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「ミーン・ガールズ」から10年
どうも。


今日はこの話をしなければなりません。今日、海外では結構いろんなメディアが懐古特集を組んでるし、僕自身にとってもこれは重要な映画です。これです!




リンジー・ローハンにとっての出世作、というより、今となっては実はいろんなもののはじまりだった「ミーン・ガールズ」、これが今日で全米公開から10周年を迎えました!


ただ、これ当時、日本では本当に扱いが不当に低くてですね、公開されたのは翌2005年3月のことでした。その当時、僕が怒りに震えてたことは言うまでもありません(笑)。


実はですね、この当時、リンジーにかなり狂ってました(笑)。縁あって、この前の年の彼女の出世作「フォーチューン・クッキー(Freaky Friday)」の日本盤サントラのライナーノーツを僕が書くことになって、そのときにはじめて彼女の顔を見たんですけど、いや〜、これがマジで最高に可愛くてですね(笑)、それでファンになっちゃったんですね。その前に僕はヒラリー・ダフも好きになってはいたんですが、ヒラリーがどう見ても子供時代で止まりそうな予感が当時から濃厚だったのに対し、リンジーは成長してもハリウッドの中心女優になって行きそうな、そんな予感を漂わせていました。実際、当時の期待値、最高に高かったしね。

で、そんな「フォーチューン・クッキー」のサントラをなんで書くことになったか、というと、リンジー扮する女子高生の女の子がハイヴスやヴァインズに夢中な女の子だったからなんですね(笑)。僕も映画見るまでそれは知らなくて、試写で見たときに「だからかよ(笑)」と思ったのですが、でも、そのときの担当さんのおかげで、10年経った今、僕がこのブログを通して語ってる内容もわれながら随分変わったものだと思ってます(笑)。


僕はリンジーに夢中になるあまり、これの前の「Confession Of Teenage Drama Queen」とこの「Mean Girls」のDVDを、日本での公開が待ちきれずに、翌2005年2月のロンドン旅行の際に購入するんですが、思えばこの旅行のときに行きの飛行機の機内放送で見たのが、あの「俺たちニュースキャスター」でした。結局、あのときの旅行での僕の収穫はNMEアワード・ショウではなく、圧倒的にコメディ映画だったようです(笑)。

で、その「ミーン・ガールズ」がなぜに重要か。それは



このときのリンジーは本当に可愛いなあ〜。実際、このときの「笑いも取れるキュートな赤毛のヤング・アクトレス」というイメージがすごくあるから、後のエマ・ストーンも、「ニュー・リンジー」とも実際に呼ばれて、ものすごく比較されたわけです。そんな、今もゴシップスターとしては名高いリンジーの最高傑作、ということもあるわけなんですが

しかし!



今や、この4人から巣立ったものがすごいです。まず1人が



レイチェル・マクアダムスに



アマンダ・サイフリッドですからね!!

今やハリウッドの主演級にまでなったこの2人が、シカゴの高校に転校してきたリンジーをかどわかす、意地悪クイーンたちを演じていたわけですからね。しかも、この映画を見るに、この2人、ここだと完全にリンジーの引き立て役に過ぎませんからね。いかに当時、リンジーの扱いが別格だったかは、こういうところからもわかります。

とはいえ、意地悪女王だったレイチェルは、この映画と同じ年に「きみに読む物語」でブレイクしてます。このときの顔が、「ミーン・ガールズ」のときとエラく違っててビックリしたもの(指摘されるまで気がつかなかったほど)でしたが、その後のレイチェルは、あんなピカピカのプラチナ・ブロンド(ブロンド自体はあるんだけどね)で演技するようなことはほとんどなく、どちらかというとブルネット系の髪の、プラス、あの必殺のウルウル目で売る女優さんになるわけなんですけどね。


でも、僕的にそれ以上にビックリしたのはアマンダでしたね。彼女のことをしばらく忘れていた矢先の2008年、「マンマ・ミーア」で、あのメリル・ストリープのアイらしい娘さん役を演じて一躍有名になっちゃうわけですからね。「ミーン・ガールズ」のときなんて、天然ボケの使いっ走りの、すっごくダサイ役でしたからね(笑)。まだ子供っぽかったしね。それがあんな風に美人に進化したのにはビックリしたものでした。

でもね、出世物語はこれだけじゃないんですよ。この人もそうです。



転校生のリンジーが、ミーン・ガールズたちよりも先に仲良くなる、クラスの一匹狼的存在のゴスの女の子、これ演じてたのがリジー・カプランです。この人、この後も結構いろんな映画やテレビに出て演技派であることをアピールしてるのですが



そんな彼女も今や評判のいいテレビドラマの主役ですからね!Showtimeっていう、HBOのライバル局の有料局の今の看板番組
「Masters Of Sex」でイギリスの名優マイケル・シーンと共に主役を演じております。


この女優たちの出世物語も十分にこの映画が伝説化する大きな要素ではあります。

ですが!

この映画の一番重要なポイントはそこではなく、むしろ次です。これ、この人の出世作としても非常に重要です!



ティナ・フェイ!

この映画をはじめてみたときにですね、「なんだ、リンジーだけじゃなく、この担任の先生役もかなりの美人じゃないか!」と思って気になっていたら、いろいろ資料を読んだら、脚本を書いたのが彼女自身で、プラス、その当時の「サタディ・ナイト・ライヴ」の代表的メンバーだということを知りました。「なんか、『サタディ・ナイト・ライヴ』って名前、久しぶりに聞いたなあ。まだ、面白いんだなあ」などと思って、僕がSNLに興味を抱きはじめたのが実はこのときです。そのティナがこの2年後、テレビでみずから主演の「30 Rock」をはじめるんですが、この当時、僕がなんとしてでも血眼でこの番組を見たがったのは言うまでもありません(笑)。実際問題、まだその当時で、女性でみずから制作を手がけ主演もするコメディの女優さんと言う存在は本当に珍しかったものだから、欧米のいろんなカルチャー誌でものすごくホットな存在として騒がれていたものです。


そして、これは実はかなり後になって気がついたのですが、実はこの人もこれに出てました。



エイミー・ポーラー!

「SNL」の頃から、ティナとセットで出て来て、今やゴールデン・グローブの司会もコンビを組んでやってるほどのエイミーですが、ここではレイチェル・マクアダムスの全身ピンクの金持ちママ役で出演しています。ピッタリすぎる配役だと思いますが、あのときは誰だかわかってなかったですね。


ちなみに、舞台となった高校の校長先生役もティム・メドウズという、「SNL」に長期レギュラーをつとめた人です。これはワイフに後で教えてもらいました。そしてプロデューサーの1人に、「SNL」のクリエイターであるローン・マイケルズがクレジットされてもいます。実質これ、「SNL映画」のうちのひとつにもカウントされうるものだったわけです。


そういうこともあって、ユーモアのセンスとキレがこの映画は抜群だったわけですが、中でも僕が一番好きなのはこのシーンでしたね。



大柄のゲイ役の、かなり性格ナイスないいヤツが高校の文化祭で、クリスティーナ・アギレラの「Beautiful」を熱唱するシーンですね。この映画を見てからというもの、この曲を聴くと、もうこのシーンしか思い浮かびません(笑)。アギレラさんのかなり重要な曲なんですけどね。


これと「俺たちニュースキャスター」と1度に出会ったことがですね、僕の中で「こういうカルチャーをインディ・ロックと並行して紹介できないものかな」と模索させる大きな要因となったのは実はかなり事実です。ただ、当時はそれように「違うメディアを作らないとダメかな」と思い、実際に作ろうともしたんですけど上手く行きませんでした。それがHard To Explainでもなんとか一緒に展開してなんか違和感なくなんとかできるなと思ったのは、それから3年後に「スーパーバッド」や「JUNO」が公開されたときでした。


でも、僕のそうした勘めいたものがなまじ的外れでもなかったんだな、ということは、ここでこうして改めて語っても思うことだし、今回の10周年で、アメリカ、イギリス、ブラジル、その他多くの国のメディアで公開記念日タイミングでしっかり振り返られていることでもわかります。ここからはじまった何かはやはり確実にあるんだと思います。
 
author:沢田太陽, category:映画, 13:19
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最新全米映画興行成績
どうも。

期日までに見ないといけない映画のレンタルをしてて、それを済ませてからなのでちょっと遅れました。

では、火曜日恒例、全米映画興行成績、行きましょう(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。


1(-)The Other Woman


2(1)Captain America:The Winter Soldier
3(2)Heaven Is For Real
4(3)Rio 2

5(-)Brick Mansions

6(4)Transcendence
7(-)The Quiet Ones

8(10)Bears
9(7)Divergent
10(5)A Haunted House 2

ビッグ・バジェットものが続いた後、久々に全体に興収が今週は低いですね。

1位でも2400万ドルです。それが「The Other Woman」。これはキャメロン・ディアズ主演の、ブローマンスの反語、なんて言うんだろうな、システロマンスか?つまり、「女、何人か集まれば」的な映画です。これは、交際相手に妻がいて「なんだよ〜」と思っていたら、その妻と気があっちゃったという映画。そのライバル妻役がレスリー・マンと言うのは僕は好きで、他にニッキー・ミナージュがこんなに映画でフィーチャーされてるのははじめてなんじゃないかな。

ただ評判はこれ、良くないですね。metacriticで39点、Rottentomatoesで26点。監督はニック・カサヴェテスなんですが、本当にこの、あの「インディペンデントの帝王」と呼ばれたジョン・カサヴェテスの息子、親父さんの影形を感じさせない映画ばかり作るなあ。

5位初登場は「Brick Mansions」。これは昨年急死した、「ワイルドスピード」のポール・ウォーカーの遺作第1弾ですね。これは最近流行りのディストピアもの。つまり、世界が戦争をやりすぎちゃったり、機能が進化し過ぎた結果生まれた世界みたいな、
「(良くない意味での)架空未来」みたいなヤツですが、そんな状況のデトロイトで、廃墟と化し犯罪集団だけが住み着いているレンガ・ビルから善良市民を守ろうと、ポール・ウォーカー扮するコップが奮闘する未来アクションです。

まあ、いかにもウォーカーらしいと言えばそうなんですが、こっちも評判はイマイチでMetacriticで40点、Rottentomatoesで28点。

7位初登場はブリティッシュ・ホラー・ムーヴィー「The Quiet Ones」。これは事実に基づいての話のようです。ある大学教授の研究チームがロンドンで実験を行っていたところ、ある少女の秘密を知ったところ、これが思わぬ・・みたいな話です。


ただ、これもそこまでパッとしません。Metactiticで43点、Rottentomatoesで38点。まあ、この時期は、こういうレヴューの多い時期です。


さて来週ですが、「アメージング・スパイダーマン2」の公開週ですが、僕の独断と偏見で、大ファンの今やコメディエンヌ扱いですね、エリザベス・バンクスの主演コメディ「Walk Of Shame」、こちらのトレイラーでシメましょう。




 
author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 08:36
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最新全英チャート
どうも。

風邪ひいちゃった影響で、あんまり何もできなかった週末でしたが、行きましょう。日本はGWなのかな。

月曜恒例、全英チャート。

SINGLES
1(-)Waves/Mr.Probz


2(1)Hideaway/Kiesza
3(2)Nobody To Love/Sigma
4(4)All Of Me/John Legend
5(-)Take Me Home/Cash Cash feat Bebe Rexha


6(-)Calling All Hearts/DJ Cassidy feat Robin Thicke&Jessie J

7(-)Welcome To The Jungle/Neon Jungle

8(3)Touch/Shift K3Y
9(6)Stay High/Tove Lo
10(7)Happy/Pharrell Williams

今週は4曲も初登場しています。

1位になったMr.プロブスなる人はオランダのヒップホップ・アーティストとのことです。ただ、これはリミックス・ヴァージョンがウケてのヒットのようでして、原曲はまるで違います。




こんな渋い曲が上のような感じになっちゃうんですね。そう考えると面白い物です。


5位初登場はニューヨークのDJ、キャッシュ・キャッシュ。この曲、なんかTRFとか、昔の小室哲哉みたいでもあるんですけど(笑)、EDMがポップスに突き詰めて行くと、こういう感じに辿り着くんだな、という感じですね。フィーチャリングのベベ・レクシャって読むのかな。この人はフォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツの別プロジェクトのヴォーカルの女の子のようですね。


6位初登場はこれもニューヨークのDJ、DJキャシディ。とは言え、これはもう、まんま70sのディスコですね。ロビン・シックとジェシーJを使ってるあたりが、もう、そんな感じ。MV見てると、懐かしい、キッド・クレオール&ココナッツを思い出しました。スーツの感じとかね。


7位はここ最近売れて来てるUKの女の子アイドルのネオン・ジャングル。曲はガンズ&ローゼズのカバーではなく、彼女たちのオリジナルです。


では、アルバムに行きましょう。


ALBUMS
1(1)Caustic Love/Paolo Nutini
2(4)Love In The Future/John Legend
3(2)Meet The Vamps/Vamps
​4(3)A Perfect Contradiction/Paloma Faith
5(-)The New Classic/Iggy Azalea
6(5)Education,Education,Education&War/Kaiser Cheifs
7(-)The Cautionary Tale Of Mark Oliver/Eels
8(7)The Take Off And Landing Of Everything/Elbow
9(8)Girl/Pharrell Williams
10(6)Symphonica/George Michael


パオロ・ヌティーニが2週連続で1位。本当に人気あるなあ。

5位は先週シングルのトップ10にも入ってたオーストラリアの話題の女の子ラッパー、イギー・アザレアのデビュー作。実はシングルの方は、アメリカでも急上昇してまして、近いうちトップ10に入る可能性があります。

そして7位には、この名前、久しぶりに聞きましたね。イールズの新作が入ってきました。

イールズって、話題になりはじめたのって、96年くらいだったかな。その頃からしばらくは僕も割と聴いてたんですが、2000年代超えてから個人的にご無沙汰してたら、2年に1度くらいはアルバム出してたこともあって、いつのまにかアルバムの枚数が膨らみ過ぎて追えなくなってましたね。

ちょっと聴いてみましょう。




雰囲気は大きく違いませんね。そこまで「おおっ」となる感じではないですけど、じっくり聴けるタイプかな。インディペンデントの映画の挿入曲とかにハマるタイプかもしれないですね。今、調べたら、やっぱ全英トップ10入り、96年以来18年ぶりでしたね。こういうことがあるから、チャートって面白いんだよね。

 
author:沢田太陽, category:全英チャート, 05:59
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最近、音楽で好きになっているのが全て「女子(しかも、ほぼ暗め)」なことに気がついた
どうも。


今日の夕方くらいになって、ようやく体調が戻りつつあります。それまでは、いつも軽く平らげているある店のランチが半分しか食べれなかったり、脂汗かいたりとキツい感じだったんですけど、ずっとまとわりついていた腰の痛みも取れて来て、今はいい感じになっています。このまま治るといいけどな。

さて、今日は、少し前からしたかった、こういうネタでいきましょう。


つい最近、僕のFBの「好きなアーティスト」の「Like」のリストで、ものすごく久しぶりにアーティストを追加しました。それまでだと、一番新しいところで、アーケイド・ファイア、ザ・キラーズ、キングス・オブ・レオン、インターポールといったところで、それ以降のアーティストを足してなかったんですね。そのうち、最初の3つのアーティストは、今でこそフェスのヘッドライナーをつとめるくらいになってますけど、僕的には全てデビューしたときから好きな人たちだったものでした。


それ以降、アーティストを足してこなかったのは、「なんか、あの時期(2003〜05年くらい)に一気に好きになったものと比べると、それ以降のアーティストって、良いのもいるけど、なにかがまだ足りないんだよなあ〜」と思って諸手が挙がってなかった状態だったんですね。強いてあげれば、アークティック・モンキーズが、こないだのアルバムで「Like一歩手前まで前進」という感じぐらいで、あとはそこまででもなかったんですよね。


でも、ここにきて、「やっぱ、この人たち、聴いて飽きないし好きだわ」「長い目で見て時代の象徴になるよね」「メジャー感持って浸透するよね、きっと」みたいな、ちょっとした確信めいたものが僕の中で生まれてですね、それで加えてみよう、ということになったんですけどね。

それが、この4つです。





う〜ん

見事に暗い(笑)!

でも

すっごい好き(笑)!


しかも、この4組、すべて、ライブを体験した上での評価なので、間違いないですね。全部生で見て圧倒されたものばかりです。実際問題、この中で最初から好きだったのはLordeだけなんですけど、ラジオで何回も聴くうちになって好きになってライブで悩殺(笑)したのがラナで、「良いとは思うけど自分向きかな」という疑問持ってたらライブ見て俄然好きになったのがThe XX(女子にさせてもらってます。ちょっと強引だけど、笑)で、好印象を抱いてそのままにしてたらライブでとにかくブッ飛ばされたのがサヴェージズ。そんな感じでしょうか。


で、しかも、この4つとも、一般的な意味で今後大きくなりそうな気がしてるんですよね。なんか、アンダーグラウンドだけで終わりそうな気がしないというかね。ある程度、大きな会場でツアーやったりとか、フェスでもかなり良い位置でやるだろうな、とか、そんな感じでね。

そして、そういうことを予感させる男子のバンドが、僕的には今、まったく思いつきません。


実際問題、今の世界のフェスで、アーケイド・ファイアやブラック・キーズの後にヘッドライナーやれそうなくらいに華のある男のバンドってちょっと思いつかないんですよね。あげるとすれば、ヴァンパイア・ウィークエンド、フェニックス、ザ・ナショナルあたりが一番近くて、伸びしろで考えてもしかしてホラーズとかテイム・インパーラ、といったとこでしょうか。いずれも良いバンドだし、特に後ろ2つはすごく期待してますが、でも、上にあげた女子4組に比べると”華”の部分では欠けるかな、と。

そういう男子のバンドよりも、むしろ



こういうものの方が、可能性感じるんだよなあ・・。


あと、それ以外でも、「メジャー感もって広がりそう」なものを思いついたらそれがオブ・モンスターズ・アンド・メンやアラバマ・シェイクスとかファントグラムとかね。全部フロントが女性のものばっか。

なんなんでしょうね、これ。ピッチフォークとか見てても、なんか野郎で騒がれてるものって、なんかこう才能とセンスはあるんだけどストイックすぎちゃうからかなんかわかんないけど、見ててなんか広がりそうな予感がしないんですね。やっぱ、なんかどこかで「カート・コベインの亡霊」か何かに襲われるからなのか何なのかわかりませんが、なんか素直に自分たちが広がって行くことに関して牽制が入ってる感じをどうしても受けちゃうんですよね。これ、何度も言ってることではあるんですけど、ロックに社会的影響力のあった20年前にそれやるんだったらカッコいいんですけど、「若いところからスターが出ないとオジさんばかりがヘッドライナーになっちゃうよ」と業界が困りそうなくらいに若手のヘッドライナー格の台頭が待ち望まれてさえいる、決して層が厚いとは言えない今の比較的若めのロック界の状況でそういう態度を取り続けるのは、やっぱなんか「自分たちで自分の首、締めてないか、それ?」と、どうしても思っちゃうんですよね。


ただ、ロック界ってまだ保守的なのか、そういう女性アクトがヘッドライナーを飾りませんよね?それはあって、ビヨークとか、ロックフェスに無理矢理入り込んだときのビヨンセとかの例があるくらいで、それも何年に1度かのきわめて低い確率でしかない。でも、今の現状から考えて、女性の側からヘッドライナーに昇格させていかないとロックフェス的にも人材難になっていくのではないのかな?


そういう意味で今一番近いのはフローレンスかThe XXといったとこだとは思うんですけど、女子からも続々とフェスをシメるヤツが出て来てほしいなあ、と思います。そうすることによって、ロックのイメージもポジティヴな意味でまた変わって行くような気もしているので。


そういえば、「暗い女子」といえば、その先駆となるものが出たのはもう20年くらい前なんだな。このときにはまだそこまでこのテのものを好んでいたわけじゃなかったけど、今になってようやく時代が追いついたということなのかな。




 
author:沢田太陽, category:個人話, 12:44
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エンタメ・ニュース  今週のおさらい
どうも。

いや〜、「急に寒くなった」とか言ってたら、風邪ひきました。と言っても、37度台前半の熱ですけどね。ただ、今、こっち、夜中なんですけど、夜の7時からさっきまで寝てました。今、目が覚めてるあいだに更新します。


ということで、今週はネタ、多めです。エンタメ・ニュース、今週のおさらい!



ジャスティン・ビーバー、靖国参拝が物議!

ジャスティン・ビーバーが、日本でおしのびで来日して、よりによって靖国神社を参拝して問題になりました。

・・って、このニュース、僕は日本のニュースで知ったくらい、海外だとそれほど報道されてません。お忍び来日じゃ、パパラッチもマークできてなかったでしょうからね。しかしまあ〜、彼自身、靖国について知ってたわけではないと思うんですけど、たまたま選んだものがいきなりアンタッチャブルなものだった、というのが彼らしいですね(笑)。

ただ、「日本ネタ」ということでいえば、海外ではこの件よりもむしろ




レイシスト?!アヴリル・ラヴィーンの最新MVが物議

こっちの方が圧倒的に話題でしたね。アヴリル・ラヴィーンがニュー・シングル「Hello Kitty」のMVを披露したら、世界各国のメディアから総たたきにあってしまいました。なんでも、内容が「日本人に対する人種差別だ」ということで。


僕もこれ、見てみましたが、これ、言われているほど人種差別は感じなかったですね。それ言ったら、「サタディ・ナイト・ライヴ」のネタでもある「J Pop Show」とか、ああいうのもレイシストってことになるし、加えて、10年くらい前のグウェン・ステファーニのハラジュク・ガールズとかだって問題になっておかしくないですからね。

あえて言うなら、後半の描写が、ややクドいかな。「そこまで強調しなくていいよ」と思う瞬間はないではありません。

ただ、これ、結局のところ、曲とMV、ひどすぎですな、こりゃ(苦笑)。

どっちかと言うと、曲とヴィデオのあまりのひどさに、その理由を「レイシズム」に求めた人が多かった、というのが実際のとこなんじゃないのかな。これ、聴いてて、まるでケシャのボツ曲みたいだし(笑)。

これ、レイシズムうんぬん抜きに、ヤバいですね、彼女。ただでさえ今、もう日本を含む東アジアでしか売れなくなって来つつある(実際最高位2位を記録したのが日本と韓国、台湾しかなく、本国カナダでさえ4位。アメリカでも一瞬5位に入っただけ)中、久々の話題がこれですからね。難しいとこです。



「最も美しい女性」にルピタ・ニョンゴ

そして、今週はこれも話題でした。ピープル誌が選ぶ恒例の「もっとも美しい女性」に映画「それでも夜は明ける」で話題を呼んだルピタ・ニョンゴが選ばれました。妥当じゃないですかね。今年のアワード・シーズンで、あそこまで圧倒的にベスト・ドレッサーに選ばれ続けてたら、そりゃ、そうなるでしょ。アフリカのプロのモデルみたいですもんね、この人。

彼女って、聞いた話によると、ケニアの有力政治家の娘さんなんですってね。あのファッション・センスは筋金入りのセレブ育ちゆえなのかな。



「最も影響力のある人物」にビヨンセ

そして同じ週にTIME誌が発表した「最も影響力のある人物」にビヨンセが選ばれました。これも妥当ですね。ただでさえ影響力ある人が、キャリア史上最高のアルバム出した年ですからね。

ただ、この「影響のある人物」に関しては、僕は100位以内に他にどういう人が入ってるか、の方が気になりますね。そこで選ばれてたような人が後年ものすごく巨大になるような話もよくあることですからね。



ジェイソン・スデイキスとオリヴィア・ワイルドに男児誕生

「サタディ・ナイト・ライヴ」出身で現在人気コメディアンのジェイソン・スデイキスと美人女優として有名なオリヴィア・ワイルドとのあいだに男の子が生まれました。過去にもジャニュアリー・ジョーンズやスカーレット・ヨハンソンとも浮き名を流し「美女キラー」としてなにげに有名だったスデイキスですが、プレイボーイも正式に(ジャニュアリーの私生児の父親は彼、という説が有力)パパになったというわけです。オリヴィアも風貌以上にまだ代表作と呼べる決定的なものがない人ではありますが、これを機に頑張ってほしいものです。



 
author:沢田太陽, category:エンタメ・ニュース, 12:21
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最新全米チャート
どうも。

なんかこっちは急に寒くなってきました。日本の真裏なんで、北半球でいえば10月下旬にあたるわけなので、当然と言えば当然なのですが、こないだまで本当に暑かったからね。ピンと来ない間に冷え込んでます。

では、金曜恒例、全米チャート、行きます。

SINGLES

1(1)Happy/Pharrell Williams
2(2)All Of Me/John Legend
3(4)Talk Dirty/Jason Derulo feat 2 Chainz
4(3)Dark Horse/Katy Perry

5(5)Let It Go/Idina Menzel
6(6)Pompeii/Bastille

7(8)Turn Down For What/DJ Shake&Lil Jon
8(12)Not A Bad Thing/Justin Timberlake


9(11)Loyal/Chris Brown feat Lil Wayne

10(7)Team/Lorde

本当にここ最近、動きのないチャートですが、今週は久々に2曲初登場です。

8位はジャスティン・ティンバーレイクのニュー・シングル。「The 20/20 Experience」は1は評判よかったんですけど、2からなかなかヒットが出ないなと思ってたんですけど、これでようやくヒットが出ましたね。


9位のクリス・ブラウンはニュー・アルバムからの先行シングル。曲は良いと思うんですけど、一向に良くならない素行イメージが足を引っ張っているような感じは受けますね。それがなければスーパースターなんでしょうけど、逆に言うと、これだけ逆風を浴びながらまだ売れてるというのが驚きますね。


では、圏外に行きましょう。17位で初登場のこの曲で!




ラナ・デル・レイのニュー・アルバムからの先行シングル「West Coast」なんですが

すげえカッコいい!!!

最近、ダントツで一番聴いてる曲です。楽曲的には1stアルバム以降に出たEP以降のアンニュイで神秘的な流れを組んだ、彼女のあるべき路線(ソングライターも引き続きリック・ノウルズ)なんですが、今回、プロデュースを担当してるのがブラック・キーズのダン・オーバックなんですね。そういうこともあって、ギター、そして生スネアのスコンッ!と抜ける心地よさが、ムーディな曲調にフックを加えていて、そこが良い意味で聴き手の裏をかいていて絶妙なんですよね。これはダン、良い仕事しましたね!


そしてラナ、楽曲ダウンロードだけで、もう全米17位ですよ!もう、アメリカにいかに固定ファンが根付いているかがこうした事実からもわかります。彼女の場合、南米のファンもかなり狂ってましたが(笑)、コア・ファンの熱意が本当にすごいんですよね。あのファン層がガッチリついてる限り、次はかなり売れるんじゃないでしょうか。完全にデビュー・アルバム・リリース時のバックラッシュを払拭しましたね。すごいと思います。


では、アルバムに行きましょう。

ALBUMS
1(1)Frozen/Soundtrack
2(-)Testimony/August Alsina
3(-)Rivers In The Wasteland/Needtobreathe
4(-)Talk Dirty/Jason Derulo
5(-)Lights Out/Ingrid Michaelson
6(8)Crash My Party/Luke Bryan
7(2)Girl/Pharrell Williams
8(12)Pure Heroine/Lorde
9(3)She Looks So Perfect/5 Seconds Of Summer
10(13)Now 49/Various Artists

「アナと雪の女王」、まだサントラで1位です。すごいなあ。

今週は2〜5位が全て初登場です。

2位は現在21歳のR&Bシンガー、アウグスト・アルシナのデビュー作。聴いてみましょう。




トラックがすごく今っぽいですね。「ドレイク以降」のひねりと浮遊感があるというかね。声も細いながら聴かせますね。これは僕、ちょっと期待したいですね。

3位はクリスチャン・ロック系の3人組バンド、Needtobreathe。これで2作連続のトップ10入り。

4位はジェイソン・デルーロの新作。

そして5位はイングリッド・マイケルソン。ドラマで曲がフィーチャーされ続けたことで注目を集めた女性シンガーソングライター。特に「グレイズ・アナトミー」でかかることが非常に多いですね。彼女も2枚目の全米トップ10でした。
 
author:沢田太陽, category:全米チャート, 12:06
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