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映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」感想 フィギュア・スケート界最大のヒールの破綻しすぎな人生

どうも。

 

 

南半球に住んでるので忘れてたんですけど、ちょうど今、冬季オリンピックなんですよね。

 

ということで、この映画のレヴュー、行きましょう。

 

 

90年代のフィギュア・スケート界の最大のお騒がせ女王、トーニャ・ハーディングの伝記、「アイ、トーニャ」、このレヴュー、行きましょう。

 

これ、本当は昨日見たばかりだったので、もう少し後でレビューするつもりだったんですけど、冬季オリンピックやってる今が一番やるのがいいですよね。早速やってみたいと思います。

 

早速、あらすじから行きましょう。

 

 

 

 ストーリーは、トーニャ・ハーディングのドキュメンタリーのためのインタビューに、トーニャ本人(マーゴット・ロビー)や元夫のジェフ(セバスチャン・スタン)、トーニャの母ラヴォーナ(アリソン・ジャニー)などによる回想という形で話が進みます。

 

 

 

 話は1970年代半ばのオレゴン州。ラヴォーナは4歳のトーニャを女性スケートコーチに売り込みます。トーニャはこの頃からすでにフィギュア・スケートで天才的な才能を発揮していましたが、母親からは「アタシが全部金払ってるんだから絶対服従」「対戦相手は全部敵だ!」などという、メチャクチャな教育を施されます。トーニャはラヴォーンにとっての、なんと4番目の夫との間に生まれた娘で、この夫もトーニャが幼い時期に家を出て行きます。そんな教育を受けてしまったトーニャは、そのまんまな育ち方をしてしまい、フィギュアの世界では下品で審査員ウケは悪く、審査員に楯突くような態度までとります。

 

 

 

 そんなトーニャは15歳の時、スケートリンクでジェフ・ジルーリーと出会います。これまでスケートと母親しか知らなかったトーニャにとって、ジェフは新鮮な存在で、たちまち心の拠り所になります。

 

 

 

 ただ、あまりに盲目的に恋に落ちたためか、ジェフがどんなにDVを振るおうが、トーニャは一向に気にしません。それくらい、「早く母親の元を離れて自由になりたい」との思いの方が彼女には強かったのです。トーニャはあることがキッカケで母とは絶縁状態になり、1990年にジェフと結婚し、彼との破天荒な暮らしに身を投じますが、

 

 

 

 

 その矢先、1991年に彼女は、アメリカの女性選手として初となる、トリプル・アクセルを成功させます。

 

 

 ただ、1992年の冬季五輪には出場するも力が発揮できず。ただ、その次の冬季五輪が2年早まったことで、トーニャは張り切って練習に励みます。そんなトーニャを見て、「自分もなんとか力になりたい」と思ったジェフは、トーニャ最大のライバル、ナンシー・ケリガンに対して良からぬことを企み始めますが・・

 

 

・・と、ここまでにしておきましょう。

 

 

トーニャ・ハーディングといえばですね

 

 

 若い人はご存じないかもしれませんが、ナンシー・ケリガンとの間に起きた事件は、1994年当時、日本でさえもある時期、毎日のように情報は入ってくるくらい、非常に大きなスキャンダルだったものです。その当時、この件に関して僕はそれほど知ろうともしていなかったのですが、それでも、この事件がどういうものだったかは、話を聞いて大まかに知っていたほど、それくらい有名だったものです。

 

 

 その当時から「ヒロイン=ナンシー、ヒール=トーニャ」のイメージで、さらにトーニャには「変人説」というのがついてきていたものです。そういうことも、大まかには知っていました。

 

 

 ただ、今回、改めてこの伝記映画を見てみたら

 

 

まあ〜、ビックリ(笑)!

 

 

 

いやあ、これまで聞いた、どんな「スポーツ・ロボット」の中でも、これは群を抜いてひどいですよ(笑)。まず、この親子関係ね。日本の有名なスポーツ・ロボット話として「巨人の星」というものがありますが、あれの星一徹という父親もかなり壊れたキャラクターではあるんですけど、まだ人情というか、人としての優しさはあったものですが、この母親、本当に自分の今年か考えてない、血も涙もない人ですからね(笑)。

 

 

 トーニャの場合、その母親に加えて

 

 

 夫までバカ野郎だったのでなおさらです。こんなメチャクチャな人たちが自分に一番近い人で、他の人たちのことをあまり知らずに育ったわけですから、そりゃ、間違った成長もしますよね。

 

そんなトーニャの姿を

 

 

マーゴット・ロビーが実にうまく演じていたと思います!

 

 

 彼女、1990年生まれで27歳とまだ若いんですけど、そうなると年齢的にこのスキャンダルは馴染みがないわけで、この配役を受けた時、「架空の人物の話だとばかりに思っていた」と語ったほどです(笑)。ただ

 

 

 

 彼女は演技が本当にうまいですね。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、どう見てもバカそうなんだけど案外しっか

りしている、レオナルド・ディカプリオ扮する成金の妻役を演じた時から気になってましたけど、DCコミックの「スーサイド・スクワッド」でハーレクイン演じた時の狂気じみた演技でさらに注目を集めたものです。あの、最高につまんなかった大コケ映画で唯一光ってたのが彼女でしたからね。

 

 

 彼女の場合、感情の起伏の激しい役をやらせたら、今、かなり上から数えた方が早いですね。同い年のジェニファー・ローレンスと比べても、その点では上だと思います。そのうちオスカーから声はかかるだろうとは思っていましたけど、今回見事、主演女優賞にノミネートされましたからね。

 

 

 そして

 

 

狂気の母親を演じたアリソン・ジャニーが、この役で助演女優賞をここまで圧勝しています。オスカーでも最有力候補です。

 

 

僕は彼女のことは「JUNO」のオモロいお母さんだったり、「ヘアスプレー」での堅物なヒロインの友人のお母さんやったりと、今、「お母さん」の役をやらせると非常に需要のある人で、それゆえにテレビ・シリーズ、その名も「Mom」でも、アナ・ファリスの母親役でエミー賞受賞してたりしましたけど、その意味ではこれ、すごい当たり役だったと思います。表情を完全に消して堅物な変人になる、というのも得意なところです。ただ今回は、僕的にはちょっとオーヴァー・アクティングで、「レディ・バード」のローリー・メトカルフとか、「シェイプ・オブ・ウォーター」のオクテイヴィア・スペンサーに比べるとやや好みではないんですが、それでも「らしい」演技はできています。まあ、彼女の場合は、もうそろそろ「ご褒美」としてオスカーが欲しいタイミングではありますけどね。

 

 

 この2人プラス、ジェフ役の人との3人のやりとり見てるだけで、基本的にそれだけで成立していて、十分楽しい映画ではあるんですけど、後半がちょっと、例のナンシー・ケリガン事件での、トーニャ側の真相のプロパガンダ映画っぽい印象が感じられて、そこはやや引っかかったかな。そこを批判する声は、実際に僕も聞いています。

 

 

 ただなあ、もうトーニャ自身がこの件で世間からもう散々悪役扱いされているし、社会的な制裁ももう受けた後だから、本人の言い分がどうであれ、「何を言っていようがもう別に良いのでは?」、とも思えますけどね。事件が起きたのは彼女が23歳の時でしたけど、もう、それと同じくらいの年月が流れてもいる訳だしね。

 

 

 

 実際に今回のこの映画でも、育ちや生き様の破天荒さを晒して、本来ならかなり恥ずかしい話だったりもする訳ですからね。トーニャ本人が図太そうなので、そこだけが救いなのも皮肉ですけどね。

 

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 12:40
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