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サマソニでまさかの実現!フー・ファイターズのライブにリック・アストリー!

どうも。

 

 

いや〜、夜中にこれ知った人、多いと思うんですけど、これ、衝撃、笑撃かもしれないな。

 

 

これですよ!

 

 

 

 

いや〜、まさかですよ。

 

 

 

フー・ファイターズにリック・アストリーが飛び入りですからね。

 

 

まさか30年前のユーロビートの王子様が、今日屈指のロック界の人気バンドと共演なわけですからね。これ、僕がその場にいたら、ものすごく興奮してましたね!こんなの、そう簡単に見れるわけじゃないから。

 

 

これ、意外と思われると思うんですけど、実はこれ、伏線があるんです。

 

 

 

2015年の8月にカンザス・シティでツアーで訪れた際に、フー・ファイターズが福音原理主義派の教会ウェストボロ・バプティスト・チャーチというところから公演を行なうことを反対されたんですね。この教会はポップ・ミュージックを悪と見なしているようなところで、それ以前にフー・ファイターズがこの教会のことを批判していたこともあって、こういうことになっていたんです。

 

 

 そこでフー・ファイターズは、ここでの公演の前に、この教会に街宣車で乗り込んで行って抗議をしたんですが、そのときに大音量でかけていたのが、今回、サマソニでもプレーした「Never Gonna Give You Up」という、1988年の世界的大ヒット曲だったんですね。なんで、その曲だったかというと、かなり有名なゲイ・アンセム・イメージのある曲を使うことによって、当然LGBT関係への差別が激しいこの教会を挑発するためですね。

 

 

 おそらく、このときのことが縁で、これが実現したのでしょう。多分、フー・ファイターズ側が来日の際にリックが同じ日に出演するのに気がついて「やろう」ってことになったんじゃないかな。

 

 

 それでリック側にもタイミングよかったんですよね、これ。というのも 

 

 

彼は去年、11年ぶりとなるアルバム、自分の年齢にちなんで「50」というアルバムを出していたんですが、これがなんと29年ぶりに全英チャートの1位に輝くカムバック・ヒットになっていたんですね。このアルバムでは、もう昔みたいなキラキラしたユーロビートではなく、本格的なブルー・アイド・ソウル、というか、歌詞の自己啓発的な内容から考えて、どちらかというとコンテンポラリー・ゴスペルの方向性での、かなり意外な復活作だったんですが、ここでの昔に比べて圧倒的にパワフルになった彼の歌声が評判を呼びまして、大ヒットにつながったわけです。

 

ただ、この路線での成功は僕には意外ではなかったんですよね。というのも

 

 

 

 

彼、1991年に、これまでのユーロビート路線を捨て、本格的なブルー・アイド・ソウル路線にアプローチしたアルバム作ってて、そこからのシングルだったこの「Cry For Help」って曲は全英、全米でともに7位まであがる大ヒットになってるんですよね。ぶっちゃけ、僕もこっちの曲の方がユーロビート時代の何倍も好きだったので期待したんですが、そこからが全く音沙汰なく消えて残念に思っていたんですが、復活しましたね。

 

リックはその昔、日本のバブル経済の時代に、ユーロビートがですね、これがまあ、空前の大ヒットになって、「ザッツ・ユーロビート」なるコンピのアルバムも、あれヴォリューム50くらいまで出たんじゃなかったかな。そうとうなヒット・シリーズになっていたものですが、

 

 

 

この時代にはこうやって日本のCMに出演してしまうくらい、人気あったんですよ。

 

日本だと、典型的な、90sカルチャーの到来とともに次の世代に伝えられずにブツリと歴史が切られた「エイティーズ・アーティスト」のイメージだったと思うんですけど、このように力はあった人だし、だから今回、こうしてフー・ファイターズとの共演が実現してもパワフルに歌えたわけです。

 

 ただ、フー・ファイターズのこの遊び心、好きですけどねえ。

 

 フーファイでリックといえば、実はもうひとつネタがありまして

 

 

 

 

2013年のロサンゼルス公演では、あの「ジェシーズ・ガール」のリック・スプリングフィールドと共演しています。こちらのリックも今も健在で、容姿を生かしてヴェガスのショウや俳優業もやってて、音楽の方でも、ここ最近のアルバム、3枚連続で全米トップ100に入ってるんですよね。だから、こっちも見た目、いいでしょ?そこで「ジェシーズ・ガール」を共演したわけです。

 

 

 こういう、まさかの共演って、そんなに頻繁にあるわけじゃないじゃないですか。それが日本のフェスで起こってしまった!正直な話、今回のサマーソニックって、「出演ラインナップが弱すぎる!」「出演者の一貫性が全くない!」といって批判しようかとさえ考えていたりしたんですけど(苦笑)、そういうのも払拭するくらいの、記憶に残る共演だったんじゃないかと思いますね。

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:フェス, 05:19
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