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「ボヘミアン・ラプソディ」と「アリー/スター誕生」のヒットの持つ意味

どうも。

 

先週から1週間

 

 

この、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」の映画公開記念でクイーンの特集やってきましたが、この秋、なんかすごいですね。

 

だって

 

 

この「アリー/スター誕生」もあったわけですからね。日本だと、こちらはクリスマス時期の公開のようですが、世界的にはもう大ヒットしていて、各国のアルバム・チャートで1位になってるわけですからね。

 

 

 それにしても、僕の記憶の範囲でも、こうした音楽映画が立て続けに2作も商業的にも、批評的にも一気に大成功した例って、ちょっと他に記憶がないですね。昨日も言ったように、「ボヘミアン・ラプソディ」は1週目で5000万ドル突破。これ、公開たった4日で、もうすでに今年の全米興行の42位ですよ!今の調子だと、1ヶ月もあれば1億ドル超えるでしょうから、そうしたらこと足の年間トップ10ヒットも決して夢ではありません。

 

 

「スター誕生」の方も、現時点で1億6500万ドルで年間13位。まだ、週末興行で4位ですから、あと数週で2億行くでしょう。こちらの場合はオスカーの候補にも確実視されているから、ヒットはなおのこと伸びるでしょうね。

 

 

 そして2作とも評判がいい!「ボヘミアン・ラプソディ」は批評家評価が当初良くなかったと、あの映画のレヴューで書きましたが、一般レビューがすごい!その指標として映画サイト、imdbの一般の映画ファンからの採点の総合があるんですが、この映画、4万8000人が採点して、10点満点中8.4点!そして「スター誕生」の方は8万2000人が採点して8.3点!この点数、まだ公認されてませんが、両者とも、imdbの歴代映画トップ100以内に入る数字です!なんか、すごい評判っぷりですけどね。

 

 

 これだけ、大きな話題作が積み重なると、期待してしまうのは、

 

 音楽シーンへのフィードバック

 

 

 ズバリ、これですけどねえ。「何か、あるといいなあ」とは思います。

 

 

 僕としてはやっぱり、

 

 「本物の歌と、歌声が持つ素晴らしさ」

 

 だったりとか、

 

 基本的なライヴ編成による、生のライヴ・パフォーマンスの改めての評価

 

 

 とか、そういう価値がまたちゃんと見直されたらいいいなと思います。特に若いリスナーにですね。

 

 

 こういうことって、ある程度、年を行った人のノスタルジーに映ってしまうかもしれないんですけど、こういうのって、そうじゃないんですよね。どんなに時間が過ぎようと、「力強い声」だとか「美しいメロディ」とか、「息を呑むような圧倒的なパフォーマンス」とかっていうのは、色あせない、普遍的なものですからね。

 

 

 正直、今年なんて特にそれを感じるんですけど、「スタジオ内だけで処理した人工的な曲」が流行りすぎなのと、「表現としてはクールなんだけど、でも、いざ、それをライヴでやれ、と言ったら途端に迫力がない」みたいなことが多い。特に後者に関しては、僕がここ10年くらいのインディ・ロックに対してずっと抱えている不満でもありますね。

 

 

 前に、グレタ・ヴァン・フリートを評した時にも書いたんですけど、表現としては古い、しかもあまりにそのまんまのものでも、それでもチャートの上位に入ってしまうくらいに受けるのっていうのも、僕はそういうことだと思うんですよね。今回のクイーンへの爆発的な再評価でもそうなんですけど、今一度、「歴史作ったレジェンド」みたいなものを、「そのアーティストの、いったい何が素晴らしかったのか」と言うのをもう一回見直すことは、すごくいいことだと思うんですけどね。そこからヒントを得た若いアーティストが、それを今の観点からしっかり咀嚼・吸収(GVFの場合、そこが甘いから叩かれるわけで)して、そこから新しい価値観を築いていけば、また音楽の発展にちゃんと繋がると思うんですけどね。

 

 

 ガガの「スター誕生」にしても、そうです。あれは全編にオルタナティヴ・カントリーが流れるという、実は音楽的にはかなりマニアックで渋いセンスだし、ガガの歌う曲はそれほどその匂いはしないんですけど、それでも彼女にとっては、エレクトロのフィルター通さない、ベーシックな楽曲と歌だけでも十分通用するものが作れた意味ですごくキャリア上、大きなステップアップになった。これができたおかげで、彼女の音楽の寿命、かなり延びたと思いますからね。

 

 

 もしかしたら、若い層には「グレイテスト・ショーマン」のサントラみたいなものの方が好みなのかもしれません。確かに「今っぽさ」「今の世代らしさ」みたいな音楽はあのアルバムには入ってましたけど、すごく今のポップ・ミュージックの流行りに悪い意味で媚びたような、どこかで聞いたフレーズのカット&ペーストで作ったみたいなあの作風はどうしても個人的にはねえ〜。ああいうのに慣れきってしまった人に、今回のこの2作がいい意味で体に染み込むといいんですけどねえ。

 

 

 僕が今の音楽シーン見るに、1980年代の終わり頃を思い出すんですよね。なんか、テクノロジーだけでゴテゴテに作られてしまった音楽というか。いみじくもテイラー・スウィフトが「1989」ってアルバム出してましたけど(笑)、あれが皮肉な象徴かな。今でもあの頃が、個人的なリアルタイムの音楽体験でワーストの時期で、現在でさえあれは上回らないんですけど、悲しいかな、近いものはあります。ただ、80sの後半の場合、90sに入ったら途端にアンプラグドだったり、グランジだったりと、生の音の質感に戻って行ったんですよね。あの時のアレに近いようなことが、今後もしかして起こったりして・・とは思うんですよね。

 

 

 ただ、それが仮に起こらないにせよ、何かしらの影響はある気がしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 18:28
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