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ローグにベルトルッチ・・。映画界の巨匠、続々と逝く

どうも。

 

 

本当なら、今日からオスカーの前哨戦が始まるので、そのことについて書くつもりでしたが、映画監督の訃報で無視できないものが続いたので、そちらの方向で生かさせていただきます。

 

 

まず

 

 

イギリスのカルトな巨匠ですね。ニコラス・ローグが亡くなりました。彼と言えば

 

 

僕みたいな音楽ファンの多くの人にとってはやっぱりこのデヴィッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」だと思うんですけどね。ただ、僕自身はこの映画はそんなに好きじゃなくて(汗)。やっぱり、その、ボウイ様の演技力の、この当時(だけじゃないけど、笑)の限界がどうしても気になってしまいましてね。

 

ローグといえば、やっぱりこっちですよ。

 

 

この「Dont Look Now」。「赤い影」ですね。1973年の傑作ホラー。心のトラウマというか呵責に漬け込んだホラーとしては、これかなり一級品です。おばあさんがすごい怖いキャラなのと、モチーフに使われる赤がこんなに怖くなる映画もなかなかないです。ドナルド・サザーランドの役者としての最高傑作でもあると思います。

 

 

それから

 

 

イタリアの巨匠、ベルナルド・ベルトルッチも亡くなってしまいました。77歳でした。

 

ベルトルッチは僕が高校の頃に一回ブームみたいのがありまして、

 

 

この「ラスト・エンペラー」でオスカーの作品賞を受賞したときに、かなり日本でも話題になりました。主演のジョン・ローンもあの当時エラく人気があったものです。その余波もあって、この後の「シェルタリング・スカイ」とか「リトル・ブッダ」も公開時にかなり宣伝されましたね。

 

ただ、やっぱりベルトルッチといえば

 

 

ムッソリーニのファシズムの時代の、イタリアに生きる男の、時代空気そのもののアイデンティティを投影した傑作「暗殺の森」。非常に文学性が高く、歴史的検証の価値も高い作品ですが、僕はそれ以上に

 

 

 

やっぱり、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」なんですよね。

 

この映画、やたらとその、当時としての過激な性描写で語られる映画なんですけど、これ、僕は「文学ロマンス」としての大傑作だと思ってます。そこには狂気もあり、孤独もあり、そして、美しきロマンティシズムと、それに抗えない誘惑もあり。こうした要素を、この公開前年に「ゴッドファーザー」で復活したマーロン・ブランドが、その不気味な目線とあの声に全てを注ぎ込んで演ずる、あの怖いまでのカリスマ性。僕がこれまで見た男優の演技の中でも屈指のものですね。あと、ガトー・バルビエリによる、哀愁の音楽スコアが引き起こすマジックも秀逸です。

 

 

巨匠たちが亡くなるのは残念ですが、幸いにも作品は死にません。傑作を振り返ることによって、その「レガシー」を受け継いでいけたら・・と思います。RIP。

 

author:沢田太陽, category:訃報, 18:28
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