RSS | ATOM | SEARCH
「非英語圏の101枚の重要なロック・アルバム」を終えて

どうも。

 

 

いや〜、ワールドカップと同時に初めた「非英語圏の101枚の重要なロック・アルバム」、閉幕と同時に終えられてホッとしています。ミッションが達成された安堵感でいっぱいです。

 

1ヶ月で101枚のアルバムをレビューするということは、この企画でなくてもかなり大変な作業なのですが、それをやり遂げるためだけに1ヶ月丸々休暇をとってやり遂げました。ワールドカップの試合の合間、あるいは見ながら描いてた時もありました、おかげで今までになくワールドカップの試合も見れましたが(笑)、真の目的はあくまでこれをやり遂げることでした。

 

 やってみた実感としては、そりゃ難しかったですよ。だって、日本はおろか、海外でも、この企画のロール・モデルなんてないに等しかったから。自分で、いろんな国のオールタイム企画を、時には自分の知らない言語の国のものも読んでみてチェックして、その上でストリームとyoutubeで今回選んだものの倍以上の音源聞いてやったわけですからね。最初にそういうのに興味持ち始めたのは2010年代の初めくらいだから5年くらいコツコツためてた蓄積で作ったわけです。

 

 僕自身も、そういういろんな国のオールタイム・リスト見た時、最初はポカーンとしましたよ(笑)。だから今回、僕の書いたこれらを見て同じようにポカーンとなるのもすごくよくわかります。だいたい、名前も聞いたことのないようなものがほとんどだったと思うし、感想も何も、「他に比較する企画も何もないから、どう反応していいかわからない」となるのは無理もないことだとも思います。

 

 だから今回は、よそに企画もって行って原稿料もらいながらやるとかでなしに、あくまで「後世に残す文化的意義のため」だと割り切ってやりましたね。今回、これを作ったことによって、どこかの世界の誰かが何年後でもいいから参考にしてくれるかもしれない。そう願いながら書きました。別に編集者の人がいるわけでもないから、途中でやめても誰も咎めないのに、何か自分で自分を強引に奮い立たせるようにして書きましたね。

 

 僕がそういうモチベーションを持った最大の理由は、やっぱり「今現在の僕の生活」を象徴するものを、何とか形にして残したかった、というのがあります。僕はブラジルに生活して以来、ものの見方が「サッカー型」に本当に変わったなと実感しています。僕の場合、長らくアメリカのヒットチャートで育っていたから、「日本とアメリカ」の対比でものを見る習慣が長らくついていました。そこに仮にイギリスが加わったところで、そこでそんなに世界が広がったような実感はありませんでした。その意味では「ベースボール」みたいな、限られた国際感覚だったのかな、と今にして思います。そこで「南米で生活」ということを通じて、「ああ、サッカーに世界中の人が熱狂するように、どこの国も同じようにロックとかポップ・ミュージックに熱狂してるじゃないか」と思うようになったんですね。そうしたら自然と、英語圏の国以外の国のロックが聴きたくなった。さらに言うと、日本でも、ブラジルでも、才能はすごくあったのに、言語の壁が障壁になって世界的に広がらなかった優れたアーティストがいっぱいいるけど、そうした人たちは世界中にいるはず。そういう人をもっと紹介したい、という欲求に駆られたんですよね。

 

 そうしたら、テクノロジーがそれに追いついた。それを可能にしたのがネット社会の存在ですね。今や、今回挙げた101枚のアルバム、8割がたはSpotifyとかApple Musicを通じて世界のどこでも聴けます!聴けない作品でも、youtubeを漁れば全部聞くことが可能(そこはかなり意識してます。youtubeでも聴けなかったアルバムは1枚も選んでいないので)なんです!渋谷のあの高層ビルみたいなタワー・レコードでさえ置いていないようなアルバムが、今やケータイいじるだけで簡単に聴けてしまうんです。これって本当に素敵なことだと思うんですよね。いうなれば「音楽版のどこでもドア」ができたような感覚ですからね。こういう特性って、「ストリーミングがCDを聞く文化を破壊した」なんて、意味のない時代遅れな批判がされているような感じだとまだ気がつかれていないかもしれませんが、今の世の中、実際に僕が言っているようなことは可能なんです。

 

 でも、ただ単に音源だけボンと置かれたところで、音楽を聴く幅が急に大きく広がるわけじゃない。それには、いろんな世界の音楽の存在を知らせるための誘導役がないと、いろんなものを聞こうにも聴けないですよね。なので今回僕は、可能な限りわかりやすく、アーティスト紹介をしたつもりです。それもただアーティストを紹介するだけじゃなく、彼らを生んだ国がどういう音楽シーンを持っていたか、また時には、彼らがその歴史においてどんな社会を生きてきたか。読んでいただいたらわかると思いますが、中には圧政にロックとともに戦ったことで自由を獲得した人や、あるいは逆にそれによって命さえ奪われた人さえもいましたね。そうしたことも、日本の高校3年くらいの世界史の時間に先生がなかなか教えてくれない、いわゆる「現代史」というヤツを、ウィキペディアや、あるいは実際に本を買って学んだものもありましたけど、そこも含めて書いたつもりです。この50〜60年の「文化社会史としても恥ずかしくないものを書こう」と、それがやれたかどうかは別として、少なくとも自分の気持ちの中では意識してましたね。

 

 こうやって出来上がったわけですけど、僕の中では「自分の40代でのベスト・ワーク」ですね。20代の時はNHKの「ライブビート」って番組がそれで、30代がHard To Explainだとしたら、40代はこのブログと今回の企画ですね。それくらいの気持ちでいますし、満足感でいっぱいです。こういう気持ちは自分の中でためておいた方がカッコいいのかもしれないけど、やっぱり今回はエモーショナルな要素がどうしても強い企画なので、あえて言っちゃってもいいかな、とも思いまして。

 

 

 これを終えての今後の予定ですが、またいつも通りのブログに戻るだけですね。今週だったら映画評は2本くらい書きたいですね。あと、しばらくお休みさせていた「From ワーストToベスト」、8月から復活しますよ!復活第2弾でかなり大きなアーティストのソレをやります。その頃に誕生日を迎える、ある人で。そこまで言ったらわかるかな。

 

 あと、今回のような企画ですが、とりあえず来年はやりません(笑)。だけど、2020年のオリンピックのタイミングで、ちょっと脳裏に浮かんでいるものが既にあります。同じくレヴューものなんですけど、次のは必ずしも「非英語圏」ではなくやりたいですけどね。でも、間違いなく101枚よりは多くなりそうな企画なので、今度は要望がない限り、やるのよそうかな(笑)。

 

 では、打ち上げ気分で、最後に今回の101枚のアルバム、全部あげて投稿をシメますね。

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:非英語圏のロック・アルバム, 12:02
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://themainstream.jugem.jp/trackback/3533