- ストリーミングの時代になっても、6、7曲のアルバムは流行らないと思う
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2018.06.07 Thursday
どうも。
先週末は
カニエ・ウェストのこれが出たんですよね。
最近の変な言動の割にはそんなに悪いアルバムではなかったです。ただ、前作から感じてた「ゲストの才能依存」な感じは否めないものでもありましたけどね。
でも、それより気になったのが
収録曲の少なさ!
わずか7曲で20分強ですからね。なんか、聞いててすぐ終わって物足りないんですよ。
これ、カニエがこの前のアルバム、すっごく曲が多くて長かったからその反動だと思うんですけど、でもねえ、これだとかえって物足りないんですよ。プログレくらいの曲の長さだと、これでも60分くらい行く可能性があるからいいんだろうけど、20分ちょいでアルバムというのもねえ。
カニエがプロデュースして、その1週前に出たプッシャTのアルバムは同じ7曲でも内容は良かったんですけどね。このジャケ写、ホイットニー・ヒューストンの晩年のドラッグまみれのバスルームというジャケ写のセンスは最低なんですけど、トラックとリリックはすごくキレがありました。
だけどなあ、これにしたって、「せっかく調子いいんだったら、もう少し聞きたいよなあ」とは思うんですよ。確かに、最盛期を過ぎたベテランのアルバムとかなら、「覚えても数曲」「ライブでもせいぜい1、2曲」みたいなパターンがあるからそれでもいいのかもしれないですけど、そうでもあないアーティストにそういうことやられると物足りなさしか残らないです。
それ以外でも
このウィーケンドのEPもつまんなかったしね。前作は20曲くらいで曲は多すぎたかもしれないけど、その中でいい曲はあったし、作品としてのスケール感もあったから良かったのにね。
あと、だいぶ前になりますけど
レディオヘッドのこのアルバムも、7曲収録でしたけど、彼らのディスコグラフィの中で評価低いでしょ。やっぱ、食い足りないからなんですよ。
あと
ナイン・インチ・ネールズもある時期からこう言うEPばかりだしてますけど、なんか「アルバムのための予行演習」に見えちゃって、ファンの本気度がどうしても落ちちゃうんですよ。いや、ファンじゃなかったとしたら、なおさらですよね。
結局のところ、アルバムの長さっていうのは
人が「音楽を集中して聴きたい」と思える時間の体内感覚で自然に決まったものだと思うんですよね。
これって僕は「普遍」だと思っていて。例えば映画にしても「90〜100分以内」だと「ちょっとそれ短いな」と思うでしょ。逆に「135〜140分以上」だったら長いと感じる。それが自然の感覚だと思うんです。
そういう「人間の生理」にあえて反することはしない方がいいと思うのが僕の持論ですね。それはテクノロジーがストリーミングの時代になろうが変わらないと思います。