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「ワンダーウーマン」の投稿への反応や疑問への返答

どうも。

 

いやあ、あまりに反響が大きくなったので、今日もこれで行きましょう。

 

 

 

 

はい。15日に投稿した「ワンダーウーマンの公開で露呈された6つの日本の非常識」。これについてのリアクション。そして、それに対する僕の見解を改めて語ろうかと思います。

 

 

正直なところですね。多少、反響は期待してたんです。やっぱ、今回は話題作だったし。ただ、すでに、主題歌の件や、レッドカーペットの件での炎上の話は既に目にしていたので、「ちょっと、この話をするのはもう遅いのかな」とも思っていて、ちょっと書くのをためらってたときもあったんですね。で、迷ったあげく、「やるならやるで、日本の配給側の根本的な問題を時系列順に総合的な感じになるようにしよう」と思って作ったんですね。そしたら、それが良かったのか、考えられないほどのシェア(以前の「いいね」)の数となってしまいました。

 

1日あたりのページ・ヴューも17日に1万PV超えたんですよ!僕のブログで1万PV行く日って毎年決まっていて、グラミー、もしくはオスカーの授賞式の生ブログの日ぐらいなんですね。普段、本当にそれくらいしか出ないものだから、僕自身もあまり普段期待してなくて、大体、日々4000PVくらいで粛々とやってるブログなんですけど、でも、すごくうれしいものですよ。

 

 

 で、あまりに反響が多いものだから、僕も「どういうとこでリンクされてるんだろう」と思ってリアクションを読むんですけど、そこで、「ああ、なるほど」「あっ、それ違う!」と思うことが結構出て来たので、今日はちょっとそれらをまとめて、それに対する僕の回答を書こうと思います。

 

 

 

 崘笋襪燭瓩砲蓮JPOPの主題歌や、芸能人をプレミアに呼ばないと売れない」と習慣的に思い込んでる人が少なくない件

 

 これが意外に多いことに今回気がついたんですね。これ、思うに、割と若めの人なんじゃないかな。

 

 まず、こういう習慣って、間違いなく80年代までの洋画にはなかったし、90sでもそんなには聞かなかったですね。おそらく21世紀に入ってからだと思うんですけどね。ただ、そういう時期になっても、僕自身は、日本のオリジナル主題歌がかかる映画なんて、こないだも書いたけど、93年の「めぐり逢えたら」のドリカム、たった1回だけだし、映画のプレミアなんてほとんど行ったことないから、「芸能人が推してる」なんて言われても、「その人、どれくらい映画好きなの?その人がすごい映画マニアだったら参考意見にしてやるよ」くらいにしか思ってないんですね(笑)。

 

 

 そして、2010年からブラジルにいますが、そんな「ブラジル独自の主題歌」なんて聴いたこともないし、「俳優とかコメディアンとか、サッカー選手が来てオススメして行く」なんてことも一切ありません。

 

 

 

◆崋臑蟆里覆鵑董映画の本筋と関係ない」ことを理解してない人をたまに見る件

 

 それに、僕がよくわからないのは、好きなアーティストの歌を、わざわざ映画館まで行って聴きたいものなんですか?その感覚が、僕が一番よくわからないとこです。別に、わざわざ映画館行って、1000円以上する高い料金払ってわざわざ聴きに行くより、買って家出何度も聴く方が時間的にも金銭的にも効率良くないですか?

 

 僕は80年代育ちの洋楽ファンなので、まさに音楽界がハリウッドを一番牛耳っていた頃を知っています。映画の主題歌が、史上一番流行っていた頃のリスナーだったわけですけど、でも、「主題歌が好きだから見に行こう」と思った映画なんて、あの時代ですら、僕はなかったですよ。それが「愛と青春の旅立ち」であろうが「フラッシュダンス」であろうが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」であろうが「フットルース」であろうが、映画そのものに興味がないと、チャートで流行った曲のある映画でも見に行きはしなかったですよ。

 

 だって、そうでしょ。映画って、大事なのはストーリーであり、映像であり、演技であり。音楽って言ってしまえば副次的な要素じゃないですか。だから、「その映画が好きなところに、さらに音楽も好きになった」という経験ならあるんですけど、「音楽が好きだから、その映画が好き」という状況には全然ならなかったですね。

 

 

 それだから、「本来、話とか映像で興味を持たせるべきものなのに、歌で釣るって変じゃない?」と思うわけです。

 

 

 まあ、そういう風に冷静に考えれば「なんで??」と思うことが自然になっているということは、「洋画業界、そういう意味のないキャペーンを習慣的に長く遣り過ぎたのが理由なんでしょうね。

 

 

 

「こっちもなにも、歌い手の人選やテーマさえ間違っていなければ、別にそこまで嫌わなかった」ことが意外とわかられてない件

 

 

 たしかに僕は、「日本人アーティストによる、オリジナルの主題歌なんて、なければない方が良い」と思うタイプではあるんですけど、別に、歌うアーティストのイメージと、曲のテーマ性がそこまでおかしくなかったら、そんなには問題にしません。そのことは、文中にもしっかり明記してあるんですけどね。ちゃんと「椎名林檎とか宇多田ヒカルみたいな人が歌うんだったら理解は出来る」と書いておいたのにね。

 

 あと、聞いた話だと、「スパイダーマン ホームカミング」の日本版主題歌は関ジャニだったらしいですね。まあ、必然性はないし、嫌な人は嫌だとは思うんですけど、こっちはまだ学園青春ものだし、そこまでイメージに開きがあるものでもないと思うから、僕自身も、この程度だったらあえて問題にはしません。

 

 

 今回の「ワンダ_ウーマン」の主題歌が嫌なのは、今回の「ワンダーウーマン」が、世のフェミニストがこぞって大絶賛しているような映画なのに、保守的な女性の趣味のアイドルオタ専門の女の子たちが「男がいないと生きれない」みたいな歌、歌ったのが大問題だからであって。

 

 僕がこないだの投稿で、ここを長く書かなかったのは、もう既に炎上しているものも実際に見て来たので、ここはあえて長く説明する必要もないかな、と思ったからで、だから手短にしか言わなかったんですけど、ここが一番問題ですよ。大体、秋元康って、パッと見で頭軽そうな女の子を昔から好むし、少し前に炎上した彼の関連のアイドルの歌で、ダイアナ・アグロンって、「GLEE」に出てくる、意地悪役のチアリーダーの子があたかも良いみたいな歌があったんでしょ?典型的な「ダム・ブロンド」って言われるタイプの、頭悪そうなブロンドの白人の。あの曲はたしか、そういう子の方を、アインシュタインにメタファーされた、勉強も仕事もできるタイプの女性との対比で、あたかも「女の子は頭なんて良くなくていい」みたいな解釈をされてもしょうがないような歌詞でしたね。

 

 それもひどいとは思ったけど、あれ、皮肉が実はもうひとつあって、「GLEE見てたんだったら、なぜヒロインのリア・ミッシェルじゃないの?」って思いません?実は僕の場合、真っ先に気になったのはそっちの方でした(笑)。なんで?あのユダヤ系に典型的な鼻でもお嫌いなんですか?そこに僕は、ひそかに女性の容姿に対する彼の偏見を裏読みして感じ取っちゃいましたけどね。

 

 まあ、これに限らず、おニャン子の時代から、オタク男子的な目線でしか女の子描けないタイプでしたけどね。そんな人に、「男に依存しない、戦うヒロイン」の歌をまかせたことが大問題だったわけです。

 

 

ぁ屮錺鵐澄璽Α璽泪鵝廚髻▲ューティハニーやセーラームーンみたいなものと変わらないと思っている人がいる件

 

 ただ、今回の反応の中にあったあるひとことで、「あっ、だから、『アイドルを起用すればいいんだ』と血迷った判断をしたのかな」と思える文章は見つけたんですよね。

 

 それがこのひととこ

 

「日本にはキューティーハニーやセーラームーンがあるから、ワンダーウーマンは珍しくない」

 

 ああ、つまりは

 

「戦う女性キャラクター」というのを「萌えキャラ」か何かと勘違いしている人がいるということですね。もしかして、今回の配給や広告代理店のチームにもそういう人がいたのかな。

 

 そんな人は、今回のガル・ガドットが何歳で、どんな声で喋るのか、ちゃんと知った方がいいですね。それが決して、保守的なオタが喜ぶようなものではないということが一瞬にしてわかるでしょうから。何のためのガル起用なのか。なんのための女性監督起用なのか。そこももう少し配慮されるべきだと思います。

 

 あと、100歩譲って、ワンダーウーマンがキューティハニーやセーラームーンと同じものだとした場合、それらって、実写映画版、国際的にリリースでもされてヒットでもしたんですか?たしかキューティハニーは佐藤江梨子でやってたはずですけどね。それと比べても「同じようなもの」と言い切れるんだったら、ある意味すごいですけどね。

 

※書き込みの方に加え、個人的な知人からも指摘があったのですが、セーラームーンに関しては事実誤認があったようなので、ここでお詫びしておきます。

 

 

ァ岷撚茲慮開を遅らせないとプロモができない」と思い込んでる人が結構いる件

 

 いったん、主題歌話は置いておいて、今度は公開時期の話に移りましょう。

 

 僕が何度も言い続けている、「日本の映画公開の時期の遅れ」に関して、「だって、日本は字幕が必要だから仕方がないじゃないか」と返す人が必ずいます。

 

 では、逆にお返ししますが、

 

 他の非英語圏の国が日本より公開が断然早いのはどうして??

 

 おかしいですよね?母国語が英語じゃない人にとっては、条件はみんな同じはずなのに。他の言語の人は、僕の住んでるブラジルをはじめ、なんで2、3ヶ月も先にこの映画を見ているのでしょう?日本の字幕翻訳の人の英語力はそんなに時間がかかるものなんですか??そんなわけないでしょう!そんな、先進国で勉強もできる人が多い国で。日本よりGDPが圧倒的に低い、東南アジアとか、東欧とか、中南米よりも公開が遅いと言うのは、一体なぜなんでしょう?

 

 あと、「ワンダーウーマン」であったり、DCとかマーヴェルに関しては、プロモーションは「世界公開がはじまったとき」ではなく、もう、とっくの昔にはじまっているものです。

 

 

 

 

 このトレイラーと、この写真が出回ったの、いつだかご存知ですか?去年の7月ですよ!

 

 

 つまり、この映画は、去年の7月に、アメリカのコミコンに参加した際に、目玉作品として取り上げられ、その時点でもうすでに2017年の話題作と目されていたのです。つまり、あの時点から、もうプロモーションははじまっていた。ブラジルでも映画館でのトレイラーはもう早くから見てたんですよ。

 

 よその国は、アメリカでの公開タイミングでのウケがどうだとか言う前に、ほぼ世界同時上映での準備を進めていたし、そこで成功させるためのプロモーションもしっかり進めていました。それは別に公開を遅らせないと出来ないことじゃなかった。コミコンのときからちゃんと算段立ててやれば、全く不可能なことではなかったんですよ。

 

 それを棚に上げて、「外国のものなんだから遅れても仕方がない」「日本に根付いていないんだから」などという言い訳は聞きません。「日本に根付かない」って、一体、もう何年、DCとかマーヴェルの映画、日本でも公開してるんだ?もう20年くらいは経ってるでしょ?いい加減、根付かせましょうよ。

 

 

λ佑「国際基準」を持ち出すと、「何も全部本場と同じにしなくても・・」と言い出す人が必ず存在する件

 

 

 あと、これはいつも悔しいんですけど、ロックでも、フェスでもそうなんですけど、僕が「そろそろこういうのを人気にして行かないと」みたいなこと言うでしょ。そしたら、「なにも全部を本場のようにしなくても・・」と言う意見が必ず上がります。

 

 

 安心してください。普段の生活と、言語が違うわけです。「全く同じ」なんてことにはなりようがありません。どんなに頑張ったところで、追いつけないものには追いつけません。

 

 でも、今より状況を他の国並に良くすることだったらいくらでも可能ですよ。実際、僕がそう言う国に住んでますよ。少なくとも、世界的目玉の映画に関しては同時公開、もしくは2週間以内の遅れだし、オスカーは授賞式前までに全部作品賞ノミネートの映画、見れますよ。そんなこと、どこの国でもやってることですよ。

 

 実際、日本の映画の公開状況、ブラジルの知人に話すでしょ?彼ら、まずはじめは信じませんもんね。「嘘だろ。なんであんなうまくオーガナイズされた国で、しかも古くから映画の伝統のある国で」って言葉がまず返ってきます。それくらい、ありえないことなんですよ。

 

 そろそろ、いい加減で聞く耳持って欲しいんですけどね。

 

 

Х覿鼻◆崑圓辰討娠撚茲慮開が遅れたり、DVDスルーされたこと」に悔しいと思った経験のある人がまだ少ない件

 

 あと、「同じじゃなくても・・」とか「遅くても・・」と言う人は、思うに、自分が待ってた映画が極端に遅れたり、DVDスルーにされた経験が薄いんだろうと思います。

 

 僕はこの10数年、これがかなりの数あります。パッと思い出すだけでも

 

 

俺たちニュースキャスター(2004)

 2000年代を代表するカルト映画で、この時代以降のコメディの主演俳優目白押しの作品だったのにDVDスルー。2013年のパート2もDVDスルー。これを機内放送で知って、「こんな面白いものがなぜ?」と思ったのが洋画を疑いはじめたキッカケ。

 

ミーン・ガールズ(2004)

 あの当時のリンジー・ローハン・ブームの代表作だったのに10ヶ月遅れ。共演がレイチェル・マクアダムスにアマンダ・サイフリッド、脚本ティナ・フェイという、後に考えたらかなり価値がある映画だった。

 

スーパーバッド(2007)

 これも当時大ヒットし、今も青春コメディの傑作扱いされてる映画なのにDVDスルー。その後、出演のジョナ・昼は2度のオスカー・ノミネート、彼の相手役だったのは映画初出演のエマ・ストーン。

 

ハングオーバー(2009)

 当時世界的に大ヒットしたコメディ。日本で公開嘆願運動が起こったのに1度はDVDスルー。しかし直後にまさかのゴールデン・グローブ作品賞受賞で、1年遅れで急転公開。主演のブラッドリー・クーパーはこの後、3度、オスカーにノミネート。

 

ブライズメイズ(2011) 

「女性コメディの金字塔」扱いされている傑作。公開されただけマシも1年遅れ。主演のクリステン・ウィグはその後「ゴーストバスターズ」のヒロインかつ、「怪盗グルー」のルーシーの声役。助演のメリッサ・マッカーシーが後にハリウッド女優長者番付3位まであがることになった出世作。

 

21ジャンプ・ストリート(2012)

「ハリウッド一のセクシー俳優」にも後に選ばれたチャニング・テイタムがコメディ路線で開花した傑作もDVDスルー。彼は続く「マジック・マイク」も大ヒットしたのにこれも1年遅れ公開。それ故日本では、古くさいアクション俳優の誤解されたイメージを長く持たれた。

 

ハンガーゲーム(2012)

 あの当時、「フランチャイズもの第1作」の興行新記録を作り、ブームになる「ディストピアもの」の走りで、ジェニファー・ローレンスが女優長者番付1位になるキッカケの映画だったのに半年遅れ。内容も確認せず、勝手に「バトル・ロワイヤルのパクリ」と炎上もされる。

 

きっと星のせいじゃない。(2014)

 全米興行成績1位にもなった青春ロマンス。ジョン・グリーンは欧米圏では10代に圧倒的に人気がある作家で、ブラジルに至ってはその年の年間興行成績で1位になったほどのブームになった国もあったのに1年遅れ。主演のシェイリーン・ウッドリーの相手役だったアンゼル・エルゴートは今年「ベイビー・ドライバー」の主役でブレイクし、来年も主演作2本決定済。

 

アンブロークン(2014)

 日本軍が描かれた映画だったのに、ネトウヨの妨害により公開1年遅れ。

 

SPY(2015)

前述のメリッサ・マッカーシー主演。「肥満体の中年女性でもアクション映画のヒロインやハリウッド有数の主演女優になれる」ことを証明し、メリッサが社会的に尊敬され、興行的にも大ヒットもした映画だったのにDVDスルー。さらにDVDのパッケージでは体型を隠され、誰が主演なのかわからない加工までされた。

 

 

 パッと頭に思い浮かんだだけでも、これくらい思い出しますからね。こういうのがこの10数年積み重なった上に今回の出来事でしょ。そりゃ、「いい加減にしろ」と言いたくもなります。これだけの作品がインパクトに残らないまま公開が遅れDVDスルーになっちゃうと、映画界のターニング・ポイントとかが見えないし、人気役者がどうして出てくることになったのかの「線」がブツブツに分断されちゃいますよね。こんなことじゃ、今のハリウッドの流れなんて見えなくなっても当然です。

 

 これ、ロックに置き換えたら「欧米のフェスのヘッドライナー級のバンドが5組くらい日本盤が出てない」というのとほとんどかわらないインパクトだと思っていいと思いますね。

 

 

┘灰◆Ε侫.鵑疎外感を持つような状況というのが、一番危険な件

 

これだけの経験が存在すると、そりゃ中には「自分が待ってるような映画は日本では公開されないんだ」と諦めてしまう人が必ず出て来ます。で、そういう人が結局、待ちきれなくなって、ネットでストリーム探して字幕なしでひとり寂しくそういう映画を見るか、輸入DVDを「日本語字幕」を便りに買って見るか、国による格差の少ないネットフリックスにハマって見るか、そういう方向性を強める方向性にどうしてもなってしまいます。

 

残念ですよね。こうやって、これぐらい熱心な行動をするような映画ファンが映画館に金を落とさなくなり、「年に映画館なんていって1回や2回」みたいなタイプの人ばかりに向けて芸能界的宣伝をやってしまうわけだから。こういうのを「本末転倒」というのです。

 

 そりゃ、アメリカだって、フランチャイズもののビッグ・バジェット映画が興行独占してますよ。でも、こういう映画だって、前の年からコミコンで作品を仕込んで、コアなアメコミ・ファンを喜ばせておいて、そこから全土にブームを広げるという努力を当たり前のようにしてますよ。

 

 あと、興行には直接役に立たないように見えるインディペンデントだって、いろんな映画祭を開催することによって確実に底上げはやっている。ちゃんと考えられてるんですよね。そういうヴィジョンが今の日本の映画に、果たしてありますか?「将来的に、長きにわたって映画を見そう」な層を方向付ける努力はしてるんでしょうか?

 

 

 

「現状に対応しない」、「今を伝えない」ことが、結局、苦し紛れのマス向けタレント起用のプロモにつながり、それが洋画不況をかえって悪化させていることに気がついていない件

 

 

 結局、普段から地道に「伝えるべきこと」を伝えていないで、直前になって慌てようとするから、無駄な芸能人稼働のむちゃくちゃなプロモーションにつながって、それが呆れられてかえって洋画離れが進む・・という悪循環に陥ってると思うんですよね。

 

 なんか不思議ですよね。80年代、90年代は、「今、この監督とか俳優がキテる!」的な情報は今より安定して日本に届いてましたよ。80年代はブラット・パックの時代だったから、僕の同世代とか、少し上の若いハリウッド・アクターが活性化されてた時代でもあったからコアなファンがつきやすく、ちゃんと情報しっかり入ってたんですけど、今、そういうのが壊れてません?

 

 僕が洋楽ロックで培った経験上でもいえることですけど、結局のところ、「今、これが注目されてないとおかしい」というアーティストがズルズル紹介されないで、情報のフローが悪くなると、結局停滞のはじまりにしかならないんです。

 

 

 洋画界は特に「状況の変化」に対応できずに取り残された感じがしますね。ネットの時代になってもいまだに公開ペースが情報のなかった時代のままのタイム感のまま。それだけならまだしも「アメコミは日本の文化じゃない」かなにかわかりませんが、DCだと80年代末、マーヴェルでも2000年くらいから日本で毎年公開されてるのにそれにふさわしい対応がいまだに出来ていない。ヤング・アダルト小説が10数年前からヒットのカギになってるのに、出版社と対策を打つこともしない。ブラジルの映画界と出版界、ここのとこが非常に密なので、むしろ原作ものの方が強いくらいになってます。そういう例も国によってはすでにあるのに、ちっとも対策をうとうとしない。「コメディは日本人に合わない」とか言ってやりすごしていたら、さっきも言ったように、ブラッドリー・クーパーとか、チャニング・テイタムとかクリス・プラットとか、今のご時世、コメディ演技もこなせないとハリウッドの主演級俳優になれないのに、そう言う事実に気がつかないで平気でDVDスルーにしようとする。

 

 

「日本じゃ苦手」だと勝手に思い込んで、時間をかけて解決しなかったらズルズル行く問題をほったらかしにして対応しないでマス向けの芸能人ばかりに頼ろうとするから、しっかりと根を張ったコアファンも育たないし、映画の客層自体が安定しない。こういうことに失敗してるから、今があるんでしょうね。

 

・・と、そういう感じでしょうかね。

 

 

 

author:沢田太陽, category:映画, 11:16
comments(13), trackbacks(0), - -
Comment
では質問なのですが、「いい映画ファン」を作り、「洋画を根付かせる」ために必要なことは、何だとお考えですか?
問題点はいっぱいあるのに、解決策がイマイチはっきりしないので、読んでいてフラストレーションが溜まりました。

今の日本は、沢田さんが問題としていることを「やらざるを得ない」状況なのではないかと思います。
なにもしないで、映画館に人が集まるなら、こんなことはしていないでしょう。無駄にタレントのギャラ払わなくていいし。
「とにかくこっちを見て!一目でいいから視線を向けて!」という悲鳴です。注目を集めるには、何がなんでもメディアに取り上げられなければならないのです。悲しいですね。

それから、「映画ファンなら必ず映画館で観なければファン失格」ですか?
私は映画好きですが、光の刺激に弱く、映画館のように暗い場所で映画を観ると、その後は使い物にならないくらい頭痛と吐き気がすることから、映画館にはしばらく行っていません。衛星放送とレンタルメインで、明るい部屋の程よい大きさのテレビが相棒です。
教員時代の生徒で映画好きの子たちもいましたが、彼らはお小遣いでレンタルビデオを借りあって、鑑賞会をしてはクラスで楽しそうに話し合っていましたよ。
私から見れば、彼らは心から映画を楽しんでいました。

いい映画ファンの話は主題に関係ない。て言われるかな…
でも読んでいてちょっと悲しくなったのと、立場上「小論文で『いい』とか『悪い』とかあいまいな主観的な表現は避けよう」と教えているので。

地上波で近年のディズニー(アニメとライブアクション)とミニオン以外の洋画をほとんど放送しない、視聴率とれないから、てのが今の日本の洋画を取り巻く状況を、一番端的に表しているのではないでしょうか。
テレ東の「午後ロー」が最後の砦(うちは映らないけど)

偏頭痛持ち, 2017/08/18 11:23 PM
先ほどコメントしたものです
映画館に行かなきゃやっぱりいいファンじゃないですよね。
冷静に考えたら。収益にならないもん。
お手数ですが、先ほどのコメントとこれは、削除して下さい。
ここにいらっしゃる、映画ファンの皆さんに晒すには、あまりに恥ずかしい発言なので…

すみません、よろしくお願いします。
偏頭痛持ち, 2017/08/18 11:37 PM
具体的解決策ですか?

一見、すごく地味に、しかも遠回りに見える、「ちゃんと伝えるべき映画を伝えるべきときにコツコツ伝える」。即効的な解決策に見えないかもしれませんが、結局、時間かけた再構築しかありません。それを我慢できないで瞬間的解決に頼ろうとするからダメなんです。
太陽, 2017/08/18 11:58 PM
オスカーノミネート作品については、
私もかつては悔しい想いをしていたのですが、、

オスカー放映が
誰でもリアルタイムで見ることが出来た
NHK BSからWOWWOWに変わってから
意気消沈して悔しさすらなくなりました。

だので、先ず、NHK BSでのオスカー放映が
遠回りかもしれないけれど
そう言ったギャップを埋める1つかな、
なんて思います。。。

あと、ワンダーウーマン含むDC系アメコミは
ディズニーの無料BSチャンネルや
テレビ東京系列で見れるマーベルアニメと違って
認識がかなり低いのと、1989年のバットマンが
日本では爆発的なヒットまでいかず
BKTF2& 3に負けたのがまだ尾でもひいてるのか
なんて思ったりもします。。
アニメ放映が増えれば変わるんでしょうね。。

kukume, 2017/08/19 1:58 AM
ズレたコメントかもしれませんが、セーラームーンを「萌えアニメ」の括りに入れられるのは聞き捨てならないですね。
あれって、男の子が仮面ライダーにハマるようなもので比較的女性に支持されたアニメだったと記憶しています。
至極どうでもいいコメントかもしれませんが、セーラームーンを萌えアニメ呼ばわりされた事について、少し怒ってます。

まあ、だからと言ってセーラームーンとこの映画が同じとは思いませんが、セーラームーンって、オタクだけに支持されたアニメではないと思います。
かつての子供, 2017/08/19 2:29 AM
ツイッターから記事を知り大体の内容には同意なのですが、ワンダーウーマンを褒めるあまり他の作品を馬鹿にしたように下げるのはどうかなと思いました。
セーラームーンは世界的にも有名な作品ですし、日本ではワンダーウーマンより圧倒的に知名度のある「戦う女性キャラ」であり、それに続く流れのはしり作品です
多分作品を観たことがないのでしょうが男性に媚びる様な「萌えキャラ」ではなく「命に代えても地球を救う」というキャラです
ワンダーウーマンより戦う女性キャラとして日本女性の土台である作品なのにあまりに下げた書き方で
い離▲ぅ疋襪魑用すればよいと思った理由を読んで不快に思いました
アイドル起用は馬鹿馬鹿しいのでさっさと辞めて欲しいです
ななみ, 2017/08/19 2:35 AM
>かつての子供さん、ななみさん

お二人のご指摘、記事に反映させましたので、ご確認ください。
太陽, 2017/08/19 2:44 AM
僕は洋画(ヒューマンドラマ中心)・洋楽好き且つ乃木坂ヲタです。

ワンダーウーマンの映画について澤田さんのブログから知っていましたが、アメコミ原作だからいいや、と思い特に興味を持っていませんでした。

しかしながら、乃木坂が日本語版主題歌に起用されるというニュースを見たのがきっかけでワンダーウーマンの内容に興味を持ちました。僕みたいな人がいることを考えると、公式アンバサダー的な役割を今人気が絶頂なアイドルが持つことは悪くないのではないかと思います。

しかしながら、曲が悪かったと思います。ワンダーウーマンの内容を知ってから、曲の内容は全く違うじゃないかと思いました。その点に関して、非常に残念に思いました。沢田さんも記されていましたが、乃木坂ではなく秋元康のみを非難してほしいのが正直なところです。

「もし日本語版主題歌を入れるのであれば椎名林檎や宇多田ヒカル」と沢田さんが書かれていましたが、椎名林檎や宇多田ヒカルといった知名度がありすぎるアーティストが担当すると、インパクトのあるニュースにならず、椎名林檎や宇多田ヒカルを知っている人への訴求にはなりにくいのかなと、僕個人としては思いました。「乃木坂がアメコミ原作映画の主題歌を担当!?」の方が、少なくともインパクトはあると思います。僕は宇多田ヒカルが人生で最初に買ったCDですし、新作も発売当日に買うくらい宇多田ヒカルも好きですが、「宇多田ヒカルが日本語版主題歌を担当」は、インパクトが薄いなと思います。

ちなみにですが、ワンダーウーマンは観に行くつもりです。アメコミ原作の映画を映画館で見たことはありませんが、今回は乃木坂をきっかけに内容に興味を持ち、かなり面白そうだなと思ったので。

「映画の良さをコツコツ伝えるべき」と沢田さんは書かれていましたし、そうだと思うのですが、その映画に興味を持つきっかけがないと、もちろん映画館には足を運びませんし、その映画の情報を追おうとすらしないと思います。

というわけで、かなりちぐはぐなコメントになってしまいましたが、僕のような人間もいることを知っていただければ幸いです。
公園ベンチ, 2017/08/19 4:35 AM
いつも楽しくブログ、拝見してます。
音楽の趣味とかが違うので、余計に楽しく読ませていただいてます。

実は昨年からとつぜん映画にはまりだして、毎日映画館に通っています。
はまる下地となったのも五年くらいここのブログを流し見でも読んできたからかなぁと思ったりします。

映画を見るようになってからあまり時間がたっていないので、まだ状況になれていないのか、日本の洋画の公開の遅さは本当に嫌です。
ここのブログのチャートで見かけて、いいなと思った映画でも公開まで時間がありすぎて忘れそうになるんですよね(笑)。
そういう意味では公開日を知らせてくれるFilmarksは非常に便利ですが(笑)。


いちお、日本でもムーンライトは前倒し公開してたし、少しずつ変わっていけばいいなと思います。
ワンダーウーマンに関しては、正直、見てからじゃないとなにも言えないなーといろんな記事を見ながら思ってます。
ただ、このサイトとか、批評サイトで絶賛じゃないですか。で、すごい楽しみにしてて、日本版の予告を見たとき、???となりました。
なんか全然面白くなさそうなんですよね。ほんとに。
え、これほんとに面白いの?っていう。洋画の日本版予告って、ナレーションの声がとても大事だと思ってるのですが、そこからしてとってもつまらなさそう(と僕は感じてしまう)。
主題かもですが、予告も大概ひどいです。前情報なかったら僕は見に行ってないです。行きたいと思う人もいるでしょうが。

ワンダーウーマンとはまったく関係ないコメントになりましたが、何はともあれ、いつも読みごたえのある記事をありがとうございます!
これからも楽しみにしています。
栗, 2017/08/19 9:05 AM
ちなみに数日タイに行くのですが、映画見たいなーとおもい、調べてみると、驚くほど洋画の公開が早くて本当に驚きました。
連投失礼しました
栗, 2017/08/19 9:08 AM
俺もこのブログで新作映画に興味持つけど、海外と時期がずれ過ぎててリアルタイムで追いかけるのが面倒になっちゃって、「まあその内ツタヤとかネットフリックスで観れば良いや」ってのが多い。
けどワンダーウーマンは正直公開早い方だと思うからまだマシかな。同時期公開と比べると興奮はすごい薄れるけど。
ファッションも音楽も「今、この瞬間の!」が大事なのに映画がそうじゃない感じが違和感あるわい。

ブログいつも楽しんで読んでます😍
ああああ, 2017/08/20 4:06 PM
いつも楽しくブログ読ませていただいてます。
個人的な意見ですが、Gleeでダイアナ・エグロンが演じたクイン・ファブレイは「ダム・ブロンド」と呼ばれるようなタイプではなかったと思います。
クインは成績優秀なチアリーダーで最終的にはイェール大学に合格した人物です。
ダイアナ・エグロンのことを書くのであれば彼女自身のことについても触れていただきたかったです。
URLの記事はGleeのファンの方が書かれた記事です。ぜひ読んでいただければなと思います。
スミス, 2017/08/22 12:46 PM
日本で洋画の公開が遅い理由は、日本は自国製作の映画の数がかなり多いのも関係しているのではないでしょうか?
日本は世界でも4〜5番目に映画の製作本数が多く、そのたくさんある日本映画優先でスクリーンを確保していかなければならないのも洋画公開の遅れの一因になっていると聞きました
(日本はアニメ映画も多いですしね
ここ数年は日本映画だけで600本くらいありますから)

東南アジアや南米もたくさん映画を製作していますが、日本ほど多くないためスクリーンもまだ確保しやすいというのも一因にあるのでは
(映画大国・インドでは洋画って殆ど公開されてないんです
ハリウッドの一部大作くらいで、インドで公開される映画の92%はインド映画だそうです)

リリ, 2017/09/01 12:43 AM









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