- これはひどい!カーダシアン・ファミリーのジェナー姉妹がロックTシャツ乗っ取る
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2017.06.30 Friday
どうも。
今日はこんな話をしましょう。ひどく、かつ、呆れ、かつ、おかしな話です。
この2人
今、人気モデルですけどね、ケンドールとカイリーのジェナー姉妹。わかりやすく言えば、キム・カーダシアンの父親違いの妹2人なんですが、この2人が今、ロック、そしてヒップホップのレジェンドのTシャツに、イタいことをしてしまいました。
これです。
えっ!
なにやら、そのキッスのTシャツの上に自分の写真のプリントがあるようなんですが、彼女たちはこれを
オジー・オズボーンにも
ドアーズのジム・モリソンにも
ピンク・フロイドの「狂気」にまでやってしまいました(苦笑)。
今度は妹のカイリーに行きましょう。メタリカにも
ヒップホップにも飛んで2Pacにも
よりによってご丁寧に、2Pacとビギー・スモールズの東西対決2ショットの写真にまで!
いや〜(笑)、これをめぐって今、ドアーズ、シャロン・オズボーン、ビギー・スモールズのお母さんたちが「無断でこんなひどいことを!」と抗議している最中です。おそらく、数日中にはなくなりそうな感じです(笑)。
さすがに、こういうことされると、アーティストT着るの「寒い」ってことになりますよね。ちょっと、着てる人たちのイメージが悪いので、ちょっとこれは・・ですね。
この2人、妹のカイリーの方がトラブルメイカーで、お騒がせのイメージもあるんですけど
姉さんのケンドールの方は、何ヶ月か前にペプシのCMで、「ペプシを飲んでデモ行進をしよう」というメッセージがひんしゅくをかって、これも放送禁止になったばかりでした。彼女、カーダシアン・ファミリーの中ではまともなイメージあったんですけど、トラブル続きですね。
僕もロックTシャツはよく着てるんですけど、これだけはさすがに着たくないですね(笑)。
- 映画「The Lost City Of Z」 実在した”アギーレ” エル・ドラドに魅せられた男
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2017.06.29 Thursday
どうも。
映画評、たまってるので出して行きましょう。今日はこれです。
この「The Lost City Of Z」という映画。これは今年の上半期、アメリカの映画評ですごく評判だったこと、監督のジェイムス・グレイが期待されている人、ブラッド・ピットのプランBがバックアップしてることで興味を持ちました。主演がチャーリー・ハナムってとこもなかなか惹かれました。どんな映画なのでしょう。
早速あらすじから行きましょう。
舞台は20世紀初頭。パーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)は野心溢れる気鋭の将校でした。才能はありながらも、出生の秘密上、出世できずにいた彼には、愛する妻ニーナ(シエラ・ミラー)と幼い子供ジャックの存在がありました。
そんな彼に、ある日、ある任務が舞い込みます。それは、南米のボリビアとブラジルが領地を巡って紛争をしている地域の調査に行ってこい、というものでした。
パーシーはブラジルに向かいますが、その課程でジャーナリストのヘンリー・コスティ(ロバート・パティンソン)に会います。彼はどうやら南米のエキスパートのようでしたが、彼の知識で一行の探検がかなり助けられます。
ついてみると、そこではヨーロッパからの移民がいて、大きなプランテーションも行なわれていたのですが、文明的にはまだ未開の地と言って良い状況でした。
探検の課程で彼らは、原住民に襲われます。しかし、生き抜くためのコミュニケーションが天才的に上手い彼は、原住民とコミュニケーションをたくみに行ないます。そして、探検の現地ガイドから彼は「ここに黄金郷が存在する」という伝説を聞かされますが、この地で目にする美しい工芸品などを見て行くうちにパーシーは「エル・ドラド」が実在するものだと信じるようになります。
パーシーは帰国して記者会見まで開いてエル・ドラドの存在を説きますが、一笑に付されただけでした。ただ、探検家のジェイムス・マーレイの興味を持たれ、パーシーはヘンリーやマーレイなどを連れて再度エル・ドラド発見に向け南米に渡ります。
しかし、そこでは前回の探検以上に過酷な道程が待ち受けていました。そこでマーレイは弱音を吐きますが、「弱気ものは去れ」的なパーシーの一方的な振る舞いが目立つようになります。
また帰国すれば、3人に増えていた子供、とりわけ長男のジャックに、家を不在にしてばかりで呆れられ、なつかれなくもなります。
そして時代は第一次世界大戦を迎え・・。
と、ここまでにしておきましょう。
これはですね。
20世紀の前半に実際にあった実話を元にした話です。パーシー・フォーセット本人もいて、彼は本当にエル・ドラドを信じ、命がけの旅を何度も行なっています。
これを見ていて、僕はなんかなつかしいものを見ているような、そんな気になりましたね。真っ先に思い出したのがこれですね。
この「アギーレ 神の怒り」ですね。
これは1972年に公開された、ウェルナー・ヘルツォーク監督による、ドイツ映画の金字塔的な作品として映画史に残るものになっているんですけど、この名優クラウス・キンスキー演じるアギーレも、エル・ドラドを信じるあまりに利己主義に走り、仲間も捨て去り、最後は孤独になっていく姿を演じていましたけど、まさにこれを思い出しましたね。
あと
舞台設定でいうばら、1986年のこの「ミッション」ですね。こちらは、南米の全く同じ地域にキリスト教の普及に行く宣教師を描いた話でしたけど、原住民と相対しながら過酷なサバイバルを生き抜く点では似てますね。
まずは、このテの映画が久しぶりに作られたんだなあ、と感心しながら見ていたんですけど、これ
やっぱり、かなりいいです!
というのも
このチャーリー・ハナムの説得力がすばらしいんです。かねてからすごく良い役者さんでしたけど、ここに来てすごくリードで映えるようになりましたよね。これと全く同じ時期に「キング・アーサー」で主役をつとめて話題になっていましたけど、今後もっと台頭してくると思いますよ。もともと、あの「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」でクリスチャン・グレイを演じる予定だったのが彼だったんですよね。それを降りて、もっと本格的な映画に的を絞った結果がこれなら正解だったと思いますね。「フィフティ〜」のさんさんたる評判を知ってしまった今となってはなおさらそう思います。
ここでの彼が演じてる役って、10年前だったら間違いなくレオナルド・ディカプリオが演じるタイプの役ですね。そういう「煮えたぎる男のロマン」演じさせたら今レオの右に出る人がいない、というか、彼が演じる仕組みにハリウッドがしてますけど(笑)、その路線の後継者に、このハナム、なれるんじゃないかな。そういう期待も抱かせる演技でしたね。今後注目していい人だと思います。
あと、いつになく地味なロバート・パティンソンの抑えた演技も良かったし、妻役のシエナ・ミラーも良くなって来ましたね。彼女はイーストウッドの「アメリカン・スナイパー」から、こういう「待つ女」のイメージの役が続いてますけど、その昔の、どこかプラスティックなカチコチした感じのイメージからは完全に抜け出ましたね。主演取るほどの力はまだかな、とは思いますけど、助演で力つけて欲しいですね。
それから
この監督、ジェイムス・グレイにとってもステップアップになったと思います。この人、昔から「才能ある」と評価され、カンヌでパルムドール対象作品でエントリーしてるくらいに認められてはいたんだけど、どうも一般の作品評がそれについて来ない印象もあったんですけど、これでやっと一般認知に向かって行くかな、という感じですね。ストーリーテラーとして、すごく良い監督だと思いますね。この人も期待していいと思います。
- 最新全米チャート
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2017.06.28 Wednesday
どうも。
では、行きましょう。水曜恒例、全米チャートです。
SINGLES
1(1)Despacito/Luis Fonci&Daddy Yankee feat Justin Bieber
2(2)I'm The One/DJ Khaled feat Jusin Bieber,Quavo&Chance The Rapper
3(3)That's What I Like/Bruno Mars
4(-)Wild Thoughts/DJ Khaled feat Rihanna&Bryson Tiller
5(4)Shape Of You/Ed Sheeran
6(5)Humble/Kendrick Lamar
7(6)Mask Off/Future
8(9)Congratulations/Post Malone feat Quavo
9(7)Something Just Like This/The Chainsmokers
10(8)It Ain't Me/Zedd feat Alessia Cara
トップ10、あんまり動いていませんが、DJキャリドのニュー・シングル入りました。この曲はサンタナの「マリア・マリア」のギター部分、サンプリングしてますね。なつかしい。もう、あれも17年くらい前のヒットなんですね。そのときのサンタナのヒット自体がそれくらい久しぶりだったものですけど。
それにしてもキャリドのこのヒットって、EDMでDJがフィーチャリング・シンガー使ってヒット量産したののヒップホップからの回答みたいな感じなのかな。あんまり、良いトレンドになりそうな気がしないんですけどね。
では、アルバムに行きましょう。
ALBUMS
1(-)Melodrama/Lorde
2(-)Pretty Girls like Trap Music/2 Chainz
3(2)Danm/Kendrick Lamar
4(-)The Nashville Sound/Jason Isbell&The 400 Unit
5(-)Feed The Machine/Nickelback
6(5)More Life/Drake
7(6)÷/Ed Sheeran
8(9)Beautiful Thugger Girls/Youg Thug
9(-)Crack Up/Fleet Foxes
10(8)24k Magic/Bruno Mars
Lordeが初登場で1位です。これは嬉しいです。聴いてみましょう。
これは先日のグラストでのライブからですね。この曲はアルバムの4曲目の曲ですが、今回コンセプト・アルバムなんですけど、ピースのハマり方と機能の仕方が見事だし、題材がある女の子のパーティの夜からの物語という、極めて日常的なものなので入りやすいですしね。それでいて、アレンジ、特にハーモニーが全盛期のケイト・ブッシュみたいにもなったりして神々しさは失わない。ものすごくバランスの取れた、今年屈指の傑作だと僕も思いますね。
2位、そして8位はトラップ勢ですね。2チェインズはタイトルが笑います(笑)。ヤング・サグが期待された割に、そこまで上位ではなかったですね。この2つともアルバムとしてはリル・ヨッティとかよりは全然良かったんですけど、もうひとつなんか欲しかったですね。2チェインズはそれでもかなり前から比べると良かったけど、サグはヴォーカリストとしての才能は感じるんですけど、もうひとかわ剥けれる気はしましたね。
4位は、インディとカントリーの間を行く存在です。ジェイソン・イズベル。これ、ちょっと聴いてみましょう。
この人にはライアン・アダムスがやり損なっちゃったことをやり続けてほしいなあと思ってます。ライアンがエイティーズのロックとかに浮気しないで、感傷的なバラードと、ストレートなガレージロックとかをやったら、今回の彼みたいなアルバムになりますね。
5位はニッケルバック。一時期よりは売れなくなっては来てますが、あれだけギャグのネタにされながら、まだトップ10に入ることの方がむしろ驚きです。
そして9位ですがフリート・フォクシーズ。これも聴いてみましょう。
今回、すごいアルバム作って来ましたけどね。フォークとサイケと、ブライアン・ウイルソンとジャズが交錯した感じと言うか。前から組曲的な作りではあったけど、それが進化して完全に孤高の存在になったというか。6年のブランクもあったことでチャート実績上は下がってますが、ここまでオリジナリティのあるアーティストもなかなかないので、今後もずっと大丈夫でしょうね。
- アルバムからの複数曲チャートインに制限が
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2017.06.27 Tuesday
どうも。
ここ数日、なんだかんだで忙しかったですね。
本当は最新の「FromワーストToベスト」をやるつもりだったんですが、ちょっとひとつ、自分としてネタ的に食いつききれない不完全燃焼なものがあってですね、これを延期というか、最悪の場合、お蔵にさせるので、ちょっと予定していた順番を変えてやるつもりです。やっぱ、アーティストが音楽だけやってる人以外だと、どうしても周辺拾いたくなるじゃないですか。なので、しばしお待ちを。
で、今日はですね。イギリスのチャート・システムでまた変更点が出た、というお話です。
今年に入って、去年もそうだったとは思うんですが、今年に入って特に目立ってますね。シングル・チャートでのひとつのアルバムからの複数チャートイン。たとえば
これとか
これに顕著だったんですけど、
7月のチャートより、これが「シングル・チャートでの同時チャート・インは、アルバムにつき最大3曲まで」ということになるようです。なので、もう、エド・シーランやドレイクの作ったような記録は見られなくなります。
まあ、でも、これ、妥当だと思いますよ。だって、それでチャートの枠が10数個独占されて、その分、他のアーティストが入るスペースが奪われるんですからね。十分、アルバムで恩恵も受けるわけだし、それで良いと思います。
こういう変更って、イギリスではよくあることです。その昔なら、たとえば、「Now」みたいなコンピばっかりがチャートの上位独占することがあって、そのせいでコンピがチャートの対象外になって、独自に「コンピ・チャート」もできましたからね。それを僕は思い出しました。
同時チャート・インの記録も今後は「参考記録」と言うことになると思いますが、ただ、音楽の時代の転換期に起こったこととして、人々の記憶には残っていくでしょうね。
- 最新全米映画興行成績
- 名盤記念リリースから何かがはじまれば
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2017.06.25 Sunday
どうも。
新作のリリースももちろんすごく喜ばしく良いことなんですけど、同時に
最近はこういう、ロック史上に残る名盤のアニバーサリー・リリースが立て続いてますね。
まずは5月最後の金曜に出たビートルズの「サージェント・ペパーズ」。これは50周年だったわけで、僕もまだ生まれてませんが、これ、僕がまだ小学生だった頃に、7歳上の姉がピクチャーLP(つまりアナログの盤面がジャケ写)を持っていたので、その点で思い入れはありますね。僕自身、前も触れましたが、アルバムそのものはビートルズの中では好きな部類では必ずしもないんですけど、ただ、当時、1967年のサイケデリック・カルチャーを知る上では非常に大事なアルバムではありますね。
今回のこの50周年盤は、新しいミックスが聞き物でしたね。やはりこれ、輪郭がすごくクッキリ出るようになったのと、重低音の奥行きが出たことで、今の耳で聴いてもかなりロック的になりましたね。ビートルズの場合、「アンソロジー」みたいな、録音風景を伝えるものとか、僕自身はハッキリ言って興味ないんですけど、やり過ぎない程度に新しい趣向を凝らせるなら、こういうのは良いかなと思いましたね。
そして6月に入ってU2の「ヨシュア・トゥリー」の30周年記念盤ですね。これは僕が高校3年のときに出ましたね。まだ、ロックがポップ・ミュージック界で普通に売れてる時代のものでしたが、硬派なロックファンのあいだでは「ロックがヤワになった」と言われていたものなんですよ。そういう人たちにとって、このアルバムはすごく心のよりどころみたいな感じになったところがあって、すさまじく尊敬されていた1枚ですね。僕はその神々しさが逆に距離感があって、その前までのアルバムの方がとっつきやすかったところは正直あるんですけど、それでも「ウィズ・オア・ウィザウト・ユー」はずっと好きでい続けている曲だし、自分の10代を代表するアルバムの認識は変わりません。
これは、その全盛期のライブが収録されてますね。僕、もしかしたら一番好きなU2のアルバムって「アンダー・ア・ブラッド・レッド・スカイ」っていう、初期のライヴ・アルバムかもしれないんですけど、やっぱりU2で特別なプレゼントといえば、やっぱりライブですよね。彼らはそうであるべきです。
そしてライブついでにいえば、現在、彼らはこの30周年記念でワールドツアーやっているんですが、ブラジルにも来ます!そして、僕もチケットも取れました!ただ、これ、すさまじく大変でしたけどね、争奪戦!なにせ、最初の予定日が1時間でソールドアウト。追加公演も2時間以内にソールドアウト。6万人のスタジアムが、ですよ!僕はネット予約で2回とも惨敗したので、チケットセンターに行って早朝から5時間並んで、やっと、売り切れ直前で購入に成功したほどです。スタジアムでの追加公演なのに。この国でいかにU2が狂信的人気があるのかがわかりました。日本でも東京ドームや、さいたまスーパーアリーナでやったことあるバンドですけど、ここまでの騒ぎには日本だとならないでしょうからね。ちなみに前座がノエル・ギャラガー(!)という、これも信じられない豪華さです。
あと、こないだの金曜に出たばかりのレディオヘッドの「OK コンピューター」の20周年記念盤「OKNOTOK 1997-2017」。僕のブログをご覧になっている人だったら、多分、この中だったらこれを聴いたと言う人が一番多いんじゃないかな。ちょうどこのアルバムは僕が音楽に関する原稿を書きはじめた頃に一番話題だった作品で、以降、ニルヴァーナの「ネヴァーマインド」と並んで、90年代以降のロックの頂点に経つアルバムですね。僕にもすごく思い入れがあります。
今回の目玉は、この当時のアルバム未収録曲+未発表曲による、もう1枚のアルバムですね。なんていうんだろう。よく、サッカーとかで「控え選手でも優勝できるんじゃないか」みたいなワールドカップの代表みたいなものってあると思うんですけど、このときのいレディオヘッドのアルバムに入らなかった多くの曲がまさにそんな感じですね。ファンのあいだでかなり長いこと噂になっていた曲が解禁されたのは非常に嬉しかったというか。特に、やっぱり「Lift」ですね。今回のヴァージョン聴くと、「これ、本当にこの当時のラスト・テイク?」と言う感じの未完成感はあるんですが、でも、この幻の名曲には、そうした「結局できなかった」イメージを残して老いた方がよいのかな。ただ、今回、こうやって世に出したことで、今後のライブでも披露する機会、増やして欲しいんですけどね。
そして、これも出たばかりですね。プリンスの「パープル・レイン」のデラックス盤。これは1984年。僕が中3のときの現象ヒットでした。プリンスの場合、惜しかったのは、あの当時、浅はかな中学生だったもので、あれがれっきとした「ロック」であることに気がつかなくて、もちろん売れてたときにさんざん耳にはしてたんですけど、自分でアルバム買うまではしてなかったんですよね。僕が彼のアルバムを聴くようになったのは、この次の「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」からだったし、こっちの方がロックっぽいとあの当時は思っていたんですけど、本当に中学時代の浅知恵が憎いというか(笑)、今の耳で聴くと「パープル・レイン」の方が断然、あの当時の最先端のロックでしたね。「アラウンド〜」は、「既存のロックっぽいことを入れてみた」アルバムであって、そこをロックだととらえちゃったんだなあ。あと、シングル曲のイメージに捕われ過ぎてましたね。今聴くと、シングルにならなかったA面曲、「Beautiful Ones」から「Computer Blue」の流れが一番カッコ良く感じます。
・・って、そんなことはさておき(笑)、今回の目玉は、これは当時のファンには非常に嬉しいことです。プリンスがこのアルバムの当時に出したシングルB面、12インチ・リミックスがドドーンと入りました。彼もB面曲人気の高いアーティストでしたし、僕も好きなアウトトラック、すごく多いですから。やっぱり「Erotic City」「God」「Another Lonely Christmas」あたりは「パープル・レイン・ファミリー」として愛され続けてほしいですからね。
・・といった感じですね。僕としては、これだけたくさん出た記念盤。是非、若い人に聴いていただきたいです。それも、「将来はミュージシャンになりたい」と思うような人なら、それがどんなジャンルであろうが、絶対に聴いてほしい。音楽カルチャー上に今後も残って行く遺産だと思うから。