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もう、予想がはじまっている!来年のオスカーの期待作

どうも。

 

 

僕の年度のオスカーの話題はいつも、この話題でシメるんですが、もう、いろんな媒体で早くも来年、2020年のオスカー予想がはじまっています。

 

 

そこで、気になる作品をちょっとここでピックアップしていきましょう。

 

 

 

 

まずはマーティン・スコセッシ待望の新作「The Irishman」。これはおそらく最後のかつての名コンビ、ロバート・デ・ニーロとのコンビ復活作ですね。

 

 

 

 

こんな風にトレイラーもできてますが、デ・ニーロ以外にアル・パチーノ、ジョー・ペシ(!)、ハーヴィー・カイテルと、もうスコセッシおなじみの俳優たちが夢の共演。これだけでもかなり話題ですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

 

そして

 

 

 

 

クエンティン・タランティーノも新作、出ます。1969年のチャールズ・マンソンの惨事を描いた「Once Upon A Time In Hollywood」。ブラッド・ピットにレオナルド・ディカプリオ、そしてシャロン・テイト役にマーゴット・ロビーと楽しみ名前が並んでいます。

 

 

この2つが圧倒的に注目されてますね。現状では他に差をつけてますね。まあ、監督のカリスマ性からすれば無理もないですが。

これに続くのはですね。

 

 

 

 

このトム・ハンクス主演の「A Wonderful Day In The Neighborhood」。これ、僕は個人的に期待してます。ハンクスそのものはそんなに好みの俳優ということではないんですけど

 

 

 

 

ハンクス演じるテレビ司会者のフレッド・ロジャースはですね、昨年、彼の人生がこのドキュメンタリー「Wont You Be My Neighbor」として公開され、ドキュメンタリーではかなりのヒットになったんですね。かなり作品的にも話題を呼んで。その直後なだけに、ちょっと気になるんですよね。

 

 

しかも

 

 

 

 

監督がマリエル・ヘラーと言って、今、インディでもっとも注目されてる女性監督なんですよね。彼女は何年か前に「Diary Of A Teenage Girl」という、非常にサブカル臭の強いインディ・ティーン映画も作っていて、今回のオスカーでもメリッサ・マッカーシーが主演女優賞にノミネートされた「Can You Ever Forgive Me」を監督しています。すごく右肩上がりなので楽しみなんですよね。

 

 

あと、女性監督で言えば

 

 

 

 

昨年、「レディバード」で一躍注目されたグレタ・ガーウィッグは2作目の監督作で、なんと「小公女」のリメイク。主演は前作に続いてシアーシャ・ローナン。そこにティモシー・シャラメやエマ・ストーンも絡むようですよ。

 

 

 

 

7度目の正直でオスカーを狙いたいエイミー・アダムスはベストセラー小説「The Woman In The Window」のヒロイン。

 

 

 

 

ナタリー・ポートマンはNASAの宇宙飛行士の不倫事件を題材にしたドラマ「Lucy In The Sky」 に。

 

 

 

 

シャリーズ・セロンは、失言で局の看板ニュース番組を降ろされた、これ、すごく最近の事件です、ニュース・キャスターのメガン・ケリーを演じた「Fair And Balance」で主演です。

 

 

 

 

ここ数年強い、黒人監督の映画ですが、昨年のオスカーで、「ゲット・アウト」で話題を呼んだジョーダン・ピール監督の新作はルピタ・ニョンゴ主演の、今回もホラーです。「Us」。これは3月、間もなく公開です。

 

 

 

 

そして19世紀の、奴隷解放、女性解放運動家、ハリエット・タブマンの伝記映画「Harriet」も控えています。

 

 

 

 

文学作品だと、2013年の小説の賞を総なめにした「Goldfinch」が映画化されます。主人公は「ベイビードライバー」のアンセル・エルゴート。

 

 

 

 

そして19世紀のイギリスの文豪ディケンズの「デヴィッド・コッパーフィ_ルド」が「The Personal History Of David Copperfield」として映画化、主演は「スラムドッグ・ミリオネア」「Lion」でオスカーでも馴染みのデヴ・パテル。共演がティルダ・スウィントン、ベン・ウィショー、ヒュー・ローリーとやたら豪華なのが気になってます。

 

 

 

 

あと、今年「バイス」で主演男優賞にノミネートされたクリスチャン・ベールは来年も「Ford v Ferarri 」が控えています。

・・と、この辺りが、現時点で気にされている映画ですね。

 

 

まあ、この企画、毎年この時期にやってますが、本当にオスカー候補にまで上り詰めるのは、これの半分も行けばいい方です。でも、それでも楽しみなもので、毎年このようにやってしまうんですよね。

 

 

今後のオスカー予想ですが、5月のカンヌ映画祭で、時折話題の作品が出始め、9月のヴェネツィア、トロント映画祭が最初の大きな波となります。

 

author:沢田太陽, category:オスカー, 22:50
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オスカー2019 ベスト&ワースト・ドレッサー

どうも。

オスカー、終わりましたけど、まだ余韻引きずってますね。総括っぽいことの前に、今年もやります。当ブログ恒例のベスト&ワースト・ドレッサー。

まずはいろいろ見ていきましょう。最初は、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディとメアリーこと、主演男優賞獲得のラミ・マレクと、本当にカノジョになってしまったルーシー・ボイントン。ルーシーって僕、「シング・ストリート」の時からお気に入りでしてね。なんか「ロック好きのハートをくすぐる女の子」のポジションに図らずもなってしまった感じがね。ちょっと応援しようと思ってます。

この夜の主役の一人のガガさん。「Shallow」のパフォーマンスは、彼女のこれまでのテレビ・パフォーマンスの中でもベストだったんじゃないか、と思えるくらい最高のものでした。ああいうことできるから、本当に憎めないんです。この人。この日はファッションはシックに決めてました。

「ブラック・クランズマン」のヒロインのローラ・ハリエル。「スパイダーマン ホームカミング」にでてた子です。これはなかなか可愛らしい。名前忘れたんですけど、ディズニーのキャラクターにこういう人、いましたよね。それを思い出しました。彼女は「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークに、目と唇がソックリなんですよね。これ、欧米圏では結構ネタになってて、「黒人と白人の腹違いの姉妹」説が上がってました。

そして、僕の中でこのレッドカーペットで株急上昇なのがエルシー・フィッシャー。何、この、15歳でこのカッコいい着こなしは!彼女が主演した「Eighth Grader」という、非常に評判の良かったティーン・ムーヴィー、俄然見たくなりました。これは相当、有望ですよ。

では、ベスト・ドレッサーいきましょう。3位から。

ベスト3位はシャリーズ・セロン

シャリーズは、僕のこの企画、かなり上位常連です。今回も、この全身を包むガウン、生地と淡いブルーの上品さがまずすごく気に入ったんですが

後ろみると、この大胆な背中空き。これが決め手でしたね。

では、2位に行きましょう。

ベスト2位はレジーナ・キング。

見事、助演女優賞を獲得した、黒人の役者界隈ではベテランの名手のサポート・アクトレスですけど、この着こなしがカッコよかった!この、ホワイトの鮮やかな色合いに、余計なマイナス・ポイントがない形といいね。パッと目をひくし、文句なかったです。

ただ、まあ、1位は今回、これ、歴史的なもの出ちゃいました。これです!

ベスト1位はビリー・ポーター!!

彼は、ミュージカル系のゲイの役者さんなんですが、これはもう、男性だとか、女性だとかの次元を超えた、アートの域に入ったドレスですね。

これ、「ジェンダーを超える」というアイディアだけじゃなくて、完成度そのものもすごく気高く気品にあふれている感じがいいんですよね。この黒のベルベットの使い方とか、タキシード部分の白の優雅さとかね。

で、誰がこれを作ったのかというと

このクリスチャン・シリアーノですよ。彼、デザイナーのリアリティ・ショー「プロジェクト・ランウェイ」の一番出世ですね。第4シーズンでしたね。この時見てましたけど、彼、中世、近世の貴族っぽい服作らせたら、その当時から天才的にうまかったんですけど、その才能がここに生かされたようです。これでまた、名が売れましたね。

では、ワーストに入る前に、もうすこし

「クレイジー・リッチ・エイジアンズ」のアークワフィーナは大きめのスーツで登場。今回、この映画があったことで、中国系の役者たちが大挙オスカーに集まったんですけど、その中でも一番目立ってたの、アークワフィーナでしたね。彼女、話術がすごく立つし、キャラクターも抜群に明るいから、近いうちにオスカーの司会、いけると思うんですけどね。

それから、エマ・ストーン。なんか今回、ベルギー・ワッフルみたいになっちゃってますね(笑)。今回、助演女優にノミネートはされましたけど、本命じゃなかったことで、ドレス、遊んだかな。いつも勝負ドレスでも疲れるので、こういうのもたまにはいいと思います。

では、ワーストに行きましょう。3位から。

ワースト3位はサラ・ポールソン

今、サポーティング・アクトレスとしては筆頭格にうまい彼女ですけど、今回のドレスはそれでもいただけません。なんか、上からピンクのもの、かぶっちゃったみたいというか、全体の膨れ方が「どうしたの?」って感じで。あまりドレスのこと、考えてこなかったかな、という感じですね。

では、2位に行きましょう。これです!

ワースト2位はレイチェル・ワイス

これはなあ。どうしたんでしょうね。今回、助演女優でノミネートもあって、受賞もあり得る位置だったのに、これは・・。このトップの長靴みたいなゴムは一体どうしたんでしょうね。あと、ペッターンとしたヘアのイメージも・・。

僕。彼女って、すごい「美人の代名詞」的な印象があって、年齢も同じなことからすごく親近感あるんですよね。それだけにこれは肩透かしでした。

でも、今回のワースト1位は、もうダントツでコレでした!

ワースト1位はリンダ・カルデリーニ!!

彼女は、その昔、かの名作青春コメディでジェイムス・フランコとセス・ローゲンを輩出した「Freaks And Geeks」のヒロインで、その後、「聞かないなあ」と思っていたら、最近よく見るようになって、今回、「グリーン・ブック」でヴィゴ・モーテンセンの奥さん役で「おお、出世したじゃないか!」と思ってたら、こんなことに・・。

なんか、この「お祭り?」なしまりのない感じもそうだし、ピンクのファーも意味不明だし、後、真ん中のリボンの紐もそうだし。その昔、ビヨークが、白鳥の首のついたスワン・ドレスをオスカーのレッド・カーペットで着て伝説になったことがあったんですが、ヴァイヴとしては、これ、ちょっと近いです(笑)。

 

author:沢田太陽, category:オスカー, 23:39
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第91回アカデミー賞 速報生ブログ

 

こちらのアドレスnote.mu/themainstreamで展開します。こっちにも随時貼っていきますが、できればnoteの方でご覧ください。

 

油断してたら、始まってしまった!

 

いきなりアダム・ランバート&クイーンの「We Will Roc You」と「We Are The Champions」。

 

ティナ・フェイとエイミー・ポーラー、マヤ・ルドルフの名トリオ登場。ホストにしてりゃいいじゃん。うまいんだから!マヤのガガの真似とか、おかしいね(笑)。

 

助演女優賞のノミネートでポーラー、「女性達はサポートしあう存在なんだから」で拍手喝采。

 

 

助演女優賞
レジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)

 

 

下馬評通り。客席にいたお母さんへの感謝を示した心温まるスピーチです。

 

 

「アクアマン」、ジェイソン・モモアとヘレン・ミレン。すごい組み合わせのプレゼンター!

 

 

長編ドキュメンタリー
Free Soto

ロック・クライマーを描いたドキュメンタリー。監督の中国系の女性が美人です。

 

 

トム・モレロがプレゼンター!「バイス」紹介してますけど、なんかゴールデン・グローブみたいだな。

エルシー・フィッシャーとステファン・ジェイムスがプレゼンター。

 

メイク
VICE

クリスチャン・ベールのためですね。

 

メッリサ・マッカーシーがエリザベス女王初代の格好でプレゼンター。

衣装
ブラック・パンサー

 

これは嬉しかろうですね。あの映画でも力入っていたところですからね。受賞のルースEカーターは「マルコムX」の時の衣装担当だったんですね。

 

ジェニファー・ロペスとクリス・エヴァンスがプレゼンター。

 

 

美術
ブラック・パンサー

 

 

テクニカル系は結構取りそうだね。予想された通りではあるけれど。受賞のハナ・ビーチラーはライアン・クーグラーのレギュラーなんですね。

 

 

タイラー・ペリーがプレゼンター。これ、「コマーシャル・ブレイクにしないでありがとうね」って皮肉も(笑)。

 

 

撮影
アルフォンソ・キュアロン(Roma)

妥当。ってか、彼、撮影もできるって、すごい。

 

 

エミリア・クラークがプレゼンター。髪型がドゥア・リパみたいなペッタリしたショート・ボブになってますね。ジェニファー・ハドソンの歌の紹介。

セレーナ・ウィリアムスがプレゼンター!「スタ誕」の紹介。

 

 

ジェイムス・マカヴォイがプレゼンター。

 

 

音響編集
ボヘミアン・ラプソディ

確かに音の持つマジックは大きかったからねえ。

 

 

録音
ボヘミアン・ラプソディ

音楽映画対決で「スタ誕」に勝っちゃったかな、これは。

 

 

クイーン・ラティーファがプレゼンター。「女王陛下のお気に入り」の紹介。

 

アンジェラ・バセットとハビエル・バルデムがプレゼンター。

 

外国語映画
Roma

 

 

まあ、これになっちゃうよね。対抗馬はノミネート年がツイてなかったね。

「Mary Poppins Returns」のテーマ曲、「The Place Where Lost Things Go 」のパフォーマンス。歌うはベット・ミドラーです。

 

トレヴァー・ノアが「ブラック・パンサー」紹介。「ワカンダ・フォーエヴァー」を面白おかしく語っています。

マイケル・キートンがプレゼンター。

 

 

編集
ボヘミアン・ラプソディ

なんと、今日3冠!「フレディがみんなを一つにした」と、編集のジョン・オットマンは語っています。

 

 

ダニエル・クレイグとシャリーズ・セロンがプレゼンター。

 

 

助演男優賞
マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)

一昨年の「ムーンライト」に続く2度目の受賞。ヴィゴにも感謝してます。プロデューサー役のオクテイヴィア・スペンサーにもですね。なぜ黒のニットキャップを?

 

ローラ・ダーンがプレゼンター。アカデミー・ミュージアムができるよ、という宣伝でした。

 

 

ミシェル・ヨーとファレル・ウイリアムスがプレゼンター。

 

 

長編アニメ
スパイダーマン スパイダーバース

 

 

これも前哨戦からずっと勝ってましたからね。フィル・ロードとクリストファー・ミラ〜って天才的ですね。

 

 

ケイシー・マスグレイヴスがプレゼンター。コーエン兄弟の「バラッド・オブ・バスター・スクラグス」のテーマ曲「Where A Cowboy Trades His Spurs For Wings」。歌うはデヴィッド・ローリングスとジリアン・ウェルチ。

 

 

「ウェインズ・ワールド」から、マイク・マイヤーズとデイナ・カーヴィー。もちろん「ボヘミアン・ラプソディ」の紹介。

 

 

アークワフィーナとジョン・ムレイニーがプレゼンター。

 

 

短編アニメ
Bao

「インクレディブル・ファミリー」の頭にあったヤツですね。中国系の話の。ぶっちゃけ、こっちの方がよかったんだよね。

 

 

短編ドキュメンタリー
Period End Of Sentence

インドの性教育のドキュメンタリー。女性監督が「月経の映画が受賞するなんて素晴らしい!」と叫んで大喝采です。

 

 

ディエゴ・ルナがスペイン語なまりの英語で「Roma」紹介。もう一人の人の方が、「移民にヒューマニティを!」と叫んで大喝采。

 

ポール・ラッドとサラ・ポールセンがプレゼンター。

 

 

視覚効果
ファースト・マン

今日、初のサプライズ。ブラック・パンサーかと思った。

 

 

「Shallow」 のイントロに乗ってブラッドリー・クーパとレディ・ガガがステージ登場し、そのままデュエット。ブラッドリー、ちょっとうわづってるけど、さすがに緊張したかな。ガガはグラミーの時より今日の方が断然いい!いい意味で力が抜けてる。ピアノの横にブラッドリーが回りこむのもいい演出。すごくよかった!

 

 

短編
SKIN

 

 

サミュエルLジャクソンとブリー・ラーソンがプレゼンター。「キャプテン・マーヴェル」のコンビです。

 

 

脚本賞
グリーン・ブック

これはとって欲しかったので嬉しかったかな。「いい話」の映画なんでね。

 

 

脚色賞
ブラック・クランズマン

 

 

サミュエルLジャクソン大喜び!これはスタンディング・オヴェーション!当然でしょう。

 

 

紫のコスチュームに身を包んだスパイク・リーが、奴隷時代の話から始めて、今の「時代の曲がり角だ」と言った後、「Do The Right Thing!」と自身の代表作にかけて叫んで大喝采。レジェンド初受賞だもんね。

 

 

スコア
ルートビッヒ・ゴランソン(ブラック・パンサー)

ドナルド・グローバーの相方、とっちゃったよ!

 

 

チャドウィック・ボーズマンとコンスタンス・ウーがプレゼンター。

 

 

主題歌
Sahllow/レディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー

せめてこれは受賞じゃないとね。

 

 

「勝つことじゃなく、諦めずにトライすることを歌った曲なの」とガガが泣きじゃくりながら熱弁しました。

 

 

物故者追悼のコーナー。ペニー・マーシャル、バート・レイノルズ、ミロシュ・フォアマンに混じって橋本忍や高畑勲も。直前に亡くなったアルバート・フィニーも。

 

 

バーブラ・ストライザントが出てきて「ブラック・クランズマン」の紹介。黒人じゃなく、ユダヤ人(映画内でタッグ組むのがユダヤ人だしね)の彼女が紹介するのがいいね。「70年代だけじゃなく、今でも通じる話」というのもいい。

 

 

ゲイリー・オールドマンとアリソン・ジャニーがプレゼンター。

 

 

主演男優賞
ラミ・マレク(ボヘミアン・ラプソディ)

 

 

取るとは思ったけど、名前聞くまでは安心してなかったからよかった!

 

 

「アメリカの移民第一世代として」というところで大喝采。彼が生まれる直前にエジプトから移ってきたんですよね。そして最後はスクリーン・カップルになったルーシー・ボイントンに感謝を捧げる泣けるスピーチ。

 

 

アマンドラ・スタンバーグと公民権運動かのジョン・ルイスがプレゼンター。「グリーン・ブック」の紹介。

 

 

主演女優賞
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)

 

 

映画はすごく好きだけど、これはなあ・・。スピーチ用意してない感じですね。言葉になってないので。これはグレンでしょう。彼女には悪いけど。

 

ギリェルメ・デルトロがプレゼンター。監督賞ですね。

 

 

監督賞
アルフォンソ・キュアロン(Roma)

まあ、揺るがないでしょうね、これは。5年ぶり2度目。

 

 

ジュリア・ロバーツがプレゼンター。彼女でシメるアワードって結構多い気が。

 

 

作品賞
グリーン・ブック

 

 

えっ!!!!!!!!

 

 

うわあ、ビックリだね。ノミネートで監督漏れた時点でダメだと思ったんだけどな。PGAは取ってたから、「作品賞受賞資格」からは漏れていなかったとはいえ。

 

 

僕が以前から言ってた「反ネトフリ票」はこれまで問題ないように見えてたけど、ここで効くとはなあ。でも、個人的には「グリーン・ブック」がアリなら「ブラック・クランズマン」だったんだけどなあ。

author:沢田太陽, category:オスカー, 10:06
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オスカー2019直前! 今年の「勝つべき・勝つだろう」

(現在、noteでも当ブログは展開中です。そちらの方が見易く更新も早いです。アドレスはnote.mu/themainstream)

 

 

どうも。

もう一晩寝ると、明くる日は

オスカーのタイミングがやってきました。ここで、毎年チョック前にやってる、オスカーの「勝つべき・勝つだろう」、今年もやってみようと思います。

この予想の仕方は、欧米圏ではオスカーにはお馴染みのものです。というのは、オスカーの場合、「これまでの長きにわたる前哨映画祭の総決算」、という意味合いもあるので、予想自体は非常にしやすいんですね。だから、それでの予想を「will win(勝つだろう)」と称し、「でも自分が勝ってほしい映画はそれじゃないんだよ」という場合に「should win」というもの、これを二つ付けて予想します。なので、今年もそれに沿って予想してみたいと思います。

予想するのは例年と同じ、「BIG 6」の部門です。今年は非常に嬉しいことに、この6つの部門のノミネートの映画、全部見れました!授賞式前にこれらが全部というのは、僕の人生でも初めてのことです。なので、僕なりの順位も付けて今回は紹介しましょう。

作品賞
will win  Roma
should win 女王陛下のお気に入りor ブラック・クランズマン

まあ、現状では「Roma」の優位は動かないでしょうね。映画としての風格と、ネットフリックスの特大プロモーションとで。動かない気がします。

でも、僕の趣味なら

これか

これなんだけどなあ〜。

1.女王陛下のお気に入り
2.ブラック・クランズマン
3.アリー スター誕生
4.Roma
5.グリーン・ブック
6.ボヘミアン・ラプソディ
7.ブラック・パンサー
8,バイス

僕だと、この順番ですねえ。やっぱ、単純に刺激がある映画の方が好きなんでね。1と2だと、まだ刺激強すぎるのかなあ。

監督賞
will win アルフォンソ・キュアロン(Roma)
should win ヨルゴス・ランティモス(女王陛下のお気に入り)orスパイク・リー(ブラック・クランズマン)

これも作品賞と言いたいことは同じです。キュアロン、これに限らず好きな映画は多いし、受賞する価値はあると思うんですけど

1.ヨルゴス・ランティモス(女王陛下のお気に入り)
2.スパイク・リー(ブラック・クランズマン)
3.パヴェウ・パウリコフスキー(Cold War)
4.アルフォンソ・キュアロン(Roma)
5.アダム・マッケイ(バイス)

順位付けたら、こうなんだよなあ。5人とも好きな監督ですけどね。

主演男優賞
will win ラミ・マレク(ボヘミアン・ラプソディ)
should win ラミ・マレク(ボヘミアン・ラプソディ)
 

映画に関していろいろ言ってる人、いますけど、演技一つだけあれだけ世界的な社会現象を招いた時点でラミの勝ちでいいと僕は思いますよ。

1.ラミ・マレク(ボヘミアン・ラプソディ)
2.ブラッドリー・クーパー(スター誕生)
3.ヴィゴ・モーテンセン(グリーン・ブック)
4.クリスチャン・ベール(バイス)
5.ウィレム・デフォー(At Eternity's Gate)

この順ですね。ブラッドリー、4度目のノミネートでこれ、すごくいいんですけど、持ち越しですね。ヴィゴも3度目か4度目のはずです。よかったんですけどね、これも。

クリスチャン・ベールはねえ、いいんですけど、なんかオスカーの特徴として「特殊メイク」とか「体重の増減」とか、好きすぎるんですよね。でも、そういうことすりゃ、誰でもオスカー取れる、みたいな印象になるのも僕は抵抗あるんですよね。なので、彼は低めにしました。

ウィレム・デフォー。いうまでもなく演技は最高なんですが、対象さくの映画がすごくつまんなかったので。
 

主演女優賞
will win グレン・クロース(天才作家の妻 40年目の真実)
should win  グレン・クロース(天才作家の妻 40年目の真実)

これもグレンで文句なしですけどね。レビューでも書いたように、彼女の7回目のノミネートで総決算とも言える演技をして、「報われなかった女性たち」の価値観を象徴したような演技だったわけですから。

1.グレン・クロース(天才作家の妻 40年目の真実)
2.レディ・ガガ(スター誕生)
3.メリッサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me)
4.オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
5.ヤーリッツァ・アパリシオ(Roma)

こんな感じですね。ガガも、圧倒的な歌と、想像以上に演技面もうまかったのは素晴らしかったですね。メリッサはこれまでのコメディのイメージを覆す悲しい中年女の悲哀をうまく演じていました。

オリヴィアは、これもオスカーの特徴なんだけど、「狂人」演じたらオスカー取りやすいとか、そういうのがイヤなので、5位のヤーリッツァは「Roma」では立派だったものの、役者としては素人ですからね。本国メキシコでは、それで問題を呼んでいるようですよ。

助演男優賞
will win マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)
should win マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)

僕はこれは文句なしですね。マハーシャラ、これ、一昨年の「ムーンライト」で受賞したときよりはるかに好きです。こっちの、「偏屈な天才。でも実はいいヤツ」みたいなものの方が、彼本来の演技スタイルにもあっていると思うし。

1.マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)
2.リチャードEグラント(Can You Ever Forgive Me)
3.サム・ロックウェル(バイス)
4.アダム・ドライヴァー(ブラック・クランズマン)
5.サム・エリオット(スター誕生)

前哨戦ではリチャードEグラントが強かったんですけどね。僕も、彼のメリッサ・マッカーシーを困らせるダメ野郎な演技は好きなんですけど、映画そのものの内容がマニアックすぎたか。サム・ロックウェルは「バイス」の中では一番好き。やっぱ、演技上手いです、彼。アダム・ドライヴァーは、カイロ・レン以外で注目が集まるのは嬉しいですね。サム・エリオットは大ベテランの貫禄でした。

助演女優賞
will win レジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)
should win レイチェル・ワイス(女王陛下のお気に入り)

 

「ビール・ストリート」でヒロインのお母さんを演じて「母は強し」の貫禄の演技を見せたレジーナ・キングが強いと思います。彼女を最初に見たのは「エージェント」でトム・クルースを困らすアメフト・プレイヤーの奥さんの役でしたけどね。

彼女、好きなんですけど、僕は

「女王陛下」でのレイチェル・ワイスの方が好きだなあ。この、支配者の女としての憎たらしさと、追い落とされてからの悲哀のコントラストが絶妙だったかと。

1.レイチェル・ワイス(女王陛下のお気に入り)
2.レジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)
3.エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
4.マリーナ・デ・タビラ(Roma)
5.エイミー・アダムス(バイス)

この順なんですよねえ。エマは初の悪役でしたが、うまく演じていたと思います。Romaのマリーナはサプライズ・ノミネートでしたが、エイミー・アダムスのよりは好きです。エイミーは普段は大好きなんですが、これは過去6回のノミネートの中ではインパクト弱いですね、僕には。これだったら、「ファースト・マン」のクレア・フォイの方がよかったかなと。

・・という感じですね。

オスカーの授賞式はグラミー同様、jugemのサイトで書きますね。

author:沢田太陽, category:オスカー, 14:45
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もうすでにはじまっている2019年のオスカー

どうも。

 

 

 昨日もオスカー・ネタでしたが、今日も毎年恒例の、「来年のオスカー展望」、これをやってみようかと思います。

 

 欧米圏では、毎年どこかしらがオスカー終了と同時に「来年のオスカー予測」みたいな記事を作るんですけど、今年も早速色々と出ています。

 

 まず注目は

 

 

 いきなり結果を出してしまった「ブラック・パンサー」。これは何らかの活躍はするんじゃないかというのが、もっぱらの見方ですね。僕もこれは、総合力で「ゲット。アウト」よりは上だと思います。トータル・アートに近いと思っているので。

 

 

 あと、今年はサンダンスが不発で去年における「君の名前で僕を呼んで」みたいなものがないとも言われていますが

 

 

 ここ最近、オスカーでも大活躍のインディ・ディストリビュータ_、A24はこの「Eighth Grade」という青春映画を買ったと聞いています。評判はまあまあみたいなんですが、どうなんでしょう。

 

 

 

 

そして間もなく公開です。ウェス・アンダーソンの「犬が島」。これ、もう早速かなり評判です。これ、アニメ部門でいくのか、総合でいくのか、まだ見えませんが、いずれにせよ、すごく楽しみです。

 

 

ここまでは、すでにスクリーニングがあって、ある程度の評価があるものですが、ここからはあくまでも予測です。

 

 

 

すごくバズが立っているのは、チェイニー国防長官の伝記映画ですね。主演はクリスチャン・ベール。監督は「俺たちニュースキャスター」、というよりオスカー的には「マネーショート」で注目されたアダム・マッケイ。これは、どのメディアが見ても名前が載っていましたね。

 

 

 

あと、これもかなり期待の高い映画です。ルーカス・ヘッジズ主演の「Boy Erased」。ここ2年で「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「スリー・ビルボード」「レディ・バード」と、2年で3作もノミネートされてる彼ですが、このエヴァンジェリストの息子がゲイ・セラピーを受ける話だとかいう話もかなりの評判だとか。

 

 

 

 去年「ムーンライト」でオスカー作品賞を受賞したバリー・ジェンキンスは、最近ドキュメンタリーでも取り上げられていた20世紀前半の鬼才作家ジェイムス・ボールドウィンの作品「If The Beale Street Could Talk」 の映画化。ボールドウィンはゲイ小説のパイオニアでもあり、そういう観点からも楽しみです。

 

 

 

また2013年度のオスカー覇者「それでも夜は明ける」のスティーヴ・マックイーンも出します。ヴァイオラ・デイヴィス主演のスリラー「Widows」がそれです。

 

 

 

「ラ・ラ・ランド」のダミアン・チゼルも新作を出します。またもライアン・ゴスリングの主演で、月面着陸のニール・アームストロング船長を描いた「First Man」。

 

 

「ブルックリン」「レディバード」と惜しいところで主演女優賞の受賞を逃してきているシアーシャ・ローナン、来年もチャンスありとみられています。これはイギリスの時代ものですね。「Mary Queen Of Scots」。

 

 

「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメの次作も注目されていますね。スティーヴ・カレルと親子役だそうです。「Beautiful Boy」。

 

 

 

今年「ナチュラル・ウーマン」でオスカーの外国語映画賞を受賞したチリのセバスチャン・レリオ監督は、チリ時代の自身のヒット作「Gloria」をハリウッドで自分が再び監督することでリメイク。主演はジュリアン・ムーア。このオリジナルの方、ブラジルでも公開されていたのでよく覚えてます。これ、僕的に期待です。

 

 

怪優ホアキン・フェニックスはガス・ヴァン・ザントの新作「DOn't Worry He Won't Get Far On Foot」 に出演。ここ最近、外し続けているガス・ヴァン・ザントですが、今回はいかに?

 

 

 

そして、オスカーを逃すこと6回、グレン・クロースが7回目の挑戦で主演女優賞を狙う「The Wife」。これ、去年のトロント映画祭に出展して評判もよかったのですが、公開が今年の夏にズレこんでいました。来年のオスカー狙いという説がありますが、果たして・・。

 

と言ったところでしょうか。

 

 

まだ、本当にこれで、「実際の半分、あるかないか」だと思います。今日あげたものの中で実際に作品賞のノミネートまで行くのは、多くて4つくらいなんじゃないかな。でも、目安としては良いものではあります。

 

 

 

author:沢田太陽, category:オスカー, 20:08
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遅ればせのオスカー総括

どうも。

 

 

いや〜、遅れてしまって申し訳ありません。

 

結局、ワイフと息子も同じ症状を出して、一家集団食中毒になってました(汗)。辛かったですよ。火曜日にほとんど寝て過ごしたのでなんとか良くなる方向では進んでいますが、それでも、食欲は木曜になるまで戻ってこないは、今、これ書いてても、汗を多くかくはで、まだ本調子ではないですね。明日、明後日には、良くなって欲しいんですけどね。

 

 

そんなこともあり、「タイミング逃したかな」とも思うんですけど、やっぱり、半年近くずっと追ってたものですので、シメは必要かなとも思い、オスカーの総括、やっておきます。今年は

 

 

 

受賞がものすごく理想的だった!

 

これに尽きますね。

 

メインで勝ったのが、総合力で勝る「シェイプ・オブ・ウォーター」。しかも、「立ち上がったマイノリティたち」が「自分たちの意志を貫いて愛し合う」という、今の世の中に対しての強いメッセージ、また、そこに目がいかない人には「幸せな気持ちになれる甘美なファンタジー」として愛される非常に良くできた映画。これが勝つので本当によかったと僕は思っています。

 

 

 

また、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、キレルモ・デル・トロと、予てから「メキシコのスリー・アミーゴス」と言われてた3人が、2010年代に揃ってオスカーの監督賞を受賞したのも歴史的快挙ですよね。なんか昔の日本の「黒澤、小津、溝口」見たいですげえなと思いますね。

 

 

 他の受賞も配分がいいんですよね。演技は「スリー・ビルボード」が主に受賞して、脚本が「ゲット・アウト」と「君の名前で僕を呼んで」、衣装が「ファントム・スレッド」、ゲイリー・オールドマンと辻一弘さんがチャーチルのコンビで主演男優とメイク、「ブレードランナー2049」が視覚関係、「ダンケルク」が音声関係、「ファントム・スレッド」がコスチューム。こんなに気持ち良く、パキッと受賞がうまい具合に割れたオスカーも珍しいと思います。まあ、中には、高い評判ながらゼロ受賞に終わった「レディ・バード」みたいなものもありますが、それは何かしら毎年受賞なし映画は出ているわけで。それでも、すごい分配だと思いますね。

 

 

 あと、

 

 

 

これ、おかしかったですね。ジョディ・フォスターが自分の松葉杖をメリル・ストリープのせいにしたの(笑)。しかも、「アイ・トーニャされたのよ」と、後ろから蹴落とされて怪我したってことにして。「彼女、何もなかったって顔してるでしょ?あれも演技なのよ?」と言って、主演女優賞の発表に行くという(笑)。これ、多分、本当に足を怪我して、とっさの思いつきだったと思うんですけどね。

 

 

それから

 

 

 

これ、ものすごく話題ですね。右のマヤ・ルドルフはSNL出身のおなじみのコメディエンヌですけど、左のティファニー・ハディッシュの話術がすごいんですよ!すごくデカいハスキー声で、リアクションの一つ一つが大げさで可笑しくてね。ティファニー、「来年のオスカーの司会に良いのでは」の声が上がっています。彼女、「Girls Trip」という黒人女性のコメディ映画で当てて、注目されてまだ1年経ってないんですけどね。

 

 

 

 

ベストは助演女優も受賞したし、アリソン・ジャニーのこれで良いのではないかと。

 

 

ワーストはセイント・ヴィンセントですね。僕がいかに彼女のファンでも、これはいただけなかったな(笑)。

 

 

 

author:沢田太陽, category:オスカー, 20:25
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