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BBCが選ぶ「史上最高のコメディ映画100」その2 30-1位 

どうも。

 

 

では、昨日の続き。

 

 

「BBCが選ぶ史上最高のコメディ映画100」、残りの上位30位の発表に行きましょう。

 

 

30.僕の伯父さんの休暇(1953監督ジャック・タチ)

29.恋人たちの予感(1989監督ロブ・ライナー)

28.或る夜の出来事(1934監督フランク・キャプラ)

27.アパートの鍵貸します(1960監督ビリー・ワイルダー)

26.僕の伯父さん(1958監督ジャック・タチ)

25.黄金狂時代(1925監督・主演チャーリー・チャップリン)

24.ウィズネイルと僕(1986監督ブルース・ロビンソン)

23.ザ・パーティ(1963主演ピーター・セラーズ)

22.ヤング・フランケンシュタイン(1974監督メル・ブルックス)

21.街の灯(1931監督・主演チャーリー・チャップリン)

 

傑作多いなあ。

 

 

ここでひとつなら、やっぱ、「アパートの鍵貸します」だよなあ。これ、ロマンティック・コメディの最高峰ってだけじゃなく、ディテールの細かいギャグとかも好きでね。オープニングのナレーションでナレーターがいきなりボケるとか、ジャック・レモンがテニス・ラケットでパスタ作るとかね。で、このとき、かわいくてたまらなかったシャーリー・マクレーンとのケミストリーね。これ、僕は自分の生涯のベスト映画のひとつで、まだ長くつきあう彼女がいなかった時代に、こういう出会いに憧れたりもしましたね。

 

あと、フランク・キャプラのロマンティック・コメディの古典中の古典の「或る夜の出来事」も大好きだし、大学生のときに僕も含め周囲の友人みんなが好きだった「恋人たちの予感」も好きですね。

 

 

そして、ジャック・タチのユロ伯父さん、チャップリンがここで名前を見せて来ます。「ウィズネイルと僕」と「パーティ」はイギリスらしいですね。ウィズネイルに振り回されるトホホな主人公が前者は楽しいです。後者はピーター・セラーズの代表作のひとつで、「ひとりいるおかげですごく迷惑なヤツ」な路線のコメディの中でも秀逸ですね。あと、英語訛ネタでもセラーズは一流です。「バーディ・ナムナム」っていうここでのセリフ、相変わらず意味わかりません(笑)。

 

 

20.ブレージング・サドル(1974監督メル・ブルックス)

19.レディ・イヴ(1941監督プレストン・スタージェス)

18.探偵学入門(1924監督・主演バスター・キートン)

17.赤ちゃん教育(1938主演キャサリン・ヘップバーン)

16.独裁者(1940監督・主演チャーリー・チャップリン)

15.ホーリー・グレイル(1975主演モンティ・パイソン)

14.ヒズ・ガール・フライデー(1940監督ハワード・ホークス)

13.生きるべきか 死ぬべきか(1942監督エルンスト・ルビッチ)

12.モダン・タイムス(1936監督・主演チャーリー・チャップリン)

11.ビッグ・リボウスキー(1988監督コーエン兄弟)

 

 

まずはやっぱり、メル・ブルックスでしょう!70年代の笑いといえばメル・ブルックスです。ジーン・ワイルダーの飄々さと取り乱しのどちらでもいけるコメディアンぶりが見事です.1974年は「ブレージング・サドル」「ヤング・フランケンシュタイン」の傑作が一挙に2本出てたんですよね。

 

あと、この人も大好きですね。ハワード・ホークス。「赤ちゃん教育」に「ヒズ・ガール・フライデー」と、強烈キャラの女性で相手役の男タジタジの、フェミニズムなコメディを戦前に作っていたことに意義があります。この頃のキャサリン・ヘップバーン本当に大好き。そして相手の男役がどっちもケイリー・グラントなんだよね。

 

 あとホークスもそうなんですけど、これまでたくさん入ってきたルビッチ、スタージェス、そしてチャップリンといった戦前派は残念ながらトップ10を逃しました。チャップリン、「独裁者」はコメディにするべきではないと思うけどなあ。あれはやっぱ、戦争映画と言うか、ヒューマン・ドラマとして扱うべきで。

 

 

 そして惜しくもトップ10を逃したのがコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキー」。この映画はクセになるというか、アメリカの中年男のダメダメさ加減が滑稽ながらも微笑ましく描かれてるというか。ジェフ・ブリッジズの最高の演技の一つだけど、フィリップ・シーモア・ホフマンだ、ジョン・グッドマンだ、ブシェミだ、ジュリアン・ムーアだ、ジョン・タートゥーロだって、すごいよね、参加メンツ。ジョン・タートゥーロのカッコとか、思い出すだけで爆笑します(笑)。

 

では、トップ10に行きましょう。

 

10.キートン将軍(1926監督・主演バスター・キートン)

 

 

10位はバスター・キートン、入りました。最高傑作の呼び声高い「キートン将軍」ですね。僕にとってはキートンって、コメディ役者というより、「元祖アクション俳優」なんですけどね。今、見ても、スタントの数々、そうとう危険だし、よくやってたなと思いますもん。この写真の、線路の崩壊とか、どうやったんだろうと思いますね。昔の木製のものがパリパリ壊れて行って「危機一髪」と言うあの瞬間は、こないだの「マッドマックス」に応用もされてましたね。あの当時のロウテクの頃の精一杯のアイディア、これもそうだし、フリッツ・ラングのSFとか、一番最初のキング・コングとか、ああいうのは本当に僕は大好きです。

 

9.スパイナル・タップ(1984監督ロブ・ライナー)

 

 

 

 すべてのロック好きなら見ないとならない、偉大なる嘘ドキュメンタリーですね(笑)。

 

 このバンドは、60年代からのベテラン・ロックバンドが長い変遷を生き延びて行く姿が笑えるんですが、結構、思い当たる実在の人とかがいたりするから、笑える中にも鋭さがあるんですよね。それがロニー・ジェイムス・ディオ(元ドゥウ・ワップ・シンガー!) とか、レミーとか、そういうタイプね。

 

 あと、「ロックにありがちな行動」のパロディで、サイズ違いの小さいオブジェがステージに出て来て、小人が踊るってシーンとかも最高なんですけど(笑)、そこに出てくる「ストーンヘンジ」って歌詞のことを、うちのワイフはプログレをからかうときに頻繁に使ったりします(笑)。あと、最後のオチが「日本で人気バンドになる」ってオチも、実際に起こることなので笑いながらも複雑だったりしま(笑)。

 

 

 ロブ・ライナー、これと「恋人たちの予感」と「プリンセス・ブライド」と3つでランクインで、他にも「スタンド・バイ・ミー」に「ミザリー」でしょ?あんな短期間で傑作量産した人が、なんでこの20数年、鳴かず飛ばずになっちゃたのかも気になります。

 

8.プレイタイム(1967監督ジャック・タチ)

 

 

 

元祖ミスター・ビーンこと、ジャック・タチのユロ伯父さんの最高傑作「プレイタイム」が8位でした。

 

ユロ伯父さんがひとり迷いこんで周囲に混乱を巻き起こすのは毎度のパターンですが、これは舞台を大都会のパリにして、テクノロジーと都市機能が発達した中を迷うユロ伯父さんを描くことで、進化する社会が忘れ行くものを揶揄した社会風刺にもなっているところが非常に意味深です。で、その、近代都市機能の姿の写し方が、50年も前なのに、今見てもすごく先進的でオシャレに見えるのも素敵です。これが普遍的であるがゆえに、この映画が当初のコンセプトを失わずに今も訴えかけることが出来ているのだと思います。素敵です。

 

 

7,フライングハイ(1980監督エイブラムス・ザッカー&ザッカー)

 

 

7位は、これもコメディ・オールタイムものでは強いですね。「Airplane」。邦題はどうも慣れません。

 

 これは「裸のガンを持つ男」でも大ヒットするエイブラムス/ザッカー/ザッカーのトリオによるコメディですね。ただなあ、個人的にはこの人たちのコメディ、好きじゃないんですよねえ。なんか、ナンセンス・ギャグが集まってるだけで、ストーリーが全くない感じが。笑わせ方も、子供がウケる感じを意識し過ぎてるというか。小さいときに見てゲラゲラ笑った経験があったりすると、より面白いんでしょうけど、ちょっとギャグが直感的過ぎて、僕の好みではありません。

 

 このチームの中のデヴィッド・ザッカーは「最狂絶叫計画」のシリーズの監督やってますけど、やってること基本的に変わらないのに(笑)、なぜ、あっちだったらダメで、こっちだったら良いのかも、よくわからないです。

 

 

6.ライフ・オブ・ブライアン(1979監督テリー・ジョーンズ主演モンティ・パイソン)

 

モンティ・パイソンはやっぱるこれが来ましたね。

 

パイソンの場合は、やっぱりどうしてもテレビ放映されたショート・コントの方が本当のらしさは出てると思うんですけどね。この映画の場合は、なんといってもあのラストのコレです。

 

 

 

この貼付けにあってる最中の「♩Always Look On The Bright Side Of Life〜」ですね、やっぱ(笑)。こののんきな楽天さがいつまでもそそります。

 

 

5.我が輩はカモである(1933監督レオ・マッケリー主演マルクス兄弟)

 

 

あ〜、最高ですね。マルクス兄弟の「ダック・スープ」ですね。

 

これ、なにがすごいかって、1930年代の時点で、ロジックを逸脱した、意味不明のシュールなギャグを連発させて、観る人を困惑させているとこですね(笑)。お笑いって、大半がロジカルな文脈の上で成り立っていて、そこを逸脱したギャグって今でも難しいんですけど、マルクス兄弟はそれを80年以上も前に成し遂げてるのが圧巻です。

 

 一般的にはメガネのグルーチョが一番人気だと思うんですけど、僕はカーリーのハーポの方が好きです。また、監督をつとめたレオ・マッケリーもこれ以外にも戦前はヒット映画を多く手がけていて、オスカーも受賞している人です。

 

 

4.恋はデジャ・ヴ(1993監督ハロルド・レイミス主演ビル・マーレー)

 

 

これも人気ですね。そして僕も外せない映画です。「Groundhog Day」。

 

なぜ、あんな不機嫌そうなビル・マーレーがお天気レポーターやってるんだ、というツッコミはさておき(笑)、来る日も来る日も同じ日が続き、ソニー&シェールの「」I Got You Babe」で起きるという、シュールな話なんですが、徐々ににこやかになり、相手の女性のハートをじわりじわりと掴んで行くマーレーの妙味が良いのです。

 

 相手役のアンディー・マクダウェルって、当時すっごい好きでね。トレードマークのロングのスパイラル・パーマも、これ以外が考えられないくらいハマってて。ちょっと私生活でも思い当たるフシもあったりして(苦笑)。僕的には90年代を代表する女優さんのひとりでしたね。

 

 

3,アニーホール(1977監督・主演ウディ・アレン)

 

 

 

多分、僕のオールタイム1位の映画はこれですね。「アニーホール」。

 

基本、「どこかさえない男」が、すごく頭の回転の早い美女に、すごく笑えるシチュエーションの中で恋をする、って話が、僕は結局のところ一番好きなんですけど、それでいえば、これしかないんですよね。ウディの口八丁手八丁の,スタンダップで鍛えた巧みな話術もさえてる(「自分を受け入れるようなクラブには入りたくない」とかね)し、後の彼の映画ではあまり見られなくなったエフェクトの遊びも効果的だし、そして何よりダイアン・キートンの魅力を、これ以上ないくらい引き出せてるしね!彼女が40年たった今でも、私生活まで含め、これと全く同じイメージというのもすごいですけどね。

 

 ウディとダイアン、今でもすごく親友なんですけど、「なんで結婚しなかったんだよ〜」と思う、志村けんといしのようこと並んで思うカップルです。結婚してたら今頃は・・と、想像するのはやめときましょう(苦笑)。

 

 

2.博士の異常な愛情(1964監督スタンリー・キューブリック主演ピーター・セラーズ)

 

 

奇才キューブリック、唯一のエントリーで2位はさすがです。もちろんコメディの監督ではないですが、狂気がブラックな笑いとともに現れたのが、この傑作ですね。

 

ピーター・セラーズ、いろんな濃い役やってますけど、表面的には笑えるんだけど、背筋が徐々に寒くなるマッドさではこれにかなうものはないですね。

 

あと、この映画が示している、ヒタヒタと忍び寄る核戦争の恐怖。これが50年経った現在、冗談じゃなく有効になってしまっているところに普遍性を感じると同時に、今のアメリカ大統領の愚かさを恨みたくもなりますね。

 

 

1.お熱いのがお好き(1958監督ビリー・ワイルダー主演マリリン・モンロー)

 

 

1位に輝いたのは「お熱いのがお好き」でした!

 

やっぱ、これは、マリリンとジャック・レモンの絶妙な演技と、ビリー・ワイルダーのクレバーな脚本につきますね。マリリンって、「頭、悪い」みたいに言われがちでしたけど、人から放たれた言葉を「なんでそう曲解出来るの?」というボケはある意味天才的だし(笑)、ジャック・レモンの焦り方とツッコミ上手のテンポ感もお見事。

 

 そして、そのボケ感はラスト・シーンのレモンに言いよるおじいさんの会話ね。夢中になりすぎて、相手が男だとわかってても「Nobody's Perfect(完璧なヤツなどいない)」でシメれちゃう、「おい、わかってんのか!」なあの感じ(笑)。やっぱ、「ボケ、ツッコミ」って、全ての笑いの基本だなと思わせるものですね。

 

 ビリー・ワイルダーって、基本、ルビッチとかホークス、スタージェスが築いたものを、彼の得意な脚本作成能力(サスペンス書かせても天才ですから)で発展させ、今や彼が「ロマンティック・コメディの大家」のように見えさせているのはさすがだなと思います。彼も非常に好きな監督です。

 

 

 

・・と、こんな感じですけど、時代、国境を越えたいいランキングだと思います。ただ、「フェリスはある突然に」みたいなジョン・ヒューズの作品とか「Election」「サイドウェイズ」「ネブラスカ」みたいなアレクサンダー・ペインの映画があれば満点だったかなあ。

 

 

author:沢田太陽, category:映画ニュース, 10:08
comments(1), trackbacks(0), - -
Comment
こんなランキングあるんですね、知りませんでした。半分くらい未見でとても参考になり楽しみが増えました!ありがとうございます。
(タイプミスでしょうが、ビッグリボウスキは98年だと思います。)
しろくろ, 2017/08/28 1:03 PM









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