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ビルボードのアルバム・チャートを隅々まで見ると結構なことが学べる

どうも。

 

 

こないだ、「ビルボードのチャートの200位までには、4年以上ランクに入ってる作品が20枚以上ある」という話をここでしました。今日はその話の続きをしましょう。

 

 

別に4年じゃなくても、2年とか、1年以上入っている作品なら、もっとザラにあります。この発見は僕には新鮮でした。なぜなら、これだけリリース過多になった時代で、リスナーの方が全部を消化しきれず、結果、定番を選ぶ傾向があるのがわかったから。特に、僕が毎週チェックを入れている、批評的評判の良いインディ・ロックの作品なんかは、固定ファンだけが買ってロングヒットにならない傾向が近年強かったので、なおさら新鮮でしたね。そのせいで、「実はロングヒットしてたのに、おさえてなかった作品」がかなりの数、見つかりましたから!

 

 

今日は、そうした作品を紹介して行きましょう。

 

 

 近年では、そうしたロングセラー・アーティストがやっぱり地盤が強いんですね。わかりやすいとこで言うと、こないだも言いましたが、アデル、ブルーノ・マーズ、エド・シーランはかなりの長きに渡ってヒットしてます。彼らの初期の作品は5、6年チャートに入っています。あと、ラナ・デル・レイのデビュー・アルバムも先週かな、5周年で、まだ200位から落ちてません。彼女のあのアルバムはイギリスでも3年入ってたので、相当なヒット作だったんですね。

 

 

 ただ、まだまだロングヒットしそうな可能性があるものが、実は目白押しだったりします。たとえば、上にあげた人たちのほかにも、今、ドレイクが過去の作品含め、5枚もアルバム・チャートの200位に入っています。ウィークエンドも同様に3枚。このあたりはシングルもヒットしているのでわかりやすいかもしれませんが、実はこの人も同じようなヒットをしてたんですね。

 

 

Jコール!

 

現在、最新アルバムの「4 Your Eyez Only」がトップ10入りしてますが、そのひとつまえの「2014 Forest Hill Drive」が112週、さらにひとつ前の「Born Sinner」が93週で、まだ200位内に入ってます。

 

それに気がついて僕も聴いてみたんですが、過去作よかったんですね、これなんか特に。

 

 

 これ、すっごく好きな曲です。ラップも出来て歌えて、ソングライトも出来て、ライブもバンドでやるんですね、彼。で、「フィーチャリングを一切使わないアルバム」というのをここ2作続けてて、それで全米アルバムの1位になった、25年ぶりのヒップホップ・アルバムという記録も作りました。ドレイクみたいな派手な話題がない人なんですが、その裏で実力派として評価されてた訳なんですね。

 

 

 ラッパーだとほかに、俳優のドナルド・グローヴァーが別名でやってるチャイルディッシュ・ガンビーノの「Because The Internet」が116週、キッド・カディの「Man On The Moon」が109週、レイ・スリーマードの「Sremmlife」が106週、ビッグ・ショーンの「Dark Sky Pradise」が94週、フューチャーの「DS2」が80週、と目白押しです。これ、すごいことですよ。だって、カニエにもジェイZにも、そんな長くヒットしたアルバム、ありませんから!

 

 

あと、気がつきにくいですが、白人ヒップホップも結構ロングヒットしていました。最近だと、トウェンティ・ワン・パイロッツが、彼らもシングル・ヒットしてるのでわかりやすくて、代表作の「Blurryface」が89週でまだトップ10近くにいるのですが、その前のアルバム「Vessel」も128週で入っているのですが

 

 

 

このG-Eazyってラッパーの「These Things happen」というアルバムも128週のロングヒットになっていたのは知りませんでしたね。あとロジックっていうラッパーの「Under Pressure」というアルバムも54週入ってます。最近、ポスト・マローンという白人ラッパーのアルバムが現在トップ10に入るヒットになっていますが、ホワイト・ラッパーの人気が後押しされてる感じはこういうロングヒットにもあったわけだなと。

 

 

 まだ、あります。今度は女の子のポップシンガー、行きましょう。

 

 

ホールジー、アレシア・カラ、メラニー・マルチネスの3人ですね。いずれもデビュー作です。

 

ホールジーの「Badlands」は74週、アレシア・カラの「Know It All」は63週、メラニー・マルチネスの「Cry Baby」は76週で、しかも全部60位台より上のランクなのでまだまだヒットしそうです。彼女たちはまだすごく若くてですね、ホールジーが22、アレシアが20、メラニーが21で、しかも全員,曲、自分で書く人たちなんですね。僕、ちょっと彼女たちには期待してたりします。

 

 みんないいんですけど、メラニー、聴きましょうか。

 

 

 

この人のアルバムは完成度高かったですね。ロイリータ版のラナ・デル・レイって感じで。かなりコア・ファンついてる感じですね。彼女、17歳のときに「The Voice」の出演者だった過去があるんですけど、早めに敗退したから契約の話などはなかったっぽいんですけど、そこから新進気鋭のいいプロデューサー見つけて台頭したようです。サウンド・プロダクションがとにかくいいですからね、このアルバム。彼女、ロラパルーザでブラジル来るので見るつもりです。

 

 

 それからカントリーに行きましょう。

 

 この世界はもう、テイラー・スウィフトは昔の話になっていえ、今はイケメン・シンガー大全盛です。ロング・ヒットするのも彼らで、ルーク・ブライアン、フロリダ・ジョージア・ライン、ブレイク・シェルトンといったあたりはザラに3年くらいロングヒットするアルバムがあるんですが、僕的には

 

 

このサム・ハントという人の「Montevallo」というアルバムが気になりましたね。これは118週入って、まだ70位台ですが、これが一番モダンですね。

 

 

 

彼はエド・シーランへのカントリーからの回答、みたいな感じで売ればいいと思うんですけどね。曲がマッチボックス20みたいで、かつヒップホップの要素も混ぜれる器用さもあるんで。この人、このデビュー作からアルバム出してないんですけど、新作、今年らしいです。結経、売れるんじゃないかと思います。

 

 

 最後にロック、見ましょうか。こちらは、シングルヒットがあったものが長く売れてますね。ルーミニアーズのデビュー作が125週、ホージャーのデビュー作が116週でまだ入ってます。ルーミニアーズはその次のヤツも長く売れそうです。あと、こないだまでアークティック・モンキーズの「AM」が123週入ってたんですけどね。本国イギリスでは170週超えてまだ100位以内です。あとThe 1975ももうすぐ1年。その前のデビュー作はアメリカでも2年くらい売れてましたけど、本国イギリスでは145週でまだチャート入ってます。あとはニュー・メタルのディスターブドもサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」の意外カバーがウケて75週でチャートインしています

 

が!

 

今回一番驚いたのはこれでした。

 

 

パニック・アット・ザ・ディスコ!

 

 

いやあ、これは驚きました。今、ビルボードのアルバム200位に、彼ら、というか、今や彼ですね、アルバムが3枚も入ってるんですよね。去年出た「Death Of A Bachelor」が54週、その前の「Too Weired To Live Too Rare To Die」が94週、そして2005年に大ヒットした「A Fever You Cant Sweat Out」が83週。

 

 

 これ、どうやら、「Death Of A Bachelor」がカルトヒットしていることから、過去のアルバムも再ヒットしてるみたいなんですね。これ、アメリカだけじゃなく、「Death Of A Bachelor」、イギリスでも同じく54週、チャートから落ちてません。しかも、ビルボードに関していえば、今週、31位から24位にあがってきてます。

 

 

 今、こんな感じなんですね。

 

 

 

 

クイーンとシナトラの要素が入ったとは、聞いていたんですけど、随分、異形に行きましたね、これは。

 

好きか嫌いかは別として、こういう感じで生き残っていくのは面白いことだと思いましたね。

 

 

こんな風に、なにかと発見、多いものですよ。

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 18:50
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