RSS | ATOM | SEARCH
この人も昔は…
 どうも。


忙しい時のブログは短いのに限ります。


 



こんなのが見つかっちゃったみたいですね。


これ、あの「Tik Tok」で大ヒット飛ばした「ガガの対抗馬」、ケシャのハイスクール時代の学校でのオーディションの映像です。いや〜、怖い世の中だ。こんなの出て来ちゃうわけだ。これ見て思い出したのは



 


 今やアメリカの伝説の学園青春ドラマ「フリークス&ギークス」で、女のコのオタク代表を演じてたコみたいですね。だいたい、学校のオーディションで、中1くらいの女の子がレディオヘッドの、よりによって「カーマ・ポリス」歌うって、そうとうナード的な行為ですよ。 


 でも、それ考えたら、ここからものすごい勢いで開きなおちゃったってことなんだね。それは人間っぽくて好感は持てるな。でも、今も昔も歌はあんま…。 


 そこへ行くと本家の方は、昔はたしかに地味でこっちも大変身なんだけど、歌はこのときからさすがに上手いよね。




 
author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 18:24
comments(0), trackbacks(1), - -
も〜、勘弁して(笑)。
 どうも。


現在、タイトルに書いたことをそのまま言いたいぐらい倒れそうなくらいに忙しいです。それに引っ掛けて今日はこんなものを。



 


 ヴォイス・チェンジャーの威力、おそるべし!とうとうCMにも影響力が浸透しちゃったか。今を象徴してる意味ではCMの機能としては正解だし、すごく面白いんだけど、もうあの声、聴きたくないよ〜。オートチューンのブーム、いつまで続くんだろう。


 でも、最近一日中家にこもって、CSTVの音をバックに黙々と作業してたら、オートチューン以上に耐えられないものがMTVとかで案外見つかることが判明。あの、「まだ下北にこういうのいるの?」みたいな、音程取れないファッション・センスがダサダサのいかにもバンプ以降の”好きな音楽はエモ”とか「それっていつのエモだ?」みたいなツッコみを受けそうなくらいの勢いで言ってそうなバンドたち。とにかく音はずれてるのが気持ち悪くて、アイドルよりタチが悪いです。マジで勘弁してください(苦笑)!
author:沢田太陽, category:-, 20:43
comments(0), trackbacks(0), - -
最新全米チャート
 今週は代わり映えありませんが。


SINGLES
1(2)Imma Be/Black Eyed Peas

2(1)Tik Tok/Black Eyed Peas
3(4)BedRock/Young Money Feat. Lloyd
4(5)Bad Romance/Lady Gaga
5(6)Need You Now/Lady Antebellum
6(2)We Are The World/Artists For Haiti
7(7)Hey Soul Sister/Train

8(8)How Low/Ludacris
9(9)In My Head/Jason Derulo
10(12)Say Ah/Trey Songz feat Fabolus


せっかく1位がケシャから変わったと思ったらブラック・アイド・ピーズかよ!まあ、「I Got The Feeling」よりはこっちの方がいいけどさ。あと今週は、ここんとこずっと入ってたのになかなか紹介出来なかったトレインの「Hey Little SIster」もあげときます。この人たち、2001年の「Drops Of Jupiter」一発で消えると思いきや、こんなジェイソン・ムラーズみたいな曲で生き残りをかけて、功を奏したのですね。歌の上手さに、アメリカ伝統のラジオ・ロックの良い意味でのトラディションは感じます。誰かが今季の「アメリカン・アイドル」で歌いそうだな。


では、ALBUMを。


ALBUMS
1(1)Soldier Of Love/Sade
2(2)Need You Now/Lady Antebellum
3(8)The E.N.D/Black Eyed Peas
4(7)The Fame/Lady Gaga
5(4)Rebirth/Lil Wayne
6(9)I Dreamed A Dream/Susan Boyle
7(12)The Element Of Freedom/Alicia Keys
8(3)Another Round/Jaheim
9(5)Haywire/Josh Turner
10(10)Fearless/Taylor Swift


今週は初登場がなく、トップ10もお馴染みのアリシアが返り咲いただけです。シャーデーの2週1位は立派です。

なので今週は、35位から18位に大きく再浮上してきたリアーナのアルバムからのニュー・シングルを。このPV、笑っちゃいました。まんまじゃないですか(笑)。

 


言うまでもなくコレのほとんどパロディです。髪型まで意識してたら、取り返しのつかないレヴェルになって来てますな(笑)。



author:沢田太陽, category:全米チャート, 08:14
comments(0), trackbacks(1), - -
NMEアワーズの結果
 どうも。
NMEアワーズも、夕べが結果発表でした。
受賞の内容を。



BEST BRITISH BAND
Muse

カサビアンやアークティック、オアシスを抑えてMuseが受賞。去年のロックをマス・レヴェルで捉えたら妥当かなと。


BEST SOLO
Jamie T

ジェイミーT、もうすっかりイギリスでは音楽文化の中に根ざしてますね。これはエッジのある受賞な感じで好感持てます。


BEST TRACK 
Dominos/The Big Pink

アルバム単位では正直ピンと来なかったのですが、この曲はキャッチーですよね。90s前半のヒット曲にありそうな感じではあるけど。でも、アニコレの「マイ・ガールズ」の方に受賞して欲しかったな。


BEST ALBUM
West Ryder Pauper Lunatic Asylum/Kasabian

えっ、え〜!!!これはどう考えてもホラーズだろ!!まだ他の候補者(Muse、アークティック)に比べると一般知名度が低いからかな。


BEST DANCEFLOOR FILLER
In For The Kill/La Roux

これもブーイング。他の候補(ガガの「Poker Face」、ヤーヤーヤーズの「Zero」、フローレンスの「You've Got The Love」、ディジーの「Bonkers」)の方が全然マシだよ。一番記憶から早く去りそうなものを選んだよね。


BEST NEW ARTIST
Bombay Bicycle Club
これは意外な大穴受賞。マムフォード&サンズやラ・ルーの方が圧倒的にセールス上だし、批評家にはビッグ・ピンクやThe XXの方がウケてたからね。でも、この結果を見てると、NME読者はこういう骨のある一本気な正統派なインディ・ギター・ロック系のバンドがもっと出て来るのを潜在的に求めているのかな(それか単にスポンサーの好みか?)。ボンベイ、僕も好感は持ってるバンドですけど。


BEST INTERNATIONAL BAND
Paramore
えっ、なんで(笑)?なんかギリギリのところでエモ・キッズを読者として離しておきたくないNMEの策略感じる結果だなあ。でも、ヤーヤーヤーズとキングス差し置くってのは、ちょっとやり過ぎじゃないの?


BEST LIVE BAND 
アークティック・モンキーズ
ノミネートはされているものの、やはりあの作風では受賞には絡みづらかったアークティック。でも、ライブではMuseを抑えての受賞です。


BEST LIVE EVENT
Blur@Hyde Park
ええ。そりゃ、チャンスさえあったら僕らも見たかったですよ(泣)。


BEST FESTIVAL
Glastonbury
って、これが揺らぐ日って来るんだろうか?


HERO OF THE YEAR
Rage Against The Machine
前にもブログで書きましたが、勝手にしてください(笑)。


VILLAIN OF THE YEAR
Kanye West
I'll let ya finishは今や世界の共通語(笑)。ってことは、ヒロイン・オブ・ザ・イヤーはテイラー・スウィフトなのか?


BEST DRESSED
Lady Gaga
これ意外でした。この雑誌の誌面イメージ考えたら間違いなくフローレンスかカレンしかありえないと思ってたから。でも、どんなにあぜんとするほど奇抜でも、僕はガガのファッションへのこだわりは好きですが。で、ノミネートにノエル・ギャラガーがあったのはギャグですか(笑)?


WORST DRESSED
Lady Gaga
ベストにもワーストにも選ばれるってのはいいです。これがホントのスターです。でも、これこそリアム・ギャラガーに取ってほしかったです。あのブランド、どうなんだ?


WORST ALBUM
Lines Vines And Trying Time/Jonas Brothers
こうしたわかりきった弱いものいじめ、やめないか?まあ、日本の音楽メディアとか音楽ファンがジャニーズとかエイベックス系のアーティストにもっとこういうことをするべきだ、ということを考えるとある意味健全なのかな(昔はたのきんとか光GENJIの時代とか、公然と貶してる音楽雑誌とか結構多かったのになあ)。でも、それこそグリーン・デイとかU2とかアークティックが取ったら面白かった(「キミたちがそんなアルバム作ってる場合か!」って意味を込めて内容云々でなしに僕はアークティックに一票入れます)のに。


WORST BAND
Jonas Brothers
無理にバンドにカウントしなくてもいいんじゃないでしょうか。パラモアでも良かった気が。


HOTTEST MAN
Matthew Bellamy(Muse)
いつのまにマスコミ牽引する人になったんだ、この人。前はそういうタイプとちょっと違ってたのにな。でも、”ロックスター”としての風格が出て来た意味では良いことです。


HOTTEST WOMAN
Karen O(Yeah Yeah Yeahs)
これはもう、カレン姐さんにしばらく独占してもらって良いと思います。歴史上に残るレヴェルになるんじゃないでしょうか。素晴らしい!


BEST VIDEO CLIP
The Captain/Biffy Clyro

どんなPVか知らなかったので貼っておきます。


BEST TV SHOW
The Inbetweeners
イギリスの青春シットコムです。これ、前から話は聞いててすごく見たいなあと思ってます。




BEST FILM
Inglorious Basterds
当然でしょう!


BEST DVD
Future Sailors/The Mighty Boosh


ブーシュもまだちょろっとしか見てないんだよなあ。ちゃんと見なきゃ。


OUTSTANDING CONTRIBUTION TO MUSIC
The Specials
取ってしかるべきでしょう。


GODLIKE GENIUS
Paul Weller
えっ、まだ取ってなかったの???プライマル・スクリームより受賞遅いって、ジャムの頃から10年以上も前からボビー・ギレスピーよりスポットライト浴びてること考えたら、そりゃおかしいよ。


…ってな感じのようです。


author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 10:17
comments(0), trackbacks(0), - -
残りの4つも見ました(3)「The Blind Side」と「A Serious Man」
 では、中断してましたが、オスカー作品賞ノミネートの残り2つを。





まずはサンドラ・ブロックが主演女優賞にもノミネートされた「The Blind Side」。これは今週末から「しあわせの隠れ場所」のタイトルで日本公開はじまりますね。


この映画ですが、これはアメリカ本国でベストセラーとなった人気小説の映画版。ストーリーは、今から数年前のアメリカ南部の街が舞台。身寄りがなく、教育もほとんど受けて来なかった巨体の黒人青年ビック・マイクは、ある日、コイン・ランドリーでひとり淋しく過ごしているところを通りかかったインテリア・デザイナーの2児の母リー・アン(サンドラ・ブロック)に帰る家がないことを悟られ、誘われるままリー・アンの家に。恵まれない人たちへの奉仕の気持ちに溢れたリー・アンは、家族や周囲の戸惑いもよそにビッグ・マイクを家族同然に扱うことに。そんな彼女のポジティヴ・パワーに引っ張られるように、元々心優しい彼女の夫やマイクと同じ学校に通う娘、そしてマイクの一番の親友になる小学生の息子もバックアップ。人生でこれまで得たことのなかった愛情に発奮したマイクは、人並み外れた「愛すべきものを防衛する本能」を発揮。それは、その巨体の魅力ゆえにスカウトされたアメリカン・フットボール部でのチーム・プレイでも見事に活かされ、やがてビッグマイクは学生フットボール界を代表する選手にまで成長して行く…。


と言うのが話の筋です。この映画、実は今回の作品賞ノミネートで「なんでこれがここに!」と一番叩かれた映画です。実際問題、ストーリーや話の進め方はあまりにも楽観的です。ビッグ・マイクが体験しうる苦悩や本来は他人のはずのリー・アンの家庭との間に生まれる葛藤などがほとんど描かれてなく、スルスルッと調子良く話が進みすぎます。映画自体から受ける深みもさほどありません。


なのですが、


結論から言って、僕はこの映画、嫌いじゃありません。


これ、例えば、日曜の昼下がりに、ランチでもほおばりながらCSチャンネルで見たりするには最適な映画です。あんまり深く考え込まずに、「あっ、なんかいいもの見たかも」と思わせるには充分なハート・ウォーミングな感じとテンポの良さに好感が持てます。作り的にはあからさまに主婦層向けで、それに見合った安っぽい感傷とかもあり高尚さとは縁はありません。でも案外、後々にまで「あれ、良い映画だったよねえ」とかって話になるときに思い出される映画って、中途半端にシリアスな映画とかよりはこういう作品だったりもするんですよね。そう考えるとこれは、落ち込んだときに元気になりたい映画みたいな機能性はしっかりあると思います。


あと、これは誰もが口を揃えて言うことですが、僕もこれはサンドラのベスト・アクトだと思います。もっと言えば、「スピード」以来の印象に残る演技だと思います。ここ10数年、メグ・ライアンみたいな「ラヴコメの女王」になるわけでもないのにB〜C級ラヴコメにばかり出てた(今もそうですが)ときの印象ってほとんどなく、「なんでこの人がまだ主演を張れてるんだろう」と正直不思議でならなかったのですが、主演級女優としての寿命は幸いにもこれで数年伸びたと思います。「飾らず自然体だけど、頼れる女性」。これを好感持てる感じで演じられていたのは立派です。この役は本来ジュリア・ロバーツに依頼するはずだったらしいのですが、彼女が断ったおかげで全てがサンドラに好転したようです(笑)。


ただ、それでも”オスカー・ノミネート”ってのにはビックリだけどね。でも、同じ実話ベースの話で言えば、ごめんなさい。僕は「チェンジリング」よりこっちの方が好みではあります(苦笑)。



では続いて





こちらはジョエル&イーサン・コーエン兄弟の最新作「A Serious Man」。オスカー・ノミネートはあの「ノー・カントリー」以来2年振りとなります。


これはもう、いかにもなコーエン兄弟節が光る映画ですね。舞台は1970年代初頭のアメリカのミッド・ウェスト。主役は40代のユダヤ人大学教授でこの人がとにかく笑っちゃうほどツイてない。妻には親友との不倫で逃げられるは、娘には鼻の整形手術代を勝手にふところからくすねられるは、ロックに夢中の息子からはクレジットに勝手にアナログ・レコードの購入をつけられたりTVのアンテナをいじられるは、学校に行ったら行ったで成績の悪い韓国系の生徒の親から賄賂の受け取りを強要されて進級させられるよう脅されるは。そんなふんだりけったりの中、彼はユダヤ教の宣教師に助けを求めますが、相談した3人とも「なんだかなあ…」な感じで七転八倒は止まらず…。


「赤ちゃん泥棒」やら「ビッグ・リボウスキ」にも連なる、ブラックな妙味のトホホ系のコメディ路線。こういうのホント、この人たち得意ですよね。ストーリーの流れも自然だし、舞台となった社会の背景も細かく描かれてるし、アイディアも面白いし。文句つけるところは全くございません。さすがは名人です。ただ、この作品、コーエン兄弟の作品の中でもパーソナルな要素がひときわ濃いものではあり(高校生の息子がおそらく当時のコーエン自身ではないのかな)、ユダヤ教的なものの考え方や風習がある程度わかってないと難しい作品であるのはたしか。俳優陣も無名どころを集めた感じなので決してポップではないですね。でも、見て損はしない「やっぱコーエン兄弟!」な作品には変わりありません。







author:沢田太陽, category:映画, 18:57
comments(0), trackbacks(0), - -
全米映画興行成績&BAFTAの結果
 では火曜日恒例の映画の興行成績から(ポスターをクリックするとトレイラーが見れます)。



1(-)Shutter Island

2(1)Valentine's Day
3(4)Avatar
4(3)Percy Jackson&The Olympians:Lightening Theif
5(2)The Wolfman
6(5)Dear John
7(6)Tooth Fairy
8(9)Crazy Heart
9(7)From Paris With Love
10(8)Edge Of Darkness


今週は、いよいよ巨匠来ました!マーティン・スコセッシがオスカー受賞作「ディパーテッド」(名作!)に続いて送る新作「シャッター・アイランド」が予想通りの初登場1位です。これは1950年代のボストンの離島の精神病棟を舞台(ニューヨーク派のスコセッシ、前作からボストンに舞台を移してます。「ヤンキースVSレッドソックス」の異様な熱狂に象徴されるようにライバル意識強烈なはずなんだけど、いいのか?)に繰り広げられるサスペンス。主演はもちろんレオなんですが、僕的には



おそらく今僕が一番好きな俳優さん、マーク・ラファロがサポート役をつとめてるのが見ものです。ぶっちゃけ、マーク・ラファロが出てるってだけで、その映画が見たくなるくらいのファンです(ちなみにマーク・ウォールバーグも大好きなので、僕にとっての”2大マーク”ということになります)。ロマンティック・コメディのハートスロブ(「13 Going On 30」「Just Like Heaven」)やらせても、インディ映画の主役(「You Can Count On Me」)やらせても、サスペンスの刑事(「Collateral」「Zodiac」)やらせても全部上手いんだもん。一説だと、「何やってもマーク・ラファロでしかない」という話もありますが(笑)。小声でボソボソ言うスローな演技がいいんですよ。なんか、マーロン・ブランドを100倍柔和にしたようなあの感じ。唯一無二ですよ。



今週はトップ10初登場はこれだけなんですね。この作品、Metacriticでは60点代前半と、ここ最近、50点さえ超えてなかった作品群の中では光るのですが、でもこれ、かの巨匠スコセッシの作品であることを考えると低いと言わざるを得ないですね。彼の場合、過去に作って来た作品の水準が高すぎる(そりゃ「タクシー・ドライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」、その他諸々じゃねえ)こともあるので、批評家たちの目もいささか厳しくなるとは思うんですけどね。


同じ巨匠は巨匠でも、単館4館での上演ながら、「シャッター・アイランド」以上の評判を勝ち取っているのはこの映画ですね。





映画の名前は「The Ghost Writer」。この話は、ユアン・マグレガー扮する有名ゴーストライターがイギリス首相(ピアース・ブロスナン)の自伝のゴーストライターをつとめて行くうちに、前任のゴーストライターの謎の死や、首相のCIAとの奇妙な癒着などのスキャンダルに徐々に巻き込まれて行く姿をとらえたサスペンス。監督はこの人です。



映画史上、もっともスキャンダラスな監督と呼んでも全く過言ではないロマン・ポランスキー。ポーランドから出て来て数々の名作を生み出すも、60年代にはチャールズ・マンソンに人気女優だった彼女シャロン・テイトを惨殺され、70年代には自身が未成年の婦女暴行容疑で逮捕。以後30年、アメリカの地を彼は踏んでいません。昨年も、この映画のプレミアで映画祭に参加予定も開催地のスイスで前記のことが理由で再逮捕。凄まじい人生です。


そんな彼の人生の通り、この人、フィルモグラフィーも大ホームランか三振か、みたいなものが目立ちます。「反撥」「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」と、名画オールタイムの常連作を立て続けに発表するかと思いきや、80〜90年代はスランプ。「もう過去の人か」と思われていた2002年に「戦場のピアニスト」で過去の名作に勝るとも劣らない大傑作でいきなり復活。今日に至っています。この人、名前をあげた文句なしの名作群にせよ、ジョニー・デップ主演で大コケした「ナインスゲート」みたいな失敗作を含めて、”薄い作品”が全くなく、何かしら必ず視界と脳裏に残る映画を作り上げるのがすごいです。この映画、先にあげたMetacriticだと76点と上々なハイスコアですが、スコセッシの映画同様、得点うんぬんに関係なく、この目で確かめてみたい作品を作る名人ですね。なおこの映画、先日寺島しのぶが主演女優賞を獲得(この映画も見たいんだよね。若松孝二でやっぱすげえんだな)したベルリン映画祭でも監督賞を見事に受賞しています。



また、本当は昨日アップしようと思ってたのですが、”イギリスのアカデミー賞”こと、BAFTAアワーズの結果も発表されましたね。主な受賞は以下の通り。


Best Film : The Hurt Locker
Best British Film : Fish Tank
Best Director:Kathryn Bigelow
Best Actor:Colin Firth(Single Man)
Best Actress:Carey Mulligan(An Education)
Best Film Debut:Duncan Jones(Moon) 
Best Non English Film: A Prophet(Jacques Audilard)


このままオスカーもさらって行ってしまうのでしょうか、「ハートロッカー」、6部門で受賞の圧勝でした。イギリス映画部門では大本命の「十七歳の肖像」を破って、もうひとつのティーン・ガール・ムーヴィー「Fish Tank」が取りましたね。男優はトム・フォードのデビュー映画でゲイの大学教授を熱演したイギリスが誇るコリン・ファース、女優は数日前にここでも話題にした「十七歳の肖像」のキャリー・マリガン。デヴィッド・ボウイの息子、元ゾウィーのダンカン・ジョーンズはベスト・デビュー。また外国映画には「真夜中のピアニスト」(これもすごく良い映画!)で2006年に話題を呼んだフランスの有望若手監督ジャック・オーディアールの新作「A Prophet」が受賞しました。


本当は目の保養にキャリー・マリガンの受賞の写真でも貼ろうと思ったんだけど、サイズがデカすぎたのであきらめます(笑)。でも、ヴェリーショートの髪型がさらにブロンドに変わってて一段とかわいくなってるので気になる人はウェブでチェックしてみてください!








author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 14:51
comments(0), trackbacks(0), - -