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itunesチャートで世界のヒットをチェックする毎日(2)〜実は世界でのヒットは大体同じ・・はずなんだけど・・

どうも。

 

 

では、一昨日に書いた、itunesで世界のヒットをチェックする話の続き、行きましょう。

 

 

僕は前回、「最低でも18カ国分はマメにチェックする」と書きました。そうすると「大変そうだな」と思う人も多いかと思うのですが、それが実はそんなことはありません。

 

 

なぜか?それは

 

 

どこの国も半分は英米圏でのヒットだから。

 

 

特に最近は、ストリーミング・サービスでの影響もあって、シングルはどこも、SpotifyとかApple Musicのヒットリストに載ってる曲が独占状態になってあんまり動かなくなっていますね。あの、変動の激しかったイギリスのチャートまでそうなってますもんね、今。

 

 ブラジルでも、その傾向が強まってますね。今、都会に住んでるような若い子は大半はアメリカン・トップ40系のラジオを聴いてます。それもあって、itunesのトップ100に入るのも、3分の2は英米のヒット曲ですから。他の国も、国によって差はありますけど、自国言語にこだわりの強いフランスのような国でも4〜5割は英米ものですからね。あと、自国シーンが小さい、GDPが高くない国に行くと、ほぼ全部英米のヒットのみ、ということになります。

 

 

 ただ、それが通用しないのが日本です(苦笑)。itunesの最新デイリー・シングル・チャートTop100で英米楽曲の数、なんと

 

9曲!!

 

 

 そりゃ、自国のシーンが育たなくなるほど、輸入ものに頼る文化というのも良くはないと思うし、最近のシングルの世界的な画一傾向も僕は別の意味でも心配です。ただ、それでも、「音楽は国境を超える」とは一応言うものではあるし、もっと共用したっていいじゃないかとは思うんですよね。大体、洋楽文化自体は戦後からあって、英米系のロック・アーティストの招聘ライブの歴史だって古い。ビートルズの公演実現させた、10国あるかないかの貴重な国でこれってのもちょっとないんじゃないかと。しかもitunesって、特典目当てでCD買うアイドルの購買層があまり含まれていないはずですが、それを除いてこの結果というのはいかがなものでしょうかね。

 

 アルバムに関しては、各国、シングルよりも母国物が強いですね。それでも英米ものは3〜4割くらいの占め方です。

 

 

そして,今週で言うなら

 

 

 キングス・オブ・レオンの新作「Walls」は英米をはじめ、西欧、東欧、オセアニア、南米ではどこでも1位かトップ3、そこまで強くない国でも悪くてもトップ10、という感じです。ブラジルは彼ら、2010年以降、3回デカいライブやってるので1位です。

 

 

 それが日本になると、アルバムで洋楽が入るのがシングルよりも増えますがそれでも18枚、KOLのこのアルバムも、以前よりも売れるようになった気がしますが、それでも発売直後のデイリーでやっと30位。

 

 

 しかも日本の場合、洋楽ものでトップ100に入るヴァリエーションが狭いんだ、これが。英米の最新ヒットに対応できるのがロック系しかないは、逆にロングセラーになるのはジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトのアイドルものしかないは。カーリー・レイ・ジェプセンがえらく売れてるのも特色ですね。あれ、評判は良い作品ですけど、不思議なビッグ・イン・ジャパンになってますね。

 

 

 「日本で売れる洋楽にヴァリエーションがない」と言ったのは、他の国とロングヒットになってるものがあまりに違うからです。他の国だと、今回入ったキングス・オブ・レオンもそうだし、キラーズ、フローレンス&ザ・マシーン、マムフォード&サンズみたいな、最近のフェスでヘッドライナーつとめてるようなアーティストのアルバム、結構長く売れてるんですよ。ブラック・キーズもそうだし、あと、シングル・ヒットの影響もあってイマジン・ドラゴンズとかフォスター・ザ・ピープルもところによって強いですね。それが部門別の「ロック」「オルタナティヴ」のチャートだと、なお顕著です。そこまで見てみると、XXとかアラバマ・シェイクスの名も目立ちます。

 

 

 そこが日本だと、最近のフェスのヘッドライナーの陣容を全く把握してないのか、前述したようなアーティストが全然売れません。ロックで売れてるのでって、グリーン・デイとかレッチリとか、それに類するものですね。そりゃ、その2つ、万国共通で売れますけど、ポップパンクもそうだけど、「それに類するもの」はもう世界的にそんなに売れないんですけどね。あと、一部のUKロック。それもオアシスとかレディオヘッドとかアークティックとか、いわゆる世界的に定番化したもののみですね。「今、実際のところ、どんなバンドが本当に影響力あるのか」。それが本当に伝わってないんだなとガッカリするものです。あと、「ロック」「オルタナティヴ」のチャートでさえ、日本のものばっかりで完結してしまっていますね・・。

 

 

 僕がこれまでよく言ってる不満って、アメリカとイギリスから遅れてるってだけじゃなく、「地球上のほとんどの先進国に比べ遅れてる」ということです。それどころか、南米とか、一部のアジアとかでも日本より英米の流行取り入れるの上手い国、ありますからね。ストリーミングの普及がものすごく遅れたのもそうだけど、もう少し、「国際基準」、本当に知っているのか、まずは業界からしっかり見直した方が良いと思います。

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 18:38
comments(2), trackbacks(0), - -
Comment
Jビーバーは最近、メディアでお騒がせ状況(?)が報道されるようになりましたし、テイラー・スウィストはテラスハウスの主題歌になり、カーリー・レイ・ジェプセンはCMに起用されたりと、テレビで取り上げられたものと人気が見事に一致していると思います。

これはおそらく、自分から進んで洋楽情報をチェックする人は少ないけれど、テレビで宣伝さていて有名なアーティストであれば聴くという、ライトでミーハーなタイプのリスナーが多いという事なのかな?と思います。

洋楽に興味があるわけではなく、流行りものだからチェックするといった層が多いのかな?と。
通りすがりの音楽好き, 2016/10/18 10:53 PM
日本は国内レコード会社の資本力と国内の購買力だけは旺盛なおかげで海外のバンドプッシュするより自前の国内バンドプッシュして売れさせた方が安上がりで金になるという商売目線がチラついてきます
国内のフェスもサマソニやフジですらそういったお家事情の陰がチラついてきてゲンナリします
alt, 2016/10/20 11:38 PM









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