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ビートルズ
 ごぶさたしてます。やっと、戻って来れました。


その間、なにかと忙しかったですね。
次のHTEの準備とか、某出版社さんから10月に出るマイケル・ジャクソン本のお手伝い(決行な文量書いてます)とか。あと、個人的に映画熱がものすごく高まって、ものすごい頻度で見てたというのもあります。オンラインとツタヤとGEOの100円を活かして、見損ねてたものをとにかくかたっぱしから見ましたね。いわゆる、”歴史的名作”の類いは、7割方はもう見れたんじゃないかな。それぐらいの入れ込み方でした。

で、復活のお題と言えばビートルズです。
HTEのスタッフは非常に若いこともあり、普段ビートルズの話があまり出ないこともあり、雑誌でビートルズをとりあげるのはなんか違和感があるのでやりませんでした。僕自身も古くからの友人に「ビートルズ命」「ビートルズ以外は聴かない」という類いのものすごい専門家たちがひしめくように存在しているため、なかなか自分からビートルズを語るみたいなことはどこかためらわれてもいたわけです。

ただ、とは言え、実のところ、凄いファンではあるんです。やっぱ、どんなにいろんな音楽好きになろうと、個人的に一番ツボな音楽どころはモータウンとバート・バカラック、そしてブリティッシュ・ビートだと思ってるので。うん。楽曲単位でなら、60sにかなうものは絶対なし!そのブリティッシュ・ビートの中でも、僕の場合、ビートルズはザ・フーと一位を迷うぐらい好きです。213曲全部わかるし、アルバムのカタログも全部揃ってます。何年か前に、アメリカのキャピトルからUK盤とは収録曲の違うUS独自の編集アルバムがボックスで復刻された時も真っ先に買ったクチです(だって、アナログで信じがたい高価ついてた貴重品だったもの)。

 ただ、ビートルズのファンから言わせりゃ、そんなレベルはごくごく当然。彼らは、メンバーの生い立ちから、レコーディングやツアーの正確な日付、会話上のちょっとしたエピソードとかまで知ってたりする。あの人たちの話を聞くといつも驚かずにはいられません。僕は気が多い人間なので、音源とかまでは揃えられても、そうしたトリヴィア知識まではなかなか興味が回らないものです。だから、「あ〜、ひとつぐらいはそういうアーティスト持っておいても良かったかも」などと思うことはあります。その方が人にも覚えてもらいやすいだろうしね。

 そんな僕ですが、リマスター盤をわざわざ全部買い直すということは今回はしませんが、それでもヤフーでやってた「好きな曲、好きなアルバム」には投票しました。アルバムはやっぱり「リボルバー」。曲は5曲まで入れられて忘れちゃったけど、たぶん「Strawberry Fields Forever」「No Reply」「Tomorrow Never Knows」「Happiness Is A Warm Gun」「I Am The Warlus」だったはずです。これにあと「Getting Better」とか「When I Get Home」とか入れたかったなあ。

で、そのビートルズ人気投票の中間発表、アルバムの1位が「アビーロード」で「リボルバー」がその時点で4位くらいだったのにまず驚き。こんなに「リボルバー」低評価なの、世界で日本ぐらいなんじゃないかな。客観的に、まず音質と曲のトリップ具合が今の耳からしてもブッちぎりでエッジィでカッコいいんだけどな。あの、ファズ音とか、シューゲイザー好きな人とか絶対好きだと思うんだけど。

で、曲の方は、「Let It Be」がダントツなのはお約束としてわかるんだけど、以前は常連だった「Yesterday」やら「Help」に迫る勢いで「In My Life」や「Strawberry〜」「Across The Universe」が人気だったことに驚き。昔のこのテのビートルズ・ベストテンみたいな企画(最初にラジオで聴いたの1982年だったな、たしか)って、なんか校内放送ぐらい安全パイがならぶ感じで好きじゃなかったんだけど、それからするとだいぶセンス良くなった気がします。ただ、多分にジョン・レノン寄りな視点過ぎるけど(笑)。ここにこの20数年、ビートルズが一般にどう解釈されて来たのか、見える気がします。ただまあ、これは中間発表の時に感じた印象なので正式発表の頃にはまた違った結果になってたりするかもしれませんが。

とにかく、そんなわけで、ここ数日は久々のビートルズ・ブームでしょう。「ハード・デイズ・ナイト」くらいのザンザカ言うガレージ感覚、「ラバーソウル」以降の多彩なコード進行、「リボルバー」でのファズや逆回転、「ホワイト・アルバム」以降のスッカスカ感。全部がカッコいい。音のことばっかり話して彼らの生き方について語らないのは、自分の同時代にグランジやらヒップホップがあったのでそっちで語りたくなるからだけど、ビートルズのそれももちろん素敵なことだと思います。笑いでオチをつけることが多いとこが特に好きです。

そんなわけで、起きたら早速「リボルバー」かな。



author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 03:36
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