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大好き!「マーベラス・ミセス・メイゼル」のシーズン2を見終わった

どうも。

 

 

本当はもうひとつ音楽ネタで行こうと思ったんですが、若干もんだ方が良さそうだと思ったので、先に準備のできたこちらから行きます。

 

 

最近は、映画、ドラマ系のサプスク・アプリもダウンロードが可能になって、電車の移動中に見れるようにもなりました。僕の場合、最初にそれを実行した記念すべき作品がこれでした。

 

 

 

はい。アマゾン・プライムの現在の看板ドラマですね。「マーベラス・ミセス・メイゼル」。今やゴールデン・グローブも、エミーも、コメディ部門はこのドラマが独占していますが、

 

いや〜、面白い。最高!

 

これはクセになって、何回か繰り返しで見そうな気がしてます。

 

 

 

知らない方のために説明しておきますと、これはですね、ゆくゆくは「60年代の女性コメディアンの先駆」ということになるであろう、架空の女性コメディアン、ミリアム”ミッジ”・メイゼルの人生を追ったものです。現在はまだ駆け出しで、50年代末の彼女を描いているんですが、このミッジ役のレイチェル・ブロスナハンがすごくいい女優さんで。この役を演じるには、実際のスタンダップ・コメディアンみたいにかナルの話術と演技力が求められるんですが、メチャクチャうまい!ちょっと鼻にかかった大きな声とか、話術のたたみかけ、間合。見ていてどれも本職っぽい。彼女まだ28歳と若いんですけど、よくこんなにうまい人、見つけてきたなと思いましたね。

 

 

これ、元々のストーリーはですね、最初は裕福な家の息子ながらも、実はスタンダップ・コメディアンになりたかった夫のジョールについてスタンダップやってるバーにミッジは一緒に通ってただけだったんですね。すると、ジョールがある日突然、別の女性と駆け落ち同然に家を飛び出して行きました。それで最悪の気分になったミッジがある日泥酔していつものスタンダップのバーに行き、勢いでマイク握って、夫に関しての愚痴を言い始めたらこれが可笑しくてバカウケしたんですね。そこから彼女のスタンダップ・コメディアンとしての挑戦がはじまる・・という話です。

 

 

そこまでがシーズン1なんですが、

 

 

シーズン2はそんなミッジが、働きながらもスタンダップの回数を上げていき、成功のチャンスをつかみ始めるところまでを描いています。

 

 

ミッジ役のレイチェルもすごくいいんですけど

 

 

この人の存在も同様に見逃せません。マネージャー役のスージー(アレックス・ボースタイン)。彼女は元々、スタンダップのバーの店員をやっていたんですが、ミッジの才能に惚れ込みマネージャーに転身します。基本体温低めで毒舌で背が低いという、これ、日本で同じような役があったら絶対に樹木希林に回っていたはずの役柄なんですが、彼女がうまい上にかなり笑えます。この役をやっているアレックス・ボースタインという人は90sに「マッドTV」という「サタディ・ナイト・ライブ」のライバル番組があったんですけど、そこでメインを張ってた人です。彼女はこの役でエミーの助演女優賞も受賞しています。

 

このドラマ、他にも注目キャラが多くてですね。

 

 

ミッジのお父さんのエイブ。この人はコロンビア大学で数学を教える教授なんですが、そういう職の割にかなりホンワカしていて、よくボケます(笑)。この人が見ていてかなりの癒しになるんですが、これを演じているトニー・シャロウブという人は、その昔、「名探偵モンク」という、NHKのBSでもやってたドラマで主役を演じていて、賞もかなり取ったような人です。

 

 

ミッジのママのローズ(マリン・ヒンクル)。この人は品のいい美人なんですけど、それが時にはなり鼻につくキャラクターでもあります。ただ、家を飛び出して、突然パリに行って優雅な生活に憧れるなど、かなり破綻した行動を時に撮ったりもします。

 

 

そして今シーズンから、かつて日本でも放映されていたコメディ「Chuck」で主役を演じていたザカリー・レヴィが、ミッジの新しい恋人こ候補のお医者さんとして登場してきます。自分で出て行ったくせに、まだミッジへの思いが完全に断ち切れないジョールのライバル役になる、という感じですね。

 

 あと、他にも、ジョールの、いやみなんだけどどう考えてもお笑い要員の会社経営の社長の両親とか、いろいろサブキャラも面白い人たち揃ってます。

 

 

このコメディは、話術的にかなり脚本がテンポと言葉のセンスがおかしく、かつ、50sの雰囲気をリアルに再現したファッションやミュージカルの完成度の高さ。そして、そうかと思ったらエンディングでいきなりストロークスとかスージー&ザ・バンシーズが流れるという、妙に尖ったセンスの良さがあったりと、もう、僕みたいなタイプにはたまらない話なんですが

 

 

ひとえにこのクリエイター、エイミー・シャーマン・パラディーノの手腕ですね。写真からして、すごく変な感じでしょ(笑)。

 

彼女は、ここでも何回か紹介している名作カルト・ドラマ「ギルモア・ガールズ」のクリエイターとして有名になった人です。彼女の手がけた全作品に言えることなんですけど、いずれも女性の意識を高揚させるフェミニズティックな戦う女性をヒロインに、ちょっと変わったおかしな人たちとテンポの速い笑える話術で構成された脚本、ポップ・カルチャーに対しての深い造詣を添えて物語にしている人です。「ギルモア・ガールズ」はロックの用語がかなり頻発していた話で、配役的にもキャロル・キングが楽器屋のオバさん、元スキッド・ロウのセバスチャン・バックが、小さな町のアマチュア・バンドに突然加入するかつての夢破れたロッカー役で出演したりとかなり大胆なことやってたんですけど、そういう細かいとこでもマニアックさはこの「ミセス・メイゼル」でもかなり発揮されています。

 

 

この「ミセス・メイゼル」のモデルとされているのは

 

 

数年前に亡くなってしまいましたけど、その直前まで「毒舌おばあちゃんコメディエンヌ」として非常に有名だったジョーン・リヴァースだと言われています。晩年は芸能チャンネルのE!で「ファッション・ポリス」というセレブのファッション・チェック番組で、ピーコみたく毒舌を発するおばあちゃん(多分、ジョーンのマネの企画だったのでは)で有名でしたけど、彼女がまさに60年代に出てきたテレビの女性コメディアンの走り的存在だったんですよね。

 

 

で、これを見ていると、「コメディの先駆の女性」というものにどうしても興味が出てきます。

 

 

僕は20数年前にアメリカに行った時に偶然、50年代の当時最大のヒット・コメディ「I Love Lucy」を見て、これを見てすごく衝撃を受けたんですね。それもあって、僕はルーシーの腕時計を15年くらいずっとはめてたぐらいですから(笑)。その頃から「女性コメディ」というのは掘ってみたい領域でした。

 

 

この人もメイゼルのモデルと言われていますね。エレイン・メイ。この人は50〜60年代に、のちに映画「卒業」の監督で有名となるマイク・ニコルズとコメディ・コンビを組んでいて、こういう風にテープが残ってるくらい有名な存在でした。エレイン自身も映画女優、映画監督に転向して「A New Leaf」という傑作コメディ映画、作っていたりしています。

 

 

 

70年代前半の「キャロル・バーネット・ショウ」とか「メアリー・タイラー・ムーア・ショウ」もやっぱりすごくそそられますね。

 

 

最近、ドキュメンタリーの主題にもなった、「サタディ・ナイト・ライブ」の初代メンバーで、しばらくの間、「SNL最大の女性コメディアン」と言われながらも乳がんで40代で亡くなってしまった伝説の人です。ギルダ・ラドナー。彼女の晩年の夫は初代「チャーリーとチョコレート工場」のジーン・ワイルダーでもありました。

 

 

 

そしてつい数日前に亡くなってしまった70年代後半の人気女性シットコム「ラヴァーン&シャーリー」のラヴァーンことペニー・マーシャルですね。彼女はこのショウで当てた後に映画監督に転向して「BIG」「レナードの朝」「プリティ・リーグ」と大ヒットを飛ばして売れっ子にもなりますが、彼女も女性コメディの歴史には欠かせない人です。

 

 

最近はいいコメディエンヌ、非常に多いです。ティナ・フェイ、エイミー・ポーラー、クリスティン・ウィグ、ケイト・マッキノンのSNLのビッグ4に、エイミー・シューマー、ティファニー・ハディッシュと面白い人出てきてますしね。そういうことを考えるに、「そのルーツはどこに?」となった時に、こういうミセス・メイゼルみたいなドラマは、「面白い女性たち」というのが認められつまでにどう言う人生の過程を通ってきたかを改めて教えてくれる意味でも貴重です。

 

 

ゴールデン・グローブではドナルド・グローバ0「アトランタ」などとも相対しますが、メイゼル、また勝ちそうな気がしています。

 

 

author:沢田太陽, category:海外TVドラマ, 16:26
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