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アカデミー賞2011 生ブログ(授賞式)
 チャンネル変えました。いよいよ授賞式です。


まだ、はじまってませんね。アメリカのTV中継そのまま受けてるんですが、「プロジェクト・ランウェイ」のティム・ガンが「この日のナンバーワン」と称しジェニファー・ハドソンにインタビュー(そうかなあ。グラミーのときの方が好きだけど)してたり、ナタリー・ポートマンにレポーターがインタビューしたりしてます。ナタリー、パープルの、胸元が扇形に空いたドレス着てます。


そして、今ジェイムス・フランコにインタビューしてますね。「お色直しはするの?」に「するのでお楽しみに」と答えてます。


ニコール・キッドマンとキース・アーバン、いつも一緒ですな。着物みたいにも見えるドレス。クリエイティヴィティは出てると思いますが、行き過ぎたのかな。


グウィネスがティム・ガンに取材受けてますね。シンガーとしての方が活躍してますな、最近。今日もパフォーマンスするようです。


会場につめかけたノミニーズを中心とした参列者に「どの映画や出演者に勝ってほしいか」の質問、「ソーシャル・ネットワーク」が多いですね。本来そうであるべきです。


ヒュー・ジャックマンやハリー・ベリーにインタビューしてますが、今日これってニューヨーク時間の21:30スタートなの?ちょっとダレるなあ。アメリカのABCが開始前の雰囲気から映したいからこうなってるのか?



はじまりました!


最初は「インセプション」のパロディからですね。ジェイムス・フランコとアン・ハサウェイが夢の世界に入り込んでいます。飛行機の機長がアレック・ボールドウィン。続いて「ソーシャル・ネットワーク」「ザ・ファイター」とワープしてます。アンがフランコをパンチしました(笑)。「トゥルー・グリット」もマティ役にアンが扮してます(笑)。こういうコメディ演技うまいよね、アン。エレベーターでモーガン・フリーマンに遭遇したあと、「英国王のスピーチ」の夫婦に2人が入れ替わり、「ブラック・スワン」のパロディ。



で、オチが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんですか(笑)?


で、オスカーはじまりました!


アン、レッドカーペットと格好が違う!クリーム色の軽めのドレスにダウンヘアになっております。2人で漫談風のトークしております。会場にいるアンのママやフランコのおばあちゃんにスポットをあておばあちゃんが「I Love Marky Mark」というギャグを言ってウケました(笑)。


ステージは「風と共に去りぬ」を映したあと、トム・ハンクスが入場。「風と〜」が作品賞と美術関係、撮影関係も独占した最初の映画なんだとか。そして「タイタニック」に話が移りました。


最優秀美術賞
アリス・イン・ワンダーランド


えっ、「インセプション」の方が斬新でしょう、これは!


最優秀撮影賞
インセプション


妥当かな。「ブラック・スワン」のマシュー・リバティックの方が好きだけど。


カーク・ダグラス登場!杖突いてますが、何歳だ?もちろんスタンディング・オベージョン。だけど顔別人なんだけど!ボトックスしすぎでしょ、それは!もう90超えてるから言葉がおぼつかないけど、アンを指差して「キレイやのう」というところはまんま息子に受け継がれましたな(笑)。杖取られました。立てるじゃねえか(笑)!発表までに笑い取り過ぎだ、あんた!


最優秀助演女優賞
メリッサ・レオ(ザ・ファイター)

メリッサ、カーク・ダグラスに「ちょっと腕つねってくれます?」と言ってつねらせました。気絶しそうですね、この人。一生懸命笑いとってますけど、気が動転してますね、明らかに。ものすごく嬉しそうです。



次のプレゼンターはミラ・クニスとジャスティン・ティンバーレイク。この2人、この先、ロマンティック・コメディ一緒にやるはずですよ。最優秀アニメですが、そういえば、「シュレック」でジャスティン声やってましたなあ。と言うことでバックにシュレックの映像が。


最優秀アニメ(短編)
The Lost Thing

こういの(短編)ってどうやったら詳しくなれるのかな。情報がよくわからない領域です。


最優秀アニメ賞
トイ・ストーリー3

まあ、取らないことはまずありえないでしょうからねえ。



アンが1929年にはじめてのオスカーがはじまったときのことを話しています。その雰囲気のままジョッシュ・ブローリンとハビエル・バルデムが白タキ、白タイでやって来ました。


最優秀脚色賞
アーロン・ソーキン(ソーシャル・ネットワーク)

取らなきゃ暴れてたね(笑)。文句なしでしょ。アーロン・ソーキンのスピーチ、気が効いてていいんですよね、いつも。


最優秀脚本賞
デヴィッド・サイドラー(英国王のスピーチ)

ここも波乱なしですね。端的で素敵なスピーチしてます。


アンがタキシードに衣装替えしてます。そしてミュージカルになっております。客席のヒュー・ジャックマンが指差されて「まいったな」と苦笑してます。そういえば、ヒュー・ジャックマンもやってましたね、オスカーで。するとフランコがマリリン・モンローに扮して登場、「チャーリー・シーンはどこ?」と言ってギャグを取ってます。


で、そこからラッセル・ブランドとヘレン・ミレンが登場。ヘレンが言った謎の言葉をラッセルが適当に訳して笑い取ってます。


最優秀外国語映画賞
In A Better World(デンマーク)

ゴールデン・グローブに続いての受賞となりました。この映画、本当に見たいなあ。


リース・ウィザースプーン登場。発表するのは助演男優賞。


最優秀助演男優賞
クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)


順当で全く波乱なしです。客席にはディッキー・エクランドもいて立ちあがって喜んでいます。スピーチ長いです、この人、あいかわらず。



続いてABCテレビの要職の人が登場しました。オスカーを讃えるショート・スピーチ。アン、またお色直ししてます。

ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンが登場。映画の歴史で無声映画からトーキーになった話をし、バックからはオーケストラがジョン・ウィリアムス関連のスコアや「ウェスト・サイド・ストーリー」の「Tonight」などを演奏しました。


最優秀スコア
トレント・レズナー&アッティカ・ロス(ソーシャル・ネットワーク)


Yes!!!!!

これは嬉しいねえ〜。あの映画に関していかにトレンとの音楽が一体化してたか。そこいらのスコアとは違うもん!トレント、やった!!!


続いてマシュー・マコーノヒーとスカーレット・ヨハンソンがプレゼンター。


最優秀録音賞
インセプション

たしかにあれはすごかったかもなあ。


最優秀音響編集賞
インセプション

実はなにげに3勝してるぞ、インセプション!会場にクリストファー・ノーランがいます。



続いてマリッサ・トメイ登場。これも技術賞系ですね。いろんな映画の例を使って技術のことを紹介してます。


マリッサはそれだけで、結局ケイト・ブランシェットかよ!口調がカッコいいよね、この人。


最優秀メイクアップ賞
ウルフマン

ケイト、「ウルフマン」の紹介あったあとに「gross!(キモい)!」って言っておいて受賞かよ(笑)!


最優秀衣装賞
アリス・イン・ワンダーランド

これも実はなにげに2勝目。サブ賞は意外と波乱含み!



町中の人に「好きな映画音楽は?」と聴いた答が映し出され、オバマ首相が「As Tears Go Byが好きですね」と答えたあと、ケヴィン・スペイシーがプレゼンター。そしてランディ・ニューマンが「トイ・ストーリー」の曲をピアノでパフォーマンス。



そのあと、「塔の上のラプンツエル」の主題歌をマンディ・ムーアとザッック・リーヴァイがデュエット。マンディ、ブルーのロングドレス、かわいいです。曲は「いつもながらのディズニー調」であんまり面白くないけどね。



今のところ、インセプション3勝、アリス2勝、ソーシャル2勝、ファイター2勝。技術賞絡みだとは言え、結構展開としては意外かも。



続いてエイミー・アダムスとジェイク・ギレンホール。


最優秀短編ドキュメンタリー賞
Stranger No More

テル・アヴィヴの子供についてのドキュメンタリーだそうです。


最優秀短編映画賞
God Of Love

巨大なアフロ頭の青年監督が出て来て「あ〜、髪切ってくりゃ良かったな」っての、ウケました(笑)。ちょっと見てみたいかも、おれ。


youtube映像に実際にあるんでしょうね、これ。「ハリー・ポッター」「トイ・ストーリー3」「ソーシャル・ネットワーク」「トワイライト」のパロディ・ソングがオートチューン風に展開されています。アン、今度は軽めの服にチェンジ。



オプラ・ウィンフリー登場。


最優秀ドキュメンタリー賞
Inside Job

まあ〜、妥当なんですけど、バンクシー、乱入して欲しかったなあ〜(笑)。



「オスカー・ホスト」としてはいまだにこの人が有名ですね、ビリー・クリスタル登場。スタンディング・オヴェーションです。顔はかなりボトックスが進んでいます(笑)。1953年が最初のオスカーTV放送なんだそうです。話術うまいね、やっぱ。今年の2人が素人に見えるよ。伝説のトークショウ・ホスト、ボブ・ホープの思い出話をしていますね。そしてプロジェクターでボブ・ホープの往年のオスカー司会の映像を見せています。


で、そのボブ・ホープの合成声からジュード・ロウとロバート・ダウニーJrの「シャーロック・ホームズ」のコンビが登場。


最優秀視覚効果賞
インセプション

おいおいおい、インセプション4勝目だぞ!これ、ヘタしたら、今日の最多受賞、ありえるかもよ。


最優秀編集賞
ソーシャル・ネットワーク


ソーシャル・ネットワークも3勝目。これも最初にレヴュー書いたときから「取ってほしい賞」と言っていたので、トレントの受賞並みにうれしです。



これで、仮に「英国王のスピーチ」が作品賞を含んであと全部勝ったにしても4冠になりました。


フランコがやっと面白いこと言いました。「Winter's Bone」「Rabbit Hole」「How To Train Your Dragon」のタイトルが…って(笑)。思いっきり下ネタですけど、その通りだと思います(笑)。


続いてジェニファー・ハドソンが出て来て主題歌賞のパフォーマンスを紹介。これ、「127時間」の主題歌をフローレンスがダイドの代わりに歌ってますね。



続いてグウィネス・パルトロウ。なんかこの人、歌手転向した方がいいんじゃないかっていうくらい(笑)、ここ最近、シンガーとしてウケてますね。本人もまんざらじゃないんじゃないかな。気がついたらグウィネスも薄い生地のドレスに衣装替えしてますね。


最優秀主題歌賞
We Belong Together/Randy Newman(トイ・ストーリー3)

意外な形で「トイ・ストーリー3」が2冠。「20回ノミネートされて受賞したの2回目です」って可笑しい(笑)。「1曲じゃたくさんノミネートもされないし」って話術さえてます(笑)。


セリーヌ・ディオンが登場。「スマイル」を歌いはじめ、そのバックでこの1年に逝去した映画関係者の写真や映像が映し出されました。こういうトリビュートものってしんみりするけど、そこにしっかりリスペクトがあるので好きですね。


ハリー・ベリーがレナ・ホーンを讃えるスピーチ。エンタメ界での立ち位置はたしかにすごく近い2人です。そしてレナ・ホーンの歌の映像が。


アン、弧度はブルーの光るエッジのあるドレス。登場したのはヒラリー・スワンク。あっ、先に監督賞なんだ。ヒラリーの紹介で昨年の受賞者、キャサリン・ビグロウが登場。



最優秀監督賞
トム・フーパー(英国王のスピーチ)

お〜、出たよ、出来レース!なんかすごく寝たくなってきたな(笑)。「英国王〜」より面白い映画作らなかったら絶対許さねえからな!監督賞だけは絶対にやるべきじゃなかったよ。


アネット・ベニング登場。これは功労賞なのかな。ゴダールやらコッポラが紹介されてますね。あと2人、ケヴィン・ブラウンロウ(映画研究家)とイーライ・ウォラック(95歳の俳優)。全部で4人受賞のはずですが、ゴダール来るわけないか。



プレゼンターはジェフ・ブリッジズ。ノミネート女優1人1人に声をかけながらの発表です。


最優秀主演女優賞
ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)

順当だけど、すごく嬉しいね!涙ながらのスピーチもいいね。


続いてサンドラ・ブロック登場。昨年の主演のウィナー同志がプレゼンターですね。ハビエルに「Hora!」と呼びかけるのは粋でいいですね。



最優秀主演男優賞
コリン・ファース(英国王のスピーチ)

純粋に「俳優・コリン・ファース」の受賞は嬉しいんですけどね。好きな俳優さんなんで。あんまり”大御所”みたいな感じにならずに、これまでのような役やってほしいですね。まあ、今回の映画もすごく「らしい」と言えばらしいけど。スピーチ中にハーヴィー・ワインスタインの顔が映ったとき、蹴り入れたくなりました(笑)。



さあ〜、あんまり聞きたくないけど、作品賞に備えるとするか!



アンがまた衣装チェンジ。スティーヴン・スピルバーグ登場。受賞した名作(「ゴッドファーザー」「真夜中のカーボーイ」など)にも受賞のがした名作(「市民ケーン」「卒業」「レイジング・ブル」)にも賛辞送ってます。なんか、すっげえ象徴的だよ。そのスピーチ。


最優秀作品賞
英国王のスピーチ


まあ、「予定通り」ってヤツですね。自分がそこまで応援出来ない作品が受賞する年ほどつまらないオスカーってないんだなということをあらためて実感しましたね。



まあ、せめての救いは「英国王〜」の受賞が4部門にとどまって、受賞数で「インセプション」の4冠、「ソーシャル・ネットワーク」が「これだけは絶対取ってほしかった!」スコアと編集を含む3部門で受賞して、帳尻はあった(なんか「それで許してあげて」って感じがしてそれも腑には落ちないけどね)ので、一番恐れていた「8部門くらいの独占」は避けられたのでそれは良いのかな。



ひとつだけ言えるのは、きっとこの先、デヴィッド・フィンチャーがそこまで会心の出来じゃない作品でオスカーの作品賞と監督賞になったときに、今回取りのがしたお情けで埋め合わせするように受賞することがあるんでしょうね。「次のスコセッシ」に指名されちゃったような感じだなあ。



まあ、でも、来年以降も懲りずにオスカー生ブログ、やりますけどね。でも、来年はもっとスカッとしたいね!

author:沢田太陽, category:映画, 09:53
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アカデミー賞2011 生ブログ(レッドカーペット)
 どうも!


いよいよもうすぐオスカーがはじまります。
レッドカーペットの中継5分前ですが、もうスタンバイしてます。


はじまりましたね、レッドカーペット中継。ライアン・シークレストがレポーターですね。



まずはジェニファー・ローレンス。SAGのとき派手な感じだったですが、今日は真っ赤のロングドレスにダウンヘア。全身見るとすごく良い感じです。


おお、ジョッシュ・ハチャーソンですよ。「キッズ・オーライト」の息子役。7:3のリーゼントです。18歳です!「ファイター」のクリスチャン・ベールがお気に入りだそうです。


メリッサ・レオです。これ、説明難しい感じですね〜。クリーム色の硬い生地に鏡埋め込んだ感じ。襟が立ってますね。「カッコいい」って感じですね。海軍っぽいかも。



アーミー・ハマー。ガタいいいなあ、相変わらず。隣の艶やかなロングヘアのセクシーな奥さんが目をひきますね。


ヘイリー・スタインフェルド。まだ年齢が年齢なんでどうしても幼さが残りますが、ピンク・ベージュのそのロング・ドレスは素敵な感じです。胸元の平行なラインの線の感じは好きですね。


フローレンスだ!主題歌賞か。また、いつもと同じようなヒラヒラのピンク・ベージュのドレスです。センスはいいけど、趣味の幅はあんまりない人ですね。


うしろからは続々いろんな人が。ミラ・クニス。この人、今シーズンのレッド・カーペット概していいですけど、今回はパープルのややルースめなドレスでキメてます。



後ろからは続々いろんな人が来てますけど、今日はキラキラ光ってる人が多いですね。ミッシェル・ウイリアムスが髪の毛を含め全身光ってます!エイミー・アダムスは紺のドレスの上にガラス散りばめて光ってます。オーストラリアから来たジャッキー・ウィーヴァーも全身宝石みたいですが、すっげえチビなんだ、この人!


「塔の上のラプンツェル」で声優をつとめたマンディ・ムーア。体にフィットするゴールドの、これもキラキラのドレスですね。


ラッセル・ブランドだ!ヒゲ剃って髪の毛さげるとイメージ変わるね。自分の奥さんのこと「カイティ」って言ってます。


ミッシェル・ウィリアムス、来た!近くで見る地、そんなに光ってるワケじゃないか。でも、そのシルヴァー地の体にフィットするタイトなドレスは僕は好きです。今、短髪にしてるから、そういうタイプの服の方が合うのは確かですね。全体的に60sっぽいです。


エイミー・アダムス。これ、ドレスに埋め込んでるのなんて言うんだろうね。この紺の感じは僕は好きですが、賛否はわかれるかも。


ザッカリー・リーヴァイ。「ラプンツェル」の声やったからですね。「Chuck」のときとだいぶイメージ違うなあ。


マーク・ラファロです。横で本人より話してるブロンドのボブの人は奥さん?普段でもシャイそうなマークです。


ジェニファー・ハドソンだけど、僕はこれ、あんまり好きじゃないけどなあ〜。オレンジの色使いはいいけど、ドレスがデカすぎてあれじゃ歩きにくそうだ。しかも今日主役じゃないのにな。


ジェフリー・ラッシュだ。頭ツルツルに剃ってますね。役作り?


うしろからケイト・ブランシェット。今回はプレゼンター。ショートに切った髪に、一瞬しか映らなかったけど、すごく不思議な感じの服来てます。



ケイト・ブランシェット映った!薄い紫に胸元に円を作ってて、首元に黄色のワンポイントが左右に入って、肩が尖ってます。これは、目惹きますね!オリジナリティの面では今のとこ一番好きかも。


後ろからマリッサ・トメイ映ってますね。プレゼンター?この人、好きな女優さんなんだけど、スカートが途中から斜めにデカくなってるそのドレスはあんまり好きじゃないです。



おお!スカーレット・ヨハンソン。この赤紫の色使いいい。肩より浮かした短さになった髪型のクシャクシャ具合もいいし、背中の空きも大胆。


ジャスティン・ティンバーレイク。黒タキに蝶タイのきわめて正統派なカッコですね。


シャロン・ストーンだ!なんだ、今日は、プレゼンター?すっごい勝負な感じの肩にフェザーついたロング・ドレスに高さのあり夜会巻き。50超えてこの妖艶っぷりはすごいと素直に思います。ただ、”50代を超越したセクシーさ”があまりに非現実的過ぎるのか、役に恵まれないのも可哀想なところですが。



出た!ヘレナ・ボナム・カーター!GGのときの醜悪さはないですが、髪型は相変わらずゴーゴンみたいです。そして肩の2本のラインも相変わらず謎(笑)。


ヒラリー・スワンク。シルヴァーのドレスにまとめ髪。輝きの中にシックさがあります。プレゼンターなので、それくらいでいいと思いますが、セクシーさないなあ、相変わらず。



スピルバーグが中学生の娘連れて来てます。この娘、パパにお金があるせいでドレスが結構ゴージャスです。甘やかすなよ(笑)。


コリン・ファース入場で湧いております。


セリーヌ・ディオンだ。主題歌ってあったんだっけ?70sみたいなそのドレス、割と好きです。


ハリー・ベリー後ろから入ってきました。


ハビエル・バルデムがペネロピ連れて入りました。


クリスチャン・ベールがいつものように全身黒で会場入り。


ハリー・ベリー、裾を引っ張るロングドレスは素敵なんですが、肝心な本人の表情がなんか最近ずっと疲れ気味に見えるのはなぜ?


ハビエル・バルデムにジョッシュ・ブローリン合流。まんま「ノー・カントリー」じゃないか、それじゃ!


リースだ!かわいい(笑)!胸の淵だけ白で後は黒。素敵!


ニコール・キッドマン。白地に体の真ん中にピーコックがいるかのようなドレスです。ちょっとケリー・オズボーンに批判されてますが、そこまで悪くないけどな。



ペネロピの赤の光沢あるドレス、グラマラスです!


クリスチャン・ベール。芸術論語ってます。なんか普段から狂人オーラあるよなあ。


サンドラ・ブロック。赤の胸元を強調した鮮やかなロングドレス。これも素敵ですな。


グウィネス・パルトロウの服がほめられてます。ディスコ・クイーンみたいなゴールドの、ちょっと近未来入った角張ったドレスですね。グウィネスの髪の色には合ってるとは思いますが。


ロバート・ダウニーJr。この人は白タイが好きなんですな。


マーク・ウォールバーグがワイフを連れて。奥さん、結構ケバいかも。


司会のアン・ハサウェイ。正統派な赤のロングドレスにルースなまとめがみ。クラシックな感じでいいじゃないですか!

author:沢田太陽, category:映画, 07:54
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最新全英チャート
どうも!


今日はこれからオスカーなので大変です。


なので月曜恒例、全英チャート、ささっと行きます!
 

SINGLES

1(1)Someone Like You/Adele
2(2)Price Tag/Jessie J feat B.o.B
3(6)S&M/Rihanna
4(4)Rolling In The Deep/Adele
5(5)Champion/Chipmunk feat Chris Brown
6(-)Good Girl/Alexis Jordan
7(7)Grenade/Bruno Mars
8(3)Born This Way/Lady Gaga
9(9)Yeah ×3/Chris Brown
10(13)F..kin' Perfect/P!NK


上位はほとんど変わりませんが、まあ〜、アデルが強いのなんの!これもう、ちょっとした現象の域ですね。


そして6位に初登場のアレクシス・ジョーダンはリアリティ・ショー「America's Got Talent」出身の人ですね。彼女は戦略が変わってて、アメリカではなく先にオセアニア、ヨーロッパから売り出しをはじめてるんですよね。昨年も既に「Happiness」という曲を全英3位にしていますが、一気にUKブレイクを狙っていますね。アメリカ逆輸入となるか。


トップ10圏外行きましょう。今週は23位初登場のこの曲で。

 


BBCの「Sound Of 2011」で5位だった女性シンガーソングライター、クレア・マグワイアの「The Last Dance」。前に聴いた曲はケイト・ブッシュとかサラ・マクラクランみたいな感じの曲でしたが、こちらはフローレンスやらバット・フォー・ラッシズがやってるようなことを思いっきりアダルト市場向けに甘口にした感じですね。う〜ん、これだとちょっとエッジがなさすぎかなあ〜。ちなみに彼女、明日アルバム発売です。


では、アルバム行きましょう。


ALBUMS

1(1)21/Adele
2(4)19/Adele
3(3)Loud/Rihanna
4(-)Glee The Music Vol.4/Soundtrack
5(2)Sigh No More/Mumford&Sons
6(5)Doo-Wop&Hooligans/Bruno Mars
7(6)Disc-overy/Tinie Tempah
8(7)The Defamation Of Strickland Banks/Plan B
9(11)The Lady Killer/Cee-Lo Green
10(20)Outta This World/JLS


こちらもあまり動きなし。アデル、強過ぎです!4位には「Glee」のサントラ。Cee-LoとJLSがそれぞれトップ10返り咲きです。


圏外だと32位にフランキー&ザ・ハートストリングス、62位に元ケイジャン・ダンス・パーティのダニエルの新バンドYuckのデビュー作が初登場しています。


さて来週ですが、アルバムは大激戦です!おそらく初登場1位は確実そうなジェシーJのデビュー・アルバム。そして、前オアシスことビーディ・アイのデビュー作。そしてアレクシス・ジョーダンやクレア・マグワイアのデビュー作も入って来ます。ここはジェシーJの次のシングル曲候補のこれでも行っておきましょうか。


 

author:沢田太陽, category:全英チャート, 04:43
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Independent Spirit Awards、ラジー賞、そして2010私的ベスト映画Top10
 どうも!


実はオスカー前、もろもろ映画賞の発表があったりします。


まずはすぐれたインディ映画に送られるIndependent Spirit Awardsの主要部門から行きましょう。


作品賞:ブラック・スワン
監督賞:ダーレン・アロノフスキー(ブラック・スワン)
主演男優:ジェイムス・フランコ(127時間)
主演女優:ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
助演男優:ジョン・ホークス(Winter's Bone)
助演女優:  デイル・ディッキー(Winter's Bone)
ドキュメンタリー:イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
外国映画:英国王のスピーチ


こんな感じでしょうか。「ブラック・スワン」はこの他にも撮影賞でマシュー・リバティックが取りましたね。




続いて、最悪映画に送られる恒例のラジー賞こちらの今年の結果はこんな感じです!


最悪作品:エアベンダー
最悪監督:Mナイト・シャマラン(エアベンダー)
最悪主演男優:アシュトン・カッチャー(キス&キル、バレンタイン・デイ)
最悪主演女優:セックス&ザ・シティ2の4人
最悪助演男優:ジャクソン・ラズボーン(エアベンダー&エクリプス)
最悪助演女優:ジェシカ・アルバ(マチェーテなど多数)
最悪キャスト:セックス&ザ・シティ2
最悪脚本:エアベンダー
最悪3D:エアベンダー
最悪続編映画:セックス&ザ・シティ2


「エアベンダー」と「セックス&ザ・シティ2」が分け合う形となってしまいました。まあ、妥当ですね。「セックス&ザ・シティ2」は公開日に劇場で見て、すっごい悪い予感しましたもん(笑)。で、「エアベンダー」の方は、なんと公開タイミングでHard To Explain、記者会見での来日タイミングで取材してるんですよね。これ、ある意味すごく貴重かもしれません(笑)。



そして、オスカー直前のこのタイミングで、僕の2010年映画Top10を発表させてください!


音楽と違って映画って、国によってリリース・タイミングが違うので「どこをもって1年とするのか」の判断がすごく難しいんですよね。そんなこともあり、年末のタイミングのときに「日本に合わすか、ブラジルに合わすか、アメリカに合わすか」で迷って結局発表出来なかったのですが、やっぱり個人的にオスカーが2〜3月に終わってるのに、その作品を12月のタイミングで選ぶのってどうもイヤなんですよね。


なのでその年度のオスカー対象作品をひとつの基準として選んでみることにしました。こんな感じです。


My Top 10 Movies In 2010

1.ソーシャル・ネットワーク
2.ブラック・スワン
3.スコット・ピルグリム VS邪悪な元カレ軍団
4.トイ・ストーリー3
5.ザ・ファイター
6.トゥルー・グリット
7.ザ・タウン
8.The Ghost Writer
9.イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
10.Kick-Ass

次点:Let Me In,Somewhere,The Other Guys,Get Him To The Greek,Kids Are All Right etc



…と、こんな感じですね。前の記事で書いたオスカー作品賞候補でのお気に入り5本に、とにかく記憶からなかなか離れない「スコット・ピルグリム」に、監督ベン・アフレックへの今後にすごく期待を抱かせた「ザ・タウン」、ロマン・ポランスキーのスリラー作家としての真骨頂を見た「The Ghost Writer」、インディ・ロック好きなら感覚的に絶対に愛すべき「イグジット〜」、そしてそして、最後のひと枠、「Kick-Ass」か「Let Me In」で迷ったんですけど、「2000年代じゃないと絶対に生まれないヒーロー像」に敬意を表したかったこと、そしてそして、「クロエ・モレッツと言えばやっぱりHit Girl!」ということで「Kick-Ass」にしました。



正直なところ、まだ「ブルー・バレンタイン」とか「Another Year 」などを見てから決めたいところがあったし、加えてやはり、ポルトガル語字幕が読めないこともあり、英語以外の作品がほとんど見れなかったことに悔いが残りますね〜。来年の今頃には字幕読めるようにして、より広がりと説得力のある年間ベストにするべく頑張ります!
author:沢田太陽, category:映画, 14:37
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アカデミー賞2011 僕ならこう票を入れる(予想じゃないよ)!
 どうも。



いよいよ明日、オスカーですよね。今年は正直、予想はあんまりしたくないんですよねえ〜。なんか勝手に誰かさんが前もって談合して決められた展開があるっぽいんでね。ああいうのがあるとシラけますよね。


あと、グラミーとも違って、事前の映画賞が多いからその流れで受賞読めるってのもあるんですよね。


一般的な予想ってこんな感じですよね。

作品賞:英国王のスピーチ
監督賞:デヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)
主演男優賞:コリン・ファース(英国王のスピーチ)
主演女優賞:ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
助演男優賞:クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
助演女優賞:メリッサ・レオ(ザ・ファイター)


僕も、多分明日はこんな風な感じになるんじゃないかと思います。



ただ、このまま受動的にここでの話を進めても仕方がないので、今回は「僕がオスカーの会員ならこう票を入れる」というのを考えてみました。順位をつけて、その中のトップが僕の中のオスカー受賞者です。



助演女優賞

1.ヘイリー・スタインフェルド(トゥルー・グリット)
2.ジャッキー・ウィーヴァー(Animal Kingdom)
3.メリッサ・レオ(ザ・ファイター)
4.エイミー・アダムス(ザ・ファイター)
5.ヘレナ・ボナム・カーター(英国王のスピーチ)


僕はオスカーで一番好きじゃない賞がコレですね。だって、渋い助演演技する優れた40〜50代の女優さんって本当に多いのに、そういう取るべき人を無視して、まぐれ当たりした人(去年のモニークがその典型)とか、おばあちゃんとか、子供とかに賞が行きがちですからね。


なんですが!


そんな僕の以前からの思いを蹴散らすように、弱冠14歳のヘイリー・スタインフェルド、本っ当に見事な演技をしました!正直、これ本当に衝撃でした!これはエポック・メイキングな役柄だと思うので賞まであげたとしても良いと思います。


で、もし、ヘイリーちゃんじゃないとしたら、僕は本命のメリッサ・レオではなく、今年のオーストラリア最高の映画「Animal Kingdom」のジャッキー・ウィーヴァー支持ですね。本当はマフィアの大親分なのに普段は高い上品なそぶりでそんな顔は見せず、孫にもいたって優しいおばあちゃんを演じてる。なのに、その孫が自分の息子を売ったとたんに孫の殺害企てちゃう…というのは並の演技では出来ないものと思います。ただ、このオバサンが受賞するには一般知名度があまりになさすぎるか…。


助演男優賞

1.ジェフリー・ラッシュ(英国王のスピーチ)
2.クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
3.マーク・ラファロ(キッズ・オールライト)
4.ジェレミー・レバー(ザ・タウン)
5.ジョン・ホークス(Winter's Bone)


普段、「英国王〜」にキツいことばかり言ってる僕ですが(笑)、そんな僕でもジェフリー・ラッシュの演技に関しては認めています。ぶっちゃけ、この人の完璧な演技が、あの映画を本来の10倍くらいよく見せてるんじゃないかくらいに思います。こういう、控えめな中にいぶし銀に光るような演技にこそ、僕は助演賞をあげてほしいですね。


で、本命と言われ、僕自身も現在の30代の男優の中では圧倒的にファンの自負もあるクリスチャン・ベールなんですが、この演技、たしかに鬼気迫るものがありすごいんですけど、これもオスカーにありがちな「ヤク中や狂人の受賞」というレールに乗っかてる感じがどこかするのが引っかかるんですよね〜。


その他、マーク・ラファロ、ジェレミー・レナー、この2人の演技も上の2人がいなけりゃもっとほめられていいものでしたね。ジョン・ホークスは、あんまり好きになれなかったな。なんか見ていて、ゲイリー・オールドマン・ワナビーな感じがしたのがちょっとね。


主演女優賞

1.ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
2.アネット・ベニング(キッズ・オーライト)
3.ジェニファー・ローレンス(Winter's Bone)

ごめんなさい。見れてません。
ミッシェル・ウィリアムス(ブルー・ヴァレンタイン)
ニコール・キッドマン(Rabbit Hole)


不覚にも下の2つが見れてないんですけど、たとえ見ていたにしても、僕はナタリーの1位は絶対に動かさないと思います。だってこれ、ナタリー、「これ演じるために生まれて来た!」と言ってもおかしくない、人生かけた演技でしたよ、これは!劇中のニーナにとっての「白鳥の湖」におけるクイーン・スワン同様、ナタリーにとってこの役こそがクイーン・スワンのような気が僕にはどうしてもするんですよねえ。


アネット・ベニングは惜しいなあ。他の年だったら余裕で受賞出来てたはずです。これも何かが乗り移ってるくらいすごい演技でした。ジェニファー・ローレンスは、助演でのヘイリー並みにレヴェルの高い10代演技。その映画自体は全然好きじゃないんですけど、このコの演技は素直にとてもいいと思います。


あと、ミッシェルはすっごく見たかったんですけね〜。ネットで見てももちろん良かったんだろうけど、この映画はスクリーンでどうしても見たかったりするからなあ〜。ニコールはもちろん良いとは思うんですけど、「一生を代表する作品」ではない気がしますね。


主演男優賞

1.ジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク)
2.ジェイムス・フランコ(127時間)
3.コリン・ファース(英国王のスピーチ)
4.ジェフ・ブリッジズ(トゥルー・グリット)

ごめんなさい。見てません。
ハビエル・バルデム(Biutiful)


ここは本来ならコリン・ファース大鉄板なんですけど、僕、正直、そこまでピンと来なかったんですよね(苦笑)。なんかやっぱ「病気」の演技をもとにして賞を取るのもなんか定石すぎる感じがしてねえ。そういう彼よりも僕はやはり、ロマンティック・コメディでの思わず応援したくなる「いいひと」だとか「シングルマン」での鬼気迫る演技だとか、そういうものの方が好きですね。


で、僕はこれ、圧倒的にジェシー押しなんですよね〜。ぶっちゃけあの映画、「助演陣がいい」と言われてますけど、もしこれがジェシーがザッカーバーグ演じてなかったら絶対にしまらなかったと思うんですよ。彼があのハマリ役を完璧に演じ切って安心感持ってみれたからこそ、他の役者にもちゃんと目が行ったと思うんですよね。あと、ジェシーがあそこで演じたのはただ単にひとりのナードの役だけじゃない。彼はあの役を通じて「今の世代の若者像」まで象徴する演技が出来たと思うんですよね。僕はそこをもっと見るべきじゃないかと思ってます。


あと、フランコもかなり高いレヴェルの演技でしたね。極限状態を一人芝居で2時間表現出来たことは今後の彼の役者人生にとっても大きなプラスのはずです。ジェフ・ブリッジズは、本当は今回は助演のはずですけどね。主演ではないはず。すごく良かったけど。


あと、すみません。ハビエルの「Biutiful」、ブラジルで公開されて家の近くの映画館でもやってたんですけど、スペイン語はさすがに聞き取れません。そして、ポルトガル語字幕追えるほどの語学力もまだ…(泣)。


監督賞

1.デヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)
2.ダーレン・アロノフスキー(ブラック・スワン)
3.デヴィッドOラッセル(ザ・ファイター)
4.ジョエル&イーサン・コーエン(トゥルー・グリット)
5.トム・フーパー(英国王のスピーチ)


あえて順位はつけてますが、例年になくハイレベルの争いだと思います。ぶっちゃけ5位以外の4つは監督としてカリスマですからね。


僕が「英国王〜」のオスカーに難色を示す最大の理由。それがトム・フーパーに監督としてのカリスマ性を感じないことなんですよね。「TV出身のスティーヴン・フリアーズのフォロワー」みたいなイメージ以上のものが僕には伝わらないんですよね。


4位と3位は順位があって、ないようなものです。両者とも本当に素晴らしい。ただ、デヴィッドOラッセルにとっての「ザ・ファイター」とコーエン兄弟にとっての「トゥルー・グリット」、どちらが「監督にとっての最高傑作か?」となったときにやっぱ「ファイター」かな、と思ったので。


アロノフスキーは遂にコアな映画ファン以外に強くアピールする真のブレイクスルー作を強烈に作れた点での評価です。そしてフィンチャーは、もう何度も言いますけど、10年前に「ファイト・クラブ」で10年後に「ソーシャル・ネットワーク」と、異なる観点から時代を象徴する作品が作れた時点で本当にすごい。完全若手主体の大胆な配役、脚本、編集、音楽、いずれの統率も完璧でした。


作品賞

ちょっと意味ありげに、途中間を空けてあります。


1.ソーシャル・ネットワーク
2.ブラック・スワン

3.トイ・ストーリー3
4.ザ・ファイター
5.トゥルー・グリット


6.キッズ・オールライト
7.英国王のスピーチ
8.127時間
9.インセプション

10.Winter's Bone



これは僕の中で、各作品との間でどれくらいの差があるかを示したものです。1、2位は、もうこれ絶対、"2010年"という年を振り返るに忘れない映画ですよね。僕の中でかなり圧倒的です。


3〜5位は順位つけるの迷ったなあ。でも、これも、確実に歴史に残りそうな作品たち。特に「トイ・ストーリー3」は第1作目が既に歴史的傑作だというのにそれにヒケを取らない作品を、1作目から続いていたテーマに見事な決着をつける形で終えた(よね?)意味でやっぱり愛さずにはいられないですね。4位は”リアリティショー時代のあるべきホームドラマ”として、5位は”リメイクのあり方”のみならず”これからの西部劇のあり方”にまで可能性を導いた意味で大きな作品だと思います。


で、その下、僕の中で5位までのグループとはかなり差がありますが、こんな感じで。本当は映画自体の完成度で言えば8,9位の方が上な気もするんですが、個人的に8,9位は「個人的にオスカー作品賞候補10作には入れなかっただろう」という理由で落としました。そして、これも本当は7位の方が出来は上だと思うのですが、題材の斬新さと、今年唯一ノミネートされたコメディ作品としての愛着でここにしました。7位には文句ばっか言ってますが(笑)「オスカー最有力」とか言う外野の声を気にしなかったら普通にこのくらいの順位では良いと思います。外野の声気にしてたら最下位ですよ(笑)。8,9位は両方力作ではありますが、「インセプションってやっぱ過大評価だろ」という映画ファンの中で一部強くある意見には僕も根本的に賛成なのでこの位置ですね。


で、個人的には「Winter's Bone」の方が「英国王〜」「インセプション」以上に過大評価を覚えてます。これ、本当に冷静になって、「メジャーものと混ぜた視点で見てそこまで優秀な映画か?」という観点で見たら、ここまでの評価になったかどうか。これが「ゴーストライター」や「ザ・タウン」を押しのけて入ったのはやっぱり納得行かないというか。案の定ノミネートこそされてはいるけど、どの部門も受賞圏内ではないわけで。インディペンデントの割に、作品の題材がメジャーっぽいのもなんか抵抗あるんですよね。



…という感じですね。


まあ、僕の希望通りには全然ならなそうな気がしますが(笑)、オスカー・ナイトはレッドカーペットからしっかり楽しみたいと思います!
author:沢田太陽, category:映画, 07:21
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映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」感想〜”パンク”ってこういうこと
 どうも!


まずは”フランスのオスカー”こと、セザール賞の発表がありましたね。
こんな感じです。


作品賞:Of Gods And Men
監督賞:The Ghost Writer(ロマン・ポランスキー)
主演男優:エリック・エルモスニーノ(Gainsbourgh)
主演女優:サラ・フォレスティエール(Le Nom De Gens)
助演男優:マイケル・ロンズデール(Of Gods And Men)
助演女優:アン・アルヴァロ(Le Bruit De Glacons)
最優秀外国語映画:ソーシャル・ネットワーク


…と、おおまかにこんな感じです。作品賞の「Of Gods And Men」は、去年結構賞レースに絡んで来てた映画なので個人的に楽しみにしています。こっちにも来るような話、聞いてたんだけどな。で、最多の受賞となったのはヨーロッパ映画賞に続いてロマン・ポランスキーの「The Ghost Writer」。これホント、すっごい良い映画なのに、オスカーで無視されてすごく残念なんですよね〜。これも日本公開されてほしいです。あと、主演男優の人は、これはあのセルジュ・ゲンズブールの伝記映画の主役の人。これもすごく興味あります。あと、外国語映画、「ソーシャル・ネットワーク」、やった!勝つべき映画が勝つと嬉しいものです。



では、本題に戻りましょう。オスカー前にもう一本紹介したい映画があります。こちらです!




オスカーでも最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされている「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ」。これは去年のサンダンスでもかなり話題になった作品で、いろんな人(特にミュージシャン)がフェイヴァリットによくあげていたのでかねてから個人的にも見たかった映画です。


この映画のテーマはグラフィティを中心とした、ストリートの壁を中心に展開されるゲリラ・アート。監督をつとめたのは、そのゲリラ・アートのロンドンでの第一人者であるバンクシー。なので、ストリートの香り濃厚なクールな映画…


でもあるんですが!


実際のところ、かなりほのぼのと心温まるいいお話です!



ストーリーはちょうど2000年あたりくらいからはじまります。主人公となるのはこの人。




ティエリー・グエッタ。フランスからLAに移住して来た彼は古着屋を経営しています。ただ、それは表向きの顔であり、彼には人生でもっとも夢中になっているものがありました。それが




ヴィデオ・カメラの撮影。とにかく四六時中、ヴィデオで何かとっておかないと気が済まないくらい取り憑かれてます。「モウ、カラダノ、イチブダヨ」と、思いっきりフランス訛りの英語で茶目っ気たっぷりにティエリーは語ります。


そんな彼が特に夢中になったのが、ストリートでのグラフィティ・アートの撮影でした。そもそもの理由は彼のいとこがグラフィティ・アーティストだったことでしたが、ティエリーは、限られた時間の中不法であるにも関わらずそこに情熱を注ぐグラフィティ・アーティストの生き様にアート魂を感じ、それをヴィデオに収め続けるのでした。


ティエリーのヴィデオには、グラフィティ・アートにおいて重要なものもかなり収められていました。その中の代表とも言えるのが、シェパード・フェアリー。…と名前だけ言ってもわからないかもしれませんが、これ作った人ですね。




ね?見たことあるでしょ。このフェアリーを筆頭に、LA在住のグラフィティ・アーティストの顔は全て知ってるほどのティエリー。


しかし


せっかくの撮影も、撮ったらそれで撮りっぱなしでテープは放置されたまま。せっかくの財産を無駄にしてしまいがちなティエリーでもありました。


そんなある日、ティエリーの人生を変えることになる男が現れることになります。それが





バンクシー。ロンドンのグラフィティ・アートのカリスマ。作品的には




このあたりが有名ですが、彼はとにかく行動が破天荒。姿は絶対に人にさらさず、作品発表は壁はもちろんのこと、他人のアート・ギャラリーの展示物の横に乱入して自分の作品を飾るは、公衆電話は壊すは、とにかくメチャクチャ。ですが、そんな彼のアートワークは非常に評判で、顧客にはかのブランジェリーナのカップルの名も。


そんなバンクシーが2006年、LAを訪れることになります。もちろんティエリーはヴィデオ・カメラ片手に伝手を伝ってバンクシーと会うことになります。ティエリーのことが気になったバンクシーは、彼を自分の行動に帯同させることになりますが、そこでもバンクシーのゲリラ魂は爆発。ディズニーランドに言ってはアルカイダのゲリラを模した風船人形をジェットコースターの脇において騒動を巻き起こすは、LAでの自分の展示会にはペインティングを施した生きた巨大な象(エレファントです!)を持ち混むは。とにかく、やることなすこと大胆なバンクシーです。


「なんだ、これ、バンクシーのプロモーションかよ…」と途中までは思うのですが、しかし、


この映画はここからが面白いのです!


バンクシーはティエリーが撮ってきて放置したままのヴィデオに着目し、「それを編集してドキュメンタリーでも作ればいいじゃないか」と進言します。ティエリーはさっそく取りかかって作品を作りますが、残念ながら、それは決して良いものではありませんでした。


するとバンクシーは、「なら、俺がキミのドキュメンタリーを撮るよ」と言い出し、ティエリーにアーティストになって展示会をやるように薦めます。なぜなら、これまでティエリーはアーティストたちがどのような過程で作品を作り、どういう感性のものが壁に描かれているのかをずっと見て来ているのをバンクシーは見抜いていたからでした。するとティエリーは、彼自身が敬愛するシェパード・フェアリーやバンクシーの手法の模倣からスタートするように




まずは自分自身を象徴するイメージのこの作品から彼は制作をスタートし、LAのストリートの壁に貼り出します。そして、作品を徐々に増やして行き、自らのアーティスト名を「Mr.Brainwash」と名乗り、展示会に向けて奮闘していくことに…。


…と、ここまでにしておきましょう。


いや〜、これはすごく微笑ましくて、見る人の中に隠れたモチベーションを揺さぶるタイプの素晴らしいドキュメンタリーだと思います。


まず、題材がいいですね。これまで、その中の作品のいくつかはなんとなく知ってても、どんな人がその世界で知られていて、どんな活動をしているのかが一般的にさほど知られていなかったグラフティ・アートの実態を世に改めて紹介し、そのアートが、限られ、そして禁じられた状況の中、それでも表現せずにはいられない衝動的な欲求の元に作られた本物のアートであることをしっかりと物語っていること。まずはそこに惹かれますね。


そして


本作がなお素晴らしいのは、そうした”グラフィティ・アート”の次元だけに限ったことではない、「ひとつのものに夢中になることが生む実りある成果」を讃え、”受けた影響”というものを形を変えて返して行くということがいかに重要なことか。そのことを改めて見る者に問いかけてくることです。


たとえば、わかりやすい例で言うと、あるバンドの音楽を隅々聴くまで入れ込み、その結果、そのアーティストと実際に知り合うまでに至った熱狂的ファンが、そのバンドからの影響をもとに、それまで楽器も触ったこともなかったのに自ら曲を作って演奏活動をはじめたら、自分でも気がついてなかった音楽的素養が身に付いていて…。みたいな、そんな感じ。技術うんぬんを抜きに、本当に好きになってひとつのことに打ち込めばいいセンスは身に付いて行く…。なんかこれって、ックス・ピストルズのライヴに触発されてバンド組んだら大成してしまったバンドの話みたいでもあるな。


こういうパンクがもともともってた「やればできる!」の精神に、ストリートっぽさとアートっぽさが加わるんだもの。これ、ロック好きが好きにならないでどうする!


なもんで、このドキュメンタリーはたちまち僕のお気に入りになりましたね。なんかロックのドキュメンタリーより全然ロックしてるんだもん。たしかに「アンヴィル」みたいなものも面白くはあったし「継続すること、夢を捨てないことの美しさ」は問いてはあったんだけど、正直な話、そこで止まってて、肝心なアンヴィルの作る作品うんぬんのクオリティについて全く触れてなかった点には共感出来なかったんですね。残酷な話をしてしまうと「続ける前に、まず自分たちの音楽生見直したり、今の音楽聴いたりしたら?」とは思ってしまった自分のいましたからね。


そこへ行くとこの作品の方が、見る人から見ればまだ先人の模倣の域は出ていなくはあるのだけれど、インスピレーションを受けてどんどん感性が磨かれ成長して行く様を見るのは、「ああ、この人は本当にアートを愛し、自分自身を必死に高めようとしてるんだなあ」という説得力があるんですよね。なもんで、僕はこちらの方が好きかなあ、やっぱ。



で、ちなみにその後ティエリーがどうなったか。そこはここでは言わずにおきます。ただ、上にチラッと書いたアーティスト名義で検索をかけると…結構ビックリしますよ。ちなみに日本公開4月らしいですね。これ、話題になるといいな。

author:沢田太陽, category:映画, 23:04
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