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「キミはアメリカのロック系ラジオで今流行ってる曲を聞いたことがあるか?」(1)まず、この中の何曲知ってる?

どうも。

 

では、昨日もちょっと前振りしましたが、今日はロック系の評論、久しぶりに行きます。今日のテーマは

 

 

アメリカのロック系ラジオ局

 

 

これについて、おそらく3回に分けて話そうかと思っています。

 

 

「ロックのラジオ局」というテーマでは、実は今年の2月15日にも同じような記事を書いているし、去年の4月にもアメリカでのロックの落ち込みに関して書いていたりはするのですが、今回もその応用です。「またか」と思われることも言及するかもしれませんが、大事だと思うからこそリピートしておきます。

 

 

いろいろ話したいことはありますが、まずは今、アメリカのロック系のラジオ・チャートで流行ってる曲、10曲をまず聞いてみてください。これはルボードの「Alternative Songs」というチャートなんですが、もう、この25年くらいですかね。これがアメリカのロックでの実質上のヒット・チャートになります。1位から順に行きます。

 

 

 

 

というのが、ここ最近のアメリカにおけるロックのはやりの10曲らしいのですが、僕の第一印象は

 

 

なんだ、こりゃ?

 

そういう感じですね。

 

 

ぶっちゃけ、今、僕のブログを読んでいるタイプの人だと、ロックの情報をビルボードの経由で得る人というのはほとんどいないような気がします。やっぱ、特に日本だと古くからの活字メディアだったりウェブの音楽サイトとかからでしょ?僕もやっぱ、批評系のサイトからの情報が主、英米の両方見ますけど、気持ちイギリスが多いかな、って感じなんですけど、

 

そういう生活してて、「今のロックで10曲選べ」と言われたら、こんな選曲にはまずしません。

 

 まず、「大衆性を意識して選べ」と言われたら、僕だったらアークティック・モンキーズの「Four Out Of Five」だったり、フローレンス&ザ・マシーンの「Hunger」とかかけますね。あとThe 1975も新曲が2曲あるわけだし。もうちょっと大人目線を意識するのが許されるならファーザー・ジョン・ミスティとかも。おそらく、そっちの方が、アメリカのアルバム・チャートでの人気を考えても妥当だと思うんですね。トップ10には入るアーティストだから。

 

 そこへ行くと、この週のアメリカのラジオのトップ10で大衆人気があると言えるのって、まあウィーザーはあるし、昨日も言ったようにネットでの話題があったから売れてるんですけど、他にはトウェンティワン・パイロッツ、パニック・アット・ザ・ディスコ、イマジン・ドラゴンズくらいのものですね。この辺りだとアルバムも売れるアーティストですからね。特にパニックに関しては、前作からなんかすごく売れるようになってますね。

 

 後の曲は、正直、「なんでかな?」と思うチョイスばっかりですね。これ、10位圏外見ても同様で、そういうのと、さっき言ったアークティックとかフローレンスの曲がそこいらの順位なんですよね。解せないです(笑)。

 

 フォスター・ザ・ピープルに関しても、僕は好きではあるんですが、今回のアルバムの曲かけるんだったら、「じゃあなぜ先輩のMGMTの今回のアルバムからはかけないの?あっちの方がはるかに内容良いのに」と思っちゃいますからね。

 

 

 「そんなの無視すりゃいいじゃん」って、そう思われるかもしれません。でもね。それが、そういうわけにもいかないんですよ。なぜなら。

 

 

 今、アメリカでロックのラジオ局、また、増えてきてるから!

 

 実は、「アメリカでロックのラジオ局が減った」こと、そのものが、2000年代後半からここ10年のアメリカでのロック不況の最大の理由だったんですね。2008年くらいだったかな。アメリカでそれまですごく人気だったラウド・ロックの人気がガタ落ちして、そういうのを専門にかけていた局がバタバタ潰れて、それがスポーツ・ラジオとかになったりしたんですね。その影響で、ニューヨークなんて10年以上、「ロックの最近の曲をかけるラジオ局がなくなってた」。そんな状況さえあったんです。

 

 

それが

 

 

特にここ1年くらいですね。アメリカの、少なくとも大都市圏で、この「ALT」のロゴの入ったチェーンのラジオ局が一斉にでき始めたんですね。これませトップ40系の局だったり、カントリーの局だったりところを潰して、こういう局が今だいぶ出来てきています。

 

その影響もあって、今週

 

ビルボードの総合シングルチャートに、上のトップ10から4曲がトップ100に入ってます!

 

 

順位は全部低いんですけど。これ、結構快挙なんですよ。2000年代の前半以来くらいじゃないかな。もう、ロックのチャートで流行っても、総合のシングル・チャートに入るのなんてせいぜい1曲か2曲の時代が続いてましたからね。これはこの、ロック局の増加が間違いなく影響してきていると思います。

 

 入ったのは、今、唯一のヒットメイカーのイマジン・ドラゴンズを始め、ウィーザーとLovely The Band、そしてフォスターですね。

 

 最近まで知らなかったんですが、フォスターのその曲は総合シングルチャートでは42位まで上がっていて、実はかなりのヒットになっていたんですね。そういう情報ってなかなか入んないと思うんですけど。フォスターは僕としては、今、本当ならイマジン・ドラゴンズの代わりに彼らが流行ってくれていたら、今のこういうラジオでかかる曲のテイストがもう少し良くなってたんじゃないかなあ、と思って悔しいんですけどね。

 

 ただなあ〜

 

広がっているのはいいけど、流行らせたいタイプのロック、それで本当にいいのか??

 

 だって、局が現状のロックの傾向、把握してるとは思えないんだもん。「毎週、新作のチェックとかしてる?」「フェスとか見に行ってる?」という感じで。なんか見ていて

 

 

「イマジン・ドラゴンズの二匹目のドジョウ狙い」がミエミエなんだもん。

 

 

イマジン・ドラゴンズっていうのは、インディ経験が全くない、最初からメジャーなポップ・シーン狙いで出てきたバンドです。EDMとかヒップホップに目配せしてるから、それで最近のアメリカン・キッズがアクセスしやすい、というのは確かにあるとは思います。

 

ただ、

 

そういうポップの他ジャンルに媚びた感じで、ロックを引っ張っていけるの?

 

という思いは僕にはありますね。

 

ただ、僕のアイディアが正しいかどうかの自信もないんですよ。もしかしたら、僕が「こっちの方がいいんでは」と言ってあげたようなものだと「キッズ受けしない」のかもしれないし、もしかしたら、ロックを大衆的なマス人気に戻すためには、EDMとかヒップホップの流行りの曲に似たテイストのある方が、「シーンの商業的な回復」を考える意味ではビジネス的には正しいのかもしれません。

 

 

でもなあ。あの最近の「歌ものEDM」にありがちな、深すぎてうるさいエコーとか、編集点みたいなストップとか、それまでの曲の流れとは全く関係ない「ブオーン」みたいな唐突のエレクトロ・フレーズの繰り返し見たいのが出てくると、萎えますけどね。そこの8位とか10位に入ってるのがその類に近いですけどね。

 

 あとですね、仮にヒップホップに近付こうとしたところで、今のままなら、ビルボードのR&B/ヒップホップ・チャートのトップ10の曲にはかなわないですよ。トラップなんかは似た曲多すぎて問題になるものもあるんですけど、今のR&B/ヒップホップのシングルの上位に入るような曲っていい曲は確かに多いですからね。今週のチャートならドレイクとかカーディの曲はやっぱいいし、前作あfれだけ嫌いだったポスト・マローンも今作の曲はそこまで悪くなかったりしますからね。そういうのに比べると、現状でロック・チャートで売れてる上の10曲のような感じだと、全然負けてると思いますね。

 

 とはいえ、35年以上、ずっとロック応援してる立場からしてみたら、「復活しそうなタイミング」というのがあるのなら、やっぱり応援しないわけにはいかないんですよ、これが(笑)。だから、どんな風に復活するのかは見ものではあります。

 

 その手がかりで気になってるのは、上のLovely The Bandっていうバンドですね。これがその、ポスト・フォスター、ポスト・イマジン・ドラゴンズみたいな感じの「ああ、こういうのアメリカで流行らせたいんだろうなあ」と思える典型的な曲ですから。これが今、総合シングル・チャートで69位まで上がってきています。毎週5〜10ランクずつ上がってきてます。そこまで好きな曲でもないんですが、ちょっと気にして見てみようかなとは思ってます。

 

 まあ、いずれにせよ、人気が回復するなら、ヒップホップとまでは言わないまでも、人気が落ちてきているカントリーくらいは抜いてほしいなあ、くらいな気持ちではまずいますけどね(笑)。

 

 

 明日と、多分もう一回は「もっと、こういう曲、かけてみたら?」という、僕なりの提言をしてみようと思います。

author:沢田太陽, category:評論, 18:52
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