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最新全米映画興行成績
どうも。

もう今年もあと1ヶ月なんですね。早いなあ。


では、月曜恒例、全米映画興行成績、行きましょう(ポスターをクリックすると、トレイラーが見れます)。


1(1)The Hunger Games Mockingjay Part 2
2(-)The Good Dinosaur


3(-)Creed

4(2)Spectre
5(3)The Peanuts Movie
6(4)The Night Before
7(5)The Secret In Their Eyes
8(8)Spotlight
9(12)
Brooklyn

10(7)The Martian

「ハンガーゲーム」の最終作が2週連続で1位。まだ5000万ドル台を保っています。


初登場で2位は、今年2作目のピクサーの新作「The Good Dinosaur」。これは恐竜と原始人の交流を元にしたファンタジーってことで良いのかな。たしかに時間軸的にはその2つ、共存はしませんよね。



これが今年「インサイドヘッド」につぐ2作目のピクサー映画ですが、こちらもデビューは3900万ドルとなかなかです。たふぁ、結構、賛否は割れてるようです。Metacriticで78点、Rottentomatoesでは、ピクサーの中では「カーズ」のシリーズ並みに低い67点。ちょっと期待はずれな予感もなんかさせるのですが・・。


3位発登場は「クリード」。これは、あのロッキー・シリーズの重要キャラクターですね。ロッキーの前の世界チャンピオンで、ロッキーの大親友にもなったアポロ・クリードの息子を、ロッキーがセコンドについて育成するスピンオフです。アポロと言えば、「ロッキー4」でソ連(当時)のドラゴに殺されてるので、少なくとも30歳以上のはずですけどね。


これ、アポロの息子役を期待の黒人の若手俳優のマイケルBジョーダンがつとめています。彼は2013年に「フルーツベール駅で」という、サンダンスのグランプリをとった映画で主演をしているんですけど、今回の「クリード」の監督も、その「フルーツベール」と同じライアン・クーグラーが監督をしています。この監督、まだ29歳なんですけどね!


そして、この映画が非常に評判が良いのです。Metacriticで82点、Rottentomatoesで92点。そこまで賞レースを意識した展開はしてなかったんですけど、この絶賛を受け、急遽オスカー争いに参戦したとの見方も強まっています。


9位に拡大公開で入って来たのはオスカーの候補のひとつです「Brooklyn」。これは1950年代を舞台に、アイルランドからニューヨークにわたってきた女性の姿を描いた作品です。主演は、成長しましたね。「つぐない」のときはローティーンの少女だったシアーシャ・ローナンが今や21歳になってオスカー候補になっています。


評判はかなりのものです。Metacriticで87点、Rottentomatoesで99点。興行でもトップ10に入ったのは好材料でしょう。








 
author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 08:04
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映画「ブラック・スキャンダル」感想〜ジョニー・デップ、久々の熱演だけれども・・
どうも。


来週は結構書きたいことがあってですね、どう調整つけようか迷ってるんですが、今日は映画評行きましょう。これです。





日本でもどうやら1月の公開で決定みたいですね。ジョニー・デップ主演最新作の「ブラック・スキャンダル」、こちらの映画評、行きましょう。


これですが、ジョニー・デップが、ここ5年くらい続いている絶不調から抜け出して、ようやく、彼本来の「演技派」としての熱演が見られ、「オスカーのノミネートも夢でないのでは」と言われていた映画です。9月の映画祭シーズンでも、いろんなとこでエントリーしてたので、少なくとも配給側は「オスカーの候補作」として考えていたようです。僕も噂はかねてから聞いていたので楽しみでした。


では、あらすじから行きましょう。


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ストーリーは1975年、舞台はボストンではじまります。この街に、あるムショ帰りの男が戻ってくるのですが、FBI捜査官のジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)は、上院議員のビリー・バルガー(ベネディクト・カンバーバッチ)と話し合いを持ちます。そのムショ帰りの男とはビリーの兄だったのですが、ビリーは「兄とは無関係で、互いのことは一切干渉しない間柄だ」とキッパリと言い切ります。

その男の名は

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ジェイムス・”ワイティ”・バルガー(ジョニー・デップ)でした。彼は風貌からして怪しく、いつもけんかっ早そうなガラの悪い取り巻きをつれ、どう見ても悪人風でしたが、近所では人付き合いが良く、人気までありました。それは彼の「表の顔」がそうさせるものでしたが

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裏では、街の他のギャング・グループや、気に入らない連中を見ると、見えないところでそうした連中をボコボコにし、ひとりふたりと、この夜から消していきました。



コノリーはそんなワイティをつかまえる・・のではありませんでした。それどころか、全くの逆でした。それはコノリーがこの地区の出身で、近所の不良少年だったワイティを子供の自分から見て来て愛着があったためでした。コノリーは、ワイティをこの地区ナンバーワンの「闇の支配者」状態にすることで、ギャング同士の殺し合いをなくすことでかえって街の平和を保つ、という、かなり歪んだやり方でボストンの平和を建前上、保とうとします。


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しかし、裏ではマイティのギャング団の不正ビジネスや、裏での敵抹殺などの悪事は完全に見過ごすこととなってしまいます。にもかかわらず、コノリーはワイティと蜜月関係を築いていきます。


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そんなワイティの怪しさに関してFBIは比較的早い段階から気づき、コノリーに「本当になにもないのか」と何度も問いかけます。しかしコノリーは、「私の得た情報で間違いがない」と虚偽の証言を繰り返し、長年にわたり悪事の決定的証拠がないままうやむやにします。こうしてFBI内部をだまし、ワイティと関係を持つコノリーの生活は何年も続いていくこととなり・・。


と、ここまでにしておきましょう。


これはですね。





完全なる実話です。ワイティもちゃんと実在して、右の人のようなハゲ頭なんですが、それをデップが見かけから真似したわけです。なんか





こういう写真を見ると人工的な雰囲気もあるんですけど、それでもちゃんとイメージは作り込んでますよね。こういうとこは、彼の真骨頂ですね。


で、今回の場合、こうしたコスプレ感覚だけでなく、演技もしっかり評価されていますね。けんかっ早い「裏ヤクザ」を、親父ヅラしながら、うまく演じられていたと思います。ここ数年、作品で言うとなんだろう、「チャーリーのチョコレート工場」のときくらいからかな、なんかコスプレのおどろおどろしさばかりが目立ちはじめて、演技がついていってない感じが目立ったのと、「ちゃんと、この人、台本読んでから出演作、選んでる?」って感じの、B級、C級作にあまりに出過ぎて、ここ最近の作品、ことごとく酷評で、特に「ローン・レンジャー」ではキャリア初のラジー賞までノミネートされて、それ以降も「トランセンデンス」だの「チャーリー・モルデカイ」だの、酷評続きでしたからね。いくらデップとは言えども、この状況が何作か続くとさすがに主演クラス、はずされるかな、とも思ったんですけど、この一作でなんとか踏みとどまった感じもしました


が!


この映画、デップとは別のところで、大きな問題があります。それは、この人。




ジョエル・エドガートン!


彼がですね


演技がうますぎて、なんどもデップを食ってしまってる!


いや〜、本来なら、出演者が演技巧いことにこしたことはないから別に問題も本来ならないはずです。ただ、この映画の場合、やっぱり主役の伝記映画なんだから主役が一番目立つべきものであり、それがデップのような大スターならなおさらのことです。それが、その肝心な主役を見せ場見せ場でそれ以上に強い印象を残してしまったのは、この映画の機能上、良くはなかったかもしれませんね。


このジョエル・エドガートンという人は最近よくみるオーストラリアの役者さんですね。最近のものだと、たとえば、トム・ハーディと兄弟アスリート役を演じた「ウォリアー」でのお兄さんの役とか、「華麗なるギャッツビー」でのデイジーのダンナさん役立ったりと、話題作が続いていた状態です。これまでまだオスカーみたいなデカい受賞歴はないんですが、かなりそこには近づきつつある注目の役者だと思います。僕が審査員なら、この役でオスカーの助演賞、票入れますね。


そして、デップ自身のオスカー主演男優賞ノミネートですが

可能性はあるとは思います

ただ


勝ちはしないでしょう。


それは前述の理由があるのと、ライバルに「オデッセー」のマット・デイモン、「レヴェナント」のレオナルド・ディカプリオと手強いライバルがいて、そこには勝てそうにないから。僕も「オデッセー」は見てますが、そこでのマット・デイモンの「火星ひとりぼっち」の独演の演技の方が圧倒的に良かったと思いますからね。デップがもう少し、何かが乗り移ったような怖さがでればなおのことよかったんですけどね。


ただ、この映画そのものは見応えはありましたけどね。話のストーリー・テリングは説得力あったし、演技面でも、カンバーバッチやケヴィン・ベーコンで脇固めるなど、芝居としての醍醐味もしっかりありましたしね。

それもひとえに





監督をつとめたスコット・クーパーの手腕によるものが大きいと思いますね。まだ、40代前半と年が若く、これが彼の3作目の作品なんですけど、デビュー作が、ジェフ・ブリッジスが悲願のオスカーを受賞した2009年の「クレイジーハート」ですからね。作品の重ね方が良いので、仮に今回、オスカーの作品賞でなかったにせよ、今後のステップアップに十分期待できる監督さんだと思いましたね。
 
author:沢田太陽, category:映画レビュー, 10:57
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最新全英チャート
どうも。


ちょっと寝るつもりが、朝まで来てしまいました(恥)。


では、土曜恒例、全英チャート。


SINGLES

1(1)Sorry/Justin Bieber
2(3)Love Yourself/Justin Bieber

3(2)Hello/Adele
4(5)What Do You Mean/Justin Bieber
5(4)Sax/Fleur East
6(7)Never Forget You/Mnek&Zara Larsson
7(6)Take Me Home/Jess Glynne
8(-)Over And Over Again/Nathan Sykes


9(10)Perfect/One Direction
10(8)IN2/WSTRN


ビーバーがアデルに勝ってる状態ですね。8位に初登場はイケメン・シンガーソングライター・・・なのですが、この人、元ザ・ウォンテッドの人ですね!ネイサン・サイクスの新生デビュー、2曲目のシングルです。コッテコテのアイドルだったんですけどね、彼。


では、アルバムに行きましょう。


ALBUMS
1(-)25/Adele
2(3)If I Can Dream/Elvis Presley
3(2)Purpose/Justin Bieber
4(-)Dark Sky Island/Enya
5(1)Made In The AM/One Direction
6(5)Get Weird/Little Mix
7(4)Alone In The Universe/Jeff Lynne's ELO
8(6)I Cry When I Laugh/Jess Glynene
9(Re)Never Been Better/Olly Murs
10(7)Another Country/Rod Stewart



そして今週

アデル、アルバム1週目売り上げの新記録!


80万枚を売り上げて、これまでの最高だったオアシスの「ビー・ヒア・ナウ」の69万枚を18年ぶりに更新しました。


ただ、一説によると、オアシスの69万という数字は3日間の集計だけの数字だったために、1週計算にするとアデルのそれを超えていた、という話もあります。まあ、それがどうにせよ、この配信の時代にこういう数字を作り上げたこと自体がすごいと思います。今回のアデルについては、結構ここでも書かないといけないのかな、と思ってるところです。


そして4位にはロングセールスの女王、エンヤが入ってきました。アルバム、いつ以来だったっけ?聴いてみましょう。





相変わらずと言えば相変わらずですが、同じ中に微妙に「あっ、こういうのなかったかも」みたいな要素を加え続けることができるのはこの人ならではかもしれませんね。


9位にはオリー・マーズのアルバムが再登場しています。





 
author:沢田太陽, category:全英チャート, 09:10
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明日は100回目のClub HTE
どうも。


そうだ、これを言わなければならなかったんだ。





Club Hard To Explain、明日でなんと通算100回目です!!!


いや〜、めでたいことです。これの第1回目をやったのは2004年の6月のことでしたが、そこから11年と5ヶ月かけて、とうとう100回ですよ。はじめたのは僕なんですけど、もう、そのときは、DJは遊びとか、お呼ばれのライブ・イベントでたまにやったことはあったものの、自分で主催するパーティなんてはじめてだったし「人、来るの?」と半身半疑でやっていたものでしたが、なんとかお客さんをつけることが出来たことで、僕ら自身も自信をもってやることができました。今まで足を運んでいただいた方に心から感謝します。



僕自身はもう5年半、現場を離れていますが、そのあとにここまで続いたことは、受け継いだ全てのスタッフに心から感謝ですね。本当にすごいことだと思います。


僕は、本当はこのために帰国したかったんですけど、2番目の子があと半年で生まれるような感じだと、さすがに妊婦にはこたえますからね。こういう状況なので、さすがにもうしばらくは帰れそうにないです。


なので次帰るときは、何だろう?7年とか、8年、あるいは10年とか?ぶりにDJとか、もしやらせていただけるのならしたいですけどね。そのときHTEは110回目とか、120回目になってるかとは思いますが。


ただ、そんな未来のことを考える前に、まずは100回目を出来る限り多くの人たちと祝ってほしいと思います。楽しい夜になるといいな。






 
author:沢田太陽, category:-, 13:08
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前哨戦開始1週前のオスカー予想〜作品賞編
どうも。






あと1週間もすると、早いものでオスカーの前哨戦ラッシュがはじまります。12月1日にはナショナル・ボード・オブ・レヴュー、2日にはニューヨーク映画批評家協会賞の発表があり、もろもろのアメリカの地方映画祭の結果などが入ってくることになります。


アメリカだと、オスカー予想サイトもかなり充実してい手、僕もここ数年、お世話になっていますけどね。


今年も現時点でたくさん予想出ていますが、現状でどう予想されているか見てみましょう。


<作品賞ノミネートがほぼ当確な作品>
Spotlight
The Martian(オデッセー)
Carol



あくまで、下馬評を総合した僕の良そうですが、この3作品に関してはノミネート、ほぼ堅いと思います。



現状リードしてるのが、この「Spotlight」ですね。ボストンの新聞社のカトリックのセックス・スキャンダルを追ったニュース・チームの物語ですが、この映画が9月の映画祭前哨戦で頭一つリードした感があります。ここ数年、ヴェネツィアやトロントで出典した作品でウケたものがそのまま受賞につながってるケースが多いですからね。この映画はトロントでの準グランプリなんですが、グランプリ作がやや実験色の濃いこともあり、こちらのオスカー的に好まれるだろうという見方が強いです。



ここに来て急に評価急上昇中なのが「オデッセー」ですね。この映画、マット・デイモンによる火星でひとりぼっちの遭難生活を明るく描いた映画ですが、これは興行的にかなりヒットしましてひと月ほど1位だったものですが、そうした要素も、もっと興行的な数字的結果が欲しいオスカー側の意向にもあったりします。まあ、リドリー・スコットの久々の会心作でもありますしね。ただ、僕としては、そこまでオスカーの上位で争うタイプの映画には正直見えないんですけどね。すごくいい気分になれる宇宙コメディなんですけど、ただ、それでも、「オスカー最多ノミネートもありうる」みたいな意見を聞くと「本気かよ?」とは思ってしまいます。





あと、この「キャロル」も堅いでしょう。これは今年のカンヌ映画祭でもルーニー・マーラが主演女優賞を受賞したことで話題となっていましたね。オスカー予想家の中には「カンヌ受賞映画はオスカーに弱い」というジンクスを信じて、あまり上位につけない例も見て来たんですけど、関係ないと思います。なぜなら、これ、オスカー常連配給会社のワインスタイン・カンパニーのイチ押し作なので。もう、ここ何年も、ワインスタインが押す作品がノミネート外すことはないので、確実に来ると思いますよ。評判自体もすごくいいわけだし。

事実、数日前に発表された「インディペンデント・スピリット・アワード」では、上の「Spotlight」を抑えて最多ノミネートにもなっていましたしね。その結果で、この映画を再度評価をあげる予想家も結構いました。


〈やや当確〉
Room
Brooklyn


おそらくこの2本も行けそうな気がします。



この「Room」は、ここ最近のオスカー前哨戦でやたら影響力のあるトロント映画祭でグランプリを取った作品です。ここ数年でも「スラムドッグ・ミリオネア」「英国王のスピーチ」「それでも夜はあける」のオスカー作品賞受賞作があり、そうじゃなくても「世界にひとつのプレイブック」や「イミテーション・ゲーム」と話題作が集まっています。そういうことでノミネートは有力視されていますが、嫌なニュースとしては、インディペンデント・スピリット・アワードで作品賞ノミネートを逃していることです。そもそもこれ、配給会社がA24っていう、インディ映画の配給のセンスには長けているものの、ここ数年、評判の良い作品がことごとくオスカー・ノミネートを外しているところでもあります。ネゴシエーションのお粗末さ次第では波乱はありえます。




そして、この「Brooklyn」ですね。この映画は今年のサンダンス映画祭で注目された1作ですが、これを、昨年、一昨年とオスカー作品賞をさらったFOXサーチライトが権利を買って押してますね。業界内での政治力では恵まれた作品であるのは間違いないです。ただ、「オスカーで勝ちを狙うにはやや地味」との声もあるので、そこがどうなるかでしょうね。


<候補にはあがっているものの>
ブリッジ・オブ・スパイ
Steve Jobs
インサイド・ヘッド
ビースト・オブ・ノー・ネーション
リリーのすべて
ストレイト・アウタ・コンプトン



この辺りもあげてる人はいますが、僕自身は正直微妙な気もしてます。


スピルバーグの新作「ブリッジ・オブ・スパイ」は評価は高いんですけど、東西冷戦のスパイ映画ということで監視が厳しかったか、事実の正確な描写に徹底していて、スピルバーグらしいエモーショナルな感動みたいなものがないんですよね。評価そのものも、上の5作品ほどの盛り上がりを僕は感じていません。

ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー主演の「Steve Jobs」は公開時までは「ノミネートは確実」モードでした。しかし、未亡人がこの映画に不快感を表明し、さらに興行的に大失敗したことが報じられてマイナス印象の方が強くなってしまいました。

ピクサーの「インサイド・ヘッド」は公開時のレヴューは非常に良かったんですけど、感動の賞味期限が短かったか、積極的に押されてる感じはしませんね。僕は正直、「ピクサー作にしては弱いかな」という印象だったんですけどね。

「ビースト・オブ・ノー・ネーション」はネットフリックスのオリジナル映画。これはインディペンデント・スピリット・アワードのノミネートで健闘はしていました。ただ、僕が見た印象で言うと、センセーショナリズムに訴えかけたわりには、そればかりが印象に残って、肝心な主人公の少年の成長に対しての共感度がいまひとつ高くないのが気になりましたね。

「Danish Girl」改め、「リリーのすべて」は、当初すごく期待値の高い映画だったんですが、レヴューが振るわず、当初すごく押してた人も今は引き気味ですね。まあ、トム・フーパーの煮え切らない演出はこれに限らず僕は好きじゃないので(笑)、外れてほしいんですけどね。

あと、「ストレイト・アウタ・コンプトン」は「ヒット映画」としては高クオリティだと思うし僕も好きなんですけど、別にオスカーにからまなくてもいいかなあ。


<エントリーこれからの追い上げ組>
レヴェナント 蘇りし者
JOY

ヘイトフルエイト


続いては、前哨戦直前まで試写を行わず、前哨戦ぶっつけ本番で望む映画です。





まずは昨年の「バードマン」に続き、2年連続での作品賞受賞を狙うアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の最新作「レヴェナント」。かねてから、過酷な状況でのサバイバルぶりが話題を呼んでいた映画でしたが、つい先日、試写がはじまりまして、かなりの評判の良さです。





そして、過去3作品で3度の作品賞と監督賞のノミネートを果たしています。デヴィッドOラッセルの最新作「Joy」.。3作連蔵となるジェニファー・ローレンスの起用で念願のオスカーを狙いたいところです。





そして、映像的な前情報がまだほとんど入って来ていないタランティーノの「ヘイトフルエイト」。ここ2作はオスカーにも絡んで来たタランティーノですが、果たして今回は?



<意外なダークフォース?>
The Big Short
Creed



そして、直前になって「これもアリでは?」と言われて来てるのがこの2本。




「The Big Short」は、ブラッド・ピット、ライアン・ゴスリング、クリスチャン・ベールという強力トリオによる、なんとコメディ。監督は「俺たちニュースキャスター」マダム・マッケイ。





そしてあの「ロッキー」のスピンオフの「Creed」も、今週末公開ですが、これが思いのほか評判が良く、急にオスカー戦線に入って来たと言われています。


<個人的には候補に加わってほしいが・・>
マッドマックス 怒りのデスロード
Sicario



そして、今ひとつオスカー候補の下馬評が盛り上がっていないのですが、個人的にはノミネートを望んでいるのがこの2つですね。




「マッドマックス」は今年最も絶賛された映画です。これに関しては日本でもかなりの評判になっているのでご存知の方も多いでしょう。とにかくジョージ・ミラーの30年の思いが驚異的なアイディアの中に凝縮された最高の1作です。



そして「Sicario」もカナダの奇才、ドゥニ・ヴィルヌーヴの、これは最高傑作ではないかな。フィルム・ノワールの可能性を広げた画期的な一作だったように思います。


では、明日は演技系の下馬評を見てみましょう。


 
author:沢田太陽, category:アワード, 10:00
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最新全米チャート
どうも。


ここんとこ、すぐ眠くなる癖があるのでさっさと行きましょう。水曜恒例、全米チャート。



SINGLES

1(1)Hello/Adele
2(3)Sorry/Justin Bieber
3(2)Hotline Bling/Drake

4(-)Love Yourself/Justin Bieber

5(6)What Do You Mean/Justin Bieber
6(4)The Hills/The Weeknd
7(5)Stiches/Shawn Mendes
8(7)679/Fetty Wap feat Monty
9(8)Wildest Dream/Taylor Swift
10(11)Here/Alessia Cara



上位変わりません。ビーバーがアルバム発売週につき、たくさん入ってます。

10位には前、紹介しました、アレシア・カラ。サンプリングはポーティスヘッド。ウィーケンド以来、増えたパターンですね。


では圏外に行きましょう。22位上昇中のこの曲で。





いつ以来になるんだろう。ミッシー・エリオットのニュー・シングルです。こうやって聞くと、本物の方がいいなあ、やっぱ。こうやってじっくり聞いてしまうと、悪いけど、ニッキ・・・、やめとこ(笑)。


では、アルバムに行きましょう。


ALBUMS
1(-)Purpose/Justin Bieber
2(-)Made In The AM/One Direction
3(-)The Incredible True Story/Logic

4(-)Church In The Streets/Jeezy
5(-)Im Coming Over/Chris Young
6(1)Traveler/Chris Stapleton

7(-)Letters From The Labyrinth/Trans Siberian Orchestra 
8(4)Beauty Behind The Madness/The Weeknd
9(-)Know-It-All/Alessia Cara
10(-)Losing My Religion/Kirk Franklin


ビーバーが初登場で1位。1Dとの争いを制しました。


3位にはロジックで4位ジージーと、ラッパーが続いて5位に男性カントリーのクリス・ヤング。


7位は年末になると急に強くなるトランス・サイベリアン・オーケストラ。9位にはシングルのところで紹介したアレシア・カラのデビュー・アルバム。10位にはゴスペルの大物カーク・フランクリンが入っています。


 
author:沢田太陽, category:全米チャート, 03:40
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