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2018春ポップ・ミュージック雑感(1)10年先の流行りが本当に読みにくい!2008/2018/2028?

どうも。

 

 

では、お約束の通り、音楽系のコラムをやりましょう。計3回かな。多分、それでいきますが、4回の可能性もないわけじゃないです。

 

 

基本は僕のことなのでロックにどうしてもなっちゃうんですけど、過去数年で「ロックの将来を憂う」みたいなことはいっぱい書いて自分でも飽きているところがあるので(笑)、今回のはポジティヴ(かな、笑)な感じでいければと思っています。

 

 

で、第1回の今回のお題ですがこんな感じです。

 

 

10年先の流行りが本当に読みにくい!

 

 

これで行きましょう。

 

最近、ふと考えるんですけど、今、2018年に流行ってるものって、10年前の2008年じゃ考えられないことになってるよなあ、とすごく思うんですね。それと同時に、「2028年の流行りが2018年とはまたエラくガラッと変わっていそうな気がする・・」とも、なんか思えちゃうんですよね。そういう思いについて語って行きましょう。

 

 

では、まず、「2008年には元気があったのに、今は・・」という変化から語ることにしましょう。

 

 

 

1.「子供はうるさいロック聴くもんだ」という社会通念が全く通用しなくなった

 

 

 これは僕が全く予想できなかった展開ですね。僕の中で、ロックに関しては、「この部分に関してだけは滅びることはないだろう」とまで思っていました。「子どもというのは、常に刺激の強い音を求めるものだ」。そう信じていたし、それだからこそ、「多少叩いても、この音楽を支える層なんて、そう簡単に崩せやしない」と思っていたからこそ、ニュー・メタルとかを叩いてたとこ、あったんですけどねえ〜。

 

 

 振り返るに2008年も、一般人気のあったラウド・ロックもので最後のトレンドだったエモが、まだこの時は絶頂人気だったかな。僕がブラジル来たばかりの2010年にも、まだエモはキッズに人気がすごくあって、その翌年くらいまでかな。国産のバンドでもチャートの上位に入っていましたね。

 

 

 ところが2012年くらいから、もう、一般的に流行ることがなくなりましたね。確かこの前の年にマイ・ケミカル・ロマンスが解散して、フォール・アウト・ボーイが長らく新作出さなくなった時期だった気がするんですが。ただ、ブラジルのエモ・キッズ見て思うに、昔のラウド・ロック・ファンよりはかなり柔和な感じがしたのと、アイドル・ポップ化して、そのイメージを嫌う人の声がものすごく強くなっちゃったのが大きな原因のように僕には映っていましたけどね。

 

 そこからは、若い子の聴くものって、しばらくはEDMってイメージが強くなって、やんちゃな子とかでも、酒飲んでグアーッと暴れたい、楽しみたい、って感じの方が強くなったというか。そこに、別段、マッチョなイメージはさほど必要とされなくなった感じはしましたね。

 

 あと、逆に、「うるさい音楽が好きなのはむしろ親世代」って感じが年々強くなっても来ましたね(笑)。アイアン・メイデンとかメタリカとかスレイヤーとか。彼らが新作出したり、ツアーしたりすると、未だに全盛時に引けを取らないくらいに売れて、ライブ会場に行くと、僕と世代が前後する40〜50代のイカつい人たちがたくさんいる。それこそ、その人たちが、エモだったり、EDMとか聞いてそうな世代の子供がいそうな親だったり(笑)。でも、仮にそういう人たちを親に持ってしまうと、やっぱり子供って、「自分の世代の固有の文化」というものをどうしても持ちたがるから、親が好むそういう音楽を聴かなくなる・・という図式は理解できないことはないですけどね。

 

 

2.「これからはインディに自由な活動の夢がある」の神話が脆くも崩れた

 

 これも思いつかなかったことですね。

 

 2008年くらいなんて、もう、インディ万々歳の時代でしたからね。

 

 ちょうどアークティック・モンキーズが成功して間もない時期でもあったから、「これからはレーベルに属さなくても、ネットの力でファンさえつければ、自分たちの力だけでやっていける」。そんな雰囲気がありましたね。ちょうど、あの頃はまだmyspaceなんてものがあって、「良いバンド知りたきゃmyspaceチェックしろ!」みたいな風潮もありましたからね。

 

 で、この当時の”インディ・ドリーム”としては、「ネットで音源を発表してそこそこ話題になって、ピッチフォークで褒められて成功」みたいな感じだったかな。実際に、”あくまでイメージとして”ですが、アーケイド・ファイア、ボン・イヴェール、ヴァンパイア・ウィークエンド、フリート・フォクシーズあたりはこうやってブレイクした印象を与えたものでした。

 

 ただ、そうだからなのかどうだかよくわからないんですが、この辺りから、インディのバンドが悪い意味でガッつかなくなったんですよね。なんか、「野心を見せないのがカッコいい」のかなんか勘違いしはじめたのか、なんか外見からして全く華のない、フツーの学生とあまりにも変わらないバンドばっかりが増え始めたんですよね。2010年代の前半でしたけど、いや〜、今から振り返っても、正直、この頃、キツかった!まだ、ストロークス、ホワイト・ストライプス〜アークティックくらいのNMEが激押しした2000年代のインディ・ギター・バンドって、まだ華も野心もあったんですけどねえ。

 

 ・・と思ったら、だんだんそれが通用しなくなってきた。その決め手となったのは、ストリーミングの時代以降にビルボードのチャート改正が入ってからです。2015年くらいからがそれに当たると思うんですけど、このころから、チャートのつけ方が、「CDの単純な売上集計」だったのが「ストリーミングによる視聴回数」に変わったんですね。そうなると、「リピートして聴く回数の多いローティーン以下の層に強い音楽」がどうしても強くなってしまう。

 

 そこへ行くと、「ファンと」バンドの結びつき」だけが強く、巷のラジオで耳にすることのないインディ・ロックは一気に不利になってしまいます。だって、やっぱり巷でよく知ってる曲の方が世間一般の人はリピートして聞かれやすいじゃないですか。逆に、アーティストへの愛とファンの年齢層が高いことで、ロック・ファンはまだCDを買ってアーティストに貢献しようとするんですけど、それだとストリーミングにタッチしないので発売週にしかチャート換算されなくなってしまう。そういうことになっているから近年

 

 

ビルボードのアルバム・チャートでロック系のロック・アーティストが初登場でトップ10に入っても、翌週は100位圏外といった、以前なら考えられないようなことが起こるようになったんです!

 

 そうなってしまうと、ロックが一般にアピールすることって、かなり難しくなってくる。もう、子供たちの頭の中でも「知っている曲をストリーミングのプレイリストで共有する」時代になっているので、「自分だけのとっておきのバンドをインターネットで探す時代」なんてとっくに終わってしまっているのです。

 

 

 

3.EDMが「エレクトロ不毛の地」だったアメリカを制したのに、すごく蔑まされさえする音楽にもなった

 

 これも、ある意味、意外といえば意外です。

 

 ちょうど2008年くらいって、その直前くらいが、イギリスで「ニュー・レイヴ」の動きがあってクラクソンズが注目されて。インディ・ロックだとメトロノミーとかフレンドリー・ファイアーズとかも同じ頃ですね。で、フランスでジャスティスが出てきたくらいですね。で、カニエ・ウェストがダフト・パンクをサンプリングして、リアーナがエレクトロ路線で人気出はじめた時で。

 

 この頃の瞬間的なベクトルでは、エレクトロが一番将来的な期待値が高い音楽でしたね。そして、それが、これまで「この国にはエレクトロの文化は根付かない」とまで言われていたアメリカで初めて本格的なブームが呼び込めるのではないか。そういう期待感があったことも事実です。

 

 で、それは現実のものとなりました。2010年くらいからデヴィッド・ゲッタやキャルヴィン・ハリスが当たったのを皮切りに、今に至るまでアヴィーチーやらゼッドなんかも大ヒットを出すようになって。アメリカで長いこと根付かなかった「スターDJ」なるものも出てきた。これまでのアメリカでの、この文化のはやらなさっぷりを知っている身からすれば、確かに驚くべきことではありました

 

が!

 

 

その大ブームと共に、同時に音楽レベルが低く見られる音楽にさえなってしまった・・。

 

 

 その一つが、EDMのショーの楽しみ方ですよね。あれは僕もちょっとついていけないものがあります。90年代までの頃だったら、「グルーヴ感を楽しみもの」という印象があったのに、フィーチャリング・シンガーが入るとことか、サビとかで大合唱だとか、ケータイ片手に高くかざして楽しんでる自分をセルフィーに 撮って酔う。こう言う文化がロックフェスにも入り込んで浸透していけばいくほど、同時に叩かれもするようになった。EDMも今も音楽ジャンルとしては人気ですが、ただ、ブームとしては落ち着き、淘汰の段階に入ってるかな、という感じでしょうか。

 

 ただ、これに関して言えば、僕はちょっとだけ予想してました。というのは、僕の過去の音楽人生に照らし合わせてみる限り、「エレクトロ・ミュージックが流行る時はかなりのひどいものも生み出すもの」というのが認識としてあったから。例えば70s後半だと、クラフトワークとかボウイのベルリン三部作があった一方で安っぽいディスコブームがあり、シカゴでハウス、デトロイトでテクノが生まれた80年代後半にも一発屋のくっだらない匿名ハウスヒットが生まれてはすぐに去っていった。虚しい文化生まなかったのって、90sのトリップホップとかビッグビートの流行った、あのあたりしかなかったんじゃないかな。

 

 実際、ニュー・レイブの流行りの時点で、クラブ・レベルではもうすでに「これはチャラチャラしすぎだな」と思えるのもあったので、「これ、大衆でバカ当たりするときは、かなりしょうもないヒットも混ざるな、こりゃ」とは思っていたら、思った以上でしたね(笑)。

 

 

では、今度は2018年に強いものを見ていきますか。

 

 

4.R&B/ヒップホップがまたクールなものになって復活するとは!

 

 現在の驚きで言えば、やっぱりこれですよ!近年のR&B/ヒップホップの隆盛ですね。これも10年くらい前は全く予想できなかったことです。

 

 R&B/ヒップホップは、僕は個人的に一番熱心に聞いてたのは90年代中頃ですね。あの頃が一番クリエイティヴィティ的には活気あったと今でも思ってます。あの頃はヒップホップもR&Bもまだ、アルバム1枚を、自分で、もしくは専門のお抱えプロデューサーで作るのなんて当たり前だったし、そうやって優れたアーティスト、たくさん生んでいた時代です。

 

 でも、ビギーとトゥパックが96,97年に亡くなってから、産業自体がすごくシステマティックになって、そこからは「う〜ん」って感じになってましたね。1曲1曲を全部違うプロデューサーで、しかも1曲をものすごく多数のソングライター関わる作りって、このくらいから徐々に出てきましたね。で、ミレミアムの頃に、デスチャとかジェイZとかネプチューンズ(ファレル)やらカニエやらが出てきた時に一瞬また良くなりかかったんですけど、みんながファレルとかティンバランドの取り合いになったりで進歩がなくなったり。

 

 それでもって、ちょうど10年くらい前って、R&Bのスターが小粒化してましたね。クリス・ブラウンだったりシアラだったりNe-Yoだったり。本当にリアーナくらいですね、刺激あったの。スター・ラッパーもせいぜいリル・ウェインくらいだったかな。TIとか未だに何が良いのかわからないし。なんかですね、売れはするんだけど、それがピッチフォークみたいな批評媒体のレヴュー対象になることも、あの時期、本当に少なかったですから。せいぜいカニエとジェイZとリル・ウェインくらいなものでしたよ。インディ・ロックのファンもあの時期にこのジャンルの音楽に注目してる人、僕の記憶にある限りほとんどいなかった。むしろ90sのインディ・ロックのファンの方がヒップホップ、抑えてる人多かったですからね。

 

 この頃に僕がよく言ってたことなんですけど、「ヒップホップの世界に、サブポップとかニルヴァーナみたいな存在、出ないのかな」って思ってたんですよね。それを友人に言うと、「そういうのが出てきたら妬みで殺されちゃうんじゃないですか」とブラック・ジョークで返されとかもして。ただ、ポイントは本当にそこにあったようで、2010年前後あたりから、ローカルのアンダーグラウンドのシーンが活性化し始めるんですね!

 

 それはドレイクとウィーケンドのトロントであったり、ケンドリックのコンプトンであったり、フューチャーのアトランタであったり、チャンス・ザ・ラッパーのシカゴであったり。そうした地下レベルでの話をピッチフォークあたりから拾うようになりましたね。それが2011、12年くらいで。そのくらいから、これまでそういう音楽聴くイメージがなかったようなHard To Explainの若いスタッフとかからもこう言った人たちの名前が口から出るようになっていって、僕もすごく驚いたのを覚えてます。

 

 で、彼らが、インディとEDMがパワーダウンした2010年代半ばから完全にシーンの主導権とって、今に至る感じですね。やっぱり、地下でうごめくような胎動があったとこって、次の時代作りますね。そこんとこは、昔から変わらないものです。

 

 で、今ではR&Bが面白くなってきてますよね。ウィーケンド、フランク・オーシャン、ジャネール・モネエ、ソランジュ、SZA・・。R&Bもある時期、アーバン志向ばっかりで画一化してつまんなかったんですけど、今名前を挙げた人たちのジャンル横断感覚が目まぐるしくて。すごくいい傾向だと思います。

 

 

5.韓国とかコロンビアの音楽が流行るようになった

 

 これも全く予想しなかったことですね。K-Popと、コロンビアのラテン・ポップですね。

 

 この両国とも、エレクトロやヒップホップの最新のコンテンポラリーな要素をエッジを生かしながら独自に発展させたとこが大きいですね。でも、これまでだったら、その国の周辺、韓国だったらアジア、コロンビアだったら中南米以外で流行ることって考えられなかった。

 

 ところが、ストリーミング・サービスの存在がそれを助けました!ストリーミングって、全世界の音楽をケータイなりPCのブラウザの中でまとめて聞ける醍醐味があるんですが、もう、そこでは興味さえ持ってしまえば、言語なんて関係なくリスナーの方が勝手に聞いてくれる。しかも、韓国にせよ、コロンビアにせよ、元になっているのはキッズが好みそうなダンス・ミュージックだから、子供たちにとってもサウンド的な敷居も低い。こう言う背景があるから、BTSにせよ、Jバルヴィンやマルマも英語圏で聞かれてるんでしょうね。

 

 また、別のところでも、例えばフランスのクリスティーン&ザ・クイーンズがフランス語のまま、イギリスのアルバム・チャートでトップ5に入ったりするようなことも起きてます。このストリーミングの時代、「ワールドワイドに自分の音楽を聞かれたい」と思っている人は、今こそ勝負をかけた方がいいと思います。そこに関しては本当にいい時代になりました。

 

 

では、今度は2028年に目を向けましょうか。

 

 

6.R&B/ヒップホップの勢いは2028年も続くか?

 

これに関しては、「そう願いたいけど」という感じでしょうかね。

 

2018年の時点で見ると、今のシーンの牙城、崩れそうな感じはしません。4で前述したアーティストたちやJコール、カーディB、ミーゴスあたりはしっかりとしたステータス築いて残りそうな気もしますからね。

 

 あと、Black Lives Matterみたいなスピリチュアルな運動もあったし、「ブラック・パンサー」の現象的ヒットやケンドリックのピューリッツァー賞にビヨンセのコーチェラでの歴史的ショーでしょ。文化として起こっていることが70s前半の「ブラック・イズ・ビューティフル」の頃とか、90s前半のLA暴動近辺のヒップホップとブラック・ムーヴィーの台頭と匹敵する盛り上がりだと思います。

 

が!

 

そうした「大丈夫だろう」と思われているものが、過去10年で随分崩れている!

 

 そこが気になるところなんですよねえ。

 

 実際の話、よくない兆候も結構あります。どんなにいい時代になったからといって、古くからの「人気プロデューサーの使い回し」だったり、「フィーチャリング・ゲストの過剰導入」だったりという、10数年前からの傾向はより強まっていってるでしょ。Jコールみたいな、自分一人でなんでもやっちゃうアーティストが天然記念物みたいに見える状況は良いとは言えません。だって、それって、プリンスみたいな天才を生むのを難しくしてしまいますからね。

 

 そこに来てマンブル・ラップの流行でしょ。V系の黒人版みたいな風貌の、ファッション人気が先行しきってる感じの今の若いラッパーですね。あのテの若手って、ドラッグ・アディクトの心情をリリックにしているところで新しさはあるかとは思いますが、ラッパーとしてのスキル的な魅力に乏しいし、リリックも勢いセンセーショナリズムに訴える方向だけの感じにも陥りかねない。実際、10代なのに逮捕歴ウリにしてる連中多いしね。あと、やっぱりエクスエクスエクステンタシオンなんて、簡易デモテープの域を出ない音楽性ですからね。ああいうのが「リアル」って言われる(批評レベルではほとんど見ないけど)のはどうかなと。

 

 そういうこともあって、黒人メディアのフェイスブックの書き込み見てると、案外、ヒップホップの将来を危惧している人、意外と多いんですよ。僕も、ヒップホップの今の良い流れが崩れるとしたら、マンブル系の人気の比重が大きくなりすぎたときかな、と思うので。

 

 最近、ジャック・ホワイトとかデイヴ・グロールは今のヒップホップを「新しいパンク」と呼んでるみたいですけど、僕はそうじゃないですね。パブリック・エネミーとか、NWAの頃の方がより反抗的でパンクのニュアンスは強かったと思うのと、どっちかというと、今のシーンは80年代末のメタルのシーンの方に近い気がしてます。つまり、いろんなタイプの音楽性の人たちが「ヒップホップ」というジャンルに収まっている多様性があるし、一方でガンズとかメタリカみたいにいつまでもレジェンドとして残るであろう人もいれば、一時代のファッションだけに終わったヘアメタルみたいなものもある。ああ、そう考えると、やっぱり悪化なり、淘汰の道はあるかなあ。

 

 

 

7.ロックの復活はあるのか?

 

 ヒップホップとは全く逆に、ロックの方には現時点では良い流れがありそうには一般的には見えません(苦笑)。

 

 だって、1、2の流れがある上に、ギター・ブランドのギブソンは破産申告するは、レジェンド・アーティストの高齢化は進んで死のニュースだって増えてるでしょ。そこに加えて、ストリーミングの時代になってから、シングル・ヒットはおろか、アルバムでも長く売れるようなものがなくなった。フェスでも、ロックの比重がだいぶ落とされるようになった。いいこと全然ないんですよ。

 

が!

 

 それでも10年たったら「まさか!」ということが起こっているから、わからないんです(笑)!

 

 根拠はハッキリしたものはないんですけど、なんか2028年くらいまでにはロック、こっそり持ち直しているような気が、なんとなく僕はするんですよね。もちろん、「さらなる悪化」の可能性もあるにはあるんですけど、じゃあ、「絶滅するか?」となったら、「それはないでしょ」とは思うので。

 

 例えば今って、女性と黒人の力がポリティカリー・コレクトの後押しもあって強いでしょ。ロックが弱くなっている理由の一つに「白人のミドルクラスの音楽」というイメージがあり、そこでも割を食っているわけです。だけど、女性ポップ・セレブであれ、R&B/ヒップホップって、ライブ・ショーに強く、自分で曲を書けるアーティストって、どれくらいいます?その部分が解消されない限り、ロックファンの多くの人がこうした音楽を躊躇なしに歓迎することって難しくはあるんですよね。日本はその辺どうかわからないんですけど、少なくとも欧米圏では、見た限り、かなり根強いですね。

 

 あと、最近、「分業制こそ本来あるべき姿だ」とか叫び始めているアイドル系のファンがいたりするのも知ってますけど、「本当か?」としか思わないですね。それはやっぱり、ロックっていうのが、「自分たちの作った歌を、自分たちでステージで生で表現するからリスナーに届いてきた」という歴史が50年くらい続いてきたわけでしょ?それって、やっぱり僕は普遍だと思っていて。それが、誰かからこしらえてもらって、それをただ放送で届けるだけだったら、ここまで文化として強くなってないわけで。少なくともそれを、流行ってから30年も50年も経っているのに「心の名盤」として持ち続けることなんてないでしょ。

 

 だから、ロックが盛り返すポイントがあるとしたら、今言ったことが改めて再評価される時ですね。それが10年後に間に合うタイミングで訪れるかは確証は持てませんが、今が底が底だけに意外とありえるような気がしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 10:42
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