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リンキン・パークのチェスター・ベニントン 自殺

どうも。

 

 

企画の途中ですが、さすがにこれは語っておかなくてはならないことです。

 

 

 

 もう、多くの方が既にご存知のことではありますが、リンキン・パークのチェスター・ベニントンが首つり自殺で世を去りました。ちょっとこれは、さすがに僕も信じられなかったですね・・。

 

 

 このブログを2010年にはじめてから今まで、リンキン・パークについて語ると言うことをしてきていなかったし、それ以前でもあまり書いたことはないので違和感をもたれる方もいらっしゃるとは思うのですが、だからといって、こういう衝撃の死を遂げた後に無視出来るような存在でもないのは間違いないです。

 

 

 リンキン・パークに関して言えば、ちゃんとアルバムで聴いたのはセカンド・アルバムまで。ライブも実は2度ほど見ているんですけど、「自分が夢中になるタイプのものではないな」ということはわかりつつも、でも、大衆的に人気がある理由は客観的によくわかる、といった存在でしたね。

 

 

 最初に彼らを聴いたのは、まだ日本盤でデビュー作の「ハイブリッド・セオリー」が出る前で、車の中で福田一郎さんのラジオで聴いたんですよね。まだ2000年の後半だったんじゃなかったかな。そのときに「ワン・ステップ・クローサー」を聴いて「この世代のボン・ジョヴィみたいだな」と思ったんですね。で、その翌年に日本で最初にやったライブを見に行ったときに、「すごくまじめそうな人たちだな」と言う印象も持ちました。曲がウェットで、ステージマナーがまじめで、とにかく曲がわかりやすく覚えやすい。あの当時、彼らと音楽傾向が似たバンドというのがことごとく「ヤンキーの悪ふざけ」みたいな感じがしてすごくそれが嫌だったんですけど、そういうのが感じられない分、好感持ちましたね。

 

 

 で、そうこうしてるうちに911になって、今言ったような「ヤンキーの悪ふざけ」っぽいノリが通用しない空気になったと途端にリンキンに時代が白羽の矢を立てた雰囲気になりましたね。あれは良かったと思います。チェスターにせよ、相方のシノダにせよ、差し出がましいことも言わない代わりに時代のリーダーになるようなこともあえて言わなかったので、その分、「ロック界を牽引するカリスマ」みたいな感じにはならなかったものの、やっぱ曲と歌の存在がありましたからね。人気はもうそのときから世界的に抜群でしたね。

 

 あと、インタビュー読んでルーツとか知るでしょ。そしたらチェスターって、僕と似たような感じのものをルーツとして通ってるんですよね。彼は熱烈なデペッシュ・モード・ファンであり、ジェーンズ・アディクションとかサウンドガーデンをフェイヴァリットにあげたり、さらには「アンスラックスとパブリック・エネミーのブリング・ザ・ノイズを聴いてミクスチャーに興味を持った」みたいなこと言ったりね。「ああ、キミも92、93年は同じようなもの聴いてたんだね」と微笑ましくもなったりして。僕よりはだいぶ年下なんですけどね。

 

 

あと

 

 

 

 こういうとこでもシンパシーは覚えましたね。少なくとも彼自身が、マッチョなヤツから被害を受けることはあっても加害者の側ではなくあの音楽やってたんだなというのはまぎれもなくわかりますからね。

 

 

 ただ、そうした「好きなもの」を受け継いだ後に求めたものがチェスターと僕では違っちゃったというか。僕はそこでホワイト・ストライプスとかストロークスとかの、もっとアート系というか、文化系の方に行っちゃったんですけど、彼らの方はその90年代のサウンドの方向性を受け継いで発展させる方に行って、そこで接点が見つけにくくなっていたのはありますね。

 

 

 ただ、2010年代に入ってブラジルに住んでみるとですね、客観的に見て、リンキンってものすごい人気なんですよ。ある時期、出会う若い人というのがフェイバリットにリンキンの名を挙げる人が驚くほど多かったですね。あるいは僕のひとまわり上の人と出会った際も「うちの子供が10代の頃、リンキン・パークとかレッドホット・チリ・ペッパーズが好きで」なんて話になるんですよね。あと、ロック系のラジオでもすごくかかるんです、リンキンって。ほとんどが2枚目までの曲ではあるんですけど、あの当時の影響力ってすごかったんだなと改めて思います。

 

 あと、今回の追悼コメントの類い見てると、案外ヒップホップのアーティストが反応してるんですね。あれも、ジェイZとのリミックス・アルバムで興味を持った人が少なくなかったんだな、というのがわかりますね。黒人の場合、たとえばボウイにしても、一時期フィリー・ソウルやったりしたことで黒人アーティストからの追悼も少なくなかった。白人アーティストのこういうアプローチって黒人リスナーには案外効果的なんだなと改めて思ったりもしています。

 

 

 それから、チェスターのグランジ/オルタナへの造詣が強いなあと思わされたのが。クリス・コーネルとのプロジェクトだったり、再結成したかと思ったらまた抜けたスコット・ウェイランドの代わりにストーン・テンプル・パイロッツのヴォーカルつとめたりとかですね。リンキンのその当時の曲はあまり記憶にないんですけど、憧憬の先に彼が見ているもの自体は嫌いではなかったです。

 


 ただなあ〜。

 

 

その憧憬からか何かはわからないけど、なにもクリス・コーネルの誕生日に、同じように首つり自殺しなくても・・。

 

 

チェスターはドラッグの問題がずっと指摘されてました。ドラッグが絡む場合は、精神的だけでなく肉体的な苦痛も伴うと言いますから、それを苦にしての死であることも十分考えられます。あと、死の直前に、最新アルバムで見せたEDM化がいろんな方面ですごく不評で彼自身すごくイラついていた報道も読んでいました。そういうことが積み重なっての今回の行動だったのかな。

 

 

 あと残念なのは、昨今、ただでさえ「ロックがもう一番の音楽ではなくなった」と言われることが多くなったその矢先にですからね。一時ほどではないにせよ。まだロックバンドの中では世界的に上から数えた方が早い世界的な人気バンドだったわけですから。これはロック界にとっても本当にいたいですね。これでロックにまた元気がなくなるとこれまた悲しいですね。

 

改めてご冥福を祈ります。

 

 

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 10:28
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