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上半期のインディ・ロック・シーンを振り返る
 どうも。


日本、残念でしたね〜。僕も試合開始から、最後の最後まで見てましたが、悔しいですよね〜。でも、負けてしまったとは言え、当初「一次リーグ突破どころか一勝できるかさえ微妙」なんて言われてたチームが、ベスト8の座がPK戦に託されるまでに善戦したわけです。これまで「日本代表なんて…」「なにがベスト4だよ」みたいに思ってた人までが「もしかしたら…」という気分になって我を忘れて応援してた。すごく素敵なことだと思います。


でも、次のスタートを切ることを考えると、ここは良い散り際だったかもしれないですよ。「もう少しでベスト8狙えたのに…」の悔しい気持ち持って4年後に望んで行けば、次もいい結果が待ってるような気がします。なまじここで「勢いでベスト8、もしくは4」なんてことになっていたら、そこで達成感と共に慢心しちゃってたかもしれない。今から本気で8強、4強狙うぐらいのチーム作りをして行けばいいと思います。世界のサッカー業界も今回の活躍で日本に注目するようになったわけです。そこは世界をよく知る老練の外国人監督に次は託して、本田、長友、川島あたりを中心に4年後のさらなる進化を期待したいところです。




では、今日の話題行きましょう。驚くことに、今日は6月30日。なんと1年のちょうど折り返し地点に入ってしまいました!と言うことで、



「2010年上半期を振り返る」



これでもやって見ましょうか。とは言っても、「上半期」って、日本でしか意味なさない感じではあります。これ、たとえば、映画だと、アワード・シーズンが2〜3月まであるから、それまではあんまり新年って感じがしないし、ドラマも9月はじまりがほとんどだから、あんまり6月で区切る意味を感じないんですね。なので、この概念、通用しても音楽界ぐらいかな、と思うので、音楽の、しかも、Hard To Explainのことも考慮して、ここでは「上半期のインディ・ロック」ということにしましょう。



で、2010年の上半期のインディ・ロックに関しての僕の本音ですが、「夢中になってる人」と「そうでない人」の温度差がここまで激しい年もなかった、って言う感じですかね。



これ、前にも言いましたけど、Pitchforkなどにあがってくるレヴューなどを見ると、すごく盛り上がった風には見えないわけではありません。「おおっ、PitchforkでまたBest New Musicが出た!」という風に盛り上がることは決して不可能じゃなかったと思います。


しかし


その、毎週のように更新されていた「今年の名盤」とやらが、世間一般にどれだけ浸透してたのか、というと、それはかなり微妙なものではありました。果たしてそれが、セールス的に音楽界の中でそこまで目立つものだったか。あるいは、インディ・ロック・メディア以外のところで騒がれるようなものだったのか。そう考えると、その答はやっぱり”微妙”だとしか言いようがありません。



「いいじゃないか。他で盛り上がってなくても、”当事者の間”で熱ければ」。そういう考え方もあるかもしれません。たしかに今思い返してみても、たとえば1989〜90年頃のストーン・ローゼズやピクシーズみたいなバンドの熱って、そういうものだったかもしれない。でも、それならそれで、果たして今のシーンにストーン・ローゼズやピクシーズみたいな、「アイツらのおかげで何かが変わったたんだ!」とか「アイツらに”俺たちにも出来る”という勇気をもらった」みたいな、牽引力のあるカリスマが果たしていたかどうか。



空気として、「レヴェルの高い作品がよく出てるよね」というイメージはたしかに与えていたとは思います。では、誰がそのシーンを引っ張って、どういうサウンドがそのシーンの中において強い影響力となっていたのか。そこが見えて来ないと、どんなに「質の高い作品」がたくさん出て来ようが、ロックのシーンにムーヴメントやトレンドがあるようには、やっぱり見えにくいものなのです。時節柄ワールドカップなのであえてサッカーにたとえると、「タレントは揃っているのに決定力がなく、点が入らないから勝てない」みたいな感じになってしまっている。


どんな時でも、「アイツら見てカッコいいと思ったからバンドを組んだんだ」と思えるバンドがいるときがロックの一番面白い時なんです。今って、バンドの数自体は減ってないし、その時その時で良い作品は出てるんだけど、「こんな風にカッコ良くなりたい」と憧れさせる存在はやっぱ見当たらなくなってるかなあ。僕の見る限りでは、クラクソンズを最後にいなくなってる気がします。ヴァンパイア・ウィークエンドを見てバンドを結成したプレッピーなキッズはいるかもしれませんが、あれもまだ浸透はしきってないですよね。勢いとして、「オラが一番になるべさ!」とばかりにアリーナ化に突っ走ったキングス・オブ・レオンにまだ負けてると思うしね。



なので、本当の意味で欲しいのは「たくさんの良い作品」じゃなくて、むしろ「少なくていいから、あって欲しい牽引力」なんですよね。だって、同時代的にある良い作品なんて、ほとんどが時間経てば忘れられるものだけど、「何かを引っ張った作品」というのは、ずっと忘れられずに人々の記憶に残りますからね。今年の上半期に限らず、ここ2〜3年のインディ・シーンにはそこの部分が決定的に欠けてる。それじゃ、ただでさえCD店が潰れて音楽が表に出にくくなってしまった時代において、コア層以上のところにアピール出来るはずがない。コア層にしかアピールしないんだったら、そんなのジャズとかクラシックとかと変わんないわけで。そういう枠を突き破って、ジェネレーションそのものに影響を与え続けて来たからロックがずっとポップ・ミュージックの中心的存在でいることが出来たわけなんで。


なんか、「配信」と「myspace」と「ネット上の口コミの噂」というのが、良い才能を適度なところで満足させてしまっているような気が、感じられるんですけどね。「カート・コベインみたいになると厄介だし、セルアウトしてまで売るの大変そうだし、元々望みもそんなに大きくないし、せいぜいこれくらいの支持基盤があれば…」みたいな感覚。そういうのが成立しちゃってる感じがするんですね。それって確かに、「幸せの効用」考えたら間違ってはないとは思うし、その方が安定した気分で音楽活動も出来て幸せな気はします。そういう個人のライフ・チョイスに本来誰も口出しも出来ないわけだしね。でも、それって何か「リスクを冒さない安定志向の若者像」みたいにも見えなくもない。バブルの時代に「ドラフトでプロ野球球団から指名されたけど、興銀の方が生涯賃金良いんでそっちに行きます」みたいな人って実際いたんだけど、極端な例えって自分でもわかってるんだけど(笑)、なんかそれに似た煮え切れなさを感じて物足りないんだなあ。なんか、別にカート・コベインの10分の1も注目浴びてもないのに、事が起きる前から「それが起きちゃったこと」を想定しちゃってる気がする。で、そういう気分がどこか蔓延しちゃってる感じがあるから、「僕はスターになっても構わない!」みたいな姿勢を示すドラムスみたいなバンドが仮にいたとしても、サラ〜ッと流されちゃって受け止める向きが少なくなってしまう。



…って、上半期じゃなくて、ここ2〜3年のシーンの物足りなさへのグチになってしまってますね(苦笑)。でも、よく考えないといけないことだとは思います。ただでさえ、特にアメリカだと、インディ・ロックのアーティストが一番一般に名前聴いたり耳にしたりする瞬間が「トワイライト サーガ」のサントラとか、マイケル・セラ主演映画の時とかになりかねない世の中です。そのテの映画のそういう音楽チョイスは大好きだし、だからここ数年、「音楽以外のエンタメもちゃんとチェックしないと」みたいな考えになってるんですけど、だけど本来、「映画に使ってもらえる」感覚じゃいけないわけで。80sのときみたく、「映画がポップ・ミュージックにヒットを頼る」くらいの間柄で行ってほしいなあ、とはやっぱり思いますね。


で、この半年ですけど、昨年後半からの延長で立役者はこの辺りかと。





はい。ガールズにThe XX。この2つはシーンに存在感と意義を示せてたかと思います。ガールズは、これ結果論ではありますけど、その、楽しい夏の郷愁を誘うようなサウンドが、なぜか今年の前半にインディ・シーンで起こったサーフ・ブームの先導としてつながる部分が感じられます。The XXは、昨今、オートチューンまで行き着いて完全にゴミ化した享楽エレクトロに対する、対極的なダーク・サイドからのアンティテーゼとしてその存在感をいかんなく発揮したと思います。ふたつとも”牽引者”として見た場合にその華はないし、ガールズは1stのマジックが次まで続くかまだわからない(それにはやっぱり”曲”のマジックです!)ものの、The XXはホラーズみたいなコアなカリスマになる可能性は秘めてると思います。



で、今年リリースのもので僕が気になったトップ5をカウントダウン形式であげときましょう。


5.Treats/Sleigh Bells



いわゆるニュー・アクトの中で、瞬発的なインパクトはこの人たちが一番出したね。初期のヒップホップを今のニューヨークのインディ・ロックの感覚で料理したみたいなビートの使い方がカッコいいです。この人たち、前歴がちょっと恥ずかしいこともあり(女性voはガールズ・ティーン・バンドの出身、ギタリストはスクリーモ系バンドの出身)、まだヤーヤーヤーズのような本物なのかどうなのか、やや疑問視する向きもないではないですけど、アイディアは抜群だと思います。


4.Odd Blood/Yeasayer



ホット・チップやパッション・ピットみたいな”歌ものエレクトロ”は80sの育ちなもので個人的には好物ですが、その中でもこれが一番ピンと来ましたね。しかもそれが、前作までかなりアヴァンだったブルックリン系バンドがこれをなしとげたのが凄いと思います。これまでの実験的な経験値を活かして、いい感じでポップになっていけばかなり面白いことになるような気は個人的にはしてます。


3.Contra/Vampire Weekend



デビューの時はそこまでピンと来てなかったんですけど、「スーパーバッド」出身組の映画などで今もっとも映える、昨今のヤング・アメリカンなギーク・ボーイズ&ガールズの等身大的ロール・モデルになれる雰囲気はやっぱり捨て難いし、そういう期待にすごく答えてくれる好盤だと思いましたね。前作でとっちらかってた、アフロ・リズム、ストロークス風ギター・ロック、バロック・ポップ、エレクトロの要素を上手く集約し、彼らにしか出来ないポップ感覚を打ち立ててるのは立派です。彼らの場合は、もっとメジャーなメディアがフックアップしてくれれば、草食系カルチャーのアイコンにまでなれる気はします。良くも悪くも、ちょっとスマートすぎるけどね。


2.This Is Happening/LCD Soundsystem



これが今年、批評的な部分を除いたところで、一般に広く浸透し損なっているのが謎でたまらないんですけどね。これ、ブルックリンのインディやダンスフロアはもちろんのこと、なんとなくガガ聴いてるようなポップ・リスナーから、クラシック・ロック好きのオヤジさんまで、あらゆるリスナー層に刺さる要素を持った懐の深いアルバムですよ。本人も”自称・最後のアルバム”なので、気合い入れてスターっぽくしてるんですけどね(笑)。今年後半からでも遅くないです。ここから一曲、アンセムを作って欲しいです。


1.The Monitor/Titus Andronicus




2010年のインディ・ロックで最大の衝撃作はやっぱこれしかないでしょう!タイタス・アンドロニカス!!!草食系インディ・ロックが忘れていた衝動的・肉感的な激しさを、シューゲイザーに初期パンクのやぶれかぶれ感をブレンドしたサウンド乗せて表現し、そこにアメリカの伝統音楽の要素を混ぜ、南北戦争に関する物語をストーリー・テリングするという、今後これをフォローする作品が現れることがまず考えられない完璧なオリジナリティ。おそらくその特異さが、まだインディ・リスナーですら着いて行ききっていないのだと思うけど、この異端な創造性は”これぞロック!”な熱い攻撃性と共に必ずや受け止められると思います!



…と、この他にも、”次点”のジャネール・モネイ(彼女の場合はまずライブが見たいな)も、ドラムスもダム・ダム・ガールズもビーチ・ハウスもサーファー・ブラッドも、オーウェン・パレットも、みんな良いアルバムと言えば良いアルバムです。だけど、”時代を定義する勢い”まではまだ感じないんだな。そこんとこがもどかしいのです。


さあ、そこんとこが、これからの下半期でどうかなるかどうか。個人的には”心のバンド”である二つ、アーケイド・ファイアとインターポールの新作が出るのがとにかく楽しみでしかたないし、ライブ・パフォーマンスの波長がいまひとつ合わないのが個人的に釈然とはしないんだけど、やっぱクラクソンズのアルバムもすごく気になります。レディオヘッドに頼ってばかりじゃダメだけど、ここ最近の”歌回帰”な兆候には、彼らの”うた”にこそ心惹かれて来た者としてはやっぱ抗えないのでやっぱ気になります。この辺りにはさすがに高い期待を抱かずにはいられませんが、願望としては、「今まで名前も聞いたことのなかったような存在が話題を独占しないかなあ〜」、と願ってますね。

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 09:37
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最新全米映画興行成績
どうも!


日本16強のおかげで、今回のワールドカップ、長く楽しめますね!日本に関しては、こちらのメディアでもものすごく評価上がってますね。もともと日本人移民の多い国だけに、日系2世、3世のサポーターの姿を映してくれるのは僕にとっても嬉しいものです。


では、火曜恒例、全米映画興行成績を(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。



1(1)Toy Story 3
2(-)Grown Ups


3(-)Knight And Day



4(2)The Karate Kid
5(3)The A-Team
6(4)Get Him to The Greek
7(5)Shrek Forever After
8(6)Prince Of Persia:The Sands Of Time
9(8)Killers
10(7)Jonah Hex


まあ、「やはり」と言うか、「トイ・ストーリー3」が2週連続の1位でしたね。今週の興収は5900万ドル。今年の初週の点でいうと「アイアンマン2」が1奥2000万ドルで「トイ・ストーリー」の1億1000万ドルを凌いではいたのですが、「アイアンマン2」の2週目は5200万ドル。数字の落ち方からして、「トイ・ストーリー3」の方が長くヒットしそうな予感がしますね。


で、個人的に意外だったのは、2位がトム・クルーズ&キャメロン・ディアズの「Knight And Day」ではなく、コメディの「Grown Ups」だったこと。しかもこれ、興収も良いんだ。4100万ドル。アダム・サンドラーって、客呼べるんだな、アメリカでは、やっぱ。この話は、小学校のときの無二の親友グループだった5人が久しぶりに再会し、お互いの妻や子供を紹介し合い、30年前の子供の頃のフィーリングを思い出しながらノスタルジーにふける、みたいな内容。こういう「同窓会系」の映画はさしてめずらしくなく、家族と対面というプロットも新鮮味はないんですが、この場合、やっぱ物を言ったのは出演者。アダム・サンドラー、ロブ・シュナイダー、クリス・ロック、デヴィッド・スペード。この4人、「サタディ・ナイト・ライヴ」の1990-1991年のレギュラー・キャストなんですね。その後の出世ぶりから考えると、歴代のSNLの中でも最強の部類に入る時代だっただけに(たしかマイク・マイヤーズもこの時期だったはず)、この姿を見たかった人が多かった、ということなのではないのかな。


一方。2000万ドル・デビューという、トム・クルーズ&キャメロン・ディアズ映画であることを考えるとちょっと売り上げ低すぎな観が否めない「Knight And Day」は、トム・クルーズ演じるシークレット・エージェントらしき男が、道中で出会ったキャメロン・ディアズ演じる女性を巻き込みながら、世界中を敵から逃れるために逃走する…みたいな話です。しかし、話がどうこう以前に、なぜこのキャストになったのかがまず不思議です。この二人、以前「ヴァニラ・スカイ」でも共演して良いケミストリー生まれてなかったのに。これ、奇しくも、当初、トム・クルーズじゃなく、アダム・サンドラーを想定してたとか。で、ヒロインもエヴァ・メンデスだったとか。あきらかにそっちの方が「B級だけど、そこそこ楽しめるもの」になった気はしますね。これ、「セックス&ザ・シティ2」の予告トレイラーで流れたときにはじめて知った作品なんですけど、その時点ですごくつまらなさそうだと思った。そう思った人はきっと映画ファンに多かったのでしょう。この映画、トム・クルーズ主演のアクション映画で最低のオープニングだったらしいですよ。


で、Metacriticの採点行きます。「Grown Ups」は、やはり話自体は面白くないのか30点、一方「Knight And Day」は観客が予想したよりはどうやら悪くなさそうなのですが、それでも47点。やっぱ、格下の役者さんが出世するためのアクション映画だと思いますよ、これ。



さて来週は、まあ、大本命はトワイライト・サーガ第3作の「Eclipse」でしょう、やっぱり。こっちでも事前の煽り、結構凄いです。これに、これも結構力入って宣伝してますね。Mナイト・シャマラン監督の新作「The Last Airbender」が対抗します。実はなにげに「シックス・センスだけの一発屋」説がないわけじゃないシャマラン、今回はどうでしょう。では、今日はエクリプスのトレイラーでシメます。さすがの「トイ・ストーリー3」でも、3週目の数字ならこっちの1週目の方が上回りそうな気がするのですが、そこまで楽勝じゃなかったりして。


 

author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 00:26
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グラスト直後の最新全英チャート
どうも!


グラストも幕を閉じましたね。


今年は 何が一番話題をさらったんだろう。ゴリラズにルー・リードが飛び入りしたとか、ディジー・ラスカルとフローレンスの共演がステージ上で実現したとか、キーンがU2の「With Or Without You」をカバーしたとか、レイ・ディヴィスがキンクスのベーシストのP−ル・クアイフのトリビュートをやったとか、話題はそれなりにあったようですが、個人的にはやっぱ「レディオヘッド、トム&ジョニー突然のアコースティック・ショウ」か「イングランドVSドイツの裏で大健闘して人を呼んでいたドラムス」とかかな。毎年、いろいろ話題提供してくれるからいいよね、グラスト。


まだ、休閑期ではないらしく、来年用のヘッドライナーももう予約してあるらしいですね。さあ、どうなることやら。


では、全英チャート。



SINGLES

1(-)California Gurls/Katy Perry feat Snoop Dogg
2(2)Wavin' Flag/K'naan
3(1)Shout/Shout feat Dizzee Rascal&James Corden
4(3)Kickstarts/Example
5(6)Not Afraid/Eminem
6(4)All The Lovers/Kylie Minogue
7(-)Love The Way You Lie/Eminem feat Rihanna
8(10)Alejandro/Lady Gaga
9(5)Friskie/Tinie Tempah feat Labrinth
10(7)Gettin' Over You/David Guetta feat Chris Willis


これはもう、世界的に見て大ヒットの予感大ですね。ケイティ・ペリーの「California Gurls」がここでも初登場1位です。近年、ここまで「サマー・アンセム」を明確に狙って来た曲というのも珍しいですからね。あとはサッカー・チューンはイングランド敗退で今週まででしょうね。ケイナーンは公式ソングなので、ファイナルの行われる再来週までは持ちそうな気はしますけど。あとは、エミネムのアルバム発売週ということもあり、5位と7位にそれぞれランクですね。


今日はトップ10からではなく11位に初登場して来たシザー・シスターズのニュー・シングル行きましょう。このバンド、個人的にはデビュー当時すごく大好きで、発売年(2004年)のベスト・アルバムのひとつにも選んだくらいなんですけど、その次のアルバムがポップ方向に行き過ぎてしまって気持ちが離れてしまったんですけど、今回はどうでしょう?個人的な雑感だと、1stと2ndの間くらいかな、という感じですけど。

 



では、アルバム行きましょう。



ALBUMS

1(-)Recovery/Eminem
2(1)Time Flies 1994-2009/Oasis
3(40)The End/Black Eyed Peas
4(-)Won't Go Quietly/Example
5(8)The Fame/Lady Gaga
6(6)Element Of Freedom/Alicia Keys
7(9)The Defamation Of Strickland Banks/Plan B
8(-)Can't Be Tamed/Miley Cyrus
9(3)Crazy Love/Michael Buble
10(10)Sigh No More/Mumford&Sons


予想通りエミネムが初登場1位ですね。もちろん、一時ほどの勢いはありまえんが、とは言ってもエミネムはエミネムです。1位はやっぱ取るよね。4位は「Won't Go Quietly」「Kickstart」の2曲の全英トップ10ヒットで一躍人気のブリティッシュ・ラッパー、イグザンプルが初登場。評判芳しくないマイリーのニュー・アルバムは8位で初登場。


この他、オジー・オズボーンが12位、そしてブロック・パーティのヴォーカル、ケレ・オケレケのソロ(デビュー)・アルバムが20位に初登場して来ています。ケレ、案外高かったな。と言うことでケレのシングルをここで。

 


まあ〜、悪かないんだけど、「この人の良かった部分って何だったんだ」ってなったときに、そこが消失して行ってしまってるのが惜しいよね。今後、バンド共々どうなるんだろう。


さて来週は、上にあげたシザー・シスターズのニュー・アルバムが入って来ます。あとは、ザ・ルーツの新作も出ますが、それは全米のとこで話したいので、それまで待っててください。では、今回はこのへんで!
author:沢田太陽, category:全英チャート, 04:15
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トイ・ストーリー3 感想
 今日はちょっと更新遅くなりました。これを見てたからです。





はい!今、話題の「トイ・ストーリー3」!行って参りました!



この映画がものすごく大絶賛を呼んでる話は先週の火曜(6/22)のこのブログでもしましたが、


その通りです!絶対、見ておいた方がいいと思います!



なんかね、やっぱピクサーって、「ワザあり!」な人たちなんですよね。今回のテーマは、先のブログでも述べたように、「その瞬間が来たら、絶対泣かずにいられるか!」としか言いようのない


「ウッディたちとアンディの別れ」



もう、ズバリそれです。この映画のまず良いところ。それは、その「別れの瞬間」というものを、アンディの年齢に合わせて作って来たとこです。最初のヴァージョンが15年前の1995年。そして現在、2010年。アンディは17歳になりました。




物語は、昔のアンディがウッディたちと遊んでいるシーンをフラッシュ・バックした後、現在に戻り、アンディが大学に入るため、親元を離れて暮らすための引っ越しをするところからはじまります。ママからは「もう、おもちゃもいい加減始末しなさいよ」と言われ、アンディはそれに着手します…。


で、ここでいったん省略させてください。



で、話は過去の2つがそうであったように、はからずも外に出てしまったアンディのおもちゃたちが、「サニーサイド」という名の保育園にたどりつきます。そこは不要になったおもちゃたちのたまり場。子供たちもたくさんいて、また遊んでもらえそう。そこに




優しい顔をしたテディ・ベアのロッツが現れます。「ここは天国みたいなところだよ。もう、ここにいればずっと子供たちと遊んでもらえるよ」。その言葉に、他のおもちゃたちも「自分たちの生きる場所が見つかった」と喜びます。とりわけ、ウッディの仲間のひとりであるバービーには





このようにケンもそこにはいます(笑)。一見、それは彼らにとって一番の解決法に見えました。しかし、ウッディだけが「アンディのところに戻るべきだ」と反発し、サニーサイドを後にします。ウッディはアンディのところに帰ろうとしますが、その帰る途中でボニーという女のコに拾われてしまい、ウッディはボニー宅へ。そして、そのボニーの家で出会ったおもちゃたちからウッディは不吉なことを聞きます。サニーサイドは天国どころか、おもちゃたちにとっての地獄であるということを…。



…と、これ、ここまでしか言えません。これ以上わかってしまうとネタばれになって、見る楽しみがだいぶ薄れてしまうと思うので。



で、今回も話の展開の流れもユーモアのセンスも抜群で、そこのかなり面白いのですが、やっぱり今回の見どころ、それはやはり



アンディと結局どうなるか?



結局、そこなんです!いつものようにはぐれてしまったおもちゃたち、アンディのもとに無事にたどりつけるか、そして、アンディはおもちゃたちをにどういう気持ちを抱き、どう対処するか。そこは具体的には言えませんが、ひとつだけ言えることを言っておきます。



最後の20〜30分。ピクサー史上、一番泣けます!泣かずにいられるか!!!



これだけは本当に間違いないです。僕もこれ、自分なりにいくつかのパターンを予想して臨んでたんです。でも、ピクサーのスタッフたちの方が二重にも三重にも考えてて、予想を遥かに超えるんです(笑)!そこが、いつも思うけど、ホントすごいよね!そして、エンドロールになっても、途中退出しないで、クレジットの字けになるまでは、座って待っていてください。そうしないと、本作の理解が1〜2割減りますので。



…と、これ、「人気映画シリーズの第3作」と思わないで、「ロード・オブ・ザ・リング」と同じく、「3つのサーガの最終章」と思ってみてください。「ロード〜」も最後が一番評価高い気がしますが、シリーズ1作目で世に提起したことの答の返答がある分、やはり今回のヤツは深いかなあ。おそらく、「トイ・ストーリー、どれが好き?」という話になったとき、「3→1→2」、もしくは「1→3→2」の順で愛されて行くんじゃないかな。「1」ってこれまでも、並みいる「All Time映画トップ100」の常連中の常連だし、「2」もランクを200位まで広げればかなり入っているほどの人気作。「3」もかなり長いこと愛される作品になるんじゃないかな。


ということで、僕もこの映画への絶賛は基本的に大賛成です!唯一、ケチをつけるところがあるなら、3Dで見る意味があまりないということ。僕も別に3Dで見たかったわけじゃないですが、英語ヴァージョンで見ようと思ったら、夜遅い回(僕が見たの、深夜23時30分!)のみで、しかも3Dヴァージョンしかなかった。これ多分、日本も同じだと思います。ただ、3D眼鏡があると、最後の30分で流す涙を隠す道具としてはメチャクチャ機能しますが(笑)。


そんなわけで7/11、日本でも大いに期待して良い作品だと思います!
author:沢田太陽, category:映画, 15:49
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40年目のグラストがはじまった!
 今、こちらはブラジル時間の午後4時30分。目の前では、スペインVSチリの試合をやっている最中です。


そして大西洋を隔てた向こうでは、これがはじまってますね。




グラストことグラストンベリー。今や”ロック・フェスティバル”そのものの象徴的存在ですね。フジロックやアメリカのコーチェラにとってのロール・モデルにさえなっている、ロック・フェスの老舗中の老舗。ロック・ファンを自認する者であれば、一生に1度は足を運んでみたい存在ですよね。僕は残念ながら、今日に至るまで、その聖地に足を踏み入れたことはまだありません。



そんなグラストが今年はめでたく、スタートから40周年を迎えました。そのことはもちろん以前から知識としては知っていました。


だけど、時々ふと思うことがあります。



はたして、グラストが今のような”フェスの王様”みたいな状況になったのって、そこまで昔のことだっけ?


そりゃ、フジやコーチェラよりもうんと歴史が長いわけですから、とくに若い世代の方たちから見てみれば、たしかに老舗ではあります。でも、はたして、グラストがスタートした40年前から、今現在のような”フェスの象徴”とでも言うべき巨大な存在であったか、というと、そんな感じもしません。



ちょっと自分の記憶をひもといてみます。



僕が子供だった80年代、”ロック・フェスティバル”そのものの存在はもちろん存在しました。ですが、それが”毎年のように開催されるもの”みたいなイメージって、正直なところ、なかったですね。むしろそれは、「特別なタイミングで突如催されるもの」というイメージでした。それは例えば、83年のアメリカでのUSフェスティバル、84年のブラジルでのロック・イン・リオ、そして85年のライブエイド。いずれもロック史上に残る有名なフェスティバルですが、こういうのが定期開催される感じって今ひとつピンと来なかったんですよ。だからこそ、そういうのがたまに大々的に開かれると「おお〜、すげ〜っ!」って感じだったんですね。洋楽雑誌読んでて耳に入ってくる名前って、せいぜいレディング・フェスティバルとかモンスターズ・オブ・ロックとかで。で、モンスターズ・オブ・ロックは言うまでもないと思うんだけど、レディングも、若い方たちにとっては信じられないかもしれませんが、実はその頃ってメタル系のフェスティバルで。せいぜい、名前聞いてそんな感じで、それらがライブエイドとかと同規模の話題を集めるなんてことはなかったですね。



で、僕より10〜20歳くらい上の世代からは、60年代後半のウッドストックやらワイト島やらモンタレーやらの伝説は聞かされていて。で、その度に「あの頃のロックの熱気と比べりゃ、最近のロック・フェスなんてただの金儲けだ」みたいな説教話もオマケで着いて来て(笑)。で、グラストと言うのは、そういう”ロック・フェス第一世代”の後を追うように1970年にスタートしてるんですね。当時としては”後発組”としてのスタートで、規模も今みたいには大きくない。なので、当時はそこまで話題にはならず、動員もかなり少なかったと聞いています。ただ、目の付けどころは当時から良かったらしく、ヘッドライナーをつとめたのはブレイク直前のTレックス。


そして1971年には、なんと記録映画撮らせてたんですね。しかも、それ撮ったの、ミック・ジャガー主演のカルト映画「パフォーマンス」やサスペンスの名作「赤い影」のニコラス・ローグ!その映像の断片がyoutubeにありました!

 


いかにも当時らしい、プログレな演奏ですね。これはファミリーというバンド。この年はブレイク前のデヴィッド・ボウイも出演してたらしいのですが、映像は探しても見つからないですね。で、これでこのフェスがウケたというわけじゃなく、70年代はやったりやらなかったりな感じで進んで行きます。そして1981年にひとつの転機を迎えます。




この人が主催者にしてグラストの会場の農園主でもあるマイケル・イーヴィスなのですが、1981年から、彼自身が”共同経営”という形でなく、自分自身でフェスをコントロールするようになります。その当時の映像がコレ。


 


これ、貴重ですよ!ジョイ・ディヴィジョンからニュー・オーダーになりたての頃のライブじゃないですか!当時、そこまでセールスがあったわけじゃないから、リアルタイムで夢中になった人は少ないと思うけど、こういうことが実際起こってたというのは、後から振り返ってみてやはりかけがえのない宝ですよね。


なお、80sのグラストは、最初のうちは70sの面影を引きずった、上のファミリーのようなサイケでプログレなバンドがまだ多かったらしいのですが、1984年、ザ・スミスの出演で若者がステージ前に一気に殺到するという事態が起こってからは、徐々にインディ・ロック色の濃いフェスティバルとして成長して行くこととなります。そして、この頃、ようやく赤字から脱出したのだそうです!。



で、さらなる転機となったのは1990年前後。この頃になると、ライバルのレディング・フェスティバルの方も91,92年に2年連続でニルヴァーナが出演するなどで完全にインディ・ロック寄りのイベントになって行くのですが、グラストも同じ時期に敷地拡大等に成功し
徐々に勢いをつけて行き、1994年、スタート24年目にして初のTV中継を入れます。そして、それと同タイミングで、イギリスのロックの歴史も動いて行くことになります!




これが全部同じ年の、2〜3番目に大きいステージで全て起こっているというのが今となっては驚愕ですね!さすがにこの時にこの場にいた人にとっては、これ、間違いなく一生の宝ですよ!こういうロック史を担っていくこととなるバンドたちが同タイミングで大挙したこともあり、ブリット・ポップも盛り上がったし、同時にグラストをはじめとしたフェスも人気をうなぎ上りにして行ったわけです。すごいなあ。この瞬間が来るまで24年もかかってたなんて!


僕の記憶でもここからくらいですね。頻繁にグラストの名を耳にするようになったのは。僕の場合、その少し前にアメリカで起こっていたロラパルーザの方に気持ちを奪われていたのですが、あの90sのオルタナティヴ・ロックの起爆剤となったあのロラパルーザでさえ、97年に途中キャンセルという形で打ち切りになっている。それ考えると、ちゃんと軌道に乗るまでに10年以上かかり、頂点に立つまでに25年近くかかったという、「継続こそ力なり」を見事に証明したグラストってやっぱすごいんだな、と思います。


しかも、時代を読む目も的確だったんだと思う。70sにいかにもベイビーブーマー好みのサイケデリック・ロックのフェスからはじめたフェスなのに、80sのニュー・ウェイヴにきちんと対応しサブ・ストリームで地道に支持者を集め、90sにちょうどロックのムーヴメントのど真ん中。そして今や、ロックでそこまで音源が売れなくなった2000年代以降は、フェスこそがロックを引っ張っていく存在となってしまった。そう考えるとこの歩みって、なんかロックの歴史そのものですよね。


そんなグラストも今年で40周年。その記念すべきラインナップの主なところはこんな感じらしいですね。


<初日>
ゴリラズ
ディジー・ラスカル
ヴァンパイア・ウィークエンド
スヌープ・ドッグ
ウィリー・ネルソン
<2日目>
Muse
シザー・シスターズ
シャキーラ
デッド・ウェザー
ジャクソン・ブラウン
<3日目>
スティーヴィー・ワンダー
フェイスレス
ジャック・ジョンソン
スラッシュ
ノラ・ジョーンズ


う〜む。昨今のイギリスにおけるインディ・ロックの落ち込み具合を反映した、だいぶ大衆向けなポップな感じになってますねえ。一昨年、ジェイZを呼んだ時は、ヴァリエーションのひとつとしてカッコいい選択だと思ったのですが、なし崩し的なポップさをちょっと感じるけどなあ。まあ、ここのブログでも何度も書いてるけど、ポップ・ミュージック自体が表に出にくくなった時代には、ある程度は仕方がないことかなとは思いますが、ちょっと「そりゃ、ポップ枠と考えてもナシなんじゃないの?」な名前は見受けられますねえ。まあ、メインステージのみの予定表なので他のステージで”事件”は発生するとは思うのですが…あっ、そんなこと書いてたら、サブ・ステージで突然トム・ヨークとジョニー・グリーンウッドが2人でアコースティック・ショウやったとか、ラ・ルーがヘヴン17のシンガーと共演したとか、そんなニュースが!なんか、新人&成長株の「これをキッカケに」な華々しいライブの話題なんかも出て来るといいけど。


さあ、10年後の50周年のタイミングで、グラストはどんな歴史を築いて行くんだろう。
author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 04:29
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祝・日本代表、決勝トーナメント進出!・最新全米チャート
うおおおおおおおおっっっっっっ!!!!
歴史、変わっちゃたよ、おい!!!



いや〜、感動しましたね、デンマーク戦!!!
もう、素直に嬉しいです。日本代表の試合でこんなに嬉しいの、1998年大会の予選最終戦で野人・岡野が決めたサドンデスのゴール以来だなあ。2002年のときの決勝トーナメントのときも嬉しかったけど、内容的には今回の方が圧倒的に上ですね。戦って来た相手のレベルが違うし、しかも善戦の仕方も全然上。


今日なんかも、いつもだったら「引き分け狙い」のセコい試合も考えられたのに、そんなこと考えずに、攻めのサッカー貫いた上での勝ちだからね。こういう試合で3点も取れたこと自体、日本代表には快挙だと思います。こういう大舞台っていつも、どこかで誰かがシンデレラ的な脚光を突然浴びるものですが、今、本田がまさにそんな感じですね。あの1点目のFKのロング・シュート。あれ、TVで見てたとき、あの距離もあったんで、得点に絡むシーンだと思ってなかっただけに、入ったとき「えっ!?」って感じでした。3点目のGKかわしての岡崎にパスしたダメ押し。あの最後まで貪欲に点取って行くあの感じ。これまでさんざん「決定力がない」と言われてたチームとは思えませんでした。あと、もちろん2点目の遠藤のFKも実に芸術的な球の軌道でしたね。


環境的な問題もあり、人生ではじめてワールドカップにどっぷりですが、僕にとっては、僕(日本)、妻(ブラジル)、義父(ウルグアイ)、義母(アメリカ)と、親族の国籍の4チームが全てトップ16に入るという、個人的な意味でも一生忘れられない大会となりました。これが体験出来ただけでも、こっち来て良かったと思えます(笑)。


次はパラグアイか。まあ、これまでどおり、「負けてもともと。失うものはなにもない!」という気持ちで、一歩も逃げずに体当たりして、悔いの残らない試合をしてほしいと思います。



では、そんなサッカー日本代表の記念すべきタイミングでの全米チャートを。



SINGLES

1(1)California Gurls/Katy Perry feat Snoop Dogg
2(2)OMG/Usher
3(3)Airplanes/B.o.B feat Haley Williams
4(4)Billionaire/Travie McCoy featuring Bruno Marz
5(10)Find Your Love/Drake
6(6)Your Love Is My Drug/Kesha
7(5)Alejandro/Lady Gaga
8(14)Cooler Than Me/Mike Posner
9(8)Not afraid/Eminem
10(7)Break Your Heart/Taio Cruz feat Ludacris



これ、しばらくは変わんないんじゃないかな。ケイティ・ペリー、1位独走状態。4位までが膠着状態ですが、そこに話題のドレイクが一気に上がって来ましたね。これからしばらく、ドレイクとケイティで1位争うと思いますね。


で、今週8位にトップ10入りして来たのがマイク・ポスナー。22歳の白人R&Bシンガーソングライター。自ら作ったミックステープがR&B/ヒップホップ界隈で口コミで話題を呼んで台頭したっぽいですね。で、セレブ界隈と噂も早速あるようで、ブルース・ウイリスとデミ・ムーアの娘(アゴ長のコの方です)、ルーマー・ウイリスとつきあってるらしいです。


で、ランクアップ組ではありませんが、PVが出来たのと、来週発売のアルバムにあわせて、エミネムの「Not Afraid」のPV動画も貼っておきました。この曲、たしかにエミネムにとって久々に耳に強くフックする曲で、「Lose Yourself」を思わせる、ポジティヴなメッセージ性を持ったアンセミック・ナンバーだと思います。ライブですごく映えそう。ただ、アルバムの評判自体、「まだリカヴァーしていない」というのが目立ちますね。この曲のようなテンションがアルバム通して持続するまでは行っていないのかな。でも、ちょっとずつでいいんで、キレ戻してくれればそれでいいです。


ではアルバム行きましょう。



ALBUMS

1(-)Thank Me Later/Drake
2(-)Mojo/Tom Petty&The Heartbreakers
3(-)Law Of Illusion/Sarah McLachlan
4(-)Now 34/Various Artists
5()To The Sea/Jack Johnson
6(2)Eclipse/Soundtrack
7(6)My World 2.0/justin Bieber
8(8)Need You Now/Lady Antebellum
9(3)Bionic/Christina Aguilera
10(1)The Music Journet To The Regional/Glee Cast


やはり、先週、ほぼ特集状態で紹介したドレイクが予想通りの初登場1位。しかも、今のこのご時世に、初週で46万枚のCDセールスを記録したとか!今、10万枚切っても1位になれる週だって珍しくないのに、すごい売り上げですね。これ、2000年前後の、インシンクが発売初週に200万枚も売るようなCD売れてる時代だったら、いきなりミリオンセラーでもおかしくなかったかもですよ。それぐらい、今ドレイクはすごい存在、ってことですね。


で、2位がトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ。アメリカではやっぱ強いね、この人たち。そして3位には「ミズ・リリス・フェア」こと、サラ・マクラクラン。4位には定番ヒット・コンピNowシリーズの最新作。この辺りは、発売週のタイミングが良ければ初登場1位でもおかしくなかったとこですね。


さて、来週なんですが、前述したエミネムの新作とマイリー・サイラスの新作が入って来ます。僕の予想だとエミネムが1位だと思いますが、事前の評判がアメリカのエンタメ・メディアでもサッパリなマイリーのアルバムはドレイクに負けてしまうのでは、という気がしてますが、さあ、どうでしょう。



…と言うことで、今週のチャートでしたが、大事なことを忘れてはいけません。今日、6/25は、マイケル・ジャクソン一周忌です。それを巡って、海外のエンタメ系のサイトではメモリアル系の記事を組んでいるし、こちらのCATVでも「This Is It」のオンエアがあります。あれから1年経ちますが、やはり彼がいなくなった事実がなげかける波紋というものはかなり大きいですね。先週も同趣旨のことを言いましたが、今ドレイクがこうやってバカウケしているのも、「マイケルのようなスーパースター」というもの、それに近い何かを感じさせる存在に期待したいリスナーの心理が働いているからなのかもしれません。



もう、「マイケルでひとつ動画」、となると、あらゆるものが考えられるのですが、ここはあえて個人的に、1981年、僕がマイケルとの最初の出会いとなった、日本のスズキのスクーターのCMでのマイケルでシメることにします。いつ見てもカッコいい!



 

author:沢田太陽, category:全米チャート, 06:11
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