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この秋オススメ海外ドラマ〜その3 「Suburgatory」〜今シーズン最高のダークホース
 どうも。


月曜・火曜はレギュラーものだったので間をまたいでしまいましたが、「この秋のオススメ海外ドラマ」の第3弾にしてラスト行きましょう!


なんか反応を見ていると、先に紹介した「2Broke Girls」「New Girl」共に「見てみたい」という反応が結構あったようで僕もすごくうれしいです。ならばここで言わせてください。前に紹介した2本に興味を持ったのなら、今日紹介するこれも絶対マストです!!


と言うことで、コレです!

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「Suburgatory」。「サバーガトーリー」と読みます。


これはまだ噂を耳にされた方も少ないんじゃないかな〜。ぶっちゃけ、出演者の名前だけから判断する評判ではレーダーには引っかかりにくいことはたしかです。アメリカでも改編期の一番最初の下馬評では「?」な感じでした。でも、無名ながらもこれ、クオリティは今季スタートの番組の中でも屈指の評価を獲得しています!


では、ストーリーに行きましょう。この「Subergatory」というのは「Suburb」(郊外)と宗教用語である「Purgatory」(生き地獄)の2つを合成した造語なんですが、これ、すなわち、都会暮らしだった人が郊外に引っ越して来て、そこで出くわす様々な出来事をおもしろおかしく描いたものです。


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話の中心となるのはこの親子、テッサ(ジェーン・レヴィ)とジョージ(ジェレミー・シスト)の2人の親娘。母(妻)とは早く別れ長いこと2人きりで暮らすこの親子は、昨今の経済事情により、マンハッタンからニューヨークの名前もよくわからないような郊外(架空の街ですが)に引っ越します。


ただ、そこに待っていたのはヘンテコな人たちでした。


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パパのジョージはそのさわやかなイケメンぶりが近隣の中年女性に大人気。まず、近寄って来たのが、”気分はパリス・ヒルトン”なダラス(シェリル・ハインズ)。この典型的な「田舎セレブ」の彼女は、その娘で、テッサと同じ高校に通うミーンガールのダリアとも無理矢理つきあわされることになり


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キャラ違いにかかわらず、こういうカッコもさせられます。


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そして、学校に行くと、クラスのいじめられっ子のナード、リサ(アリー・グラント)と仲良くなりそうになると、テッサはダリアを中心としたミーンガールズたちから「レズビアン」呼ばわりされます。


そして

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そのリサの一家というのがそれこそご近所さんで、やたらと詮索好きで、テッサの家の中をジロジロと見ようとします。特にリサの母シーラ(アナ・ガスタイヤー)はややストーカーがかってて気味悪がられてて、その夫のフレッド(クリス・パーネル)もひとこと多い感じ。


その他にも、ジョージの新たな友人や、長期出張から帰ってきたダラスの夫などを交え、なんだかよくわからない郊外生活をテッサは味わうこととなり…


…みたいな感じです。


これですね


非常に完成度高く、よく出来てると思います。


配役としては、ヒロインが全くの新人で、そのお父さん役もこれまでチョイ役が多かった人なのでよく知られてないのですが、この2人にしっかりケミストリーがあるのが伝わります。シチュエーション的には、この郊外への引っ越しを機に、パパは娘のことを知りたがっているのに、「娘が学校でどういうタイプなのか」を全く把握してないことから起こるようなことを描いています。


まずは




ヒロインのこの娘をほめたいですね。ジェーン・レヴィ。この人に関しては少し前までwikipediaもなかったほど無名の存在だったのですが、現在21歳の新進の女優さんです。劇中だと若い頃のリース・ウィザースプーンにも似てるほど存在感ある美人(しかもリースよりも顔立ちが良い)ですが、演技も新人とは思えないうまさで、「Freaks And Geeks」の主役のリンジーや、「Juno」でのエレン・ペイジみたいな、学校の中でちょっと浮いてる、ちゃんとした自分を持った女の子キャラをしっかりと演じています。髪の毛の色のこともあり、ちょっと、80sの頃のジョン・ヒューズ映画のヒロイン、モリー・リングウォルドを思わせるところもあります。



まだ、劇中において音楽の趣味などは語られていませんが、第1話にして既にリリー・アレンやティンティンズが流れていたので、そういうインディがかった趣味だとも思われます。



あとですね、これ、脇役陣がかなり豪華なんですよ!



田舎セレブ気取りのシェリル・ハインズは「ラリーのミッドライフ・クライシス」でラリー・デヴィッドの奥さん役をやってた人。ナードのリサ役のアリー・グラントは「Weed」の子役の女の子。「どこかで見たことあるな」と思ったのです。あんまり変わってないけど。


そして、シーラとフレッドの夫婦を演じるアナ・ガスタイヤーとクリス・パーネルは共にウィル・フェレルがエースだった頃の「サタディ・ナイト・ライヴ」のレギュラー・メンバー。クリスは「俺たちニュースキャスター」や「30 Rock」にも小さめの役ながら出て来ますし、アナは最近女優としても活躍してて「グッド・ワイフ」で裁判官の役で出てたりしてますね。「SNL」にも時たまですが、ゲスト出演するときがありますね。


…と、こんな感じですが、これすごく、インディ女子向けの青春コメディの趣があって非常に期待出来ます!…とは言え、今回オススメした3作品、全部そんな感じですが(笑)。でも、こういうのがフォーカス・フィーチャーズとかFOX サーチライト配給の映画にありがちな限定公開のインディ映画の枠に終わらずに、TVの、しかもシンジケート局の放送(ABC)というのがとてもうれしいです。


あと、「メインを新人に、脇に実績あるコメディアン」という組み合わせも、話を長く退屈させずに持たせる絶妙のテクニック。その点でもうまさを感じましたね。この観点からも大いに期待できます。



…なのですが!


心配事がやっぱりあります。


これ、一般に理解されるかな〜。


やっぱ、こういう、ちょっと斜に構えてつんのめった感じのある青春ドラマって不遇の短期打ち切りにあって、後で急に思い出したかのように回想される、というパターンが多いですからね。ここで何度も語ってきた「Freaks And Geeks」がまさにその典型例だし、90年代にクレア・デーンズが最初に注目されるキッカケとなった「My So-Called Life」なんかもそうだし、青春というよりは家族コメディですが、マイケル・セラとアリア・ショーカットが高校生役で出てた「Arrested Development(ブルース一家は大暴走)」もしかり。こういう過去のイヤなジンクスから言うと、これも「ああ〜、あのジェーン・レヴィのデビュー作ね!」と将来的になってしまう可能性がすごく高いです。


ただ


これ、幸いなことに、アメリカでの放送時間、このコメディのあとに「モダン・ファミリー」なんですよ!


今、「モダン・ファミリー」ってアメリカでも屈指の人気番組になりつつあるので、その視聴者が前から続けて見てくれたら視聴率的にだいぶ助けられるはずです。それが証拠にこのコメディ、同じ時間帯にFOXで「X Factor」を放送されているのですが、それでも視聴率的には悪くない水準を保っています。そして、ABCからの信用を獲得したのか、第1シーズンは中途打ち切りなしで最後まで放送されることも決まっています!



そして、ここブラジルでも、注目度が高くなかった番組であったにもかかわらず、こちらのワーナー・チャンネルで今週だか来週だかから放送がはじまります(ちなみに同じチャンネルで「2Broke Girls」も今週からはじまりました)。ということで、ワーナー系列のドラマを日本でよく放送してくれるスーパードラマTVあたりで放送がいつぞやか実現するかもしれません。


ただ


そのときは間違いなく邦題はつくでしょうね!だって、「パーガトリー」なんて単語、日本ではまず使われることないですよね?高校3年までに習う単語にもそれはありませんよ、普通。なので、なにか適切な邦題をつける必要がありますが、さあ、どうなんでしょう?日本での放送はそういう点もクリアしないと難しいかもしれません。でも、僕はすごくオススメです!
author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 10:24
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Comment
面白そうですね。
お父さん役のジェレミー・シストは『シックス・フィート・アンダー』のビリー役で注目を集めて、短命に終わった『キッドナップ』(※日本ではCSと深夜に地上波でも放送された)の主役を務めた後は、消えちゃってたので、このドラマで復活したら嬉しいな。
東端哲也, 2011/10/28 4:40 AM









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