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サマーソニックの思い出 その3 2006-2009
 
<第7回 2006年>


2003年以来、3年ぶりに千葉マリン・スタジアムにMUSEだけ見に行ったのを覚えています。この頃だとまだ、一般イメージとして、洋楽ロックで人気があるのは90sの人気アクトかラウドロックやポップ・パンク系というイメージがまだ強かったですからね。その中でMUSEはラウド側の需要にもしっかり応えつつ、インディ側からも支持があるという意味ですごくそそる存在でしたからね。これまでHard To Explainの中でも「ちょっと傾向が違うんじゃないの」という内部規制があったんですけど、僕が彼らをアリにしたのはこの時に出たアルバムとこの時のライブの力が大きかったかもしれません。ライブそのものとしては、とにかく強風が吹き荒れ、PAの音が割れたりオフになったりでの悪コンディションは気の毒だったし、それゆえに自慢の紙吹雪も炸裂出来なかったんですけど、堂々とした立ち姿とスケール感、これがもう、フェスのヘッドライナーでも行ける貫禄(この時はたしか準ヘッドライナーでしたが)がしっかり出て来たなあ、と思いましたね。




そして、この年のインドア・ステージで、実はなんと翌年のヘッドライナーが生まれていました。それがアークティック・モンキーズ。もう、来日もこの時点で3度目だったということで、個人的にはもう搭乗時の衝撃にも慣れていたのですが、それでも「デビュー作でいきなりオリコン・トップ10」という快挙の割にインドアの2番目に大きいステージでの、しかも夕方のスロットという、かなり過小評価された出番には正直驚いていました。そうしたら案の定、そこのインドア会場は入場規制がしっかりかかるほどのギュウギュウ状態で、オーディエンスもかなり派手に暴れ散らかしておりました。まあ、内容は良かったんですけど、過去に2度見たライブほどではない(特に最初の代官山UNITのライブは最高だったからね)という判断だったんですけど、ファンの期待度と飢餓感の強さは、僕がこれまでHard To Explainで押して来たアーティストの中でも最高でしたね。事実、終演時、肩からタオルまいたポップパンク少年が汗だくになりながら「やっぱ今年はアークティックとリンキンだよな」と語っているのを聞いたとき、僕は確実に何かが変わりそうな予感が強くしました。



<第8回 2007年>

この年は唯一の不参加でした。ちょうどブラジルに2週間滞在している最中でした。このときはたしかアヴリル・ラヴィーンがメインの結構後ろの方でブラック・アイド・ピーズがヘッドタイナーで、方やアークティックが前年のインドアの夕方からスタジアムのヘッドライナーに大昇格って年でしたよね。そのときはあんまりピンと来なかったんですけど、でも、今にして思えば、この年がサマソニ的には2010年の今につながるサマソニの路線のはじまりだったような気がします。



<第9回 2008年>


表向きにはコールドプレイ、プロディジー、そして復活ザ・ヴァーヴと、UKロック好みに優しい感じのイメージがしつつ、全体的に見れば、R&Bあり、大人の洋楽ロック・ファン好みの再結成ものあり、そして邦楽の人気アーティストありの、前年からの要素は続いていたと思います。


ただ、ニューカマーのチョイスもオイシかったんですよ、この年のサマソに。


ですが!!



過去にも、このテの有望ニューカマーの出演時間を重ねる悪癖があったサマソニ。この年の重ね方は最悪だったぞ。なんでよりによって、MGMTとヴァンパイア・ウィークエンドとティンティンズとレイト・オブ・ザ・ピアー、移動が効かないタイミングで重ねて来るかなあ〜。結局、ヴァンパイア諦めて、MGMTメインに、あとはちょこちょこつまみ食いみたいな見方しちゃったけど、この4つ、明らかに客層かぶってるだろ?ちょっとガッカリでした。


で、この年印象的に残ったのは、やっぱ復活ザ・ヴァーヴでしょう!日本だと、イギリスでの人気と勢いが絶頂のまま解散してしまったまま結局来日してくれなかったので、実際にどんなバンドだったのかがいまいち伝わらずに終わっていたのですが、「ザ・ヴァーヴとは一体なんだったのか」。11年遅れて彼らはそれをようやく日本に伝えてくれました。まず、特筆すべきは、あのリチャード・アシュクロフトの声!これしかないでしょう!音域の高低よりも、声の太さと伸びと響き。ここまで深い奥行きのある声で歌えるロックシンガーというのは、ロックの歴史上でさえもそう存在するものではありません。僕はそのことを、2000年にZEPP東京で見たライブで衝撃を受けていたので身を以て理解していたのですが、それが数万のスタジアム単位でしっかりとわからすことが出来たのは快感でしたね。名曲「Drugs Don't Work」でリチャードが歌詞をトチって歌いなおしたんだけど、観客的には「2回も聞けてラッキー」っていう空気が流れるくらい聞き惚れてましたからね。加えて、そのリチャードを支えるヴァーヴの演奏が雄大でかつ正確なのね!ブリットポップ時代随一の歌唱力と演奏力。これが揃えば、そりゃ大口も叩きたくもなるはな。でも、そのケミストリーが長続きしないのがこのバンドの最大の弱点。上機嫌だったこの日のライブも、翌日の大阪では楽屋裏で大げんか。2年後の今、またもやヴァーヴは存在しません(笑)。


あと、翌日のアリシア・キーズもやっぱ良かったなあ〜。ロックフェスってことで、はじめての人にもわかるような舞台進行してましたけど「You Don't Know My Name」やら「if I Ain't Got You」あたりはスタジアムでもしみじみ聴くにはすごくいい曲でしたね。僕はそのあと、妻に拝み倒される形でジーザス&メリー・チェーンに直行し、これはこれで素晴らしいライブだったんですが、その頃スタジアムではアリシアがコールドプレイのライブに飛び入りという、世界中のどこの人でもそれがどんなすごいことか理解出来る光景が!ただ、アリシアがピアノ弾いただけってのは、その割には物足りなかったけどね。



<第10回 2009年>


記念すべき10回目は初の3日開催。この年から、アメリカでのロラパルーザと日程丸かぶりでの開催となりましたが、"10周年"というのが効いたのか、アーティストも満載に集まりました。ただ、その分、インディ寄りなものは少なく、ラウド・ロックやセレブものが目立つ形となり、ヘッドライナーもマイ・ケミカル・ロマンス、リンキン・パーク、そしてビヨンセという感じで、日本からもB'Zやユニコーンが参加という、世間一般的に話題性の多いものになりました。


ただ、それはそれで、結構割り切ってエンターテイメントとして見たら、案外楽しめたのも事実でした。ビーチステージで突如降り出した豪雨のためスタジアムに避難し、メッセまで帰るの気力がない中「一度見ておこうか」くらいな気持ちでみたマイケミは自分でも驚くことに最後まで素直に楽しめた(そう言う風に客観的に思わせるってのは何か持ってるんだと思う)し、3日目のユニコーンのライブも本当に素晴らしかった!日本のバンドのライブであんなにグッと来たの7〜8年ぶりくらいだったな。ものすごく単純な話、「歌がうまい」とか「演奏が安定してる」とか「曲がしっかり書けてる」とか、そういう基本的なことがしっかり出来てることがなんて大事なのか。すごく今の若い日本のバンドの見本になった気がしますよ、これは。あと、Ne-Yoの「ポスト・マイケル・ジャクソン」を意識したライブもタイミング的にすごくハマってグッと来ましたね。あと、インディの方でも、ホラーズやフェニックスやグリズリー・ベアという、2009年的に必要不可欠なアクトのライブをちゃんと目撃出来た意味ですごく貴重だったと思います。



でもね。それでもね。やっぱ、この年のサマソニの主役は文句なしにレディ・ガガだったんだな〜。いや〜、ビックリしましたね。この人の場合、TVや活字メディアで伝えられるイメージだけで見ると「中身のないポップスター」みたいに思う人もいておかしくもないと思うんだけれど、いざ生でこの人のパフォーマンスみたら2度とそういう軽視は出来なくなるくらい、パフォーマーとして純粋に実力ありますよ、この人。歌は文句なしに抜群に上手い(この点ではマドンナより全然上)し、ピアノ弾かせても一流。しかも、ショウも全体のコーディネイトがよく考えられていて「アンディ・ウォホールのパロディ」という知的な要素をものすごく下世話に大衆風にあえてブチ壊してるのも面白かったし、ダンスを含んだショウアップにしても、マドンナが組織プレイで考えるところを彼女ひとりで考えるものだからすごくDIY的で、その分ムダに見える要素が削れてる。まあ、その規範となってるのが明らかにマドンナだから充分マドンナがエラいんだけど、そこをガガなりにどうするかの意図と工夫がしっかり感じ取れるのも良かった。この人はこういうアリーナ・ショウを幼い頃から夢見て組み立てたりなんかしてたんだろうか。でも、やったもんがちだよね。オールナイトのトップという出番でしたが、もう開演前からその日の話題さらってたし、このショウでも、普通のギャルっぽいおねえちゃんから、オシャレなクラバーから、インディ・ロック・ファンから、好奇心で来てみたラウド・ロック・ファン風の人まで、タイプが全く違う人たちに、同じような熱意と反応をさせていたからね。こういう掌握力って、ここしばらく見たことなかったんで、素直に感動しました。文句なしにまだ彼女の時代は続くんじゃないかな。


author:沢田太陽, category:個人話, 15:15
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