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名盤記念リリースから何かがはじまれば

どうも。

 

新作のリリースももちろんすごく喜ばしく良いことなんですけど、同時に

 

 

 

 

最近はこういう、ロック史上に残る名盤のアニバーサリー・リリースが立て続いてますね。

 

 

 まずは5月最後の金曜に出たビートルズの「サージェント・ペパーズ」。これは50周年だったわけで、僕もまだ生まれてませんが、これ、僕がまだ小学生だった頃に、7歳上の姉がピクチャーLP(つまりアナログの盤面がジャケ写)を持っていたので、その点で思い入れはありますね。僕自身、前も触れましたが、アルバムそのものはビートルズの中では好きな部類では必ずしもないんですけど、ただ、当時、1967年のサイケデリック・カルチャーを知る上では非常に大事なアルバムではありますね。

 

 

 今回のこの50周年盤は、新しいミックスが聞き物でしたね。やはりこれ、輪郭がすごくクッキリ出るようになったのと、重低音の奥行きが出たことで、今の耳で聴いてもかなりロック的になりましたね。ビートルズの場合、「アンソロジー」みたいな、録音風景を伝えるものとか、僕自身はハッキリ言って興味ないんですけど、やり過ぎない程度に新しい趣向を凝らせるなら、こういうのは良いかなと思いましたね。

 

 

 そして6月に入ってU2の「ヨシュア・トゥリー」の30周年記念盤ですね。これは僕が高校3年のときに出ましたね。まだ、ロックがポップ・ミュージック界で普通に売れてる時代のものでしたが、硬派なロックファンのあいだでは「ロックがヤワになった」と言われていたものなんですよ。そういう人たちにとって、このアルバムはすごく心のよりどころみたいな感じになったところがあって、すさまじく尊敬されていた1枚ですね。僕はその神々しさが逆に距離感があって、その前までのアルバムの方がとっつきやすかったところは正直あるんですけど、それでも「ウィズ・オア・ウィザウト・ユー」はずっと好きでい続けている曲だし、自分の10代を代表するアルバムの認識は変わりません。

 

 これは、その全盛期のライブが収録されてますね。僕、もしかしたら一番好きなU2のアルバムって「アンダー・ア・ブラッド・レッド・スカイ」っていう、初期のライヴ・アルバムかもしれないんですけど、やっぱりU2で特別なプレゼントといえば、やっぱりライブですよね。彼らはそうであるべきです。

 

 そしてライブついでにいえば、現在、彼らはこの30周年記念でワールドツアーやっているんですが、ブラジルにも来ます!そして、僕もチケットも取れました!ただ、これ、すさまじく大変でしたけどね、争奪戦!なにせ、最初の予定日が1時間でソールドアウト。追加公演も2時間以内にソールドアウト。6万人のスタジアムが、ですよ!僕はネット予約で2回とも惨敗したので、チケットセンターに行って早朝から5時間並んで、やっと、売り切れ直前で購入に成功したほどです。スタジアムでの追加公演なのに。この国でいかにU2が狂信的人気があるのかがわかりました。日本でも東京ドームや、さいたまスーパーアリーナでやったことあるバンドですけど、ここまでの騒ぎには日本だとならないでしょうからね。ちなみに前座がノエル・ギャラガー(!)という、これも信じられない豪華さです。

 

 

 あと、こないだの金曜に出たばかりのレディオヘッドの「OK コンピューター」の20周年記念盤「OKNOTOK 1997-2017」。僕のブログをご覧になっている人だったら、多分、この中だったらこれを聴いたと言う人が一番多いんじゃないかな。ちょうどこのアルバムは僕が音楽に関する原稿を書きはじめた頃に一番話題だった作品で、以降、ニルヴァーナの「ネヴァーマインド」と並んで、90年代以降のロックの頂点に経つアルバムですね。僕にもすごく思い入れがあります。

 

 今回の目玉は、この当時のアルバム未収録曲+未発表曲による、もう1枚のアルバムですね。なんていうんだろう。よく、サッカーとかで「控え選手でも優勝できるんじゃないか」みたいなワールドカップの代表みたいなものってあると思うんですけど、このときのいレディオヘッドのアルバムに入らなかった多くの曲がまさにそんな感じですね。ファンのあいだでかなり長いこと噂になっていた曲が解禁されたのは非常に嬉しかったというか。特に、やっぱり「Lift」ですね。今回のヴァージョン聴くと、「これ、本当にこの当時のラスト・テイク?」と言う感じの未完成感はあるんですが、でも、この幻の名曲には、そうした「結局できなかった」イメージを残して老いた方がよいのかな。ただ、今回、こうやって世に出したことで、今後のライブでも披露する機会、増やして欲しいんですけどね。

 

 

 そして、これも出たばかりですね。プリンスの「パープル・レイン」のデラックス盤。これは1984年。僕が中3のときの現象ヒットでした。プリンスの場合、惜しかったのは、あの当時、浅はかな中学生だったもので、あれがれっきとした「ロック」であることに気がつかなくて、もちろん売れてたときにさんざん耳にはしてたんですけど、自分でアルバム買うまではしてなかったんですよね。僕が彼のアルバムを聴くようになったのは、この次の「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」からだったし、こっちの方がロックっぽいとあの当時は思っていたんですけど、本当に中学時代の浅知恵が憎いというか(笑)、今の耳で聴くと「パープル・レイン」の方が断然、あの当時の最先端のロックでしたね。「アラウンド〜」は、「既存のロックっぽいことを入れてみた」アルバムであって、そこをロックだととらえちゃったんだなあ。あと、シングル曲のイメージに捕われ過ぎてましたね。今聴くと、シングルにならなかったA面曲、「Beautiful Ones」から「Computer Blue」の流れが一番カッコ良く感じます。

 

 ・・って、そんなことはさておき(笑)、今回の目玉は、これは当時のファンには非常に嬉しいことです。プリンスがこのアルバムの当時に出したシングルB面、12インチ・リミックスがドドーンと入りました。彼もB面曲人気の高いアーティストでしたし、僕も好きなアウトトラック、すごく多いですから。やっぱり「Erotic City」「God」「Another Lonely Christmas」あたりは「パープル・レイン・ファミリー」として愛され続けてほしいですからね。

 

 

・・といった感じですね。僕としては、これだけたくさん出た記念盤。是非、若い人に聴いていただきたいです。それも、「将来はミュージシャンになりたい」と思うような人なら、それがどんなジャンルであろうが、絶対に聴いてほしい。音楽カルチャー上に今後も残って行く遺産だと思うから。

 

 

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 21:36
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