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2019年はビリー・アイリッシュの年になる!

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どうも。

いやあ、本当は今日は映画評書くつもりだったんですよ。でもね、これを聞いてしまってから、どうしてもこれ以外に考えられなくなったので、結局、このことについて書きます。

今日、ビリー・アイリッシュのニュー・シングルが発表されました。これと同時にデビュー・アルバムがいつ出るか、タイトルがなんて名前なのかも発表されました。

このアートワークからして、マイケル・ジャクソンの「スリラー」の最後の「ウワ〜ッ、ハハハッ!ウワ〜ッ、ハハハッ!」というヴィンセント・プライスの高笑い思い出してしまいそうになりましたけども、MVも早速上がっています。

なかなかホラーっぽいんですけどね。

ただ、MVでなく、この曲を聴いた時、僕、ちょっと背中がゾクゾクッときたんですよ。

うわっ、これ、今年もう、決まっちゃったかも!
 

冗談抜きで、本気でそう思っちゃいましたね。この曲、この時代のアンセムになっちゃうかも。そういう、ちょっと確信めいたものまで感じました。

というのも、これ、登場タイミングが絶妙すぎるんですよね。今、ビリーって、一昨年の夏に出たEPが、ちょっと屈折したタイプのキッズの間でジワジワとカリスマ的な人気が出てきてるんですね。今、英米ともに、このEPがアルバム・チャートの10位台まで上がってきています。さらに言えば、こないだも言いましたけど、ビルボードのシングル・チャートの下の方に4曲も曲、ランクインさせている。さらに言ってしまえば、もう、本っ当の人気アーティストしかランクインしない、Spotifyの世界チャート「グローバル50」で、彼女、一人だけ浮くように、アリアナ・グランデとか、ドレイクとかポスティとかの中に混じって入ってるんですよね。

僕って、もう昔から、こういう「ヒットチャートの上位に、一つだけ異質なものが入ってるぞ」みたいなものにカタルシスを覚えるクセがありまして、そういうものこそにロック、オルタナティヴな匂いを感じるんですけど、今、まさにビリーがその存在になりつつありました。

で、そのタイミングに、この「Bury A Friend」でしょ。ちょっと「若き教祖様」的な感じになりつつあったところに、絶好なものが行ったわけです。

この「Bury A Friend」というのは直訳すると「友達を埋めろ」で、字面的にかなりショックですよね。それも

前の曲での彼女のこういう猟奇的なアートワークのイメージに合ったりもするものですが、この曲でいう「Friend」というのは、彼女曰く「自分の中にあるモンスター」。このモンスターを自分の中からいかに取り払うか。でも、そのモンスターというのは他ならぬ自分でもあり、やろうとしてもそう簡単なことでもない。

これ聞いて、「うまいなあ」とうなりましたね。これ、いろんなことで悩んでいる人のハート、刺しますね。それは小さな悩みでもいいし、あるいは鬱だったりとか、人によってはドラッグとかかもしれない。そうした負の苦しみを持つタイプの人には、これは響くし、それこそ彼女のファンに多そうなタイプじゃないですか。彼らにとってのアンセムになると思います。

しかも、そういう曲を歌うのが、「ロックよりもむしろヒップホップの影響の方が強い女の子」というのがこれからの時代ぽいし、それをハリウッドのティーン・ムーヴィーに出てきそうな、ちょっと物憂げな美少女が歌うという構図もなんかドラマティックじゃないですか。エルヴィスとかカート・コベインがブ男だったらロックの歴史も多少違ったものになってたような気がするんですけど、こういう、なんか「もしかして時代、変わるかもよ」みたいな時に、なぜか絵的に美しい人、用意されるんですよね。

しかも、ビリーがすごいなと思うのは、「作られた感」というのが実はほとんどないことなんですよね。だって、この曲含め、これまで世に出た曲って、ほとんど全部

彼女と、4歳年上のお兄さんが書いて自分らでプロデュースした曲だから
 

この隣にいるのがその人で、名前をフィネアスっていうんですけど、彼とて4歳上と言っても、まだ21歳ですよ!そう考えたら、すごいことでしょ?

こういう姉弟チームって、ポップ・ミュージックの歴史の中でも、ちょっと珍しいでしょ。しかも、お兄ちゃんの方が裏方で妹を立てるという。これもかなり現代的じゃないですか。その昔、こういう「兄妹」って、カーペンターズの例だけはありますが、あれとももちろん、明らかに違うわけでね。

ということもあって、この二人、ビリーが歌っている曲の世界観のみならず、「彼らの世代が憧れる理想のクリエイティヴ・チーム」としても憧れられる要素強いと思います。

で、この「Bury A Friend」。もう早速動きが出ています。これストローミング解禁になった、まさにその日にですよ、アメリカのキッズに絶大な人気を誇る歌詞検索サイト、Geniusにおいてアリアナ・グランデの「Seven Rings」についで、いきなりもう2位です!このサイト、普段は上位に入るのドレイクとかケンドリック・ラマーとか、トラップ系のラッパーばかりなので、これがいかにすごいことかはわかるでしょ?

そしてアルバムのリリースですが、タイトルは「When We All Fall Asleep, Where Do We Go」という、「Bury A Friend」の中の歌詞の引用から出てきたものです。さらに発売は3月29日です。

ただ、3月29日だと、僕は個人的にはちょっとガッカリすることがあるんですけどね。それは

ラナ様の新作の発売日と同じじゃないか!

う〜ん、これでラナ・デル・レイ、次のアルバムはどこの国でも初登場2位になっちゃいますね。彼女も国際的にどこの国でもカリスマなんですが、さすがにセールスで今のビリーには叶わないですからね。ぶっちゃけ、ドレイクやらケンドリックが、突然この日にアルバム・リリースとか言いださない限り、ビリーが全世界的に1位になると思います。

ただ、もう既にこういう写真が出回っているほど、ラナもビリーのこと、すごくかわいがってます。ビリー自身も、ヒップホップ以外の、メランコリックな部分のルーツとしてラナを具体名あげてリスペクトしてたりもしてますからね。なので、アルバム・リリース日はちょっとした師弟対決でもありますかね。

いずれにせよ、アルバム・リリースまで、すごく楽しみになってきました。

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 18:55
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Comment
Bury a friend、聴いてみたら鳥肌立ちました!どう表現したらいいかわかりませんが、これはすごいですね!
n.t, 2019/01/31 7:36 PM









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