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今週のアルバム寸評

どうも。

 

 

今週はやります。ただ、現在、アイフォンが急に故障したので、来週はやるかどうかわかりません。9月は新作ラッシュなので、それまでにはなおって欲しいんですが。

 

 

では、今週のアルバム寸評、行きましょう。

 

 

Blond/Frank Ocean

 

 

 

 やっぱり今週はこれを語らないわけにはいかないですよね。フランク・オーシャンの「Blond」。彼のことは、ジェイZとカニエのアルバムに曲がフィーチャーされたときから気になった人(僕もそのクチです)が多く、前作のデビュー作「Channel Orange」でものすごく注目されましたよね。

 

 前作ほどの話題作のあとだと、「今回どうすんの?」というところもあったとは思いますけど、いやあ、全く持って文句ないですね。十分傑作だと思いますよ!

 

 

 なんか、聴感上、すごく面白いんですよね、彼の作品って。音数も少なく、ややもすればデモテープみたいにさえ聴こえる瞬間さえあるのに、そこを「世界一豪華なデモテープ」というか「文字通りの室内(というか個室)オーケストラみたい」というか、限られた音要素を多層的に響かせるのが本当にうまいですよね。これ、今、他に真似出来る人っているのかな。

 

 

 あと、メロディメイカーとしても本当に抜群ですね。彼の場合、曲に基づいているコード進行がすごく洒落てて「難しそうなの使ってるな」という印象があったんですけど、今回、曲の元ネタにトッド・ラングレン、スティーヴィー・ワンダー、エリオット・スミスがあるのを見て、「道理でそうなったわけだ」と思いましたからね。全部、コードのセンスで語られる見本みたいな人たちばかりだから(笑)。しかも、スティーヴィーのネタというのはカーペンターズの「(They Long To Be)Close To You」のカバーで、それもバート・バカラックの曲なわけだから、ここにもうひとつ「コードの匠」みたいなものがあるという。スティーヴィーに関しては、他の曲でも要素感じますけどね。

 

 

あと同時に、こういうセンスが通常のR&Bの枠を超えた普遍性につながっているのかな、とも思いました。その意味でも、ジャンルを超えて「美メロ」を求める人には最適な作品だと思います。

 

 

Home Of The Strange/Young The Giant

 

 

今週もう1枚聴いたのがこれでしたね。このバンド、フュールド・バイ・ラーメンのバンドですね。このレーベル、フォールアウト・ボーイ、パラモア、funと来て、今はトウェンティ・ワン・パイロッツで当ててますけど、もはやエモの範疇を超えた、アメリカ随一の「売れるロック」のレーベルになってますね。

 

 

 ここのレーベルのアーティストの打ち出し方は、初期のエモ・レーベルの頃とは全く違って、すごくオーヴァー・プロデュースなやり過ぎ感があって、どうにも好きになれないところはあるんですが、その中でこのバンドは、一番真っ当ないまどきのインディ・ロックバンドで、言われなきゃ所属レーベルはわかんないタイプですね。

 

 

 やってること自体は、そこまでおもしろいものじゃないですけど、曲と歌はしっかりしてるので割と好感持てますけどね。前が割と叙情派っぽくて、今作がいまどきなエレクトロなギター・ロックで特徴がないといってしまえばそうなんですけど、ただ、別段ヒップホップにせよEDMにせよ「クオリティが良いから売れる」わけでもなんでもないし、それは80、90年代のロックだってそうだったわけですから、こういう「そこそこにポップでわかりやすいもの」がシングルヒットでも出せばだいぶ違うんだけどなあ、とは思いますね。先々週紹介したブラッサムズでも同じこと考えましたけど。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:ストリーミング・レヴュー, 22:45
comments(1), trackbacks(0), - -
Comment
フランク・オーシャンの新譜は彼の美曲爆発な感じで繊細さはもちろん時代を巻きこめる力強さまで感じました。変に実験的になりすぎず方向として大正解だったと思います。
来年のグラミーはアデルかビヨンセか珍しくレディオヘッドあたりかと思ってましたがフランクがここまで良いとまた全然分からなくなってきました。グラミーはいつもノミネート出るまでわかんないんですけど(笑)
haru, 2016/08/29 7:58 AM









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