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映画「A Christmas Story」(1983)〜日本未公開のクリスマス定番映画
どうも。メリー・クリスマス!


みなさんはクリスマス映画と聞いて何を思い浮かべますか?「素晴らしき哉、人生」?「ラヴ・アクチュアリー」?「ホーム・アローン」?それらもたしかに大定番中の大定番です。


この季節になると、英米の映画のサイトは必ず「クリスマス映画トップ10」みたいなものを発表します。その結果はたいがい決まっていて、上に書いたようなものはたいがい必ず入るのですが、やっぱりハッピーになりたい気持ちが強いのか、日本で人気の「感動系」よりはカラッと笑えるものが好きみたいで最近の定番だと「エルフ」や「バッド・サンタ」なんかもかなり強くて必ず上位に入ってます。そして1983年発表のこの映画も、ぶっちゃけ言ってしまって、必ず1、2位を争うようなところで名前があがる映画です。それが






「A Christmas Story」。これ、あまりにいろんなところで名前を見かけるので昨年あたりから気になっていました。ただ、日本だとDVDで出てないどころか、公開自体されていないので、見ようがなかったんですね。そこでつい先日、意を決してネットで見てみたのですが


いや〜、メッチャメチャおもしろい!


と言うことで、この映画について今日は語ろうと思います。DVDで借りてみようがないので、ストーリーはあえて最後までバラしちゃいますね。


舞台は1940年のアメリカのある気候的に寒い街。主人公は上のDVDのラベルにも映ってる9歳の少年ラルフィー。彼はパパとママ、そして6歳になる弟と4人で住んでいます。ストーリーは大人になったラルフィーがナレーションする形で進みます。


9歳にはまだ珍しい眼鏡っ子のラルフィーは、年齢の割にちょっと生意気。そんな彼は、友達と一緒にバカなことをやったりしてますが、そのひとつがこの




「舌くっつけゲーム」。学校にある鉄棒みたいなポールから、唾液が凍らないうちにくっつけていた舌を離すゲームなのですが、運の悪いことにラルフィーの隣にいる少年、唾液が凍って舌が離れなくなってしまいました。遂には緊急機動隊まで出て来ての救出騒ぎ。親友の舌は血だらけになってしまいました(笑)。


そして下校途中には必ず




上級生のこのいじめっ子が子分と共に待機。ラルフィーとその仲良しグループはいつもはがいじめにあってしまいます。小学校のライフスタイルには必ず見られる光景です。


そして家に戻ると待っているのはおバカなパパと厳しいママ。





パパはつい最近手に入れた、この女性の脚の形をしたライト・スタンドに夢中(笑)。これにママは憤慨し、子供たちは「ポカ〜ン」。しかし、案の定、どう見てもバランスの悪そうなこのスタンド、すぐに壊れてしまいパパは「わ〜、これ、高かったんだぞ〜」と大騒ぎ。このしょーもさをナレーターである大人ラルフィーは冷静に茶化し、パパのことを「Old man」と言い切ってしまっています。


そしてママはと言うと




ラルフィーがFワード系の汚い言葉を言うと、バツとして石鹸をくわえさせます。「パパが言ってたんだよ〜」というラルフィーの言葉もむなしく、ママは「絶対このコから習ったに違いない」とラルフィーの親友宅に電話。すると電話口の向こうから「ピシッ、パシッ!」という音と共に「ウワ〜ン!」という泣き声が(笑)。こういう、自分の記憶の奥底ついて来そうな思い出話、僕くらいの年になると涙腺もついて来るんですよね。


そんなラルフィーですが、サンタ・クロースのことは無邪気にもまだ信じています。彼が今年欲しいのは


このライフル。これがどうしても欲しいラルフィーは「思いよ届け!」とばかりに、学校の宿題で出された「サンタさんにお願いしたいもの」というレポートで、全身全霊をこめてあらん限りのことを書きます。「これでAは間違いないね!」。そう信じて疑わなかったラルフィーですが結果は





屈辱のC+。そして欄外には「PS.You Will Shoot Your Eyes!(目を撃っちゃうわよ!)」という女性の担任の先生からのメッセージが!「なぜだ。僕ほどあのライフルが欲しい子なんて、この世にいないはずなのに!」。ラルフィーはこの時点から既に泣きたい気分でした。


そんな傷心のラルフィーの火に油を注いだのが、いつものあのいじめっ子でした。いじめっ子はいつもと同じ手でラルフィーにちょっかいをかけますが、プレゼントのことで気が動転していたラルフィーにとって、怖く見えたその上級生は全く眼中に入りません。ラルフィーは勢いでいじめっ子を押し倒すと、そのまま無限のパンチでいじめっ子を殴り続けます。見かねた周囲の子供たちがラルフィーの落ちた眼鏡を拾ってラルフィーのママに報告に。ママガかけつけた頃にはいじめっ子の顔は血で覆われていました。


家に帰っても激しく泣きじゃくるラルフィー。そんな彼を、ママは理由をあえて聞かず静かにただ慰めるだけでした。結局、喧嘩の件はパパにも知られることはなく、なかったことになります。


どうしてもあきらめきれないラルフィーは「サンタへの最後の望み」とばかりに、長蛇の列の並ぶデパート・サンタへ自らも加わります。しかし





そのサンタとやらがどう見てもデパートの従業員風。サンタの家来に関して言えば「グズグズすんなよ。デパートもう少しで閉まるんだよ!」とぶしつけな態度。そしてサンタにまで一方的に「キミにはフットボールをあげよう」とテキトーなことを言われる始末。


そして、12/25の朝を迎えます。





弟にはしっかりクリスマスのプレゼントが来たのに、ラルフィーが見つけたものは、このピンクのウサギの着ぐるみ!「なんだよう、これは!」。ラルフィーは怒ります。「だって前欲しがってたじゃない」とママが答えると「それ、何年前のことだと思ってるんだよう!こんなの着るほど子供じゃないぞう!」。ラルフィーはむくれて部屋に戻ります。ちょっと落ち着いて、着ぐるみ姿で両親の元に戻って来るとパパが「ラルフィー。トゥリーの近くをもう少しよく見てごらん」と微笑みかけます。ハッと我に返ったラルフィーがトゥリーに近寄るとそこには夢にまで見たライフルが!




大喜びのラルフィーはさっそく庭に出てライフルのテストをします。すると弾が跳ね返ってラルフィーの眼鏡に直撃。レンズが割れてしまいました。「ああ、どうしよう」。ラルフィーは途方に暮れますが、すぐにいじめっ子と大げんかしたときのことを思い出します。


「大泣きすればきっとママだって…」。ラルフィーは一大演技をママの前でうち、それはまんまと大成功。しかし、それには思いもよらぬ代償が待ってました。ママがラルフィーを慰めている途中、その晩のビッグ・ディナーであるターキーの見張りをまかされた頼りないパパ、よりによって庭からキッチンに上がって来た犬にターキーを食われてしまったのです(笑)。



 



そこで仕方なく一家は外食に。空いていたのはなんと中華料理屋だけ。人のいいその中華料理屋の従業員は、中国語訛りの英語で一生懸命にクリスマス・ソングを熱唱し、パパとシェフの噛み合ない会話に爆笑しながらペキン・ダックを食べて過ごすこととなりました…。



…というのがストーリーです。これ、とにかくかわいい!そして、細かいとこでのギャグと誰もが普遍的に体験することへのノスタルジーの盛り込み方がうまい!なんか見ていて、今のピクサー映画に通じる話の作り方に似てるんですよね。子供を完全に「無知」だと見なさずに、子供なりのひねくれた感性にあわせて話を組み立てる皮肉なユーモア。これに妙にリアリティがあるんですよね。


なお、この映画の監督は80年代に学園エロ映画「ポーキーズ」で一躍有名となったボブ・クラーク。そして主演のラルフィーを演じたピーター・ビリングスリーは





このように大きくなり、現在も俳優です。特にヴィンス・ヴォーンと仲が良く、彼が2009年に主演した映画「Couples Retreat」では監督もつとめているほど(あんまり良い映画ではなかったですが、苦笑)。いずれにせよ健在なのは良いことです。


もし今回、この記事で興味を持った方は、ネットでいろいろ探してみてください。結構たくさん出てますので。こういう宣伝の仕方は問題あるかもしれませんが、どう考えても今後の日本公開は考えにくい作品であり、DVDでさえ日本盤がない作品だからいいですよね?でも、いつか日本でもDVD出て欲しいなあ。


そんな感じでメリー・クリスマス!
author:沢田太陽, category:映画, 01:23
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Comment
この映画のことが引き合いに出されている「The Dream Machine」という本を読んでいて、この記事を読ませて頂きました。大変、役立ちました。ありがとうございました。
Kagemoto, 2017/02/15 8:02 AM









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