- オスカー2019 前哨戦前半終了の時点での状況
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2018.12.14 Friday
どうも。
オスカーの前哨戦は、最初の大きなところのノミネーションが終わりました。ゴールデン・グローブ、ブロードキャスト・クリティック・チョイス・アワード、そしてSAGアワード。これらの結果から、作品賞のノミネートを大胆予想してみましょう!
今年の場合、ゴールデン・グローブでいうところの、ドラマ部門とコメディ部門に有力作画割と均等に行ったので、かなり予想しやすいし、もうそれでだいぶ固まってますね。
ゴールデン・グローブの基準でドラマ部門のカテゴライズされたものだと、左から順に「スター誕生」「ROMA」「ブラックパンサー」「ブラック・クランズマン」「ビール・ストリートの恋人たち」ですね。
そしてコメディ部門でのカテゴライズで見ると「グリーン・ブック」「VICE」「女王陛下のお気に入り」「メアリー・ポピンズ・ルターンズ」。
この計9作品で作品賞のノミネート、だいぶ固いような気がしています。この9作品がクリティック・チョイスにも作品賞でノミネートされていますからね。
ただ!
波乱の要素がないわけではない。それは
SAGのノミネーションがちょっと変だったから!
SAGというのは、俳優の協会(ギルド)に入っている人たちが選ぶ演技の賞なんですが、このギルド系のアワードがオスカーのノミネ−トに一番直結しやすいんです。そこではどうやら「スター誕生」が圧勝しそうな勢いで、5作あった作品賞ノミネートには「ブラック・パンサー」と「ブラック・クランズマン」がノミネートされたんです
が!
残りの2つが「ボヘミアン・ラプソディ」と「クレイジー・リッチ・アジアンズ」だった!
これは驚きでしたね。SAGがエンタメ性が強いのは前からあることでしたけど、ここまでそれが振り切れた感じなのは、過去に記憶にないですね。
やっぱり、ギルド系のチョイスがこれということは
今年のオスカーはエンタメ性が強いのでは。
という、推論が成り立ちます。
それは、ここ数年のオスカーが、あまりにも「インディペンデント厚遇」で人気がないんですよね。映画通にはいいラインナップかもしれないけど、一般の人がついていけていない。そういうこともあって、視聴率が低下してるんですよね。僕自身は、「いい映画が評価されればそれでいいじゃないか」と思うクチなんですが、確かに昔のオスカーの歴史紐解いてみれば、昔はメジャー配給会社の忖度でノミネート決まってたんですね。それで、昔の方が確かに「エンタメ性もあって真面目そうな映画」というのが多くノミネートされる傾向があった。それを懐かしがっている人は確かに多いんですよね。
とはいえ「グリーン・ブック」「女王陛下のお気に入り」「メアリー・ポピンズ・リターンズ」「VICE」は複数の役者がノミネートされていたので大丈夫かなとは思うんですけどね。
ただ、そこで「ビール・ストリート」から助演女優の受賞が絶対とされていたレジーナ・キングがまさかの落選をしたり、さらに
「Roma」が落選したのが気になるんですよねえ。
「Roma」って、現在、批評家協会系のアワード、ほぼ作品賞総なめ受賞していて、ガチ勝負だと間違いなく一番強いんです。ただ、ゴールデン・グローブは監督賞のみのノミネートに終わり、さらにSAGでノミネート・ゼロでしょ。これはやっぱり「選定委員にネットフリックス配給を快く思わない人が多い」ということなんだと思います。
この映画、全世界的に12月14日にネットフリックスで先行公開なんです。僕も本当はそれを待ってからこの記事書くつもりだったんですが、ネットフリックスって、解禁日でもスタートが夕方になるのが多いみたいで、僕のとこ、まだ見れてないんですよ。多分、今晩見るような気がしていますが、ただ、こういうやり方が、「映画は映画館で見るもの」と考える一部映画人の猛反発を買ってるんですね。それ、カンヌとかヴェネツィアとか、他の映画祭でもすでに同様の反応起きていますので、ちょっと気になってるところです。
さて、どうなるか。
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