RSS | ATOM | SEARCH
”ブラジルの黒柳徹子”エビ・カマルゴ死去



 どうも。

映画レビューに行く前に、これ行かせてください。




今日、土曜のブラジルの昼下がりのテレビやネットの話題はこれ一色でした!ブラジルのテレビ創世記から活躍してきた女性司会者エビ・カマルゴ(Hebe Camargo)が亡くなりました。


こんなマニアックなニュースで非常にごめんなさい。ただ、こっちで生活していてこの人のことを知らないということはまずありえないくらいの有名人なもので。で、日本語のニュースでも出ないだろうと思ったので、ここはちょっと出しておこうかなと思ったのです。


この人は83歳なんですけど、つい最近まで自分の番組やってたんです。入退院は繰り返してたんですけどね。マスコミの取材にも喜んで応じてたからゴシップ誌にもたくさん出てたんですよ。なので、「体が悪い」ことは知ってたんですけど、まさか、こんなに早くなくなるとは…と思ってこっちの人は驚いています。


エビ・カマルゴは1929年生まれで最初はミュージカルの女優などをやってたんですが、テレビ放送開始と同時に司会者の仕事をはじめます。この国で最初の奥様番組といわれる「Mundo E Da Mulheres」という番組の司会を月〜金でやってようです。ただ、残念ながらこの時期の映像はyutubeにはないです。





出て来たのの一番古いので60年代ですね。この映像の古さだけでも十分貴重ですよ。

 


これあ79年。50歳のときの映像ですね。このブロンドはこの人のトレードマークでした。





そして、SBTという、こちらで視聴率2、3位を争っているチャンネルで、1986年から2010年まで25年間も続いたこの番組「Hebe」でこの人の茶の間での存在感は決定的なものになります。この番組降りたとき、80歳でした。実は僕がこちらで生活しはじめたとき、これ、まだやってましたね。


エビの番組には実は毎度の名物というものがあります。それはトーク・ゲストで訪れたゲストは、エビと口でキスしなきゃいけないというのがお決まりでした。




こんな風にロナウドもそのひとりだし




ネイマールだってやってるし



相手が女性であろうが一切いといません。ブラジル伝説の女性ロッカー、元ムタンチスでも知られるヒタ・リーもそうだし




ハリウッド・スターにだってキスしていました。これはジュード・ロウとやったときですね。


僕がこっち来たときには




「グレイズ・アナトミー」のパトリック・デンプシーとキスをしたのが話題となっていました。彼らもきっと「ブラジルくんだりまで来て、なんで80歳のおばあちゃんと口でキスしなきゃいかんのだ」と思ったとは思いますが(笑)、この儀式は欧米圏ではかなり知られています。


そして、2010年にエビは癌の闘病を行うことになりますが、SBTを降りたのは病気のせいではなく契約金の問題でして、その後。即座にヘッジTVという局に移籍して番組を続けていました。





この上のCMが出たのなんて去年ですよ!80超えて全然滑舌も衰えないで、パワーと明るさにみなぎっている。そんな印象でしたね。


今年に入ってから、トークショウはたまに入院で休んでたりもしてましたが、基本的には番組は死の直前まで続いていました。そして、つい何日か前ですよ。SBTが「またエビと契約したい」と発表したのは。だからすっかりエビはまだ行けるのかと思ってたんですけどね。


この国は、日本みたいにタレントさんがなんでもやるのとは違い、「俳優・女優はドラマ」、「歌手やバンドはパフォーマンス」みたいな役割分担がはっきりしてることもあり、「番組司会者」って、その人が何歳であれ、かなり権威の高い仕事なんですね。エビはそれをこの国の女性でなしとげた最初の人であり、それを死ぬまで50年以上も続けてたんですよね。今、この国には、かなりの影響力を持つ女性司会者の数も少なくないんですが、そう言う人たちの全てのルーツがこの人にあると言っても過言ではありません。日本で言うと、黒柳徹子かそれ以上って感じのとこですね。


エビはきょう棺に入れられたのですが、弔辞を述べた人のリストがまあすごいのなんの。世道業者はもちろん、政界、財界、問わず国中の大物たちが「今までありがとう」のメッセージを送っておりました。


こういう偉大な人の生前の姿に少しjだけリアルタイムに触れられてラッキーだったと思います。謹んでご冥福をお祈りします。

author:沢田太陽, category:ブラジル, 04:36
comments(0), trackbacks(2), - -
爆睡してました
 どうも。


ここのところ、原稿が相次いでて、寝る時間削って作業してたのがたたってか、今日めずらしく12時前に床につき、そのまま朝まで寝てました。なので今日は更新遅れちゃいました。スミマセン。


本当はそろそろアメリカのTV改編の話とかもしないといけないんですけどね。ちょっとズレこんでしまいそうですね。ちなみに明日は映画評行きます。
author:沢田太陽, category:-, 19:16
comments(0), trackbacks(0), - -
最新全米チャート
どうも。


忙しい状態が続いています。今日も手短に行きます。金曜恒例、全米チャート。


SINGLES

1(1)One More Night/Maroon 5
2(11)Gangnam Style/Psy
3(3)Some Nights/fun.
4(2)We Are Never Ever Getting Back Together/Taylor Swift
5(5)Blow Me(One Last Kiss)/P!NK
6(4)Whistle/Flo Rida
7(6)As Long As You Love Me/Justin Bieber
8(9)Good Time/Oel City&Carlu Rae Jepsen
9(8)Too Close/Alex Clare 
10(7)Lights/Ellie Goulding


今週はトップ10入りは1曲のようですね。以上。


…って嘘です(笑)。「ガンナム・スタイル」、遂に全米2位まで来ちゃいましたね。まあ、来週あたりは1位なんでしょうね。まあ、基本、ノヴェルティ・ヒットなんで、好きも嫌いもなく、「まあ、何年かに一度はこういうのあるからねえ」という静観した見方なんですけど、でも、曲自体は客観的にダメだと思います(笑)。


では、アルバムに行っちゃいますか。


ALBUMS

1(-)The Truth About Love/P!Nk
2(-)Kanye West Presents Good Music/Various
3(-)Battle Born/The Killers
4(-)Away From The World/Dave Matthews Band
5(2)Tornado/Little Big Town
6(-)Kiss/Carly Rae Jepsen
7(-)Shields/Grizzly Bear
8(3)Tempest/Bob Dylan
9(4)The Carpenter/The Avett Brothers
10(-)The Sound Of The Life Of The Mind/Ben Folds Five



P!NKの新作が初登場1位。妥当でしょうね。2位はカニエ・ウェストのレーベルのコンピ。これだけ強いのが重なると、キラーズは3位止まりですね。まあ立派な数字ですけど。


「Call Me Maybe」が大ヒットしたカーリー・レイ・ジェプセンのデビュー作は6位は初登場。7位はニューヨークはブルックリンのインディ・シーンの人気バンド、グリズリー・ベアが2作連続でトップ10。10位には懐かしいですね!ベン・フォールズ・ファイヴが13年ぶりの再結成作で初のトップ10入りです。


では、ここでグリズリー・ベア行きましょうか。

 


まだ全編聴いてないので何とも言えないんですけど、カッコいい曲ですね。もうちょっと牽引力みたいなものがでてくるといいですけどね。


さて来週はグリーン・デイとかノー・ダウトとか入ってきますが、グリーン・デイ、行っておきましょうか。この曲、最初、アークティック・モンキーズかと思っちゃいました。


 


author:沢田太陽, category:全米チャート, 06:43
comments(0), trackbacks(0), - -
ブラジルの国会議員から公開中止を求められた最近のハリウッド映画は?
 どうも。


今、本当に仕事の原稿がパツパツでちょっと時間が割けません。すみません。


かわりに、こんなネタどうでしょう?


ブラジルの国会議員から公開中止を求められた最近のハリウッド映画は?


これ、つい昨日から起こった問題で、こっちでは結構話題(&笑い)になってるんですけど、さて、これは何でしょう?


正解はコレです!




正解はこの「Ted」。

7月にアメリカで公開され、すぐに1位になってましたけど、でも、これ、公開されてそんな話題なかったよね。

では、なんで、そんなことになったのか?


続きは、明後日(もしくはその翌日)のこのブログでレビューと共に書きます。





author:沢田太陽, category:映画, 13:24
comments(0), trackbacks(0), - -
エミー賞2012総括
 どうも。




いや〜、日曜にあったエミー、「Homeland」の圧勝でしたね〜。


これ、個人的にはすっごく嬉しかったんですよね〜。


もともと、クレア・デーンズが好きだったこともあって何となく気になっていた「Homeland」なんですが、いざ、放送はじまってみたら、ほぼ毎週見てました。


このドラマは9/11以降にイラクに派遣されていたクレア扮するCIAエージェント、キャリーが、長らく行方不明になったイラクに捕われていた兵士ブロディをアメリカへのテロ用に育成されたテロリストだとにらんで、彼を「名誉の帰国を果たした戦争の英雄」扱いする周囲から孤立する中、抜群のカンで追いつめる瞬間まで行くものの、自らがイラクで煩った躁鬱病が邪魔をしてなかなか踏み切れず、アメリカがいつしか危機に陥る…という内容です。


「今のアメリカが好きそうな内容なんじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが、クレアが抜群の行動力と、激しすぎる正義感と信用されない焦燥感から徐々に破綻して行く際の理性と狂気スレスレの演技と




根が善良ながらも、イラクで受けたトラウマで常に放心状態の表情で、ときに自分で自分が何をやっているのかわからないうちに無意識のうちに凶暴な行動に出てしまっているブロディの「静かな狂気」。この2つのせめぎあいをじっと見守るだけで、このドラマ、本当に目を奪われずにいられないのです。


そしてブロディ役のダミアン・ルイスも、クレアと共にダブルで主演賞を受賞しました。しかも男優部門は「マッドメン」のジョン・ハムと「Breaking Bad」のブライアン・クランストンという強敵がいたにも関わらずですよ。受賞で名前が呼ばれたときのこの人の「えっ、嘘だよね?」という顔の表情、それがブロディのときの挙動不審状態と同じ顔だったのにはウケました(笑)。




まあ、この「Homeland」、ゴールデン・グローブも受賞したし、前哨戦のひとつであったクリティック・チョイスTVアワードも制していたこともあり、受賞は本来不思議じゃなかったはずなんですけど、それでも驚きの声が漏れていたのは事実です。


それはやはり




多くの人が「マッドメン」の5連覇を期待してたから。


でも、前から何度もここで言ってるように、僕は今回「マッドメン」の受賞はないとずっと言ってきてました。それはやっぱり、ジャニュアリー・ジョーンズの、スタッフ間と何かあったとしか思えない、あまりにも不自然な登場減があったから。あれで、どう見てもストーリーの変更を余儀なくされた感じを見てしまうと、「ベストは黄金メンバーが鉄則」であるはずのドラマとしては減点対象だと思ったからなんですね。「ものすごく人気があったのに、時と共にキャストが去って行ったとたん、とたんに面白くなくなった」。そんなドラマはいつの世もアメリカにたくさんありましたが、「マッドメン」もこの轍を踏んでしまった気がしたんですね。


そういう気がしたので、僕の中で「マッドメン」は「『Homeland』、『Breaking Bad』『Downton Abbey』よりも評価低いだろう」と思っていました。


そこは予想できてる人も実際には結構いたんですが、しかし




そう言う人は「Breaking Bad」の受賞を予想して、取れなくて「Homeland」に文句言ってるんですよね。


で、改めてそう思いました。


「Homeland」見てなかった人、アメリカでも多かったんだ!


だって、「Homeland」の主役2人のせめぎあい見て、何も感じないなんてこと、まず、ありえないと思うから。「Homelamd」、アメリカでは「SHOWTIME」ってチャンネルでの放映でたしかに人気チャンネルとは言いがたかったしね。CATVチャンネルがノミネートを独占した今年のエミーですが「それでもHBOとAMC以外見てないね」という印象は拭えなかったですね。



あとコメディは




「モダン・ファミリー」が今年も圧勝でしたね。これ、妥当だと思います。TVシリーズに好まれがちな、多岐に渡るキャラクターは細かいキャストまで含めてしっかり描けている上に一人一人のキャラが濃くて、しかも芸達者。しかも話がきわめて計算されている。あと、1から年は勝つはずですね。


で、この部門で僕が気になったのは主演の2人ですね。




主演女優のジュリア・ルイス・ドレイファス。彼女は下馬評は高くはあったし、僕もコメディエンヌとしてはリスペクトしてるのですが、「作品がいまいち面白くない!」。


彼女が主演をつとめる「VEEP」、正直、過大評価ですね。ただでさえ「有料チャンネルとして最高評価」」とも言えるHBOの番組だからというのは絶対あったと思うんですね。同じ「女性の長」という主役に添えたものだったら、エイミー・ポーラーの「Parks And Recreatinoの方が全然笑えますけど。共演者とのケミストリーとか、笑いのセンスでは「Parks」の方がどう見ても上なんですけどね。


でも、作品はともかく、「女優」としての評価には全く問題ないのですが、「Parks」が良かっただけに残念というか。


でも、それ以上に納得いかなかったのはダントツでコレですね。




ジョン・クライヤーの主演男優受賞!!


…な、なんで!?この部門には今年の台風の目だったルイCKもいたし、常連の「30 Rock」のアれック・ボールドウィンも「ビッグ・バン・セオリー」のジム・パーソンズもいた。なのに何で突然…。

ネーチャーリー・シーンが突然番組を降板したあと、アラン・パーカー役をつとめあげ、番組に穴をあけなかった。そこは評価できるけど、でも、それだけじゃないかあ。きっと、そういう外的要因も作用するんですね。








author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 10:59
comments(0), trackbacks(0), - -
最新全米映画興行成績
どうも。


では、火曜日恒例、全米映画興行成績を(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。



1(-)End Of Watch

220px-End_of_Watch_Poster.jpg

2(-)The House At The End Of The Street

220px-House_at_The_End_of_the_Street.jpg

3(-)Trouble With The Curve

220px-Trouble_with_the_Curve_Poster.jpg

4(2)Finding Nemo(3D)
5(1)Resident Evil Retribuition
6(-)Dredd

220px-Dredd2012Poster.jpg

7(19)The Master


8(3)The Possession
9(6)Paranorman
10(4)Lawless


時間がないため手短に行きます。


1位になったのは「End Of Watch」。これはジェイク・ジレンホールとマイケル・ペーニャがメキシコのドラッグディーラーを追うLAの警察を演じたアクション・サスペンス。監督は「トレイニング・デイ」の脚本家のデヴィッド・アイヤー。


この映画、評判が結構よくmetacriticで70点を獲得してます。ちょっと気になります。


2位はジェニファー・ローレンス主演のホラー、「House At The End Of The Street」。田舎街に引っ越した母娘が新しい家で巻き込まれるホラーですが、「ハンガーゲーム」そしてオスカー有力候補の「Silver Linings Playbook」といった代表作を前にして、ジェニファーにとってなんか妙にスケールの小さな映画ですね、これ。撮影随分前な気がします。評価も散々でMetacriticで33点。昔のボツ作なのでは。


3位初登場はクリント・イーストウッド、俳優引退撤回の主演作、「Trouble With The Curb」。主演作であって監督作ではありません。イーストウッドがメジャーの老スカウトをやる話でエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク共演。評価はまあまあでして、Metacriticで60点。


6位初登場は「Dredd」。アメコミ「Judge Dredd」の映画版です。評判はまあまあのMetacritic58点。


そして7位には拡大公開で、前からここで話題にしているポール・トーマス・アンダーソン監督最新作「The Master」。オスカーノミネートは確実ですが、しっかり興行で数字を残しておきたいところ。


さて来週ですが、ものすごく評判良いアクション映画ですね、これは。ジョセフ・ゴードン・レヴィットとブルース・ウィリス主演の「Looper」。こちらのトレイラーでシメましょう。

 






author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 12:03
comments(2), trackbacks(0), - -