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タイトルから「アジア」が削られているのは何故なんだ!

どうも。

 

 

今日は久しぶりに映画の話題でも。もう直ぐ、オスカー前哨戦のアワードが始まりますが、そちらの方は再来週くらいかな。

 

 

いやあ、今年は画期的な年ですよ。

 

 

 

「ブラックパンサー」が1位になったかと思ったら、今度は「クレイジー・リッチ・アジアンズ」が興行1位ですよ!オール黒人キャストのスーパーヒーロー映画が1位になったのが画期的なら、オール・エイジアン・キャストのロマンティック・コメディが1位になる。ハリウッドにおける人種ダイヴァーシティも進んできた、というわけです。

 

 

 この映画、一部で「シンガポールの描き方が甘い」なんて評もシンガポール現地ではされているようですが、でも、それを望むのはまだ時期尚早のような気は僕はしますけどね。だって、「キャストのほとんどが中国人」ということにこぎつくだけでも大変だったのに、いきなりそんな「リアリティ」まで求められないでしょうから。

 

 

それもそのはず

 

 

これの原作書いたケヴィン・クワンは、原作小説の大ヒットの後に、ハリウッドで映画化される際に、制作サイドから「設定を白人にしてアメリカを舞台にしてみては」という提案をされているんですよね。彼は、「この小説は中国人でシンガポールが舞台だからこそ意味があるのに、そんなことはできない」と断ったと言います。ひどい話ですよね。ハリウッドの目算では「出演がアジア人だらけの映画なんて売れない」と踏んでいたところが、いざ、ふたを開けると最初の週で2500万ドル。今時、ロマンティック・コメディのジャンルで最初の週で1000万ドル超える映画なんてほとんどないから大成功ですよね。

 

 

 最近、アメリカのニュースでは、この裏の逸話も武勇伝のようにされて、この映画のサクセス・ストーリーの記事が連日のように載っています。

 

 

僕もですね。

 

 

ワイフがこの小説の大ファンで、もう半年以上前から家にこれがありました。僕も読んでますが、遅読家なのでちょっと時間がかかっています(苦笑)。

 

 

 でも、やっぱり、そうやって前から注目されてる作品がこういう風に脚光をあびると嬉しいじゃないですか。なので、「ブラジルの公開いつかな」とワクワクしながら調べたら

 

ショックなことが!

 

まず

 

公開が11月!

 

それに加えて

 

ポルトガル語のタイトルからアジアが削られてる!!

 

 

これのポルトガル語題は「Podres De Ricos」で「金持ちの腐敗」という意味です。この題名そのものも如何なものかと思うんですけど、その上にアジアを削るんですよ。ひどくないですか?

 

しかも

 

 

ポルトガル語で出た小説には、ちゃんと「Asiaticos」と、「アジアの」がしっかりついてるのに、わざわざ外してるんですよ。なんなんでしょう。これじゃ、ケヴィン・クワンに白人キャストを強要しようとしたハリウッドの制作サイドと変わらないじゃないですか。

 

そのことをフェイスブックを通じて伝えたんですね。そしたら

 

 

「日本もそうなんですよ!」という返答が!!

 

 

・・・まあ、このいかにもギャル狙いなデザインのセンスは十歩譲ってオッケーにしても、ここでも「アジア」抜かれてますね。

 

 

こっちも、日本の小説の題名は「クレイジー・リッチ・アジアンズ」なんですよね。「アジアンズ」ってかえって言いにくいから「エイジアンズ」の方がよかったかとも思うんですが、いずれにせよ、本の時点では「アジア」はしっかり強調されていたわけです。

 

 これ思うにですね

 

アメリカの配給サイドの方が事前に手を回したんじゃないかな。

 

 

つまり、ブラジルとか日本側が「売れない」と判断して自主的に削ったのではなくて、本国サイドから「アジア」切るようにリクエストがあったのかな、と。だとしたら、ケヴィン・クワンが言ってたことは本当なんだろうし、ハリウッド側のアジア人に対する見方も、こういうことされると・・ちょっとねえ・・。

 

 

 もっと早く知っていればよかったですねえ。日本は9月末の公開。ちょっと抗議を行うにはもう遅いかなあ。

 

 

 でも、冒頭に述べた、ハリウッドでの異例の成功と、その裏で起きた人種差別的なドラマは、これ、今後もずっと語られていくと思うんですよね。それを考えた時に、「おい、それでいいのか」とはどうしても思ってしまう。日本側の、そのトレイラーと本の装丁もそのうちこっぱずかしくなりますよ(笑)。

 

 今からでも、なんとかした方がいい話だとは思いますね。#WeWantAsians

 

 

author:沢田太陽, category:映画, 20:12
comments(2), trackbacks(0), - -
Comment
洋画の日本版宣伝ポスターのダサさは私もどうにかならないのか.....と以前から思っています
Twitterなんかで見た意見だと、こういう広告会社でも若手の社員 (特に女性) からはダサいし変えたいという意見あるみたいなんですけどね
欧米に限らず他のアジア諸国でも日本ほどダサいポスターってあまり見ないです
上の立場のオジサン達が頑なに認めないってパターンが多いらしいですよ
女性向けの作品 = こういうデザインが受けるだろうと思い込んでるとか
その当の女性から不評なんですけどね.....こういうデザイン
相変わらず日本は古い意見のオジサン達が社会の実権を握ってます
トマト, 2018/08/24 6:18 AM
>上の立場のオジサン達が頑なに認めないってパターンが多いらしいですよ
女性向けの作品 = こういうデザインが受けるだろうと思い込んでるとか

これに関しては、薄々「そうなんじゃないかな」と思っていたことです。「ワンダーウーマン」の宣伝の仕方とかに疑問を持った時くらいからですね。

これに関して、より具体的な話が耳に入れば、問題提起していい話だとさえ思っています。洋画とかアメドラの宣伝の時に「めちゃくちゃイケてる!」みたいな語感が好きな感覚の人、いったいどれくらいいるんだよ、というのは10年以上前から思ってましたしね。




太陽, 2018/08/26 12:21 PM









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