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映画「TED」感想〜自主規制ナシよ!今のアメリカン・コメディの超王道
どうも。


時間がかかっちゃいましたが、ようやくこの映画のレビューが出来ます。コレです!

 



7月にアメリカで大ヒット。そして9月、あることがキッカケとなってブラジルでも大ヒットになりそうな感じになって来た「TED」です。


こないだちょっと触れましたが、9/21にブラジルで公開されたこの映画、先週、こっちでは非常に話題だったのです。それは、23日にこの映画を自分の息子と見た国会議員が、この映画の内容に憤り、「こんな映画、即刻公開中止にすべきだ!」とtwitterで大騒ぎしたんですね。すると、それがものすごい勢いで拡大し、こちらでの「ネットで最も話題となったトピック」の1位になったほどです。


ただ、騒いだ議員さんの意図とは裏腹に「”15歳以下鑑賞不可”の映画に11歳の息子に見せてんじゃねえよ!」というツッコミの方が目立ち(笑)、裁判にかけようとしたところ、裁判所からも却下されるハメになってしまいました。


そして、1週間たった土曜日の昨日、僕が別の映画を見に行った際、映画館のチケット売り場にはあきらかに14歳くらいの女の子の集団4人ほどがこの映画のチケットを買ってました(笑)。彼女たちは、「4人まとめて座れるところがない。どうしよう」と言って困ってました。皮肉にも、子供たちのあいだでかえって話題になってしまったようです(笑)。


では、その「物議をかもした」映画というのがいかなる内容か、ストーリーを見てみましょう。




はじまりは1985年のクリスマスのボストン。主人公・ジョン・ベネットは、いじめっ子にも、いじめられっ子にも「あっち行けよ」と相手にされない悲しい8歳の子供でした。そんなひとりぼっちの寂しがりやの彼にサンタがプレゼントをあげました。それがテディ・ベアでした。これをいたく気に入った彼は、このぬいぐるみを「テッド」と名付けずっと傍らにいて1日を過ごし「テッドがしゃべれたらなあ」と星に願います。


すると、ジョンの願いは通じ、テッドは翌朝から突然しゃべりはじめることになりました。この事実は即座に話題になり、テッドの元には取材が舞い込み、遂には「トゥナイト・ショー」に出演するまでのセレブにもなりました。


そして話はそれから27年後に飛びます。




テッドとジョン(マーク・ウォールバーグ)は相変わらず、ベスト・フレンドの関係を築いていますが、27年間、野郎でつるむとロクなことを覚えないものです。かわいかったぬいぐるみのテッドは、セレブなぬいぐるみということもあってチヤホヤされすぎたか、悪いこともたくさん覚えてしまいます。ボンゴでマリファナをガボガボ吸いまくるは、セックスは大好きだは、車を運転できるのはいいものの、他人の車を傷つけてそのままにするは。ただ、そんなテッドをジョンは心のそこから信頼し、テッドもその気持ちは同じです。





そんなジョンには交際して4年になる恋人ローリー(ミラ・クニス)がいました。彼女の周囲や、彼女の会社のイヤ味な上司(ジョエル・マクヘイル)は、「35歳にもなってぬいぐるみから離れられない男ってどうなんだ?」とジョンとの交際を考え直すように言いますが、心優しいローリーは、ジョンとテッドのことに理解があったし、この2人が離れることはまずないだろうとも思っていました。





それは、こうやってジョンと一緒にベッドに入っても、「雷が恐いよ〜」と言って情けない声をジョンがあげると傍らからテッドが走って駈けて来て「カミナリ、FUCK YOU。オレのアソコを舐めやがれ」というおまじないの歌を2人で合唱するほどでした。


そんな2人をあきれながらも受け入れていたローリーでしたが、ジョンとの交際4周年のデートのあと、自分の部屋に戻ってくるや、テッドが4人の風俗譲との豪勢なパーティの場所に使用している姿を見て、さすがのローリーも堪忍袋の緒が切れてしまいました。


ジョンもローリーをなんとしても失いたくなかったことからテッドに別居を薦め、テッドは職を探して1人暮らしをすることとなります。




基本的になまけものであったテッドでしたが、スーパーのレジの職を得ます。ただ、そこでセクシーな美人店員を見かけるや、レジの料金表示機にもたれかかって、セクシャルなポーズを取って誘惑にかかろうとします。しまいには、掃除の洗剤を自分の顔にシュッシュとかけはじめる始末です。



その店からの帰り、裏口からビール瓶片手tに店を出ようとすると、テッドは「子供のときお前の大ファンだったんだよ」という中年ストーカー(ジョバンニ・リビシ)と、ちょっと肥満児の息子の2人に遭い、誘拐をほのめかされます。





そして、数日後、ローリーの上司が主催するパーティにジョンはローリーと参加することになりますが、そこにテッドからの電話がかかってきます。「今、『フラッシュ・ゴードン』のサム・ジョーンズと一緒にパーティをやってるんだ。フラッシュ・ゴードン、俺たちの青春そのものだったじゃないか?」。ジョンはこう熱烈に誘われます。ローリーからあきれられたくないジョンは迷いますが、しかし、子供時代のヒーローの魅力にはあらがえず、結局パーティに「30分のつもり」でかけつけます。


しかし、パーティは80sを彷彿とさせる乱交っぽいもので、テッドの鼻もいつのまにか白んでいたりしました。ジョンも結局このパーティを楽しんでしまうことになりますが…。


…と、ここまでにしておきましょう。


なんでブラジルの国会議員が騒いだかはおわかりになったと思います(笑)。


この映画ですが、もともとは




このアニメ「ファミリー・ガイ」のクリエイターであるセス・マクファーレンの初映画作品として注目されていました。この「ファミリー・ガイ」というのは、手っ取り早く言えば「シンプソンズ」「ビーヴィス&バットヘッド」「サウスパーク」と続いて来ている、アメリカでの非道徳的でお下劣な、「子供に見せるフリして大人を笑わせている(でも子供には刺激を与えている)」アニメの系譜にある人です。この人のアニメは「ファミリー・ガイ」だけじゃなく、スピンオフの「アメリカン・ダッド」「クリーヴランド・ショウ」もそうですけど、「しゃべる動物」がキャラとして必ず入っています。「TED」もそんな彼の中でのスタイルを貫いた結果だと思います。


ただ


今回できあがったこの作品を見るに、そうした「ファミリー・ガイ」での要素もあるにはあるんですけど、それよりも


思った以上に、最近のアメリカン・コメディのド王道で来たな!


ということでした。


それは主に以下の3点についてです。



1.パーティで大暴れする”バディ(野郎)もの”


2.なつかしのサブカル・ネタでせめまくる


3.特定セレブをバカにする。


この3つをこの映画はしっかり遵守して来たなと思ったものです。


まず1に関して言うと、これはもう、「アダルト・スクール」や「俺たちニュースキャスター」以降のウィル・フェレルの路線や、「俺たちニュースキャスター」から「Kcocked Up」あたりのジャド・アパトウ、「ハングオーバー」に代表されるトッド・フィリップスの映画(「アダルト・スクール」も彼が監督)に通じる楽天的でバカ過ぎる「はめの外し方」を心得た作品だと思いました。



あと2に関しては90sからのトレンドですね、これは。タランティーノの映画とか「シンプソンズ」から10年以上前のサブカルの話題がすごく出始めましたが、「ファミリー・ガイ」の例外じゃなく、80sの、特にMTVヒットの引用がメチャクチャ多いんですね。「TED」もそれを踏襲しておりまして




今回は1980年の映画「フラッシュ・ゴードン」をフィーチャーしています。この映画、当時、クイーンがサントラを担当していることで話題となりましたが、ハッキリ言って有名なのはそれだけで、映画としては「かなりの駄作」として非常に有名です(笑)。なので、ぶっちゃけギャグとしての使用なんですが、フラッシュ(自ら自分の名のロゴのTシャツ着てるのがすごいですが、笑)を演じた一発屋俳優、サム・ジョーンズも喜んで本人役を演じております。


そして3なんですが、このセレブへのからかい、これ、結構キツいんですよね。


実はこれ、ある人気俳優が主人公のゲイの友人の彼氏役で、役名とセリフもなく出演しております!


それに加えて


ラストシーンが、あるアイドル俳優に対してのいたずらです(笑)。


これは言ったら面白さがだいぶ減るので誰に対してなのかは言いませんが、これ、本人、了承したんだよね、きっと。これ、メッチャクチャ、笑えますよ(笑)。


このように、「今のアメリカン・コメディ」の王道として「TED」はかなり楽しめる映画ですが、それに加えて




マーク・ウォールバーグとミラ・クニスって、コメディ演技うまいんですよね。マークはある時期ずっとシリアスやってましたけど、ウィル・フェレルとの「The Other Guy」くらいから、オフビートなコメディやらせてもちゃんとこなせる人なのは証明されましたね。彼は有名なボストン出身者ですが、やっぱ自分のホームグラウンドを舞台にできて張り切ってるところは伺えましたね。また、ミラ・クニスは「ファミリー・ガイ」でメグ(メガネかけた暗い女の子)の声をやってるだけあって、コメディの間合いの取り方は非常に慣れたものですね。「ザット70sショウ」の頃から、お笑いは板についてますね。かなりの美人さんなのでこれからはコメディ以外の役も増えるでしょうけど、こういう要素はなくさないで欲しいですね。


それから




これ、脇も良かったんですよ。ヒロインの嫌みな上司役のジョエル・マクヘイルは、ここでも何度か触れてる、人気TVコメディ「Community」の主役の人。最近、映画でも出番増えて来てます。あと、変質者役を演じたジョバンニ・リビシも最高にキモくて良かったですね。この人、最近、アギネス・ディーンと電撃結婚したことでも話題になりましたね。彼は双子の姉がベックの奥さんのマリッサ・リビシなので、アギネスとベックは義理の兄妹ということにもなります。


…と、「TED」とはこんな映画です。まあ、ズバリ、教育上によくないことはたしかなんですが(笑)、今のアメリカのコメディ見るなら、これくらいは受け止める覚悟がないとダメだと思います。加えて、役者の演技も、プロットラインもこれ、よく出来てますしね。一緒に見たウチのワイフなんか「トムにこれは見せられない」などと言いながら、僕の隣でゲラゲラ笑ってました(笑)。


ただ、「ファミリー・ガイ」もちゃんとやってるとは思えない、基本的にアメリカン・コメディの公開を思いっきり先延ばしにしたあげくDVDリリースのままで終える傾向のある日本だと、議員から公開中止を求められる以前に「自主規制の上、公開なし」というケースで終りかねないのが非常に怖い。すごくやりそうな気がするんですね。


配給権をもたれている、もしくは、これから持とうかなとお考えになっていらっしゃる方、お願いですから、ここはひとまず自主規制なしでの日本公開をお願いします。伝えられないことによって、カルチャーの一断面が伝わらないというのは、非常に惜しいことではありますのでね。
author:沢田太陽, category:映画, 11:58
comments(1), trackbacks(3), - -
Comment
結局、日本でも規制なし、しかも吹き替えに有吉まで入れての大々的なキャンペーンになりましたね。インターの友達の間で、「絶対日本で公開できないでしょー」みたいな話を前してたので、東京駅にでかい広告が張られていた時はビックリしました。
IRIKD, 2013/02/01 12:56 AM









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恋愛コラムリーダー 〜Love Column Reader〜, 2012/10/01 1:06 PM
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-, 2012/10/07 7:20 PM
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ろうたんの竹林雑談, 2013/01/20 5:37 PM