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Live評「デペッシュ・モード」(3/27サンパウロ)20数年も一部の国の人しか享受されていなかった至宝

どうも。

 

 

ここのところレギュラーのチャートものがチャートの発表だけで終わって申し訳ありません。今日まで待ってください。

 

 

僕の方は、忙しかったロラパルーザが済んでわずか2日後にこの単独ライブでした。

 

 

 

デペッシュ・モード!

 

デペッシュ・モードといえば、ヨーロッパの、特に英語件でない国だと、未だにどこの国でもアルバムが初登場で1位になります。特にドイツ、イタリア、フランス、東欧では圧倒的です。去年のアルバム「Spirit」を携えたツアーも、去年の世界興行でトップクラスでした。

 

 

ただ、日本にも28年来てなかったのと同様に、南米にも24年来てないなど、力を入れているところとそうでないところに開きがありました。ところが今回のアルバムに関しては自信があったのか、去年の今頃には南米ツアー敢行宣言をしました。ライブ会場はアリアンツ・パルケという、名門サッカー・チーム、パルメイラスのスタジアム。「そんなに長い間来てないのに埋まるのか?大丈夫か?」の声は事前にありました。

 

 

 僕はこの会場にデヴィッド・ギルモアとポール・マッカートニーを見に行ってますが、人の入りからしたらソールド・アウトになったそれらに比べるとしょっぱかったのは事実です。グラウンドは4分の1くらいがデッド・スペースになって、観客席が狭くなっていました。公式発表で2万5千人の客の入りだと発表されていましたが、僕の目には1万人台のように見えましたね。僕はスタンドでワイフと一緒に見たんですが、スタンドも空席多かったですからね。

 

 

なので心配していたのです

 

 

が!

 

 

いざライブがはじまってみると、完全に彼らの独壇場でした!

 

いや〜、ブラジル人の盛り上がるときの声がデカ位のにも助けられてはいましたけど、それだけ盛り上がるのも納得の演出でしたね。終始バレリーナのようにクルクルとスピンするデイヴ・ガーンはかなりの煽り名人。オーディエンスに畳み掛けるようにコール&レスポンスを仕掛けてきますね。ステージでの動きも実に華麗です。

 

 

ただそれ以上に

 

 

 

観客はマーティン・ゴアに盛り上がってましたね。

 

ゴアはデイヴの隣で黙々とギターを弾いてましたけど、ご存知の人も多い通り、セカンド・ヴォーカリストでデイヴ以上の美声の持ち主です。彼がヴィヴラートの声を響すと、会場がさらに「ウォーッ!」とヴォルテージがさらに上がります。

 

 

 僕の位置からはこの二人しか見えない感じでしたけど

 

 

 

アンディ・フレッチャーは黙々とシンセを弾いてました。今はもうサポートを含めた、完全なロックバンド編成ですね。生ドラムの音がすごく目立ちますからね。

 

 

今回のツアーですが、新作「Spirit」のツアーではあるんですが、ツアーの後半ということもあり、そこからの曲は3曲。むしろ一番多かったのは、97ねんのアルバム「Ultra」の曲でしたね。彼らの中ではヘヴィでかなりロックっぽいアルバムだと思うんですが、あのアルバムのファースト・シングルだった「Barrel Of A Gun」なんて完全にロック化しててすごくステージ映えしてましたね。

 

 

 この2枚のアルバムに、最近の作品では人気の高い2005年の「Playing The Angel」から2曲。前半はこれらの曲で構成されていましたね。こうしたところも、単なる「ベスト盤の再現」という、彼らくらいのビッグネームが勢いやってしまいがちな展開とは違って、すごく意外性があって面白い選曲でした。

 

 

 とりわけ盛り上がったのはこれですね。

 

 

 

 

マーティン・ゴアの歌う壮大なバラードの「Home」でしたね。ストリングスの入る、彼らのキャリアの中でもスケールの大きな曲でしたけど。これが後半の山場以降に大合唱になって、終わってもオーディエンス、ずっと「オーオオ!」と歌い続けていましたね。僕、これまであまり好きな曲ではなかったんですけど、このライブで見直しましたね。

 

 

 そして後半がベストヒット週だったんですけど、これが良かった!曲は「Enjoy The Silence」とか「Everything Counts」(今回は一番古いのがコレ)「Never Let me Down Again」とかおなじみのものばかりだったんですけど、アレンジが随分変わってましたね。DMって、とりわけシンセで奏でられるリフ・メロがすごくキラーな感じでカッコいいんですけど、ライブだとこのメロディが必ずしもシンセじゃなくて、ギターやベースの音で差し替えられたりして意外性があるし、間奏の長さも通常音源で聴くよりかなりアドリブで長くなっているんですね。

 

 

 そしてアンコールでも「Strange Love」が完全にアコースティックで演奏されていたし、「A Question Of Time」のリフがエレキギターで再現されたりと面白いアレンジが続きましたね。その合間に挟まる「Waliking In My Shoes」はやはりアガるし、最後の「Personal Jesus」ももちろん大団円。最後の方はどれも会場が割れんばかりの大歓声の嵐になっていました。

 

 

 いやあ、もう、「名人級」のライブでしたね〜。エレクトロのデジタル・サウンドにヒューマンな生々しさを注ぎ込むことって、彼らが、とりわけ今の3人編成になってから20年くらいはもうやってることだとは思うんですけど、それがすごくうまく表現できるようになったというかね。ここまでできるアクト、エレクトロの側でも、、ロックの側でもいないですよ。

 

 

 奇しくも、日本も、南米も、以前のシンセの要だったアラン・ワイルダーがいた時代までのライブの記憶で更新がされていない状態だったんですよね。僕は今回が初めて見に行ったDMだったんですけど、それ以前の彼らのライブの聞いていたイメージとは全然違いますからね。今の布陣でのライブは、これまでも動画を通じて見て知ってはいましたけど、それでも実際に見てみないと正確にはわからないものですね。

 

 

 それにしても、ここまでのライブの才能がこれまでヨーロッパとUSAにのみ、ほぼ限定されていたとは本当に惜しいですよね。今回の盛り上がりを機に南米にはまた来てもらいたいし、そして日本でも、「Violator」以来のツアー、来てほしいですね。それ以前にはむしろ積極的に来日していたからなおさらですよね。

 

 

 

author:沢田太陽, category:ライヴ・レヴュー, 19:41
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