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BECKの新曲がいい!
 どうも。


今日はこの人の話題をしましょうか。





ちょっと前の写真ですね、これは。ベックですね。この人も王子感の強い人で、僕と年齢の近い世代のアーティストならデーモン・アルバーンと双璧ですが、そんなこの人ももう40代なんですよね。


ただ、アルバム出さなくなってだいぶ経ってしまうと、「もう、そんな年齢だっけ?」という風にもなってしまいますよね。なにせ前作「モダン・ギルト」が出たのがもう4年前。そこからプロデュース業などの細かい仕事はあったんですけど、新作についての動きが全然聞こえてこなかったのでどうしたんだろうと思っていました。


そんなベックがいよいよ動き出します。新曲の発表です。しかもジャック・ホワイトのプロデュースでサードマン・レコーディングスから!



いやあ、これはデカいですね!ベックとしてみたら待望の共演じゃないですかね。過去にも「E-Pro」でのギターでのジャックの参加というのはありましたが、ベックに取ってジャックは「ホワイト・ストライプスを聴いてロックンロール・アルバムの制作をあきらめた」とまで言わしめた人。その発言から10年近く経って遂に本格共演となったわけです。


その曲はこんな曲です。





いや〜、いいですなあ〜。


ベックって90年代の時代の寵児の頃から「編集音楽の革命児」みたいな言われ方をしていましたが、その才覚があるのは確かにせよ、僕は昔から彼のことは”シンガーソングライター”だと思っていました。それは歌がまだまだヘタクソだった「One Foot In The Grave」のときから思っていました。そんな思いは「Mutation」で後押しされ、そして2002年、激名作「Sea Change」で決定的になりましたね!それ以前から「ベックが本気出して歌一本のアルバム作ったらどんなシンガーソングライターより上だね」と思っていたのですが、あのアルバムは見事それを実証し、「それ以降のベック」を築き上げて行きました。歌も本当に別人みたいにうまくなったしね。僕の場合、非常にラッキーなことにこのときのツアーをニューヨークでハロウィンの夜にフレーミング・リップスが前座とバックバンドをつとめるという夢のようなライブ(しかもハロウィンだった!)を体験してるので余計にそう思うのかもしれません。



ただ、海外ではこのアルバムが決定的(あの年の年間ベストに選んだメディアも多かった)になってその後も好セールスが続いたんですけど、日本だとやっぱ「Odelay」や「Loser」のイメージを追いたかったのかこのアルバムのウケがダメで、以降勢い落ちちゃいましたからね。ベックもベックで「Guero」とか「Informations」みたいな中途半端な回帰作みたいなものを作ってどっちつかずになってたのもいけなかったんですけどね。



ただ、「モダン・ギルト」で渋い歌ものにまた戻って、その後もシャルロット・ゲンズブールのプロデュースでその路線に近い感じで行ってすごく好評を得てましたからね。僕もこれを聴いて「やっぱベックは今ヒップホップみたいなことをやるべきじゃないな」と思ったものでした。素直に「うた」にこだわった作品こそを作るべきだ。そう思ったものです。


それから4年経って、この曲というわけですが、すごくいい次の時代の幕開けな感じがしましたね。歌唱力の幅はまた広がったし、曲も本格的なオールド・カントリーにちょっとしたひねりと、この人本来のユーモア感覚(カントリーの詩心をいかしてつけたタイトルが「今日からある人を嫌うことにした」ですからね、笑)がしっかり生きてるし。90年代的な路線に足を向けなくても、この人はしっかり進化して行けるんだなとこれを聴いて改めて思いました。


僕としては、「Mule Variation」でやった「へんてこファンク」みたいなヤツ(あのアルバムも過小評価されてるけど名盤です)をカントリーの歌心をしっかりいかした上でやってほしいなという気がしますが、さて、どうなるでしょう。いずれにしても楽しみです。


author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 08:29
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なぜブラジルでポストパンクが伝統的に熱いのか
 どうも。



一昨日に投稿した「ブラジルのフランツ・フェルディナンドの無料コンサートで警官発砲の大騒ぎになったよ」という記事がなんだかものすごい反響を得たようでビックリしてます。なんか、情報系のtwitterのニュースでもリンクされてたとかで。ありがとうございます。



多分そこまで反響を得たのは、「コンサートで警官が登場したり、客が柵をよじ上ってまでも見たがるのがブラジルらしい」というのが理由としてはもちろん一番大きいんだと思うんですけど


なんでフランツがそこまでブラジルで熱いんだ


ということもあると思います。僕自身、ブラジル国民がそこまでフランツに熱いとは知りませんでした。


ですが


ブラジルが元々ポストパンクに熱い国なのはかなり事実です!


今日はそのことについてお話ししましょう。



ブラジルでポスト・パンクが人気の理由。これは実はもう、理由はかなり明白です。


それは


80年代のブラジルの音楽アーティストで一番人気のあったのがポストパンクのバンドだったから。


ちなみにこれ「ロックバンドで一番人気あったのが」ではありません。ブラジルのあらゆる音楽で一番人気だったのがポストパンクだったのです。


これってすごいことだと思いません?だって、いくら80年代に世界的にロックが人気だったからと言って、ポストパンク系のロックで国で一番人気のあったバンドなんて世界で他にU2しかないですよ。そんな世界的に希有なことが80年代のブラジルでは起こっていたのです。



そのバンドというのが、実はこれ、ここのブログでは既に何度かしてる話なんですが、フランツの件もありタイミングいいので改めて言わせてください。このバンドです!




このレジアオン・ウルバーナというバンド。このバンドはもう存在自体はないんですけど、いまだに絶大な人気を誇る神格化された存在です。


この写真だと、誰がフロントマンかわかりにくいと思うんですけど、この人です。




そう。このチビの眼鏡の人です。この人はヘナート・フッソと言って、ブラジル音楽史では非常に重要な人物です。どれくらい重要かというと、最近こちらのエスタードという新聞が137年分の記事をウェブに整理するという偉業を成し遂げたのですが、そこに作られた「ブラジルの歴史的重要人物」に80年代以降の音楽家でただひとり選ばれたのがこの人です。


すごいでしょ?で、この写真のマイクにつけられた花を見て「ん?」と思われた方もいると思うんですけど、はい、そういうことです(笑)。


このヘナート・フッソは10代の頃からパンク少年で、バンドを組む頃にはジョイ・ディヴィジョンやキュアー、ギャング・オブ・フォー、ザ・スミスあたりに傾倒してたんですね。つまり80年代の前半ということになるわけですが、当時のブラジルの少年少女がこうなるには理由がありまして。それはこの時代がブラジルの軍事政権の末期だったんですね。さすがに軍事政権が強すぎると、何か主張があってもすぐにもみ消されて記録に残らなくなってしまうところ、ちょうど軍事政権も弱っていたところで若い人たちのあいだに「世を変えよう」という気運が高まったんですね。そこに、パンクロックなんてまさにうってつけの音楽なわけですが、それが高まるのが80年代からということもあり、そのときのリアルタイムで尖ったインディとなると、もうポストパンクになっちゃってたんですね。もちろんブラジルはオリジナル・パンクもかなりリスペクトされてるし、ハードコアのシーンなんていうのも結構早くからあるんですけど、一番ダイレクトに影響が来やすかったのがポストパンクだったわけです。


それはもう、このバンドのこういう曲を聴けばもう明らかでしょう。





この3曲聴いてもらうだけで、僕の言いたいことはだいたいわかっていただけるのではないかと思います。特に真ん中の曲なんかはまんまU2だし、一番下のはモロにザ・スミス。もちろん人によっては「パクリ」みたいにいう人もいないわけではありません。でも、これ、リアルタイムで本家とほとんどズレがないんです!ザ・スミスなんてほぼ同じ時期に存在してますからね。


しかも、ヘナート・フッソの場合、虐げられた当時のブラジルの若者のハートにささる、社会の実情に即した社会的かつ文学的な表現をのせて歌っているわけだから、「音楽的に最先端でかつ、自国民にものすごくリアル」ということで非常にカリスマになりやすかったわけでし。


でも、これ、すごいことですよ。だって、この音楽性で、国で一番売れてたわけですから。実際、ミリオンセラー連発だったらしいですからね。これを日本に置き換えた場合、該当するバンド、存在しませんもん。RCサクセションとかブルーハーツが全盛期のヴィジュアル系バンドくらい売れでもしないと同じにはならないでしょう。でも、ブラジルではそれが実際起こったんだからすごいよなあ〜。


残念ながらヘナート・フッソは1996年にエイズで他界してしまため、バンドは自然消滅したわけなんですけど、それ以降も、このバンドはずっと売れ続けてます。ヘナートの未発表トラックをもとに現在の人気アーティストがデュエットしたアルバムが2年くらい前にチャートの1位になってたし、去年は視聴率1位の人気ドラマに使われてたし。あと、去年のロック・イン・リオでも、トリビュート・コーナーがあったくらいです。


だけど、そういうこと以上に、影響力あったのはこれです。






ヴァギネル・モウラという、2年前にブラジルの国産映画の興行収入の新記録作った「エリート・スクワッド2」という映画に主演していた、間違いなく今ブラジルで一番人気の映画俳優がいるんですけど、この人が去年、自分の主演映画で、こともあろうに2本に渡ってレジオアン・ウルバーナのカバーを自ら歌ったんですね。それでさらに若いリスナーへのレジオアン・ウルバーナの浸透度が上がったんですけど、このたび




そのレジアオン・ウルバーナの元メンバーの2人が、ヴァギネル・モウラをヴォーカリストに迎えて、レジオアン・ウルバーナのトリビュート・コンサートを行うことを発表したんですね。で、実は、そのコンサートがさっきMTVで生放送されて終わったばかりなんですよ。僕も2時間30分くらいずっとTVにかじりついて見てました。今、リピート放送やってるのもBGVにして見てます。ブラジルの客はやっぱりすごく、どんなマイナーな曲でも、歌詞の一時一句を全部合唱してました。そしてさらにすごいことにギャング・オブ・フォーのアンディ・ギルがゲスト参加してました!アンディ・ギルってレッチリのデビュー作をプロデュースした人ですよ。そんな人が呼べてしまうくらいですからね。やっぱ、すごいことですよ!


…と、そんなわけで、ブラジルではポストパンクの人気が高いのです。今でもラジオつけると、ザ・スミスやキュアーは普通に曲がかかるし、エコー&ザ・バニーメンも曲によってはかかりますからね。そんな事情もあるので、ポストパンク・リヴァイヴァルも間違いなく相性よかったんだと思います。


今日MTVブラジルで生放送されたトリビュート・ライヴは実は明日もあるんですけど、実はまだ一番有名な曲をプレイしていないので、また見ることになると思います(笑)。




author:沢田太陽, category:ブラジル, 12:40
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最新全米映画興行成績
どうも。


昨日お伝えしたフランツ・フェルディナンドのライブでの暴動状態、さっそく翌日の新聞では、大手の2つ、フォーリャ、エスタードの両紙で一面に写真つきで紹介されていました。それくらい注目度の高い事件になってしまいました。驚きです(笑)。その意味じゃ、うやっぱ貴重なもの体験できて得したのかもしれないね(笑)。



では火曜日恒例、全米映画興行成績を(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。


1(-)Men In Black 3


2(1)Marvel's The Avengers
3(2)Battleship
4(3)The Dictator
5(4)Dark Shadows
6(-)Chernobyl Diaries



7(5)What To Expecting When You're Expecting
8(6)The Best Exotic Marigold Hotel
9(7)The Hunger Games
10(8)Think Like A Man


「アヴェンジャーズ」を1位から蹴落としたのは予想とおり「メン・イン・ブラック3」。10年ぶりのシリーズ続編ですが、初週で5000万ドル超えというのは期待の高さを表していますね。


今回は1960年代のKをジョッシュ・ブローリンが演じて話題ですね。こないだからこっちではNBCの「ジェイ・レノ」が見れるようになって、そこにジョッシュ・ブローリンがゲストで出てましたが、「いまだに『おい、グーニーズ』と言われる」と語ってました(笑)。あのときの子供たちの兄貴分が今や中年実力派俳優ですからね。



この映画ですが、評判はまあまあでして、Metacriticでは58点。


6位に初登場は「Chernobyl Diaries」。これは若者のグループがロシアに旅行に行き、チェルノブイリの近くを通ろうと試みたときに起こるホラーだそう。う〜ん、その内容、いいのか…と思っていtら評判はすこぶる悪くMetacriticでは31点。主演はちょっと前までアイドルシンガーだったジェシー・マッカートニーですね。


そして今週は限定公開でこれが14位に入ってきていました。





ウェス・アンダーソンの新作「Moonrise Kingdom」。今年のカンヌ映画祭のオープニング作品として話題になっていましたね。


この映画は1965年を舞台に男女2人のティーンエイジャーが田舎町から逃避行するのを、保安官や両親が追いかけるというもの。保安官にエドワード・ノートンやブルース・ウィリス、両親がビル・マーレイにフランシス・マクドーマンド。


こちらですが評判はかなり良く、Metacriticでは82点。本来ならオスカーにかかってもおかしくないスコアですが、あんまり賞とは縁がない人だからなあ〜。だから「インディのカリスマ」としての価値が上がってる気もしますけどね。


さて来週ですが、話題作ですね。シャリーズ・セロンとクリステン・スチュワートによる「白雪姫」、「Snow White And The Huntsman」が入ってきます。僕もこれ見たいんだよなあ。こちらのトレイラーでシメましょう。


author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 10:48
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フランツのライブで警官発砲の大混乱&最新全英チャート
 どうも。


昨日言っていたフランツ・フェルディナンドのサンパウロの公園での無料ライブなんですけど、いやはや、すごいことが起きました。





これが実際の写真なんですけど、いや〜、実際に並んだ立場で言わさせていただくなら、こんなものではなかったです。すさまじかったんだ、この行列が!


この公園、規模としては2万人くらいの人が入場できる規模なんですよね。そんなデカい公園の周りをまず3分の3周し、そこから道が公園からそれて一般市街に入るんですが、公園の周囲から遠く左手に見えていたバス停まで列が続き、そこまでたどりついて列が終わったかと思いきや、そこからさらに左手に蛇行する長い行列があり、「マジかよ」と思って進んでみたら、その先の道に2つの信号があり、それを超えてまだ行列が続き、それを超えるとマンション街になって急に長い坂道になって上がって行き、数百メートル行ったところでやっと行列の最後につきました。


ズバリ、行列の最後にたどり着くだけで30分以上かかりました!


このとき、午後4時15分。会場についたのが3時40分くらいだったんですが、そこからが苦痛でしたね。それでもフランツの開始前3時間近く前に会場到着だったんですけどね。



たしかに、この日の実際の会場は朝の10時で、11時から地元のバンドの前座などが入ってはいました。しかし、「大丈夫だろう」と高をくくってたんですね。それは、この公園の周囲に何の食事施設らしいものがないのは有名な話だったから。なので、「いくらフランツだからって、そんな不便さを覚悟してまで朝から並ぶ人はそんなにはいないだろう」と踏んでいたのです。ワイフの話だと、「あそこはトイレも十分な数ないよ」とのことでした。


そしたら、それが甘かった。これ、実感で言うと、定員2万のところに6万人くらい集まった感じでした。


それでも列に並んだ人は辛抱強く、なんとか近づくのを待っていました(ちなみに僕の後ろにもものすごく長い列が出来てました)が、5時50分の時点で、公園に近づくのがやっと。あとで知った話、ここで公園は閉め切っていたらしいです。


それから急に列がゆるくなったのでなんだろうと思って会場に近づくと、公園の周りの塀じゅうで乗り越えてでも見ようとしてる人がいっぱいでした。もう、会場警備も何もかもが無意味化する中、会場の入り口に近づくと、なんとそこにパトカーが3台から5台ありました。


警察たちはなかば暴徒と化し、中に無理矢理入ろうとしていた人たちに向かい、なんと銃(と言っても安全な規定のものですが)を発砲しはじめ、おまけに催涙弾までまきはじめました。


警察の放った銃はゴム弾と言って、混乱を蹴散らすときによく使うものではあるんですけど、それでも銃声的にはかなりデカいんですね、これ。なので、この発砲があったとき「チロ(発砲)だ!」と言って、僕の周囲にいた人がいっせいに逃げたんですね。現地のブラジル人がそこまでビビるものを僕がこわがらないはずもなく(笑)、一目散に逃げました(苦笑)。


もう、この件で、フェンス越しにフランツを聴く気もなくなり、行きなれないところで道にも迷った(だいたい最寄り駅から2キロ以上離れてる)ので、タクシーを拾ってそのまま帰ってしまいました。


この話はさっそく、こっちの大手の新聞のウェブのニュース速報で紹介され、フランツの開演と共に、入れない人たちがフェンスに向かって鉄板などを投げつけていたらしいです。



…と、なんだかとってもブラジルらしい体験をしてしまいました(笑)。ある意味珍しい特殊なことだと思うんですけど、でも、フランツは見たかったよ(笑)。


ただ、これ、問題なのは、主催がイギリス大使館で、しかも年に1度の「英国文化フェア」での出来事だったということ。大使館としては、せっかくフランツみたいなビッグネーム呼べて喜んでいたと思うんですけど、計算できなさすぎです(笑)。文化フェア自体は来年もやるでしょうけど、バンドの招聘がこのままだと心配ですね。


そんなわけで、当然のこと、疲れました(笑)。なので、月曜恒例全英チャート。結果だけで行きます。ご了承ください。



SINGLES


1(2)We Are Young/fun feat Janelle Monae
2(-)Chasing The Sun/Wanted
3(3)Call Me Maybe/Carly Rae Jepsen
4(1)R.I.P/Rita Ora feat Tinie Tempah
5(4)Too Close/Alex Clare
6(6)Where Have You Been/Rihanna
7(-)Picking Up The Pieces/Paloma Faith
8(8)Drive By/Train
9(10)Somebody That I Used To Know/Gotye feat Kimbra
10(5)Young/Tulisa


ALBUMS


1(3)Our Version Of Events/Emeli Sande
2(-)Driving Towards The Daylight/Joe Bonamassa
3(4)21/Adele
4(-)Born And Raised/John Mayer
5(34)Number Ones/Bee Gees
6(1)Strangeland/Keane
7(-)Some Nights/fun
8(-)Spirit In The Room/Tom Jones
9(-)Streets In The Sky/Enemy
10(6)Every Kingdom/Ben Howard
 


author:沢田太陽, category:全英チャート, 11:27
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カンヌ映画祭 結果
 どうも。


今日、実はすごいことが起きたんですが、それより先にカンヌの結果、行っておきましょう。




ミヒャエ・ハネケ、2作連続でパルムドール受賞です。受賞作は「Amour」。既に十分巨匠ではありましたが、これで歴史的な存在へと一歩近づいた感じですね。


では、主な受賞作を見てみましょう。


グランプリ:「Reality」(マッテオ・ガローネ)
監督賞:カルロス・レイアダス(メキシコ)「Post Tenebras Lux」
審査員賞;ケン・ローチ(イギリス)「The Angels Share」
脚本賞:「Beyond The Hill」(クリスチアン・ミンジウ)
男優賞:マッズ・ミケルセン(The Hunt)デンマーク
女優賞;クリスティーナ・フロトゥール&コスミナ・スタルタン「Beyond The Hill」



…と、そんな感じですね。パッと見た印象では、悪くはないです。「Amour」と「Reality」に関しては評判に上がっていた映画だし、カルロス・レイアダスも「The Hunt」を監督したトマス・ヴィンダーベアもこの10数年だとしっかり評判になっていた監督でもあるし、ケン・ローチとクリスチアン・ミンジウも2005年以降でパルムドール受賞してる人ですからね。


ただね。


アメリカとフランスを必要以上に無視し過ぎかな。


という印象は正直したんだよなあ〜。


たしかに、映画産業的に強いこの2国がカンヌに多くノミネートしたことでカンヌが商業利用されることを恐れてその反動はあったかもしれないけど、それが若干必要以上に強いフィルターとなった感じが正直否めないんだよなあ。



実際、レオス・カラックスの新作「Holy Motors」やブラッド・ピットの新作の「Killing Them Softly」なんかは結構評判耳にしましたよ。逆にケン・ローチの映画の評場は聞かなかったし、ミンジウも賛否両論って話だったんですけどね。


まあ、映画祭って誰が審査員長かで決まるとこがありますけど、今回は




ナンニ・モレッティだったのも効いたかな。たしかにハリウッド的なものとは相性いい感じは全くないですからね。


ただ、この結果からフィードバックされて世間一般でも話題になりそうなものは正直多くないかな。ハネケの新作はもちろん楽しみですけど、この結果を受けて逆にカラックスとかブラッド・ピットの新作の方が僕は気になりました。
author:沢田太陽, category:-, 10:12
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明日はフランツ・フェルディナンドの無料ライブ

 どうも。


さっき、ライナーノーツを1本書き上げました。トムのお腹の具合がいまいちだったので、あやすのが大変な中、なんとか書き上げました。これが終わったら、依頼された本のレヴューが結構あります。来週まで結構大変かも。


ただ、それでも、明日は気晴らしに公園でのフリー・ライブに行きます。


それは


フランツ・フェルディナンドとホラーズ!!


いや〜、これは楽しみです。しかもタダ!


これは、こっちのイギリスの大使館が毎年この時期にやるカルチャー・フェスティバルの一環で、結構有名な人呼んで毎年ライブやるんですよね。去年はマイルス・ハントでしたけど、今年はまたエラく豪華だな。



フランツは新曲も聴けそうなので楽しみです。こんな感じみたいですけどね。






アルバムは来年みたいな話を聞いてますけど、どうなんでしょう。 このレポートもやろうと思ってますので、おまちください。
author:沢田太陽, category:ブラジル, 12:25
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