- 70歳前後になってバンドに内紛って・・フリートウッド・マックの最新お家騒動
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2018.04.10 Tuesday
どうも。
いや〜、今日はこのニュースに驚きましたねえ。
ここ数年、ツア_で話題になっていたフリートウッド・マックからですね
なんと、リンジー・バッキンガムが脱退しました!
これ、脱退というよりはクビですね。なんでも、ツアーに出たくないリンジーの意向にかかわらず、バンドがツアーの開催を強行し、賛成しないリンジーをクビにした模様です。
・・・まあ・・・なんというかなあ・・・。
フリートウッド・マックって、1970年代中ばから80年代の後半って、本当にリンジー、スティーヴィー・ニックス、クリススティン・マクヴィーの3人のフロントにジョン・マクヴィーにミック・フリートウッドのリズム隊という5人のケミストリーが、ひどい人間関係であったにもかかわらず保たれ、磨かれていたという、非常に稀有なバンドだったんですね。それが1987年に
1987年にリンジーが脱退して、バンドが下降線辿っちゃうんですよね。この時によせばいいのに、リンジーの穴埋めのために2人の男性メンバーが加入してね。リンジーは重要なヴォーカリストだっただけでなしに、ギターの名手でもあったから、1人の後任では穴が埋まりきらないとリーダーのミック・フリートウッドが判断したんでしょう。
ただ、「1個人のカリスマ」というものが、そんな「2人の技量」などで埋まるはずもなく、バンドからはファンが離れていき、さらにはバンドの華スティーヴィー・ニックスまで脱退します。その時も
メンバーより2世代年下の女性シンガーと、なんと元トラフィックのデイヴ・メイスンが加入するという仰天展開で乗り切ろうとしましたが、もう、これが黄金期マックの原型を留めないものとなってしまって、二進も三進もいかなくなります。
そこで
1997年にMTVアンプラグドという形を借りて、黄金期の5人が復活したんですね。これが大反響を呼んでアルバムを作ろうといった時に、今度はクリスティンが、「音楽活動をやめたい」との理由で脱退。そこから2003年、マックはリンジーとスティーヴィーの頑張りでなんとかアルバムを1枚発表。それも、そこそこ売れましたが、ただ、それ以上に評判が良かったのは、黄金期から抜群に定評のあったライブで、ツアーのたびにそれが話題となります。僕も2009年、ニューヨークのナッソー・コロシアムでライブを見てるんですが、もう4人だけでも、才能とスター性の塊なんですよね。「よく、こんな、特異な個性を持った人たちが、お互いのパーツを埋め合わせるようにしてケミストリーが出せるものだな」といたく感動したのを昨日のことのように覚えています。
それから2010年代についにクリスティンが電撃的にマックに復帰。ツアーも尚更話題になりました。「やっと待望の5人マックが戻ってきた」とファンも喜んでいたんですが、こうやってリンジー脱退となってしまいました。
もう、こうなったら、少しはファンのことも考えて「リンジーがいないマックでは、満足なものをファンには聞かせられない」くらいのこと思っても言い訳じゃないですか。リンジーの書いて歌った不可欠な代表曲だっていくつもあるわけですからね。それらは彼がいないと、本当にお客さんが納得する形では聞けないわけで。
ところが、悲しいかな、ミック・フリートウッドは1987年の時の反省を生かすことなく、またも2人の後任を入れました!
しかも、すごいんだ、この加入が。
一人はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのギタリストのマイク・キャンベル、そしてもう一人がクラウデッド・ハウスのニール・フィンですよ!!
・・いやあ、二人とも、それぞれのバンドでは好きな人たちです。
が!!
別にマックのメンバーとして聞きたいとは思わない!!
リンジーの後釜に2人を迎えるのも、既存の有名アーティストを加入させることも過去にやっては失敗してるのに、それを二の舞のようにやるというのはどういうことなんでしょうね。
全てはこの
ミック・フリートウッドの気まぐれによるところが大きいんでしょうね。
彼が素晴らしいドラマーなのは認めるし、バンドリーダーとして支えてきたのは認めます。黄金期に至るまで、ヴォーカルが3代変わったのも知ってます。彼にとってはそのいずれの時期も重要なのかもしれません。だけど、
最も愛されたラインナップを平気で代えられる神経って・・。
バンドの末期にツアー・バンドとして愛され、レジェンドとしての再評価も上がっていただけに残念ですね。加えて
70前後にもなって、もう少し人間関係、落ち着けよ!
という感じでもあるんですけどねえ。さあ、どうなることやら。