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ミロシュ・フォアマン死去 「カッコーの巣の上で」「アマデウス」生んだチェコの才人監督

どうも。

 

 

今日はこの訃報を語らないわけにはいきません。

 

 

ミロシュ・フォアマン監督が亡くなってしまいましたね。85歳でした。

 

僕がまだ子供から大人になるくらいにかけて、ミロシュ・フォアマンと言ったら大物でしたね。やはり

 

 

 

「カッコーの巣の上で」と

 

 

 

「アマデウス」を監督した人ですから!

 

 

オスカーの作品賞に2回輝き、しかもそれがオールタイム・ベスト映画みたいな企画で確実に上位に入る作品になっている。文句なしに実力派の監督ですよ。

 

 

 僕もこの監督は、よく主題としがちなところの、「”狂人”と思われがちな人の本当のところ」を描くのが名人級にうまかったのですごく好感を抱いていたものです。

 

 

 僕の場合は、これもありましたしね。

 

 

 

アメリカのポルノ雑誌王の波乱万丈の人生を「ナチュラル・ボーン・キラー」で注目を浴びた後のウディ・ハレルソンで描いた「ラリー・フリント」

 

 

 

70年代の伝説の破天荒コメディアン、アンディ・カウフマンの一生をジム・キャリーの主演で迫った「マン・オン・ザ・ムーン」。この主題そのものが90年代のオルタナティヴ・カルチャー的でカッコよかったんですよね。ラリー・フリントもこれも両方ともに主人公の相手役がコートニー・ラヴで、この映画に至ってはタイトル曲を始め、REMが音楽重要な役割も果たしましたしね。「ああ、この人の、人間の狂気性の主題って、90sのオルタナにも通じるところがあるのか」と思って、当時、すごく嬉しく感じながら見たものです。

 

 

 この人は、キャリアの割に作品数はそれほど多くなかったりする、あるいはちゃんと紹介された作品の数が少なかったりするからなんですが、その理由の一つが、彼が東欧の出身でハリウッド進出が遅い年齢だったからなんですね。この人、出身自体は東欧のチェコで、30代後半の60年代いっぱいくらいまではチェコで映画を作っていました。

 

 

 で、後で僕が映画史を掘り下げる作業を覚えた頃、2000年代の終わり頃ですね、その時に知ったんですが、フォアマンは60年代、

 

 

「チェコ・ヌーヴェルヴァーグを牽引する映画界のホープ!として見られていました!

 

 

 

一つがこの「ブロンドの恋」という映画

 

 

もう一つがこの「Fireman's Ball」という映画。のちのイメージと違って、すっごく60sのオシャレ・モードが強いコメディなんですよね。後者は共産圏での社会風刺もキツくて、そのせいで上映禁止にもなったようですけど。

 

 

チェコという国は、東ヨーロッパの中でも最もトンがった国だったみたいで、60sの若者カルチャーもかなり西欧にキャッチアップしてたみたいですね。何せ

 

 

 

日本でものちに渋谷系クラシックにもなった66年の映画「ひなぎく」が作られているくらいですからね。これはフォアマン作ではないんですが、共産圏の国において、ここまでエッジの強い、フランスのヌーヴェルヴァーグ的な映画が作られていたんだなと思うと、「ああ、スピリットがロックだなあ」と思って興味を抱かずには入られません。

 

 

実は僕、これがキッカケで、「この国は絶対に60年代にロックシーンがあったはず!」と思って色々調べたんですよ。そしたら、実際にそうで、この国とハンガリー。オーランドにはかなり規模の大きいシーンが存在しています。

 

 

 ちなみに、この当時のポーランド・ヌーヴェルヴァーグから出てきた監督がロマン・ポランスキーだったりもします。

 

 

 フォアマン監督の死は残念ですが、これをキッカケに、彼が生涯に残した映画がしっかり評価されることを願っています。

 

 

author:沢田太陽, category:訃報, 14:12
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