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1億ドル(!!)突破だぜ、ハングオーバー!!最新全米映画興行成績
どうも!


先週末からこちらでは「移民フェスティバル」みたいなものが行われておりまして、主にヨーロッパ系の国の移民の方たちが素敵な感じのフェアをやっています。その中で僕みたいな人にとってオイシイのがイギリスのフェスタ。これ、当然音楽がすごく絡みます。今年もあのアラン・マッギーや元セックス・ピストルズのグレン・マトロックがDJ(でも何故グレン・マトロック?)がやって来たり、こないだの日曜もとある大きな公園で野外フリー・ライヴがあって、そのメンツが「ブラッド・レッド・シューズ&マイルズ・ケイン&ギャング・オブ・フォー」というもの。値段もタダだなうえに、マイルズ・ケインのライヴは一度是非見たかったので行くつもりだったのですが、あいにくその週末からサンパウロに寒波が訪れていて(今、冬に入っております。)、その肌寒さの前に気が萎えてしまい、あえなく断念してしまいました(泣)。で、その代わりに映画に行ったわけですが、その映画というのが、今日のトピックの主役なワケです。



ということで、火曜日恒例、全米映画興行成績を(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。


1(-)The Hangover Part 2
 

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2(-)Kung Fu Panda 2

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3(1)Pirates Of The Carribean 4:On Stranger Tides
4(2)Bridesmaids
5(3)Thor
6()
7(13)Midnight In Paris

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8(6)Rio
9(7)Jumping The Broom
10(8)Something Borrowed



今週のアメリカのボックス・オフィスは大変なことになっておりました。なんと、上位3作が興行5000万ドル超えですよ!そんなの普通の週だったらどれも余裕で1位ですよ。2000万ドル切っても1位取れる週があるくらいですから。その意味で今週4位の「Bridesmaids」なんかも、週によっては1位取れてましたよ(しかもこの映画も何気に公開3週目!)。



で、僕もその凄まじい週の、しかも第1位になった映画をサンパウロの映画館に見に行きましたが、それはそれはすごい賑わいでした。ワイフと相談して、「(近所に2つある)一方の映画館はスクリーン2つで公開するけど子供に人気のあるショッピング・モールの映画館なんで絶対混むだろう。だから、お年寄りがよく行くもうひとつの方の映画館に行こうよ」となり、それでも開始の1時間以上前にチケットを買いに行ったんですよ。そしたら、1時間も余裕あったはずなのに、残席が前方2列しか残ってない!あんまりスクリーン近くで見ると気分が悪くなりやすいのでもうひとつ後の回を買おうとしたら、それも同じ状態。さらに、その日の最終上映の残席状況も、前2つより多少良い程度。なんだ、メッチャクチャ人気あるじゃないか!まったく、こんな映画をよりによって日本の映画会社はあやうくDVDスルーしようとしてたわけか!そう思うと、しばらく忘れていた”あの頃の怒り”を僕はフツフツと思い出して来ました。でも、いざ、映画がはじまると、恥ずかしいくらいに大声を出して(実際ワイフから”ちょっとやめてよ”とつつかれました、笑)爆笑してました。



…というわけで、1位を獲得したのは、ブラジルでもエラく人気な「ハングオーバー2」です!なんかイメージとして、第1作の公開当時より人気倍くらいあるんじゃないかという感じが如実に伝わって来ました。こっちだと既に1作目がTVでも何度も放映されてますが、どうやらこれ、当時劇場に足運んだ人だけじゃなく、DVDやネットやTVで後から見た人もよってたかって映画館に今集まってますね、これ。そう考えるとウケが随分長いですね、これ。


…と、長い時間をかけての口コミ効果がここに来て一気に爆発したのでしょう。この「ハングオーバー2」、アメリカですごいことになりました。なんと、2011年に入って今のところ1週あたり最大の興収を記録!!しかも、その数字が


1億50万ドルってマジかよ!!!


おい、なんだよ。なんで「パイレーツ・オブ・カリビアン」より売れてるんだ、このヤロウ(笑)!いやあ、突然ヒットした2年前の夏もかなりの快挙に驚いたものですが、それが遂にこうして現象になるとはねえ〜。


映画の評判自体は、いわゆる続編にありがちなパターンで概してよくなく、Metacritic採点でも、前作75点くらいだったのが44点と大きくダウンはしましたが、もう、興行的にここまで当たりゃ十分でしょう。まあ、内容に関しましては、ここ2、3日中にここでレヴューしますのでお楽しみに!


そして、惜しくも2位となってしまいましたが、「カンフー・パンダ2」だってこれ、本来ならすごい数字なんですよ。6500万ドル。普段の週だったら、「ほほ〜、すげえ〜」っ感じで年間でも上位に入るくらいの興収なんですよ、これ。それを「ハングオーバー」が食うとはなあ〜。


ちなみにこちらの方、Metacritic採点は上々でして67点。これもこちらだと翌々週公開なので見に行きたいと思ってます。


そして7位には拡大公開(と言っても、6館から58館なので限定に近いですが)で以前からここで紹介しているウディ・アレンの最新作「Midnight In Paris」が入って来ました。彼の映画でここまで上位に来るの久しぶりなような。評判もMetacriticで80点超えてますので、これは期待出来そうですね。


そして今週は4館の限定公開でしたが、これもリリースされました。

 



先日のカンヌで見事パルムドールに輝いた話題の映画「Tree Of Life」。70年代のアメリカ・ニューシネマ期が生んだ最後の大巨匠テレンス・マリック待望の最新作ということもあり期待もすごく高いし、来年のオスカーにも既に一席は確保かな、という状況ですね。Metacriticでも当然反応がよく87点。これも今月末には見れる予定なので、詳細はそのときにお伝えしますね。


さて来週ですが、またしてもかなりの激戦になりそうな予感大です。あの「X-Men」のプリクール(話が前に戻るってヤツです)、「X-Men First-Class」が登場します。あのツルっぱけの司令官プロフェッサーXの若き日を描いたお話ですが、これもかなり数字的には堅いでしょうね。2週目の「ハングオーバー2」とどういう勝負を演じるか。そこも見ものです。この映画のトレイラーでシメます



author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 08:00
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最新全英チャート
どうも。




ギル・スコット・ヘロンが亡くなってしまいましたね。ビックリです。去年も方々で絶賛されたアルバム出したばかりだったのに。


この人のことは僕が90年代の半ばにヒップホップのCDや元ネタを買いあさっていた時代に「ヒップホップの元祖」として”知る人ぞ知る”な感じでリスペクトされていたものです。特に上に上げた1971年の「Pieces Of A Man」というアルバムはジャケ写も含めてかなり有名だったかな。この人は基本ジャズ・ミュージシャンなんですけど、そのリズムに合わせて死の朗読をするところがヒップホップの原型を作ったと評価されていましたね。この人とラスト・ポエッツはそういう感じで再評価が熱かったことを覚えてます。

 


曲だとこれが有名ですね。「The Revolution Will Not Be Televised」。「革命はTVに映らないところで起こるんだ」というスローガンは70sの「ブラック・イズ・ビューティフル」の時代の気分を反映しただけにとどまらず、90sの黒人たちの再反抗の時代のヒップホップにも使われていましたからね。この言葉はずっと生き続けて行くんじゃないかな。




そして昨年、16年ぶりのアルバム「I'm New Here」が大絶賛をもって迎えられ、いろんな雑誌の年間ベストの1枚にも選ばれてもいたものです。The XXのジェイミーXXによるリミックス・アルバムまで出されたことで若いリスナーへの浸透度も良く、「さあ、また、これから」という矢先だっただけに、本当にビックリです。まだ62歳だったのに。謹んでご冥福をお祈りします。


では、月曜恒例、全英チャート、行きましょう。

 

 SINGLES

1(1)Give Me Everything/Pitbull/AfroJack/Ne-Yo
2(2)The Lazy Song/Bruno Mars
3(4)I Need A Dollar/Aloe Blacc
4(2)Party Rock Anthem/LMFAO
5(14)Mr Saxobeat/Alexandra Stan
6(5)Beautiful People/Chris Brown
7(9)Sweat/Snoop Dogg
8(-)Notorious/Saturdays
9(8)Judas/Lady Gaga
10(11)Save The Night/Swedish House Mafia


ピットブルが2週目の1位獲得です。


今週はトップ10入りが目白押しで実に3曲が新たにランクイン。5位に入って来たアレクサンドラ・スタンは、ルーマニアで現象を巻き起こしているクラブ・ディーヴァらしいですね。たしかに、微妙にマイナー調のメロディが絡むやや中東やエーゲ海の雰囲気のある曲調はそういう出身に由来するものかもしれません。そして8位にはガールズ・グループ、サタデイズのニュー・シングルがランクイン。これでトップ10は9曲目ですね。彼女たち、美人ぞろいだし、歌もちゃんと歌えるのになんだかキャラがついて来ないところが問題だったのですが、この曲を含むであろう今年発売予定のアルバムで一皮剥けられるか。


そして10位には、この人たちも今エレクトロのクラブ界隈で人気ですね。スウェディッシュ・ハウス・マフィア。これが3曲目の全英トップ10入りとなります。これは同じスウェーデンのジョン・マーティンなる人をフィーチャリング・ヴォーカルで起用してるようですが、それもあってかかなりポップな歌もの楽曲としてかなり聞きやすい一曲となっております。


今日はここまでで、結構動画を駆使してしまったので、早速アルバムに行かせてください。



ALBUMS

1(-)Born This Way/Lady Gaga
2(1)21/Adele
3(3)19/Adele
4(5)Doo-Wops&Hooligans/Bruno Mars
5(-)World's On Fire-Live/The Prodigy
6(8)Who You Are/Jessie J
7(11)The Fame/Lady Gaga
8(4)Let Them Talk/Hugh Laurie
9(7)No More Idols/Chase&Status
10(10)Deleted Scenes From The Cutting Room/Caro Emerald



予想通りガガのニュー・アルバムが初登場で1位です。これはどうやらイギリスにおける現時点で、1週あたりで最高の売り上げを記録したアルバムのようでして、それは枚数にして21万5000枚。まあ、数字だけを聞くと、今のこのCDの売れない時代ですからさほど驚きはしないのですが、今週のトップ10の他のアルバム9枚の合計売り上げ数よりも売れたんだそうです!すごいですね。「束になってかかっても勝てない」というのを文字通り証明しちゃった感じがしますね。


で、2位と3位にアデルで、7位にガガと「ガガVSアデル」の図式でもあたかもあるような感じの今週のチャートですが、実はこれと同じことは、僕がここブラジルでガガのこの新作をSaraivaという名の大きなチェーンの本屋さん(兼CD屋)で買ったときにも如実に感じたことでもありますからね。ガガがやっぱり店頭展開としてはデカかったんですが、その隣でアデルが競うように山積みされてて、そのさらに横に両者の1stアルバムが積まれてましたからね。…と思ってさっきブラジルのチャート調べたら、ここでもアデルが先週1位でガガが今週1位でした。多分これと同じことは、欧米圏の國だったら何10カ国というレヴェルで起こってることなんじゃないかな。


で、そのガガのアルバムに関してですが、あと数日後にこのブログでレヴューしますのでお楽しみに。


さて来週ですが、強い新作がないので、6月に一斉に旧譜が再発になるスエードのなつかしの名曲でも聴いてみましょう。もうそろそろ90年代初頭のバンドが新鮮に聴こえてくるようになる頃ですが、そういうタイミングに加えて、「ブリットポップの主役になりそこねた」みたいな食い足りない感じが心情的に再評価に向かいやすい感じにはたしかになっている気はします。サウンドも他にありそうにない感じが新鮮に響きやすいとも思うし。そんなわけで今日はそんなスエードの1st アルバムからこの曲でシメます。

 



author:沢田太陽, category:全英チャート, 07:33
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「Oprah」が(一応)終わった
 どうも。


昨日は「サタディ・ナイト・ライヴ」の日本版という話をしましたね。そのときに、「もしアメリカの本家のSNLが日本で放送されれば、今の海外のエンタメ事情がかなりわかりやすくなるのに」ということを書きました。実際問題、あのテの時事が絡むものほど、リアルタイムで何がどうなってるかを感じられるものはありませんから。



それと同じ意味で、「ひとつでも良いから、日本でも放送されればいいのになあ」と思ってるのが、アメリカのトークショウですね。これもゲストに来る人が最新の映画やアルバムのプロモショーンによく来たりするから、それだけで今、どんなものが流行ってて、どんな人が人気があって注目されてるのかがすぐわかりますからね。このテのものが全部放送されてもさすがに日本人にはあまりにもアメリカンすぎてツラいところがあるとは思いますが、代表的なものがひとつでいいから放送されればいいのにな、とはよく思います。



でも、なかなか放送されないんだよなあ。そんなこともあり、日本で頻繁に「日本で最も知られていない世界的な有名人」と言われていたこの人の番組も、日本でよく知られないまま、先日終了しました。




オプラ・ウィンフリーの「The Oprah Winfrey Show」。この番組が25年の歴史を先週閉じましたね。


この番組、僕も90年代のはじめくらいにはなんだかんだで知ってましたね。やっぱりフツーにものすごく有名な人だから、アメリカに旅行に行くたび書店で顔を見ないときはまずありませんでしたからね。で、この人の実業家としての成功ぶりなんかも毎年のようにいろんなところで伝えられるから、海外の文化に興味があった場合、意識しなくても触れざるを得ない。それがオプラという人の存在でしたね。

 



この人の存在を世界的に有名にしたトーク・ショウ「The Oprah Winfrey Show」は1986年にスタートしました。上の動画ははじまった当初の映像見せてますね。同じ年に、スティーヴン・スピルバーグの映画「カラー・パープル」に出演し、主演のフーピー・ゴールドバーグ共々有名になりますが、彼女の場合、本職はあくまで司会者業です。その番組は僕が1991年にアメリカに最初に行ったときから既に有名でしたが、その知名度が世界的に一気に高まったのはやはりコレがキッカケでしたね。



 


すいません。スペイン語字幕のヴァージョンで。これは1993年に彼女の番組で行われたマイケル・ジャクソンへのインタビューです。このインタビューでオプラは果敢にも、これまでみんなわかってるけど怖くて真っ正面から聞く事が出来なかった、マイケルの性的なこと、整形のことへの質問を正攻法でズバズバ聞いたんですよね。これは当時も即世界的な大ニュースになったもので、ここでオプラの名前が同時に広がったのもたしかです。


そんなこともあり、「一度このオプラのショウを見てみたいな」と僕は長年思っていたものです。ただ、どうやって見たらいいのか、当時はよくわかんなかったものです。アメリカに旅行に行っても、一体いつ放送されてるのか、よくわかんなかったんですね。朝にやってるのかと思ったらそうじゃないし、ランチどきかと思ってたらそれも違うし。結局、後に滞在先のホテルにもっともいる確率の低い、4時頃だということを知って「さすがにそれじゃ見れないな」と思ってあきらめたことも覚えてます。




その後、2000年には自らが監修を務める雑誌「O」を創刊。これも現在まで続いてますね。うちのワイフもたまに買ってたりしてたんで読んでました。そして、その少しあとにはアフリカの貧しい地域に学校を設立。もう、ここまで来るとほとんど”生きる偉人”の域にまで達しても来たわけです。…と、このように、一実業化としてこの20数年の間で未曾有の成功と賞賛を集めて来たオプラですが、彼女の番組を見る事はなかなか出来ませんでした。


…だったんですが、昨年の4月にブラジルに越して来て、僕はようやく、このショウの最後の1年に間に合うことが出来ました!こちらではこの番組、1週間遅れで夜の8時と深夜2時の放送ということでなかなか見やすいのです。そういうこともあり、毎日ではありませんでしたが、TVをつけっぱなしにしてると上手い具合に見れてたものです。



で、そのときに感じた、この番組に対しての感想ですが、一番強く思ったのが「すごくディレクター的な視点を持った番組なんだな」ということですね。他のトークショウというと、コメディアン的な軽妙な話術を持った人が時事的なことを中心に話題を進め、合間合間に最新の映画やアルバムのプロモーションに来たゲストを迎え、最後は旬な音楽ゲストの生演奏でシメる…みたいなものが多いんですが、オプラのショウはそういう形式とは全然違うんですよね。彼女の場合は、家庭の主婦が興味を持ちそうな視点で旬な社会問題についてのドキュメンタリーを進めてみたり、性的な社会問題のスキャンダルの当事者をスタジオに連れて来てズバズバと鋭いインタビューを行ったり。で、そうしたシリアスな問題をとりあげる一方で、合間を見ては海外のリゾート地に出かけて行って、そこでかなりリラックスした内容の番組を行ってみたり。感性としては、「トークショウ・ホストの考え方」というよりは、TVの編成マンやプロデューサーが複数の番組で考えつくような感じのことをひとつの番組でまとめてやってしまう感じですね。


で、上のマイケルのインタビューでもわかるように、カルチャー的なものもしっかりフォローする。もちろん、他のトークショウ同様、セレブを呼んでインタビューもやります(でも、やや不定期か)が、彼女の番組の場合、単なる作品のプロモーションで終わるようなものがほとんどなく、その人個人の内面に迫るタイプのインタビューがほとんどです。



ただ、そんなオプラのショウのカルチャー的な側面において最も有名なのは「Oprah Book Club」という、マンスリー・ベースで行われる、注目本の紹介のコーナーですね。これで紹介されるだけで、その本がベストセラーになるかならないかがかかっている、と実際に言われているほど、アメリカの出版業界では非常に重要なものだそうですね。僕もそのリストをチラッと見たことがありますが、たしかに啓発っぽい感じのものが多いから、それで視聴者的には引き込まれやすいんでしょうね。



こうやって書いて行くと、なぜにオプラがそこまでカリスマ的な支持があるのかがなんとなく見えて来る感じがしますが


しかし


そんなオプラの趣味・趣向に関して僕の言わさせてもらうと、ちょっと保守的で上品すぎるかなあと思うことも正直多々あることもたしかです。その象徴的なものと言えるのが、彼女の音楽の趣味です。実は彼女が番組内で薦めたことで人気者になったアーティストがいくつかあるんですが、それがこんな感じですからね。



このジョッシュ・グローバンとチャリースが最も有名な例なんですけど、きわめてセミ・クラシック的というかブロードウェイ・ミュージカル的な趣味なんですよね。壮大かつ退屈な涙腺刺激系バラードがすごくお好みのようです。この趣味は僕、ちょっとついて行けないんですけどね(笑)。チャリースの動画に顕著ですが、背後にデヴィッド・フォスターの存在がチラつくようなものってなんかなあ…。


これ以外にも、オプラのヒップホップ嫌いというのも有名です。本人はセレブ的な人間関係の体面上「全否定してるわけではない」と言っていますが、それは本音ではないと思います(笑)。ただ、ヒップホップ特有の女性蔑視的なリリックを彼女は積極的に否定をしていて、その件でリュダクリスや50セントといったラッパーと言い争ったこともあります。


…というのがオプラのショウの大体の概要ですが、この番組も先週、残念ながら25年の歴史に幕を閉じてしまいました。最後の最後はスタジオに人を入れないでしめやかに終わったのですが、その前、2日に渡って壮大に行われたお別れ会は、まあ、これはこれはエラく豪華でした。

 


それがこの一部ですが、この”一部”だけでも既にそうとうすごいものがあります。マイケル・ジョーダンにジェイミー・フォックス、スティーヴィ・ワンダー、サインフェルド、サイモン・コーウェル、ロージー・オドネル…と、まあ、たった10数分の間でなにかの授賞式並みのそうそうたるメンツが揃いも揃ってオプラへのリスペクトを語るわけですからね。これの5〜6倍のヴォリュームのセレブたちが集まった、と考えたら、すごいでしょ?まあ、それが”オプラ”という存在の影響力の大きさを物語っています。


ということでこの番組は終わるわけなんですが、これ、なんで終わってしまうのかというと、まあ、この理由がまたビッグなんですわ。


自分でケーブルTV設立して、そこに移籍するから!!




まあ、僕もその理由を聞いたときはさすがに腰抜かしましたね。だって、「自分で番組を監修するセレブ」というのは普通にたくさん聞きますが、自分でチャンネル持ったセレブというのは他に聞いたことがないですから。しかも、その名前が「Oprah Winfrey Network」略してOWN。これ、「あなた固有(OWN)のTVを見つけてください」というメッセージらしいんですが、この人くらい何でも手に入れる立場になっちゃうと、どう考えても「所有する」の意味でもOWNと思ってしまいますよね(笑)。すごいよなあ。多分、手にいれてないのは政治の世界での成功くらいじゃないのかな。まあ、オバマの有名な後援者としてもすごく有名ですけど、そうしたところで影の影響力はもう持ってるのかもね。


そういうこともあり、このOWNで彼女の次のトークショウははじまるみたいですけど、チャンネル共々、次の動きが楽しみではあります。日本でもそれを機にどこかのCSが少なくともトークショウの権利でも買えばいいのにね。ディスカバリー・チャンネルの系列みたいだから不可能じゃない気もしますけどね。
author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 12:55
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日本に「サタディ・ナイト・ライヴ」が??
 も。

 

本当は違ネタをする予定だったのですが、今日は土曜日といこともあり、急遽このネタで行きます。

 

 「日本にサタディ・ナイト・ライヴが出来る!?」。

 

この話は先日の当ブログでの、みつさんのコメントありがとございます!)ではじめて知ったのですが、先ほど、Hard To Explainェブ現在プロバイダーのメンテナンス異常でご迷惑をかけてます。お待ち下さいでお馴染みciさんから正式にその番組の概要を教えてもらいました。

 

 こんな感じらしいですね。


http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2011/110526-i029.html


で、概要読んだんですけど


メチャクチャ微妙(汗)!!!


まず、容易に予想出来る感覚からして、「本国のものの日本字幕ものなんてことはないだろうな」とは踏んでいました。BSフジならいざしらず、今の民放の元のチャンネルでそんな大胆なことはまずしないだろうと思ったからです。だから期待してませんでしたが、そしたら中身は


こちらの想像を遥かに下回る、「オリジナルへのリスペクト」が微塵も感じられないものでした。


まず、この日本版とやらのどこが「SNLっぽくない」のか。それを言っておきます。


やっぱり最大のネックはレギュラー・メンバーに既に有名なコメディアンがいるということですね。たしかにSNLはこの35年もの歴史において、数多くのアメリカを代表するコメディアンを輩出して来ました。ですが、その歴代のキャストの中でSNL出演前に既に有名だった人はほとんどいません。


つまり、SNLとは、アメリカのコメディ界の気鋭の若手コメディアンにとっての登竜門的な立場の番組なのです。キャストは主に、シカゴのセカンド・シティやLAのグラウンドリングスといったコメディ養成所で鍛え抜かれた精鋭たちがシアター中心の活動の後にそのトップ連中が上がって来て構成されてるわけです。事前に他の番組で有名だった人がいないわけではないのですが、SNLよりも有名なキャリアをそれ以前に持っていた人というのは、せいぜいいて35年に1人か2人(ビリー・クリスタルぐらいかな)です。


そこの部分を尊重するなら、レギュラーキャストは全員若手で構成して欲しかった!


これは日本版のwikiのSNLのところにも書いてあるし、僕もそれ以前から人づてに聞いて知っていましたが、どうやらフジテレビにSNLのファンが伝統的にいるらしいんですね。あの80年代に一世を風靡した「おれたち ひょうきん族」はSNLを意識して土曜の8時に作られ、最初のスケッチのオチの部分で「Live From New York,It'sSaturday Night!」と叫ぶ代わりに「おれたち、ひょうきん族!」と叫ばせてたくらいですからね。で、実際にあの時のひょうきん族って、日本でのお笑いの図式を変えた「THE MANZAI」の精鋭たちを一斉に抱えた状態で、当時無敵を誇っていたドリフターズの「全員集合」の真裏で「ひょうきん族」をはじめて、開始1年かけて視聴率で奇跡のドリフ超えを果たして、その後、たけしやさんまを中心に芸能界の図式の中心にさえなっていった。あの様はリアルタイムで見てても痛快だったし、あのスピリットには「SNLのスピリットがある」と呼んでも決して過言じゃなかったと思います。それと同じような精神性はその後の「夢で逢えたら」や「とぶくすり」「はねるのトびら」などからも感じられて、僕は割とその路線に好感を抱いていました。


それがしかし


本来そうした若手で構成しないと最もいけなかったはずの番組で、登録商標上あまりにも偉大すぎる番組のイメージを汚しかねない勢いで、中途半端に大ベテランを使って番組本来のスピリットを壊しにかかっているではないか!


こんなところで、SNLなんていう、伝統と実績に溢れた威厳のある名前なんて使わないでいい。そのかわり、ずっと以前にSNLから受けた薫陶を「自社の伝統」としっかり受け止めて、若手中心にスケッチ中心の新鮮で面白いお笑い番組を作って行って欲しかった。そもそも「影響を受ける」というのはそういうことであって、なにも同じ登録商標を掲げることがリスペクトなどではないはずだから。


あと、SNLという名を背負う以上、絶対にやらなくてはいけない課題も確実にあります。それは結構楽なことではありません。こんな感じです。


1.その週末の直前に起こった時事ニュースで風刺の効いたコメディを作り続ける。

この部分はSNLの肝です。35年間、ずっとニュースキャスター役がSNLにはついてるくらいですが、これに値するようなことが出来るのか。不思議と「きょうきん族」には「ひょうきんニュース」というコーナーがありましたが、あれはそんなに時事的じゃなかったですね。でも、結構面白かったですが。日本の風土の問題上、このコーナーはなかなか難しい気はします。


2。ゲストのクオリティとバリエーション

SNLのゲストに関してですが、これは幅がものすごく広いですよ。単にコメディアン呼べば良いという問題じゃなく、ハリウッドの大ベテラン俳優からかけだしの若手俳優、ときたまスポーツ選手まで呼んで来て、彼らにちゃんと笑えるようなスケッチを生放送でさせますからね。で、結構、ゲストもハリウッドで場数踏んでるよなタイプの人が多いから演技がすごく上手かったり。そういうことが果たして出来るか。


3.凝った音楽ゲスト

SNLの音楽ゲストは、有名番組らしく、名の通った大セレブもよくやって来ますが、同時に「SNLくらいじゃないと出たくない」タイプの、よりコアなファン向けのアーティストも良くパフォーマンスをしてます。SNLにはそうしたカッティング・エッジなクールなイメージもあるんですが、そういうことが可能か(実はその昔の「ひょうきん族」が、意外とそのテのTVにあまり出演しないミュージシャンがいきなり登場して衝撃を与えるケースがあったりしたものですが)。


やっぱ、これくらいしないと「SNL見た!」という感じはしないですね。重い看板を名前に背負ったわけですから、せいぜいこれくらいはしないとその元は取れないと思います。


で、僕的な本音で言うと、


そんな”日本版”なんかよりも、アメリカで放映されている”本物のSNL”をBS FUJIでもいいから見せてほしい!!!


これは結構切実ですね。この番組が放送されるようなことがあったら、今のアメリカのショービズ界の現場で何が起きてるのか、かなり理解出来るようになります。そういうのが、ゲストや番組内でのスケッチのネタとかに色国反映されてますからね。


そしてそして


現在のSNLのキャストがいかに現在のアメリカのショービズに影響を与えているかもちゃんと伝えてほしい!!!!!


実際問題、この5月だって



音楽ではアンディ・サンバーグ率いるロンリー・アイランドが全米アルバムのトップ3入りを記録し



映画ではクリステン・ウィグ主演の「Bridesmaids」が「マイティ・ソー」や「パイレーツ・オブ・カリビアン4」と興行成績の首位争いを堂々展開している!


このように、今現在のアメリカのカルチャーにもこうして強い影響力を与えているんですよ。そういうことも、せっかくSNLの名前を使うのならしっかり紹介してほしいものです。上にあげたリンクだと、ブルース・ブラザーズやエディ・マーフィ、マイク・マイヤーズの名を使って番組の概要を説明してましたが



ウィル・フェレルやティナ・フェイもしっかり紹介してくれよ!!


ふたりとも、ここ10数年のアメリカの笑いの中心として時代を引っ張って来てたわけだから。やっぱり今、かなり唐突にSNLの名前を引っ張り出すのであるなら、先ほどあげたちょっと古すぎる名前で紹介するのではなく、ハリウッド・コメディをも引っ張るこの2人以降の流れについても教えてくれるくらいのことはあって良いと思います。


やはり、SNLという名前は、それくらい大きなものだと思いますからね。

author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 12:40
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最新全米チャート
 どうも。


お待たせしました。公式サイトがようやく動きました。全米チャートです。



SINGLES

1(1)Rolling In The Deep/Adele
2(2)ET/Katy Perry feat Kanye West
3(4)Give Me Everything/Pitbull feat Ne-Yo,Afro Jack&Nayer
4(5)Just Can't Get Enough/Black Eyed Peas
5(6)On The Floor/Jennifer Lopez feat Pitbull
6(7)The Lazy Song/Bruno Mars
7(8)Till The Worlds End/Britney Spears
8(20)Party Rock Anthem/LMFAO
9(12)The Show Goes On/Lupe Fiasco

10(9)Look At Me Now/Chris Brown


アデルが依然1位キープです。


今週のトップ10入りの曲は非常に興味深いですね。まず8位に入って来たのは、イギリスで既に大ヒットしたLMFAOの「Party Rock Anthem」が逆輸入の形でアメリカでもこれからかなりヒットしそうです。


そして9位にはルーペ・フィアスコの「The Show Goes On」。文化系ラッパーとして注目されて来た彼ですが、今回はなんとこの曲をサンプリングですよ!

 


2000年代のアメリカのインディ・ロックを代表するアンセムですね。2004年に大ヒットしました、モデスト・マウスの「Float On」。原曲は僕も大好きな曲ですが、こういう曲で今のロック・クラブ、踊ってほしいなあ。


今日はちょっと更新が遅れてしまったので短縮ヴァージョンで行かせてください。アルバム行きましょう。







ALBUMS

1(1)21/Adele
2(-)Holding On Strings Better Left To Fray/Seether
3(2)Now 38/Various
4(10)My Kinda Party/Jason Aldean
5(12)Sigh No More/Mumford&Sons
6(6)Hot Sauce Committee Part Two/Beastie Boys
7(3)Turtleneck&Chain/The Lonely Island
8(11)Never Say Never:Remixes/Justin Bieber
9(8)Helplessness Is Blues/Fleet Foxes
10(-)Il Vovo/Il Vovo


こちらもアデルが1位独走中ですね。2位には南アフリカ出身の人気グランジ系バンドのシーザーが自己最高ヒットですね。トップ10は3枚目ですけど、2位というのははじめてのはず。そして10位には、先日「アメリカン・アイドル」でもゲスト・パフォーマンスした謎のカンツォーネ・ボーイ・バンド、イル・ヴォーヴォ。


そして、今週驚くべきは


ロンリー・アイランドが2週目でもまだトップ10に入ってる(笑)!!


先週5位に入ってたタイラー・ザ・クリエイターなんて30位台にダウンしてるというのに、この奮闘振りと言ったら!やっぱなんだかんだでコメディとは言えTVアピールしてるものはインディっぽいものよりはロングヒットしやすいんでしょうね。いやあ、驚きだ。


さて来週は、いよいよアデルが1位を明け渡すか?ガガのアルバム「Born This Way」が入ってきます。お楽しみに!

author:沢田太陽, category:全米チャート, 09:08
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【ネタバレ】注意〜アメリカン・アイドル シーズン10フィナーレ 生ブログ 
 さあ、はじまりました。アメリカン・アイドル・フィナーレ!


まずは決勝パフォーマンスからですね。この部分はアメリカでは昨日放送された部分ですね。


今年の対戦はスコッティ・マクリーリーVSローレン・アレイナ。両者ともカントリーをメインとするティーンエイジャーですね。今日彼らが歌う曲は、僕はほとんどわからないと思います。ローレンはいつもステージの時の衣装がゴテゴテしてます。まあ、それがカントリー流の流儀でもあるんですけどね。スコッティはラフにグレーのTシャツです。


1曲目


まずはスコッティから。歌うは「Gone」なる曲。オリジナルはモンゴメリー・ジェントリーなる男性デュオだそうです。全然知らんわ、そんなもん(笑)!ファイナルで歌う選曲としてはあまりに地味すぎないか?その低い美声で軽やかにロッキン・カントリーを歌い上げましたが、彼のベストではないですね。


続いて、ローレンはキャリー・アンダーウッドが歌った「Flat On The Floor」。選曲は良いし、歌い出しは良かったんですけど、中盤なんかもたりましたね。緊張してる感じが見えます。


2曲目


次はファイナリストにとっての「アイドル対決」。スコッティはジョージ・ストレイト。彼がスコッティ用に選んだ曲を歌う対決。ええ。カントリー界でジョージ・ストレイトがビッグなのはわかるんですけど、わたしゃ曲知りませんぜ(泣)。う〜ん、歌が文句なしにうまいのはわかるしその世界では即戦力で成功するのはわかるんですけど、これ、TV視聴者的に盛り上がったのか?ちなみに曲はジョージ・ストレイトの「Check Yes Or No」という曲。


続いてローレン・アレイナが彼女のアイドルであるキャリー・アンダーウッドがローレンに選んだ曲を歌う番ですが、えっ、パム・ティリスの「Maybe It Was Memphis」ってそれなんですか(笑)?とにかく、カントリーで決勝になったんなら、もう少し世界的な視聴者はおろか、アメリカの一般リスナーにもう少し馴染みの曲を選ぶべきじゃないですか?


で、2曲パフォーマンスが終わった時点でジャッジがやっと発言。ランディ曰く「ラウンド1はスコッティ、ラウンド2はローレン」。J.Loもウティーヴンも基本ランディと同意見のようです。


で、ここでこのカントリーの宴の間を遮るように、なぜかタイオ・クルズがパフォーマンス!なんか番組の流れとしてメチャクチャじゃないですか?なんで、カントリー界でさえもそこまで大ヒットというわけでもないもろもろの曲のあとにバリバリのオートチューンなんだ(笑)!


3曲目


続いてデビュー曲予定の曲をそれぞれ。こういう名目でやっと安心して聴けます(笑)。スコッティは渋いカントリー・バラッドですね。しかし、この曲以前に、アメリカでテレビを消した家庭はかなり多いはずです(笑)。


ランディがエラくほめてます。J.Loも「あなたはすばらしいストーリーテラーだ」と。 スティーヴンも「一生もののチャンスをつかんだな」と。



続いてローレン。典型的なカントリー・チャートでウケそうなタイプのポップ・カントリー。歌の途中、ママと抱き合ってました。


ランディ、ローレンもベタ褒め。J.Loはローレン支持っぽい感じだなあ。スティーヴンは最初に会ったときから今に至るローレンの道のりを振り返って感慨深げ。僕もこのローレンのラストのパフォーマンスは良かったと思います。


まあ〜、眠たくなっては来ちゃいましたが、パフォーマンスは普通に良かったですね。どうでしょう。「勝ちたい!」気持ちがパフォーマンスから伝わって来たのはローレンかなあ…。でも、どっちが勝ってもいいです。


でも、このあとのデヴィッド・クックの「Don't You」のパフォーマンスが一番いいです(笑)。



で、パフォーマンスは13人のファイナリストによるガガの「Born This Way」から。何度聴いても「Express Yourself」だなあ。で、この曲が似合ってないファイナリスト今年多過ぎだ(笑)。カントリーシンガーの歌う曲じゃないだろ、これ(笑)。


続いてジェイムス・ダービンが夢のジューダス・プリーストとの共演!ロブ様と「Living After Midnight」を歌ってます。ジェイムスの格好の方がロブ様よりゲイっぽいです(笑)。ロブ体動いてねえなあ。で、続いて「Breaking The Law」も行きますか!ジェイムス本人は本当に嬉しそうです。


続いてランディの名場面集。今シーズンは「〜is in it to win it(今日はオマエの勝ちだ!)」をやたら連発してましたな。


続いてジェイコブ・ラスクのパフォーマンス。グラディス・ナイトとのデュエットですよ!グラディス、あいかわらず歌抜群だなあ〜。ジェイコブは…やっぱ、なんかドラッグ・クイーンっぽいんだよなあ、この人。ファイナリスト仲間から”ディーヴァ”と呼ばれていたのもすごく納得が行きます。



続いてケイシー・エイブラムスによるクイーンの「ファット・ボトムド・ガールズ」。後ろからなぜかジャック・ブラックが!声にクセはありまくりですが、このテの曲歌わせるとそこそこ上手い人ではあります。で、周囲に自転車に乗ったセクシー・ガールズが登場。曲の解釈としては正しいですね。


続いて女性ファイナリストたちによるビヨンセの「Single Ladies」、「Irreplacable」とメドレーで来てます。「If I Were A Boy」でヘイリーが良い感じのうなり聴かせてます。ピアの「Deja Vu」は完コピみたいだ!で、予想通りビヨンセ登場!歌うは「Crazy In Love」。う〜ん、本人の持つ立ち姿と歌唱力が申し訳ないが段違い!やっぱ、こういうとこ出ると強いね、ビヨンセ。でも、この一曲だけってちょっと寂しいね。



続いてスティーヴンの名場面。何か喋り好きの隣の酔っぱらったオジサンみたいな感じで審査員ぶりは僕は好感持ちましたね。前の年までクスリでボロボロだったっぽいですが、この番組は真面目に楽しんでる感じがして良かったですよ。


続いてヘイリーがトニー・ベネット御大とデュエット!スタンダード・ジャズを歌ってます。素材は最高のシンガーなんだけどなあ。このコ、絶対なんか生かした方が良いと思うよ。ここでも高音のかすれがすごく他に無い感じだもの。ベネット85歳ってのもすごい!


で、続いてJ.Loの名場面。特に地方予選には「J.Loに会いに来た」という奇人変人が続出したということを見せています。ダンナのマーク・アンソニーの映像をチラリと見せてるのが「わかってんじゃん!」な感じがして可笑しいです。


続いて、うわあ、久しぶり!TLC本人がパフォーマンスですよ!「No Scrubs」「Waterfalls」と歌ってる間にファイナリストが合流。T-BOZ、なんか太ったな!


続いてティム・マッグローがスコッティと共演。目つぶって聴いたら普通にカントリー・ミュージック・アワードのパフォーマンスみたいです。やっぱ上手いよね、スコッティ。


続いて、これは毎年やってますね。「地方予選にいた変なヤツ特集」。今年ははじめの方、見てなかったからわかんないなあ。


続いてのパフォーマンスはJ.Loダンナ、という前に、偉大な”サルサ・キング”であることを忘れてはいけません。マーク・アンソニー。声の響きの朗々とした感じがすごいです。で、もう、お約束のように途中からJ.Lo共演ですよ。でも、ダンサーとしてだけみたいですね。痙攣おしりシェイク、すごいです。この夫婦、続いてますね。


続いてケイシーとジェイムスがインタビュー形式でお互いのことをいろいろ言い合ってます。「俺ら勝つって言われてたよなあ」ということをずっと言い合ってて、シメがその最大の当事者であるピアの登場というのも話をうまくかわしていいと思います。


続いて男性ファイナリストのパフォーマンス。「Kiss」、「She's A Lady」、「What's New Pussy Cat」と来たら、あのお方が出て来るわけですよね?そしてスコッティで「思い出のグリーングラス」でつなぐのはいいアイディアですね。ジェイコブで「Love Me Tonight」ですね。で、ケイシーで「Delighla」。で、お待たせしました。「It's Not Unusual」でトム・ジョーンズ登場!ちょっと見ない間に髪が銀髪に!今日はあんまり力んで歌っておりませんな。歌い終わったあとはスタンディング・オヴェーション状態。


続いて、アメリカでのスポンサー、Fordの、基本毎週作ってるPV。これ昔、日本でもよく見れたんだよなあ。ブラジルだとこれ、一貫してカットされてるんですけどね。まあ、それぞれの國に車の会社のスポンサーがついてたらまず放送不可能なパートではありますが。


そして焦点はスコッティとローレンに戻ります。ご対面ゲストに、彼らの学校の恩師がひとりずつ来てます。ティーンエイジャーらしい企画ですね。


で、そのあと、おお〜、レディ・ガガ登場ですよ!歌うは「Edge Of Glory」。なんか高いところの、岩みたいなところから出て来ました。カッコは、キンキラの水着にバンダナまいてます。声はやっぱ抜群に良いっすなあ〜。で、間奏のところで、マドンナばりにセクシーダンサーとの絡みです。でも、今日、もしかしてリップシンクかも…。で、最後は高いところから真っ逆さまに落ちました。


続いて、この生放送で歌うのは実は今日はじめてのローレン。歌うはキャリーの「Before He Cheats」。もちろん途中からご本家キャリー・アンダーウッド登場です。こうして聴くと、キャリー・アンダーウッドって抜群にうまいなあ。


続いてビヨンセがニュー・ソング披露。ピアノだけをバックにした、彼女の熱唱どころを聴かせたかなり熱いバラードですね。彼女の場合、キレイに歌いすぎずに渾身の力こめて強引に歌い上げられるところが、昔のマライア・キャリーとかセリーヌ・ディオンみたいなタイプとは根本的に違うよなあ、と、こういうタイプの曲聴くと思ってしまいます。


続いて、スパイダーマンが会場に現れたかと思ったらステージではジ・エッジがギター弾いてます。そしてボノが登場!曲は大コケしてしまったミュージカル版の「スパイダーマン」の曲なのかな。一緒に歌ってる青年もキャストメンバーとかかな。ちょっとプロモーションくさいけどね。


で、結果発表の前にもうひとつ。スティーヴン・タイラーが自らピアノを弾いて名曲「Dream On」を歌ってます。ドラッグ中毒で10年くらい曲書いてないはずですが、ヴォーカリストとしては全然錆び付いてないですね。ずっとツアーやってたからね。でもバックがエアロスミスじゃないのは、やっぱ人間関係的には厳しいものが…。


さあ、結果発表です。


スコッティ勝ちました!


まあ、いいんじゃないですか。すごく久っびさに下馬評通りのコンテスタントが勝ったということで。シーズン6のジョーディン・スパークス以来じゃないかな。最後はゆかりある人と抱き合いながらのパフォマンス。いつも冷静だった彼ですが、涙にくれてます。17歳だもんね。ローレンとも堅く抱擁しました。ファイナリストや審査員たちとも輪を作ってます。


まあ〜、ファイナル2自体はマニアック過ぎてついていけなかったんですけど(笑)、結果的には力のある人がちゃんと評価されたってことでいいんじゃないでしょうか。


全体の印象としては、ランディとジミー・アイオヴィーンの頑固なミュージシャン気質が出たシーズンだったかな、という気がします。気の効いたコメントや派手な仕掛けはなかったけど、純粋に、不器用すぎるまでに音楽的であることに徹したシーズンだった気がしますね。それがゆえにファイナル2みたいなことにもなったけど(笑)、でも、気持ちは伝わる感じにはなっていたので良かったのでは、と思います。


まあ、この秋にはサイモンによる「X Factor」もはじまりますが、今のところ、来年も「アメリカン・アイドル」は見るつもりです。では!
author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 07:51
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