚本家的、プロデューサー的感覚がすごく前に出た映画だなと思いましたね。


 見ていてですね、「世界中のスター・ウォーズ・ファンと30数年ぶりの話の続きを共有したい」みたいな気持ちを感じさせる内容でしたね。


 具体的に言うと、彼自身が子供のときに見た「スター・ウォーズ」の一体何が新鮮で好きだったのか、を1977年の彼自身に立ち戻って検証したみたいな感じがありましたね。少なくとも「帝国の逆襲」「ジェダイの復讐」の3つに人々が夢中になった頃のスター・ウォーズが持っていた美学やマジック。それが何なのか。まず、ここからはじめたんじゃないかな。


 その結果出た答えが「違和感のない映像感覚」と「ファミリー・サーガへの徹底的なこだわり」だったような気がしますね。変に「今っぽさ」を意識した映像じゃなくて、見慣れた「スター・ウォーズらしい映像」にとどめてたと思います。これに関しては、むしろエピソード1〜3よりも徹底してたような感じがしましたね。


あと、変に話の軸をブラさずに、あくまで、「ダースベーダーと、レイア姫、ルークの親子の家族の歴史」を徹底して描いていたところも良かったですね。そこが狂うと、1〜6までのこれまでの話が崩れちゃいますからね。そこを保っていたのも、というか、「それが崩れてたら最低だろうが!」というファンの最低限の願いにもしっかり答えていたと思います。


 こうして、「絶対守るべき基本ライン」を固めておいて、新しい世代のお話となったわけですが、ここでのJJの大きな決断だなと思ったのは





ハン・ソロ、レイア姫、ルークの関わらせ方ですね。これが絶妙だったと思います。


この「スター・ウォーズ」の場合、続編をやるにあたって問題だったと思うのは、ハリソン・フォードと、残るキャリー・フィッシャー、マーク・ハミルとのあいだに出来た、「役者として、あまりに大きな格差」、ここもやっぱり大きかったと思いますからね。ハリソン・フォードは今現在主演格のハリウッド俳優でも全然違和感なく行けますけど、いくら話の中心人物だったからって、今のキャリー・フィッシャーとマーク・ハミルを主演格で一体どう扱うのか。言っちゃ悪いけど、役者としての見てくれの華も全くなくなったレイア姫やルークにたくさんの出演時間を与えて、見る人がガッカリしないか。2人には残酷だけど、その懸念はあったと思います。


 ところが、今回のこの映画、そこのとこのバランスが絶妙ですよね!ハン・ソロが旧キャストの中で一番目立つような設定にしておいて、あとの2人に関しては出演を抑えつつ、でも、さすがに出てこないわけにはいかないから「えっ、どんな感じで出てくるのかな?」とジラして、ドキドキさせることで逆に見たくさせている。このあたりの計算はうまいなあ〜と思いましたね。こうすることによって、レイア姫、ルークへの尊厳を失うことなく、それでいて「今、こんなに頑張っていっぱい出ても無理がある」と見る人に意地悪なことを思わせることなく話を続けることが出来たんだもの。これはよく考えたなと思いましたね。


 そして、そうでありながらも





新キャストの選び方が最高です!

 レイ役のデイジー・リドリーも、フィン役のジョン・ボイエガって、「エッ、一体誰?」って感じの全く無名の役者だったにも関わらず、これが大成功してるでしょう。これはすごいことだと思いましたね!


 テレビドラマの世界では、全くの無名を主役に使っても別に割と普通のことではあるんですけど、それを、記録的な興行が約束されているハリウッドの大ブロックバスター作でそれを堂々とやってきたところがすごいですよね。この2人とも、イギリスの本当に無名な、2人ともまだ23歳の若手の役者ですけど、彼らのウィキペディア見ても、「このキャリアで一体どうやってこの役にたどり着けたの?」というのが不思議なくらい実績もないんですよね。これは見ていて痛快でしたね。

 
 これ、おそらく、最初のスター・ウォーズで、それこそキャリー・フィッシャーとマーク・ハミルが無名のまま配役されてそれで成功したことを踏襲したものだと思うんですけど、この2人、どう見ても圧倒的な演技派なので、これだけで消える一発屋になるとも考えにくいし。しかも「女性&黒人」ということで、昨今のハリウッドがアピールしたがっている「配役の多様性」にも応えたものとなっているし。このポイントは失敗すると、「なんでこんな人なんか」と、それこそ、かつてアナキン・スカイウォーカーをヘイデン・クリステンセンにやらせて失敗したみたいなことになりかねなかったんですけど、リスクを冒しながらしっかり成功したのは見事だと思いますね。




 先の2人よりは実績ありますけど、この2人に関しても、随分思い切ったキャスティングだと思いましたね。見る人によっては馴染みはないですからね。この2人をキャスティング出来るってのは、インディペンデント方面をまめにチェックしてないと出来ないことです。


ポー役のオスカー・アイザックは、コーエン兄弟の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」で主役をやってるし、去年もアメリカ期待のインディ監督のJCチャンドーの「A Most Violent Year」、今年も「エクス・マキナ」っていうイギリスのSFのインディの映画で注目はされてる人ですけど、こういう大ブロックバスターではこれまで全く出てませんでしたからね。「随分、渋い配役だな」と発表聞いたときから思ってました。


 あとカイロ・レン役のアダム・ドライヴァーは、Hard To Explainの女子のあいだでは数年前からキャーキャー騒がれておりました(笑)。僕がここでたびたび話題にするHBOのドラマ「Girls」での、主演のレナ・ダナムのちょっと変わった彼氏役で注目されていました。裸になると筋肉ムキムキなのに、オタクな演劇青年の役なんですよね。この、なかなか一見結びつかない意外性のイメージで注目されてエミー賞にもノミネートされ、その容姿と肉体でGAPのモデルまでつとめてました。「気になる良い男」としてマークはされていたんですけど、今回、このシリーズで非常に重要な役どころで本領発揮ですからね。しかも、性格俳優的な演技の要求される、かなり複雑なタイプの役ですからね。これは、第8弾、第9弾になればなるほど、生きてくると思います。


それから





人間だけじゃなく、ドロイドの新キャラもね。BB8。このシリーズの場合、人間以外のサブキャラが非常に大事なんですけど、もう早速人気ですよね。これも成功だと思います。


 あと、「帝国」「ジェダイ」を手がけて来たローレンス・カスダンとJJの共作となる脚本のユーモアのセンスも粋でしたね。随所にユーモアは生きてたんですけど、一番良かったのはやっぱ「You've Changed Your Hair」「Same Old Jacket」かな、やっぱ(笑)。


 総合して言えば、昔の様式にしっかり敬意を払いながらも、そこに固執し続けるのでなく、あくまで、話の軸をしっかりと定めながらも、次世代の全く新しいキャラクターにバトンを渡して行っている。すごく理想的です。古くからのファンを離さず、かつ、今から見始める若いファンも魅了できる。これ、非常に良く考えられていると思います。


 なんか聞いた話だと





ジョージ・ルーカスは今回の「フォースの覚醒」がお気に召さないらしく、「これじゃエピソード4のリメイクじゃないか」と言ってるらしいですね。まあ〜、自分が「9作やる!」とぶちあげて出来なかったものを、他の人たちがファンの夢をつぶすまいと努力してるというのに何言ってんだか、という感じですけどね。たしかに上にあげた新キャラクターが、かつてのハン・ソロ、レイア姫、ルークと重なるところはあります。でも、それ、「宿命は繰り返す」で済む問題だし、古くから知ってる人にはそっちの方が面白いですよ。それこそ、話の軸が「ファミリー・サーガ」から離れるより全然良いと思うんですけどね。



まあ、本来なら、それこそ彼こそが、「マッドマックス 怒りのフューリーロード」でのジョージ・ミラーみたく、「どうしても続きを作りたい!!」みたいな鬼気迫る執念をもって新作作るべきだったと思うんですけどね。「もし、ルーカスで7話以降が作られていたとしたら」と考えてみると・・・・、あんまり想像したくないかな。
 
author:沢田太陽, category:映画, 08:21
comments(0), trackbacks(0), - -
日本は絶対過小評価!カットニス・エヴァディーンが映画史に残って然る理由
どうも。


さっき、これを見てきました。





「ハンガーゲームFINAL」レヴォルーションですよ。これでようやく駄本でも世界同時公開ですよね。いや〜、それにしても、その扱いになるの、いくらなんでも遅過ぎだよ!


このブログは、第1弾が出たとき、ほぼ最初のレヴューになったことで、ものすごく読まれました。以来、この映画は当ブログにはなじみの映画になりました。そんな訳で、4作とも全て、公開週の土曜までには見ています!


では、なんでそこまで惹かれるのか、書いてみますね。


「スーパーヒーローの時代」のヒロイン像が確立された


やっぱ、ここが一番デカいんですよね。今の世界の映画界をリードしてるのって、やっぱりマーヴェルとかDCのスーパーヒーロー映画だと思うんですよね。でも、悲しいかな、DCにせよ、マーヴェルにせよ、ピンで主役を取るヒロインってまだいないじゃないですか。そこにカットニス・エヴァディーンはヤング・アダルト小説の世界から、DCやマーヴェルが表現し損ねた領域巧い具合に入ったんですよね。ここんとこ、「ジェンダーの均衡性」がタイミングよく保たれたと思うんですよね。


コスプレ感が少なく、同性が入って行きやすかった


ここも大きかったと思います。

思うに、DCやマーヴェルの世界でこれまで「スーパー・ヒロイン」が出てこなかった理由って、性差別的な観点ももちろんあったとも思うんですけど、「女の子が興味を持って見るタイプの映画とは本来違うものだった」というのが一番大きかったんだと思います。いくら「男女平等」を叫んだところで、じゃあ、いざ「戦うヒロイン」を作ったとことで、戦闘時にコスプレをして戦うようなキャラクターを女の子が好むか、と言ったら、そこはそこで微妙・・。って、とこは否めなかったのではないかと思います。


カットニスのヒロイン像というのは、そこのところが巧く克服できています。コスプレ感が全くないわけではないですが、映画そのものの服飾美術が優れていたこともあって、服のパターンが多く、時にすごくゴージャスだったりするし、別に男並みに筋肉がモリモリなわけでもなくむしろ細身で、時には大泣きもする、一見普通の女の子なんだけど、でも、強い。そこが共感を得やすい結果となったのかなと思います。


「2010年代最大級の女優」が役を演じた


そして



J.Law!

主演がジェニファー・ローレンスだったことも重要です。彼女、まだ25歳ですけど、この「ハンガーゲーム」のフランチャイズのほかに、もう既にオスカーに3回ノミネートされてて、うち1回は主演女優賞も受賞してるほどですからね。この若さで、演技でそこまで注目されて、さらに、大衆的なシリーズ作でもヒットがある女優さんって、映画史上でもいませんよ。そこは本当にすごいと思います。

そんな彼女だったから、カットニスが演じられたところもあると思います。カットニスって設定上、ティーンエイジャーなんですが、それに近い年齢の女の子で、強さがリアリティ持って迫力たっぷりに演じられて、さらに苦悩や人間くささまで演じるとなると、どんあに演技がうまいその世代だとさすがに無理がどうしても出てしまう。だから、これまでだったら、「そういう役を演じる人材がいないから」という理由で成立できなかったスーパー・ヒロインが、卓越した演技力をもったJ.Lawが出て来たことで、やっと可能になった。そう見ることもできるかもしれません。


僕はJ.Lawというと





映画、違いますが、何と言ってもこれなんですよね。オスカー受賞作となった「世界に一つのプレイブック」。このときのこの演技見て、「22歳くらいの女の子が、この声の迫力でこれが演じられるってすごいな」と思ってビックリして、それ以来、決定的なファンになったんですけどね(笑)。「ハンガーゲーム」につながる「強い女の子」の役は、まだ10代のときに出演した「ウィンターズ・ボーン」っていうインディペンデントの映画で発揮されてて、そもそもはそれが最初のオスカー主演女優賞ノミネート作になったんですけどね。これからオスカー・シーズンになりますが、彼女は今回も「Joy」っていう主演作で、ノミネートが期待されてもいます。


ただなあ、日本だと、このシリーズのローンチに失敗した印象があって、なんか欧米で当たり前になっている「記録破りの興行」「ハリウッドで最も稼ぐのはジェニファー・ローレンス」というニュースがピンと来られていない印象が、ブラジルに住んでてもなんか伝わるんだよなあ〜。J.Lawが劇中で鼻歌歌っただけで、その曲が世界中のヒットチャートに入るくらいに盛り上がりなのにね。


すべては第1弾のときに、その時点でのJ.Lawの知名度がなかったのと、「『バトル・ロワイヤル』のパクリなのでは?」という、中身を確認しない表面的な共通性だけでの判断による誤解なども手伝って、公開が半年以上遅れてしまったのが足引っ張っちゃったのが響きまくってる気がするんですけどねえ。


ただ、これ、映画としても、前述した通りに美術的にすごく優れた作品だし、役者的にもフィリップ・シーモア・ホフマンのほぼ遺作に近い作品(今回、さすがに出演シーン限られてました)であるのをはじめジュリアン・ムーア、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、そしてドナルド・サザーランドといった演技派の役者がわき固めてるとこでもやたら豪華だし、プロットの部分でも、他人の現実を興味本位で見せ物として楽しませたり、誰かの思惑で人が宣伝活動に利用されたりする現在のメディアの問題点を裏テーマとして、スーパー・ヒロインの映画に盛り込むなど、すごくよく出来てるんですけどね、これ。


シリーズは終わってしまうけど、再評価されてほしいシリーズですね。少なくともカットニスは、僕にとってはエルザとアナの姉妹よりはずっと意味のある存在だと思っています。

 
author:沢田太陽, category:映画, 13:00
comments(0), trackbacks(0), - -