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沢田太陽のワースト・アルバム2018

どうも。

 

 

では、リクエストにお答え(笑)して、ワースト・アルバムの発表に行きましょう。

 

 

いやあ、それにしても、クロスビートでの僕のワーストのコラムがそんなに読まれてたのには驚いてます(笑)。いつだったか忘れたんですけど、あれは、その昔にHard To Explain手伝ってもらってた杉山仁くんがクロスビートの編集に入った何年か後に、彼から「太陽さん、適役ですから」とか言われてはじめたんですよね。「なんだ、その適役というのは(苦笑)」と思いながら毎年選んでたわけなんですけど、何回選んだかな。記憶にあるのは、エアロスミスのすごい久しぶりのアルバムをワースト1に選んだときかな。普通に友達に「あれは、ひどかったなあ」と音楽談義するときみたいなノリで選んでただけのつもりだったんですけど、「あれ、読んでました」とか、結構言われること多いんですよね(笑)。なので、今年はクロスビートの年間、少なくとも僕は依頼されてないし、出るとも噂も聞いていないので、ここでやらさせていただきます。

 

 

本題に入る前に、まずは、「ワーストまではいかないけど、期待はずれだった」、そういうアルバムのリストを書いてみましょう。

 

 

(10 Disappointing Albums Of 2018)

Boarding House Beach/Jack White

High As Hope/Florence & The Machine

Scorpion/Drake

Superorganism/Superorganism

Anthem Of The Peaceful Army/Greta Van Fleet

The Now Now/Gorillaz

Delta/Mumford&Sons

My Dear Melanchory/The Weeknd

Ye/Kanye West

Culture !!/Migos

 

こんな感じですかね。もっと、あるような気もしますけど。

 

 

ジャック・ホワイト某誌年間で1位だったんですって?彼のことは大好きですけど、これはちょっとこねくり回して考えすぎというか、「時間経てば好きになるかな」と思ったんですけど、そうはならなかったですね。フローレンスは、世界のヘッドライナー勤めてる期待の人物のアルバムではなかったですね。なんかコンサバな女性シンガーソングライターみたいでつまんなかったです。ドレイクも期待したんですけど、ちょっと発表ペース落としたほうがいいですね。いい曲もあるだけに惜しいです。スーパーオーガニズムは、オロノちゃんの存在ゆえに日本でのハイプが高いのはわかるんですけど、「全員で曲を書くのが現代風」とか言う割に曲が全部同じなのはなぜなんだという疑問が僕の中で消えません。GVFは期待してて、それでもTop50、考慮したんですよ。でも、なんかEPの時の勢いが薄れた気がして。もっと気にせずZEP然としてよかったんですけどね。ゴリラズも、ちょっとアイデア切れかなあ。グッド・バッド&クイーンもいいけど、ソロかブラーやったほうがいいかなあ。マムフォードは曲のモチベーションが感じられなかった。すごくありきたりなアレンジばかりで。ちょっと心配です。ウィーケンドとカニエはこんな中途半端な感じでなく、ちゃんとアルバム作って欲しいですね。カニエはプッシャTとキッド・カディだけに良い曲あげちゃいましたね。

 

 

そしてミーゴスは、もうほとんどワーストでした。1回選んで外しましたんで。何がいけないって、「周囲が働かせすぎ」。量産できることを見せつけたいんでしょうけど、本人たちもトラックメイカーも追いついていないし、フィーチャリングも、ソロもやらせすぎ。昔のウータン・クランのラインを狙ってるのかもしれませんが、無駄に大量生産された無個性なトラップ楽曲が増えるだけだし、せっかくあったトラップの勢いが、音楽にうるさい人の間で落ちている一因にもなってましたからね。

 

 

では、お待ちかね、ワースト、行きましょう。

 

こんな感じになりました!

 

 

 

はい。こんな感じです(笑)。普通に、目の動き通りに、左上からが1位で、右下が10位です。クロスビートのスタイルにならって、1位から10位の順に手短に行きましょう。

 

 

1.Total Xanarchy/ Lil Xan

 

1位はリル・ザンですね。これはひどかった!エモ・トラップとかマンブル・ラップと言われてる人たちって若いキッズ(それも非黒人多し)には人気あるけど、アメリカのヒップホップ系メディアのフェイスブックのコメント欄見てても、ものすごくディスがひどくて、白人のインディ・ロック・メディアがもてはやすような「ヒップホップは今がいい時代」みたいな雰囲気、実はあんまりありません。結構、不満溜まってる人が多いです。今年の年間とか見ててもカーディとトラヴィス・スコットとプッシャT以外はほとんど、かなりオルタナティヴな方向に振り切ったものをベストに選ぶ傾向目立ってましたからね。

 

 その原因を作ったマンブル・ラッパーの中でも最悪なのはリル・ザンですね。トラックはどこにでもありそうなトラップで、いざ、ラップ始めたかと思うと、「イエ!イエ!」「オーライ!オーライ!オーライ!」とかで「てめえ、早くラップしろ、ふざけんな!」と軽くイラッとします(笑)。エモ・トラップ、概して嫌いではあるんですけど、まだリル・ピープにはそれなりにひたむきさは感じるし、ジュースWRLDは音楽的だし、リル・ウージはポエティックだったりするんですけど、彼にはそういう肯定的な要素が感じられません。よってワーストです。

 

 

2.Dummy Boy/6îx 9ine

 

2位も同じ感じですね。テカシ69。この人も借り物感バリバリのトラックがまず鼻に尽つし、ただガナり立ててるだけというか。あと、彼に限らず、エモ、マンブル系の人の最近のV系化がすごく気になりますね。アメリカで言ったら、80s後半から90s前半のヘア・メタルね。こういう、ファッション性とゴシップ性ばかりが先行して、曲が画一化するような感じになると、大概、ブームの寿命、あと数年です。時代の徒花カウントダウンは始まっているかと思います。

 

 

3.Revival/Eminem

 

3位はエミネムですね。これは厳密には去年の12月のアルバムですが、僕の場合は11月までが対象期間で始まりは前年12月なので、これもカウントされます。僕はエミネム、オールタイムだと非常に尊敬していて、このアルバムでもトランプ批判のところはすごく好きです。しかし、そんなにフィーチャリング・ヴォーカル立てて「スタン」みたいな曲ばかりにしなくてもいいのでは・・。あと、このアルバムで彼、最近のヒップホップ、ちゃんと聞いてないのがバレバレでしたね。この次の「カミカゼ」はそこのところは修正されてましたが、それでもまだまだですね。マシンガン・ケリーに「俺は45歳だけど、20代のお前よりまだ売れてる」と言ってましたが、実績はリスペクトしますが、最近の音楽、聞きましょう!

 

 

4.America/30 Seconds To Mars

 

4位は30セカンズ・トゥ・マーズ。これに関してはですね、とにかくジャレッド・レトですね。彼が俳優として、オスカー受賞したり大活躍なのはわかるんですが、それだけに「俳優の仕事、忙しいんだったら、無理して音楽活動する必要、ないんだからね」と云う感じのアルバムですね。これも非常に借り物感の強いEDMアルバム。ジャレッド本人は「僕はデペッシュ・モードやニュー・オーダーが好きだから、この路線はアリだ」といった記事を読んだんですけど、とてもそんな高尚なものには聞こえないし、どう聞いてもかなり安っぽいEDM路線。その発言を裏付けるのなら、せめてスマッシング・パンプキンズの「アドア」に近い感じに聞こえさせないと。あと、どうも、このあと、このバンド、続くのかなあ、とも思わせましたね、これ。

 

 

5.Mania/Fall Out Boy

 

5位はフォール・アウト・ボーイ。EDMに手を出して失敗というなら、こっちの方がさらにひどいですね。「もう、そんなのEDMでさえやってないよ!」とツッコミたくなる手法のオンパレードというか。元からこの人たち、音を敷き詰めて作るタイプのオーヴァー・プロデュース路線ですけど、それも悪い方に出てますね。せっかくフュールド・バイ・ラーメン、去年のパラモアは素晴らしかったし、今年のトウェンティ・ワン・パイロッツやパニック・アット・ザ・ディスコも彼らなりに奮闘してたと思ったんですけど、レーベルの稼ぎ主が一人足引っ張ってましたね。

 

 

6.Man Of The Wood/Justin Timberlake

 

6位はジャスティン・ティンバーレイクですけど、これは非常に謎なアルバムでしたね。タイトルやジャケ写からは「カントリーのアルバムでも作るのか」という感じだったんですけど、なんか本人がそのコンセプトに途中で飽きて投げ出したのか、いつもの曲も足されたら、これが変にアーティスティックな志向に行き過ぎて、よくわかんない複雑な曲になってしまっているという。彼のこれまでのアルバム、すごく好きなんですが、やっぱアイドルが自信もって自分で全てをコントロールしようとする際にこういうこと、起こりがちです。誰か親身になって、軌道修正させるべきでしょう。

 

 

7.Golden/Kylie Minogue

 

7位はカイリー・ミノーグ。これも非常に「姫・ご乱心」のアルバムでしたね。ダンス・ミュージックとカントリーの融合。なぜ、そんなことになってしまったのか。「これからは、こういう音が流行るのよ、カイリーちゃ〜ん」とか言って、スタイリストか誰かがそそのかしたとしか思えないですね、これ。次はフロアに戻っていただきたいですね。

 

 

8.Love Is Dead/CHVRCHES

 

8位はCHRCHES。これはもう、「ガッカリ」の意味合いでは最大ですね。ものすごく期待してたのに。セカンド大好きだったのに。今時、こんな「ブレイクを狙ってセルアウト」したのを感じさせるアルバム、ないですね。80年代じゃあるまいし。特に「Miracle」って曲がどうしても許せない。ヴォーカル・インの時点で嫌な予感がいたんですけど、サビ前で後ろの音抜いてサビで盛り上がるって、エイベックスじゃないんだから。これでだいぶインディの支持基盤失ったと思うし、期待したほど売れなかったから次どうするか。なんとかしなかったら、僕の方こそ「ラヴ・イズ・デッド」ですね。

 

 

9.Simulation Theory/Muse

 

9位はミューズ。ここ2作ほど、パッとしないアルバム続いてましたけど、これもだなあ。今作は、その昔の、大げさでドラマティックな彼ららしい「なんじゃこりゃ、ドッヒャー」な感じの曲展開を狙ったようにも聞こえるんですけど、曲が付いて行ってないから、なんかそれも不発というか。昔の「New Born」やら「Appocalypse Please」 やら「Super Massive Black Hole」とか随分濃い曲でしたけど、あれはやはり曲そのものが良いから成立していたドッヒャーだったんだなと改めて思った次第でした。

 

 

10.Always Ascending/Franz Ferdinand

 

そして10位はフランツ・フェルディナンド。彼らをここに入れるのは断腸の想いもあるんですけど、なんか聞いてて悲しくてですね。その昔、それこそHard To Explainやってた初期とかにはあんなに輝いてて、年間ベストのトップ争いしてたようなバンドが、今やそういうとこに全く引っかからなくなってしまった。調べたところ、70媒体くらいでてる年間ベストで2つか3つ、しかもそこでも50位にも入らないような感じで。ひとえに曲にひらめきがなくなってますね。ニック・マッカーシーのカッティング・ギターなくなった時点でかなりキツいとは思ったんですが、「何を今更」なエレクトロもどうかと思ったし。なんか、昔の最多勝投手が中継ぎピッチャーに降格して細々現役続けてるような感じがしてなんか悲しいですね。

 

 

・・といった感じでしょうか。では、16日、年間ベストのトップ10、発表します!

 

 

 

author:沢田太陽, category:2018年間ベスト, 19:14
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