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映画「ワンダー・ウーマン」感想 浮世離れがチャーミングな地上最強美女

どうも。

 

 

今日な映画レヴュー、行きます。これです!

 

 

今、全世界で本当に話題ですね。DCコミックで待ちに待たれていた映画です。「ワンダー・ウーマン」。このレヴュー、行きましょう。

 

「ワンダー・ウーマン」といえば、DCの中でも人気キャラクターだったのに、どう映画化するかが難しいところで時間がかかっていたとこがあったんですが、なんとかようやく折り合いがついて、今回のリリースとなったわけですが、公開1週目の全米興行が早くも1億ドルを突破と、絶好調の滑り出しです。どんな感じなんでしょうか。

 

 

さっそくあらすじから見てみましょう。

 

 

ストーリーは第一次世界大戦頃まで遡ります。ヨーロッパに浮かぶ島にセミスクリアという神秘の島がありまして、そこには神ゼウスによって創造された、その名も「アマゾン」と名乗る女性戦軍団のみが住んでいました。彼女たちは、ゼウスの放蕩息子、戦争の神アレスを倒すために作られます。アレスは他の神々を倒したのですが、ゼウスとの戦いで負傷したため、結局はアマゾンとは戦わずじまいでした。

 

 

しかし、アマゾンはアレスがリベンジで復活してくると信じ、その日に備えてトレーニングします。そんな大人の女性たちの姿を、幼いダイアナは憧れて育ちます。特に彼女の叔母である将軍アンチオープ(ロビン・ライト)にはあこがれの念も抱きますが、母親が「アレスは帰ってこないのよ」とダイアナを説き伏せます。

 

 

しかし、好奇心旺盛なダイアナは訓練を受け続け、自身も女戦士として成人します。そして大人になったダイアナ(ガル・ガドット)もアレスを倒すことに命を燃やしますが、彼女は自分に特殊な能力があることに気がつきます。

 

 

(中略)

 

 

 ダイアナは、ふとしたことで第一次世界大戦のアメリカのスパイ、スティーヴ・トレヴァー(クリス・パイン)と出会います。彼女にとって、彼ははじめて出会う「男性」と言う存在でもありました。彼を通じてダイアナは、人間世界には「終わらない戦争」なるものがあることを知らされます。「アレスが死にさえすれば戦争は終わる」と信じていた彼女にはそのことが信じられません。そこで、島を出て、彼と共に人間世界の、スティーヴが拠点とするロンドンに向かいます。

 

 

 

 

 ただ、いかんせん、アマゾンでの習性が抜けないものですから、町中で思わぬ変な格好やポーズも、取ってしまわずにはいられないダイアナでした。

 

 

 

 スティーヴの情報でダイアナは、ドイツ軍が女性科学者マルー博士の開発した毒ガスで、ルーデンドーフ将軍が敵を抹殺させようとする計画を知ります。

 

 

 

 

 スティーヴはこのことをイギリスの軍部に報告します。ただ、軍ではモーガン卿を筆頭に、ドイツとの戦争を好まず、このまま休戦できないかとの態度を取ります。しかし、スティーヴは「そんなことをしてたら、我々は毒ガスでやられてしまう」と抗議し、ダイアナも正義感に火がつきます。

 

 

 

 スティーヴとダイアナはチームを組んでドイツ戦線に向かいますが、ここからはもう、思い存分にダイアナが大活躍・・。

 

 

・・と、ここまでにしておきましょう。

 

 

 これはですね

 

 

ある意味、すごく画期的な映画です。注目のヒロインを演じているのが、ハリウッドではこれまで無名だったイスラエルの女優、ガル・ガドットを大胆にもヒロインとして抜擢。さらに監督もスーパー・ヒーローものとしてはきわめて珍しい女性監督だったんですが、つとめたのはパティ・ジェンキンス。彼女は2003年にシャリーズ・セロンは女性死刑囚を演じる際にその風貌の激変する演技でオスカーも受賞しています。そんな彼女たちですが

 

 

2人してすばらしいコンビネーションです!!

 

 

 まず、ガル・ガドットですが、まず、スーパーマン同様(ここ大事。別に女性に限ったことじゃなく男もね)に望まれる「完璧なる容姿端麗」を満たしている上に、イメージとしてある「冷静に見えるんだけど、心の中はメチャクチャ熱い」キャラクターを非常に上手く体現してると思いましたね。なかなか、ここまでの適役いないんじゃないですか。唯一難を言うなら、走るときのフォームがあんまりカッコよくないんですけど(笑)、それ以外は文句なし。声が低めでしゃがれているのもイメージに合いますね。これは、わざわざ彼女を配役したのは大正解だったと思います。

 

 

 

 また、監督のパティ・ジェンキンスの仕事も見事でしたね。特に3つの点で。ひとつは、アクション・シーンの撮り方ですね。ストップ・モーションになったときのキャラクターが体を宙に浮かして飛んでるときの肉体美、このフォルムが非常に美しいです。こういう美的感覚は女性監督ゆえにより敏感だったのかな。ここまで奇麗な戦闘シーンは「グリーン・デスティニー」以来じゃないかな。僕はこれ、絶対参考にしてると思います。

 

 ふたつめは、彼女がこの映画に関して良い意味で「所詮、漫画だ」ということをよく理解してる感じがありましたね。実は僕はこのポイントが好きでしたね。本来、「神話の国が現実世界と交錯する」なんていうのがありえない設定なことをわかってて、それであえてダイアナにボケをさせるところがすごく面白かったです(笑)。中でも出色だったのが、そういうボケたシチュエーションに遭遇したときのクリス・パインのポカンとした表情ですね(笑)。これ、この映画では非常に効果的でした。ストイックなダイアナの話なんだけど、これがあるおかげで映画が非常に見やすく楽しめるものになってましたね。

 

 

 そして3つ目は、「なぜにスーパー・ヒーローではなく、スーパー・ヒロインなのか」の同義付けがちゃんと出来てることですね。これに関しては最初は見ていて、「あまり表現されてないな」と思っていたんですが、見て行くうちに「なるほどね」と説得さレテ行き、最後になる頃には、この映画が確固としたメッセージを持った作品であることがわかるようになっています。だんだんと深みが出て来る上に、それが、若年齢層に訴えやすくなっています。女の子に伝われば良いなと思いましたけどね。

 

 

 あと、脇も良かったですね。特にイギリスの俳優陣は軒並み演技上手かったですね。特に、やっぱるというか、パトリック・モーガンを演じたデヴィッド・シューリスね。彼はハリー・ポッターのリーマス・ルービンのときから注目してましたけど、「なんか裏というか、訳がありそう」なキャラクター演じさせたら天下一品で、ここでもハマリ役でしたね。あと、ダイアナと一緒に戦いに出るチームの中にいる「トレインスポッティング」のスパッドね。彼も、酔っぱらいやらせたらなかなか右に出るものいないですね(笑)。イギリスのバーがこれほど似合う俳優も珍しいです。

 

 あと、クリス・パインがうまかった!「スタートレック」ももちろん良いんだけど、こういう助演的な演技させても十分行けますね、彼.今後、楽しみです。

 

 

 ・・と、この映画が大成功したことで、秋公開の「ジャスティス・リーグ」に好材料となりましたね。監督がザック・スナイダーなので、当たり外れがきわめて大きな人なので、ちょっと心配ではあるんですが(笑)、少なくともワンダー・ウーマンに関しては心配なかろうかと思います。あと、この映画の続編も,間違いなく決まるはずでしょうから、楽しみですね。

 

 

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 12:39
comments(2), trackbacks(0), - -
Comment
ザックは娘の自殺をうけて降板しましたよ
アベンジャーズのジョスウィードンになるみたいです
りょう, 2017/06/06 10:02 PM
こんにちは いつも楽しく拝見しています。

コミック原作の映画は物語がシリアス過ぎると
どうもコスチュームの滑稽さが悪目立ちしていまいち乗れないんですが
(特にノーラン版バットマンシリーズ)
ところどころボケが入ってるのはいいですね。
同じ意味でアントマンも好きでした。
fab, 2017/06/08 7:24 AM









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