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カンヌ映画祭2018  今年の話題作は?

どうも。

 

まだ、この話題をして言いませんでしたね。しましょう。

 

 

 

カンヌ映画祭ですね。毎年カンヌってポスターが最高にオシャレなんですけど、今年は「気狂いピエロ」。カッコいいなあ。

 

 

カンヌといえば、もう世界中のアートな監督たちの対決の場で、毎回レベルの高い作品が集まってくるわけですが、今年の場合はアメリカが有力作をオスカーに回す作戦をとったので、アメリカ映画がそこまで話題になっていません。その中では

 

 

 

スパイク・リーが久々に人種問題に向き合った意欲作「Black Klansman」は話題ですね。これ、「ブラック・パンサー」だったり、チャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」が話題になった今年に出るにはかなりタイムリーな作品ですね。ただ、評価は賛否両論のようですけど。

 

 

アメリカからはもう一つ、コメディの記載監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルのホラー映画「Under The Silver Lake」。主演はアンドリュー・ガーフィールド。これもかなり賛否が分かれてますね。これは賛否で両方、かなり熱のこもったレヴューを僕も見ています。どうなんでしょうね。

 

 

今年のカンヌのオープニングを飾ったのはオスカー外国語映画賞をこの10年で2度受賞のイランの巨匠ですね、もう、アスガール・ファルファーディの「Everybody Knows」。今回はスペインを舞台にハビエル・バルデムとペネロペ・クルスという、まるでアルモドバルの映画みたいな出演陣ですが、さすがに評判は良いみたいですね。公開楽しみです。

 

 

そして「気狂いピエロ」を50年以上前に監督したジャン・リュック・ゴダールも参加ですよ!ここ数作、すごく評判がいいんですけど、今作「The Image Book」もなかなかの評価のようです。

 

 

 

そして、ブラジルで唯一新作が公開される日本人監督(これ、マジでホントです。アニメ除けば)是枝裕和監督の「万引き家族」もかなり好評です。彼は「そして父になる」でm女カンヌで審査員特別賞だったかな、受賞して、それで弾みがつきましたからね。90年代からクオリティが落ちずにずっと続いているのは立派だと思います。

 

 

監督の鬼才の一人、イ・チャンドン「Burning」も相当好評のようです。僕は彼の「オアシス」という映画が大好きなんですが、今回はどのような感じなのでしょうか。

 

 

 

レバノンの美人女性監督で知られるナディーン・ラバキ「Cafamaum」も好評です。それから

 

 

10年前に「ゴモラ」という、イタリアン・マフィアの実録映画を作り、保護観察を受けたという伝説を持つイタリアのマテオ・ガローネ「Dogman」もかなり話題です。「ゴモラ」以外の作品を知らないのですが、あの作品を知る限りはかなり濃そうな感じです。

 

 

 

ただ、現状で最もパルムドールに近いのではと言われているのがポーランド映画の「Cold War」ですね。何見ても大絶賛です。これはパヴェル・パウリコウスキーと言って、3年くらい前だったかな、「イーダ」でオスカーの外国語映画賞受賞しましたけどね。彼の、あれ以来の作品です。まだ共産圏時代のポーランドをモノクロームで描くのは前作と同じ手法ですが、今回は果たしてどんな映画なんでしょう。

 

 ただ、現状で、カンヌ大常連の、カンヌの主要3部門(パルムドール、監督賞、グランプリ)、全部取ったことあるんじゃなかったかな、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイランの新作のスクリーニングがまだです。これがパルムドール争いに割って入るか。

 

 

そして、コンペ外参加ではありますが、あの映画界の問題児、ラース・フォン・トリアーがナチ礼賛発言でカンヌ追放から戻ってきました。僕はあの発言がなくても、彼の作品は神経逆撫でされるので非常に苦手(でも、その割によく見てはいる、苦笑)なのですが、この「The House That Jack Built」という新作も、非常に評価が真っ二つです。共通して言えることは、まだ「行き過ぎている」ことだそうです(笑)。

 

 

さあ、受賞結果はどうなるか。今度の日本時間の月曜、全米映画興行成績のところで発表します。

author:沢田太陽, category:映画ニュース, 20:13
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