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全米映画興行成績
どうも。


今日はもういきなり行きます。火曜日恒例、全米映画興行成績を(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。



1(1)Dark Knight Rises
2(2)Ice Age;Continental Drift
3(-)The Watch


4(-)Step Up Revolution



5(4)Ted
6(3)The Amazing Spiderman
7(5)Brave
8(6)Magic Mike
9(7)Savages
10(9)Moonrise Kingdom



予想通り、「Dark Knight Rises」が2週目の1位。興収は6400万ドル。落ち幅が比較的大きくないところはさすがにこのシリーズのもつ信頼感の証か。


おそらく明日か明後日にはこの映画を見た僕の感想を書くと思いますが、チラッと言っておきますと、まあ、悪いことは書きませんよ(笑)



3位初登場はベン・スティラー主演のコメディ「The Watch」。


これはベン・スティラー扮するコストコの社員がセキュリティ・ガードを殺されたことに端を発し、自ら事件解決をさぐるうちにトラブルに巻き込まれるコメディ。


これ、スタッフ的にはかなり豪華です。共演はヴィンス・ヴォーンにジョナ・ヒル。そしてイギリスの人気コメディ「ハイ!こちらIT課」で「ブライズメイド」でのクリステン・ウィグの恋人役で一躍注目されたクリス・オダウドとコンビを組み、自らミュージック・ヴィデオの監督としてもアークティック・モンキーズを手がけるリチャード・アヨエイド。


それに加えて監督がアンディ・サンバーグとのコメディ・ヒップホップ・ユニット、「ロンリー・アイランド」のアキーヴァ・シェイファーで脚本の1人にセス・ローゲン。周辺事情的にはバッチリなんです。


ただ、それでも評判的にはかなり悪くMetacriticで35点。何かを間違ったか。



そして4位初登場は「Step Up Revolution」。これはダンス映画「Step Up」の第4弾。なんでこんな映画が第4弾まで続いているのかがハッキリ言って謎ですが、これ、第1弾の主演、今をときめくチャニング・テイタムなんですね。世の中、なにがどうなるかわかったものではありません。


この映画も評判は良くなく、Metacriticでは43点。さすがにもう、ここで打ち止めでしょうね。


そして今週は限定でこれが公開されました。




これは「Ruby Sparks」といって、あの「リトル・ミス・サンシャイン」を監督した夫婦、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスの新作ですね。その「リトル〜」以来、実に6年ぶりとなる2作目の映画です。


今回の作品の主役はかつて「10代の天才作家」と騒がれた作家が、デビュー作にして大ヒット作から10年が経ってもなおも2作目の原稿が書けずノイローゼになっていたところ、夢に出て来た「ルビー・スパークス」という女の子と出会うことで新しい第一歩がはじまる…かも…、といった内容。主演の作家カルヴィンを演じるのは「リトル〜」で自閉症の青年役を演じたポール・ダノで、ルビー・スパークスを演じるのは「エデンの東」などで知られる50年代の巨匠映画監督エリア・カザンの孫娘であるゾイ・カザンです。


この作品ですが、評判はおおむねよく、Metacritic採点では66点。十分評価されてはいますが、「リトル〜」で高いハードルを設定してしまっているだけに比較の面で不利なことは否めません。


さて来週ですが、あのシュワルツェネッガーでおなじみの映画「トータル・リコール」が制作されます。今日のシメはこちらのトレイラーで。

 
author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 07:52
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最新全英チャート
どうも。


オリンピックにフジロックにたけなわですね。そんな中、僕は「ダーク・ナイト・ライジング」を見て来ました。こちらの感想は今日は書きません。後日書きます。


フジはどうだったのでしょうか。まだハッキリとした評が入って来てないので何とも言えないのですが。レディオヘッドが人によって意見がかなり分かれてるっぽいですけど、どうなんでしょう。

 
オリンピックは日本、サッカーの準々決勝進出はうれしいですね。スペインが予選敗退というのはまさかの衝撃ですけど、それだけ日本に負けたショックがデカかったんでしょうか。ブラジルも無事準々決勝には進出しました。極力、日本とブラジルは当たってほしくないです。だって、どっち応援していいか、困るんだもん(笑)。


あと、日本に2年以上いないと、オリンピックで優勝できなかった選手が「ごめんなさい」と国に謝る感覚というのは理解できないものになってますね。ブラジルはサッカーには手厳しい批評はしますけど、それは「王国」と見なされているからであって、「お国を代表してるのに」みたいな感覚での批判ではないし、他の競技ではましてやそんなのないです。やっぱ、「お国からのプレッシャー」みたいなものが日本ではいまだに強いのかなあ。80年代にそういうことよく言われてましたけど、30年近く経っても構造的に変わらないのかな。



では、月曜恒例、全英チャート、行きましょう。



SINGLES

1(1)Spectrum/Florence&The Machine
2(2)Payphone/Maroon 5 feat Wiz Khalifa
3(5)Black Heart/Stooshe
4(-)Vegas Girl/Conor Maynard
5(6)Whistle/Flo Rida
6(-)Brokenhearted/Karmin
7(7)Feel The Love/Rudimental  feat John Newman
8(3)Don't Wake Me Up/Chris Brown
9(4)This Is Love/Will I Am feat Eva Simons
10(12)We Are Young/fun feat Janelle Monae



ロンドン・オリンピックの期間中のイギリスの最大のヒットはフローレンスになりましたね。これで3週連続のナンバーワン。


トップ10入りしたのは4位にデビュー曲「Can't Say No」が2位初登場を記録していた、アイドル系R&Bシンガー、コナー・メイナードの2枚目のシングル。シャイなイギリスの白人青年って感じですけど、このテが今タイプとしてウケるのはなんとなくわかる気がします。


そして6位はアメリカのポップ・ユニット、カーミンの「Broken Hearted」。アメリカでもトップ10入りそうな勢いだったんですけど、もう一歩及ばずにズルズル下がって来てました。たしかにアメリカ本土よりヨーロッパでの方が先に当たりそうなタイプな来はしますけどね。今からでもヨーロッパ市場でのウケがアメリカにフィードバックするか。


では、今日はもう、アルバム行っちゃいましょう。



ALBUMS

1(-)Ill Manors/Plan B
2(-)Handwritten/Gaslight Anthem
3(2)Overesposed/Maroon 5
4(-)Dance Again Hits/Jennifer Lopes
5(6)Talk That Talk/Rihanna
6(-)The Soul Sesions Vol.2/Joss Stone
7(5)+/Ed Sheeran
8(10)Our Version Of Events/Emeli Sande
9(7)21/Adele
10(1)Good Morning To The Night/Elton John Vs Pnau


1位初登場はプランBが手がける映画のサウンドトラック「Ill Manors」。しかも監督のベン・ドリューというのはプランBの本名です。つまり彼が監督して、そのまま音楽も担当しちゃったわけです。


この映画は6月にイギリスで既に公開されていて、興行でトップ10に入り、批評家のウケもなかなか高いみたいなんですよね。これ、ちょっと見てみたくなったな。


ちょっとトレイラーを見てみましょう。

 


イギリスのBボーイ的観点から見た社会派クライム・ドラマという感じですね。アメリカでこういうタッチの「ヒップホップの視点から見たシリアスなストリート・ドラマ」がなくなっているだけに新鮮な感じは覚えましたね。


そして2位はビックリ。アメリカのニュージャージー拠点の”スプリングスティーン・エモ”、ガスライト・アンセムがいきなり初登場2位ですよ!これまで、批評家からはすこぶる評価が高かったもののなかなかセールスにつながらない印象があったんですけど、とうとうセールス的に注目される域にまで来ましたね。


ちょっとこれも聞いてみましょう。

 


僕の直接的な好みではないですが、これが支持されるのはわかる気がします。ちょうど今、フュールド・バイ・ラーメン所属のバンドが”エモ”と称し、エレクトロからポップまでに拡散しすぎてしまって「エモ」の原型もなにもなくなったティーン・ポップとしてしか機能しなくなっていた中、パンク元来の熱さがあり、しかも決まりフォーマットに様式美的に没個性的にハマりこんでいるだけの感じもしないし。ガツンとしたロックをメインストリームに戻す意味でも大事だと思います。


この他には4位に「アメリカン・アイドル」のジャッジを辞めたばかりのジェニファー・ロペスのベスト盤、6位にはジョス・ストーンの出世作として知られている「ソウル・セッションズ」の第2弾です。他の作品がこの企画を乗り切れてないのが問題だなあ。




author:沢田太陽, category:全英チャート, 10:32
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「トワイライト」本体より面白い〜「ロブステン」の破局危機
どうも。


オリンピック、本格的にはじまりましたね。日本も銀2つに銅1つで盛り上がってることと思いますが、ブラジルも金、銀、銅、それぞれ1つずつ穫りました。実はこれ、ブラジルの五輪史上の快挙でして。と言うのも、これまでのブラジル、五輪の初日にメダルを穫ったことが過去に1度もないんですよね。そこがいきなり3つ(柔道2に水泳1)だったんですから。ブラジルってこれまでのオリンピックでの金の最多が5というくらい、国としてあまりオリンピック強くないんですよね。日本と比べてもだいぶ弱いです。なのでメダルの獲得自体すごく貴重なのですごく喜んでいるわけです。


さて、そんなオリンピック・トピックに押されてしそこなっていたネタ行きましょう。これです。


robsten.jpg


これはもう、日本の「トワイライト」のファンの間でも話題でしょう。「トワイライト・シリーズ」の”ロブステン”こと、ロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートの破局の危機についてです。



日本だと、どのくらいの話題加減なのかわからないんですが、欧米圏だと、もうゴシップ・メディアはどこ見ても全部コレです。オリンピックの話題が入ってこない限りは、ずっとこの話ばかりしてると言っても過言じゃないですね。


日本だと、ファン以外の浸透度が正直いまいちな観が否めないこのシリーズですが、この主演の2人、エドワードとベラ、つまりロブとクリステンが、世界的大ベストセラー・ロマンス小説の象徴的な恋人を演じているだけでなく、この2人が私生活でもラヴラヴになってしまったことが相乗効果になって、欧米のキッズ(特に女の子)の間ではこの2人の中がエンタメ界最大の関心事になっていること。これはもう、否定のしようがないほどメチャクチャにデカいことです。


それが、「えっ、うそ!?」という、まさかの展開で崩壊の危機を迎えているんだから、そりゃ、気にならないわけがありません。



で、僕自身も、この映画のサントラのライナー2つ書いてるくらいだから、今回の騒動、気にならないはずがないんですが


この騒動の方が映画より面白いじゃん!


という気にはなってますね(笑)。



「よう、わからん」と、さして「トワイライト」に興味のない方のために説明しておきましょう。


rupert.jpg


事の発端はクリステンが「スノーホワイト」に出演した際に、監督をつとめるルパート・サンダーズと恋に落ちてしまったことでした。クリステンは結婚しているわけではないにせよ、ルパートは妻も子供もいる身分でして


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こういうパパラッチ写真が出回ってしまったんですね。



これを受け、クリステンは公式にロブへの謝罪を発表しました。「一番愛している人、ロブを傷つける形になってしまって本当にごめんなさい」。そんな内容でした。



しかしロブは、クリステンと同居していた愛の巣を出て行ってしまうことになりました。一部報道では「ロブはクリステンにプロポーズまで考えていたとまで言われていた」とのこと。ロブのショックのほどはかなり大きなようです。


liberty-cartoon-382.jpg



そして事態はこれだけではすみませんでした。今度はクリステンが浮気したルパートの妻、モデルのリバティ・ロス(ナイン・インチ・ネールズのトレント・レズナーと共同で「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴン・タトゥーの女」のサントラをつとめるアティカス・ロスの妹)が、夫の浮気の件に激怒して、タンブラーにアル中の白雪姫のパロディ・イラストをあげちゃったんですね。これで騒ぎがロブとクリステンの間の話で終わらなくなってしまいました…。



「トワイライト」サーガは、そのティーン受けの要素の強さや、作品によってすごく叩かれる傾向がある(特に「ニュー・ムーン」と「ブレイキング・ドーン」PART1)ため、ワースト映画にも入りやすい作品ではあるんですが、今回現実の世界で起こっていることの方が、「トワイライト」の脚本自体よりもドラマティックな感じがします。「どうなるんだろう?」の好奇心はこちらの方が端で見てて湧きやすいです。


そしてタイミングの非常に悪いことに




シリーズの最終作の公開が11月に控えているというのに!


マジでこれ、どうするんでしょうね?ぶっちゃけ、一番プロモーションしないといけないはずの作品なのに、この状態では、2人が顔を合わせるのはよほどの急転和解でもない限りかなり難しいでしょう。ここも含めてこの現実のメロドラマがさあどなるか。すごく気になります。


あと、これでクリステンの立場は圧倒的に悪くなりましたね。これまでは、こういうアイドル的な役をやっているのに突っ張ってるところを「生意気だ」と一方で言われつつも「でも、個性的でいいじゃないか」と擁護できるだけの勢いがあったわけですが、この一件で、これまで彼女のことを好意的に見てた人の支持まで失ってしまいそうですね。ただでさえ、こないだここで感想を書いた「On The Road」で、自分の元からの個性ばかり主張しようとして1940年代の女性像を何ら演じてなかった(あんな手癖のかき揚げ髪の女性なんて1940年代にいないだろ)ことで随分印象が悪かったのに、これですからね。「なに増長しちゃってるんだよ」と責められてもこれでは言い返せないですよね。



一方、これでロブの方には同情票が流れるでしょうね。こんな形で私生活が取り沙汰されるのは気の毒ですが、これを糧にしていただきたいです。



ただ、いずれにせよ、この予想外の事態で、この「トワイライト」サーガが後日談付きで、より人々の印象に強く残っていくことは確実になりそうですね。




author:沢田太陽, category:映画, 10:10
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ロンドン五輪のオープニング、素晴らしかった!
 どうも。


生放送で見逃してしまったんですが、ロンドン五輪のオープニング、これ、かなり素晴らしいですね!


いや〜、さすが「エンタメ」に関してはどこの国よりも気合い入りまくる国だなあ〜。ここまで絵的に、音楽的に、そしてユーモアにまで徹したオリンピックのセレモニーはちょっと見た記憶がないですね。





もう、これからして最高ですね。007をダニエル・クレイグにちゃんと演じさせて、本物かどうかよくわからなかったけど、エリザベス女王に落下傘飛行させちゃって全然オッケーという非常におおらかなメンタリティがすごく大好きです。そして007のはじまりと終わりのキメで必ずかかる「チャチャッ!チャー、チャチャッ!チャー、チャチャチャチャ!」のジョン・バリーの細切れフレーズ。あのお約束が、まさに一番来て欲しいタイミングでドンピシャで来る瞬間、大笑いしてしまいました(笑)。どっかの国の皇室もこれぐらいオープンかつハッピーなことをありにしてくれたらいいのになあ。



そして、このあとのMr.ビーン使っての「炎のランナー」をネタにしたギャグとかも面白かった。これまで、こういう式典ってひたすら壮麗にだったり厳かな雰囲気だったりするんですけど、そこにここまでセンス・オブ・ユーモアを盛り込めるのはすごいです。


後、僕は見逃してしまったんですけど、クイーンやボウイ、ピストルズなどを映した「UK Pop Music History」みたいな企画もあったんですって?それは是非とも見たかったなあ〜。そういう企画が「国の重要文化」として堂々と出来ちゃうのはやはりエンタメ大国のことだけはあるね。




あと、アークティック・モンキーズのパフォーマンスはカッコよかったなあ〜。これ、さっきまでyoutubeで見れたんですけどね。こういう式典に出るバンドが、ジジババでも知ってる実績あるベテランだけじゃなく、今の20代を代表して彼らみたいなバンドが出てくるという「攻め」の姿勢が感じられるチョイスは本当に好きです。MUSEが五輪テーマを歌うのと同じくらいの刺激があります。

 


そして、「イギリスの音楽」と聞いて、この人が出ないわけにはいきません。ポール・マッカートニー。彼が「ロックの長老」として、オープニング・パフォーマンスの一番の盛り上がりどころでしっかり出れるタイミングのときにこの五輪があって本当に良かったと思います。70になっても声も見た目も若々しい。すごい!



もしかして世が世なら、1966年のイギリスでのCOPAワールドカップに「若者代表」としてビートルズがパフォーマンス出来たりしてたのかもしれません。まあ、さすがに46年前のモラル感覚で、こうしたセレモニーにロックがかかるなんて許されることではなかったでしょうけど、今回こうしてポールが貫禄示すところを見るとそうも思いたくなってしまいます。


今回のこのオープニング、五輪史上でも最高傑作なんじゃないかなと思いましたが、これももう、ひとえにこの人のおかげですね。



ダニー・ボイル。「トレインスポッティング」「スラムドッグ・ミリオネア」「28日後」「127時間」。大衆人気と批評性のバランスが今最も高い次元で取れている、イギリスのみならず世界的に貴重な監督だと思います。今回のこの演出で見直しましたね。


そういえば、前回の北京のときはチャン・イーモウが手がけてたんだよな。16年のリオ五輪のときは誰がやるんだろう。「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスが有力候補になりそうだけど、今回のボイルのようなものを先にされてしまうと、次はなかなか大変だろうなあ〜。



author:沢田太陽, category:-, 12:23
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最新全米チャート
どうも。


もうフジロックははじまっているのかな。今年は晴天みたいで良かったですね。ストーン・ローゼズは今日でしたっけ?いいなあ〜。


あと、オリンピックの男子サッカーで日本がスペインに金星をあげた報はブラジルでもかなり大きく報じられております。うれしいです。対してブラジルは、当初3-0で楽勝かと思われていた試合を、3-2で終わらせてしまったことにより、明日結構ブーイングで大変そうです(笑)。


では行きましょう。金曜恒例、全米チャート。 




SINGLES

1(1)Call Me Maybe/Carly Rae Jepsen
2(2)Payphone/Maroon 5 feat Wiz Khalifa
3(3)Wide Awake/Katy Perry
4(5)Lights/Ellie Goulding
5(4)Somebody That I Used To Know/Gotye feat Kimbra
6(7)Whistle/Flo Rida
7(6)Where Have You Been/Rihanna
8(8)Tinatium/David Guetta feat Sia
9(10)Scream/Usher
10(9)Blow Me(One Last Kiss)/Pink


またトップ10に動きのない週ですね。PINK、上がっていくかと思ったんですけどね。


そろそろカーリーも飽きて来たなあ。


では、圏外に行きましょう。34位初登場のこの曲で。

 


ノー・ダウトの、新曲としては「It's My Life」のシングル以来になるのかな。だとしたら9年ぶりですね。アルバム的には11年ぶりになります。グウェンのソロ2作目からも5年以上経ってるんだね。


グウェンのソロはコンテンポラリーなR&B路線で成功しましたが、この曲はノー・ダウトの基本であるスカやレゲエに立ち返ってる感じですね。方向性としては正しいし、この路線じゃなかったら再始動はしなかったでしょうね。ただ、新しい基軸がなく、今の流行りとも合わないので大きなセールスはあまり期待できないかもしれません。でも、そういうことは当の本人たち、気にしてなさそうですけどね。


では、アルバムに行きましょう。



ALBUMS

1(-)Life Is Good/NAS
2(1)Uncaged/Zac Brown Band
3(-)Kidz Bop 22/Kidz Bop Kids
4(2)Channel Orange/Frank Ocean
5(3)Believe/JustinBieber
6(-)...Hits/Phil Collins
7(7)Up All Night/One Direction
8(-)Dark Knight Rises/Soundtrack
8(9)21/Adele
10(5)Overexposed/Maroon 5


1位に輝いたのはNAS。これで5作目のNo.1。「Illmatic」で天才リリシストと呼ばれたのが94年で、あのころ21歳(当時10代って言われてたのに、年齢あがってねえか?)だったNASも今や39歳ですね。かつてビーフ(争い)を展開したジェイZも42歳。ヒップホップも円熟を迎えます。


3位はおなじみKidz Bopのシリーズ22弾。


そして6位にはなぜかフィル・コリンズのベスト盤が再登場。なんのフェアなんだろう、これ。


8位は現在映画で話題独占の「ダーク・ナイト・ライジング」のサントラが入ってきました。




author:沢田太陽, category:全米チャート, 07:14
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英Empire誌が選ぶ「スポーツ映画Top50」〜その2 10-1位
 どうも。


では、昨日の続き行きましょう。イギリスの映画雑誌Empireが選ぶ「スポーツ映画Top50」。


まずは10位から。


10.Jerry Maguir(1996)アメフト


いきなり良いの来ましたね〜。これ、僕、好きなんです。飛行機の機内放送で見て泣きました(笑)。


トム・クルーズの中ではこれが一番好きですね。無理のない範囲での正当派ヒーロー演技ではこれがベストじゃないかな。雰囲気として、往年のフランク・キャプラの映画でのジェイムス・スチュワートが演じそうな役です。


あと、レネー・ゼルウィガーも僕はこれで注目するようになったし、これでオスカー穫ったキューバ・グッディング・ジュニアの「Show Me Money!」も流行語になるくらいの演技っぷりでした。


キャメロン・クロウはこのあとの「あの頃ペニーレインと」で頂点に立ちますが、油の乗ってた頃だと思います。


9.Field Of Dreams(1989) 野球


今から振り返っても、80年代後半って野球映画ブームだったんですね。この映画も流行りましたね。日本でも熱狂的なファンが随分いたものです。


ただ、ケヴィン・コスナーの賞味期限の短さとともに忘れ去られてる観は否めないかな。僕は当時見て「いいな」とは思いましたが、でも、そこまで言うほどでもないかな。


8.Dodgeball:The True Undrdog Story(2004)ドッジボール


「俺たちニュースキャスター」と同じ年の公開なんですね、これ。フラットパック勢がノリノリだった頃。目のつけどころは面白かったと思うんですけど、題材の面白さを過信しすぎてベン・スティラーたちの演技がちょっと大仰になりすぎてるところが個人的にはイマイチなんですけどね。


7.The Hustler(1961)ビリヤード


ビリヤードってジャンルはスポーツなんですね!それに一番驚いています。ただ、いずれにせよ、ポール・ニューマンの寡黙で哀愁味あるアンチ・ヒーローって「暴力脱獄」や「明日に向かって撃て」のだいぶ前にもうここで確立されてますね。


腕は誰もが認めるもののはずなのに、必ずしも勝ちに結びつかないプロットのひねり具合も好きですね。


6.Friday Night Lights(2004)アメフト


これ、熱心なファンが非常に多い青春スポーツ・ドラマですよね〜。この映画のオリジナル自体も人気が高い上に、去年がラスト・シーズンだったテレビドラマ版もカイル・チャンドラーがエミーの主演賞穫ったし、作品賞も「マッドメン」に肉薄する勢いでしたからね。


ただ、ドラマ自体の評判に気がつくのが遅かったせいで見逃してしまったので、まずはこの映画版から見るようにします。


5.Moneyball(2011)野球


ブラッド・ピットが中年の域にさしかかったところで「頼れる男」の円熟味がでてきたことは本当に嬉しいし、ジョナ・ヒルが本来のバカ・コメディじゃなくて、こういう格式高い人間ドラマで演技派として脱皮できた映画としてもすごく評価してます。


…なんですが、「レスラー」や「ファイター」よりも上の評価って、それは変じゃない?!



4.Senna(2010)F1


これは僕が今住んでるブラジルの英雄のひとり、伝説のF1レーサー、「音速の貴公子」アイルトン・セナのドキュメンタリー。これ、僕がこっちに住みはじめたときに映画館でやってて見に行けたのですが、ドキュメンタリー映画をスクリーンであまり見ようとしないところから見逃しておりました。こっちの映画チャンネルでもよくやってる作品なので今度見てみます。



3.Rocky(1976)ボクシング


大定番の「ロッキー」は3位でしたね。まあ、妥当かな。シリーズで言うと「4」以降はいらないと思いますが(笑)。ただ、1作目は人間ドラマとして優れてると思うし、その後の人生は見たくなるようなものでしたからね。で、2作目で鑑賞者の期待にこたえ、3作目で強いところを見せ…ってところで、「円熟から引退へ」の部分がうまくいかない間に見失った感じですね。



2.Chariots Of Fire(1981)短距離走


当時は映画少年じゃなく、ビルボード少年だったので、ヴァンゲリスがシンセで演奏する、全米1位にもなったこの映画の主題歌の方が頭に入っていました。


映画は当時見て、子供ながらにすごく気に入っていたんですけど、もう、かなり見てないからストーリー覚えてないなあ。ただ、あのスロー・モーションで激走するフォトグラフィの美しさはいまだに目に焼き付いていますけど。


1.Raging Bull(1980)ボクシング


1位に輝いたのは、マーティン・スコセッシの最高傑作にあげる人も少なくない「レイジング・ブル」。1940〜50年代に頂点を極めたボクサーの栄枯盛衰や光と陰を、ロバート・デニーロが体を倍増させるほどの気合いで演じた作品。1人の人間の陰影をここまで鮮やかにかつ詳細に追いきった映画はあとにも先にもないような気がします。また、同時にこれは、「タクシードライバー」で脚光をあびたものの、その成功のプレッシャーと数作の失敗でドラッグ中毒に陥っていたスコセッシにとっての復活作としても知られています。


劇中でも舞台裏でも「天国と地獄」の対照的なドラマが展開されていたというのは、いろんな映画や映画人の人生でも希少価値が高いのではと思います。その結晶があそこまでの高水準に達したとなるとなおさらでしょう。



…というわけで、これが今回のEmpireのスポーツ映画50選の結果です。個人的には「ベッカムに恋して」が漏れてるなどの不満(キーラ・ナイトレイが注目されるキッカケになった映画でもあるのに)はありますが、やはり上位には学ぶ価値のある作品がズラリと並んでいる印象です。


さあ、あとはオリンピックの開幕を待つのみですが、同じタイミングでフジロックもはじまるんですよね。いいなあ。まあ、いずれの場合にせよ、思いっきり楽しみましょう。

author:沢田太陽, category:映画, 12:12
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