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トロント映画祭後のオスカー状況(1)〜監督・作品篇
どうも。


今日はお約束通り、オスカー最初の前哨戦、トロント映画祭の結果を受けたオスカーの現時点での状況を見てみましょう。

トロント映画祭で、ピープルズ・チョイス賞、つまり大賞を受賞したのはこの作品でした。



これは意外な結果になりました。ベネディクト・カンバーバッチ主演の第2次世界大戦時を描いた映画「The Imitation Game」が選ばれました。

これでオスカーの行方、ちょっとわからなくなってきました。「トロントで勝利」というのは、オスカーを占う意味では非常に重要で、ここ最近でも「スラムドッグ・ミリオネア」、「英国王のスピーチ」、「それでも夜は明ける」がここでの受賞を契機にオスカー作品賞を受賞しています。


しかも、この映画、配給が「英国王〜」を手がけた寝業師、ハーヴェイ・ワインスタインのワインスタイン・カンパニーなんですよね。オスカーのゴリ押しが非常に強い人、及び会社なので、これはかなり影響が出て来ると思います。


ただ、僕がいろんなオスカー予想サイト(しかもプロがからんでる)を見るに、この受賞でも本命はこれではないんですよね。本命視されているのは、現状ではこの3本の三つどもえ状態です。




上から順に「Boyhood」、「Birdman」、「Foxcatcher」の3作。

「Boyhood」は以前、このブログでも紹介しました、ある少年の12年の生涯を描いた、12年連続で毎年撮影を行っていたリチャード・リンクレイター監督のリアルな家族ドラマです。これ、アメリカの批評ではMetacritic、Rottentomatoesともに100点満点という、信じがたいポイントを獲得。それが理由となってか、本来、配給先がインディのIFCと弱く不利かと言われてる状況でも、「この映画を押そう!」という熱心な運動にもつながっているようです。


続く「Birdman」は昨年「ゼロ・グラヴィティ」でオスカーの監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督と同じメキシコ出身の監督、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の最新作。過去に「バベル」でオスカーにもノミネートされていますね。落ち目のヒーローもの映画の俳優役を、その昔「バットマン」を演じたマイケル・キートンが演じると言うなかなかリアルな設定の人間ドラマなんですが、この映画、今年のヴェネツィア映画祭のオープニング上映作に選ばれ大絶賛を受けています。


そして「Foxcatcher」はカンヌでベネット・ミラー監督が監督賞を受賞した映画です。ただ、トロントで勝負をかけたわりに惨敗してしまっているのはちょっと気がかりです。


ただ、現時点では、僕も「Imitation〜」よりも、この3作の方が有利だと見ています。それは、役者のアンサンブル的に多くノミネートされる可能性をこの3つの方が持っているからです。「Imination〜」はカンバーバッチ以外にあまりノミネート可能性のある人を聞かないのですが、この3つに関しては耳にする話ではかなり役者でもノミネートされそうな予感です。それについては明日話しましょう。

ここまでの4つに関しては、既にどこかで一般公開されてる映画で評判も実際について来ている、まあ、ノミネートはほぼ間違いないと見て良さそうな作品です。

今度は、まだ誰も試写を見ていないのにもかかわらず、予想家がやたら上位に追いているこの作品を。




この「Unbroken」という映画。これはですね、監督をつとめるのがあのアンジェリーナ・ジョリー。そして脚本がコーエン兄弟という話題作です。これは、オリンピックの陸上の金メダル選手が第2次大戦中に日本軍の捕虜になる話みたいですが、この写真に写っている日本人、ヴィジュアル系ロッカーのMIYAVIですよ!ある予想サイトでは、上位でこそなかったものの、彼を助演男優賞で入れてるものもありましたね。しかし、見てないのに、なんでそんな予想が立つんだろうなあ。おそらく、配給会社の推しのリストに彼の名前が入っているからだろうと思うんですけどね。そうであれば、立派なことですけどね。

と、大体、いまあげた5作を作品賞、監督賞ノミネートの有力作と見る向きが多いのですが、これに以下の実績組の3監督の作品



上からデヴィッド・フィンチャーの「Gone Girl」、クリストファー・ノーランの「Interstellar」、ポール・トーマス・アンダーソンの「Inherent Vice」。3人とも、僕が今年の春先にHTEのサイトで作った「洋画入門」の監督レジェンドで選んだ3人ですが、彼らの場合、必ずしも賞レースっぽい映画をとる監督ではないので、今回も「関係しないのでは」との見方もありますね。どうなんでしょう。1人くらい入ってくれたら盛り上がるんですけどね。


他に有力視されている作品としては



先日のトロントで予想以上の好評を得て、オスカー狙いの意欲も出て来たみたいなスティーヴ・ホーキンス博士の伝記「The Theory Of Everything」、これも波に乗ればノミネート、ありえそうです。




あと、「アンジーが注目されるなら俺も」とばかりに、夫ブラッド・ピットの戦争映画の新作「Fury」にも期待が集まっています。





あとはこの新人の黒人女性監督が手がけるマーティン・ルーサー・キングのエピソードを映画化した「Selma」とか



オスカー戦線では久しぶりですね。クリント・イーストウッド監督の「American Sniper」もここに来て注目をあびはじめています。


そんな感じでしょうか。明日は役者編、行きます。



 
author:沢田太陽, category:アワード, 11:36
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