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MET GALA 2016 ベスト&ワースト・ドレッサー
どうも。


昨日、言ってた、「2つほど紹介したいものが」って言っていたののもうひとつが、ニューヨークの現代芸術美術館で毎年この季節に行なわれるファッション・イベント、MET GALA。ここでも過去に何度か紹介してますが、今年も盛り上がったようなので、ベストとワースト・ドレッサーをやっちゃいましょう。


他のファッション・イベントに比べ、セレブに奇抜なファッションを求めることで知られるこのイベントですが、今年のテーマは「テクノロジーの時代のファッション」。今年はどんな感じだったのでしょうか。





まずは新作を出したばかりでビヨンセ。この日のわだいをさらってましたね。このベージュのガウン、素敵で、アワードのときだったら文句なしに上位に来たと思いますが、ただ、「テクノロジーの時代のドレス」かというと、そこが疑問が残ります。




続いては話題のカップル。両方とも人気モデルのハジド姉妹絡みです。お姉ちゃんのジジはワン・ダイレクションからソロになったばかりのザインと。一方、妹のベラはザ・ウィーケンドと。今、ファッション誌、カルチャー誌独占状態のふたりは、お相手もポップ・ミュージック界のヒットメイカーだけにこの日もかなり話題でしたが、ドレス自体はあんまり面白くはなかったですね。




続いて、カニエ・ウェストとキム・カーダシアン夫婦。キムは一生懸命、未来感を出そうとしていますが、カニエのそれは一体・・。目にカラコン入れただけじゃないか・・(苦笑)。





一方、キムの腹違いの妹のケンドール・ジェナーですが、僕はこの幾何学的でミニマルなドレスはすごく気に入りましたね。ベストに入れようか迷ったほどです。


では、ベストベスト・ドレッサー,行きましょう。まずは3位から。





ベスト3位はエマ・ワトソン。


MET GALAは、たとえばアワードのレッドカーペットだったら「やり過ぎ」と敬遠されるようなことを思い切ってやるくらいがちょうどいいんですが、これはその意味で冒険してて、かつ、「奇抜だったら何でもいい」って感じの下品さもなくてすごく良いと思います。裾切ったら普通にアワードで通用しつつ、ブラックのクドい裾でちょっと毒も出してる感じがいいです。





ベスト2位はゼンダヤ。


今のディズニー・スターのゼンダヤ。ここ数年はいろんなアワードにも呼ばれてたりしてましたけど、やっとベストに引っかかってきましたね。これ、イメージとしてはクレオパトラのような太古のイメージがありながらも、同時にすごく未来的にも見えるという、時間軸をいい感じで壊した感じが面白いと思いましたね。


では、行きましょう。今年の1位は、僕に限らず、多くの人がこれを選んでました。これです。





ベスト1位はクレア・デーンズ。


いやあ、これは、なかなかすごい服でしたね。一見、アワードとかで見られがちな、薄いブルーのロング・ドレスで、「むしろアワードの方がいいんじゃない」と一見思わせるんですが、これ、暗闇に入ると、中に仕掛けてあるLED電球が光り出す、という仕掛けがあるんですね!いやあ、たしかにテーマはテクノロジーなんですが、ここまで考えてここに参加したセレブは彼女の他には誰もいませんでした。


あと、ベストには入れ損ねちゃいましたけど





テイラー・スウィフトのこのサイバー・ロック少女みたいなのも、僕は好きですね。メイクも含め、かなり思い切ったと思います。かつて一介のカントリー少女だった子がここまで垢抜けるというのはたしかに立派です。あんまり過大評価したくはないですが、こと、ファッション・センスに関しては認めざるをえないとこはあります。





そして今回、「テイラー軍団」も参加してます。LordeにHAIM。Lordeのはそんなに面白くないんですけど、HAIMは3姉妹であることを生かしたコーディネイトで面白いと思います。





そして、なんと今回、グライムスも参加です。なんか、「それ、私服?」って感じなんですけど(笑)。なんかこの人のファッション・センスって、すごく昔の篠原ともえみたいなものを感じるときがあるんですけどね。あと、ブルー好きだね、この人。


今年はインディ・ロック界隈の女性の参加が多くて、フローレンスやFKAトゥイッグスもレッドカーペットにいましたね。


ワーストに行く前にちょっとイントロでも。





ケイティ・ペリー。彼女、毎年参加しては、やり過ぎて評判悪いんですけど、今年も紙一重なんですけど、ただ、服の作り自体は形状のバランスは取れてるし、細部まで凝った感じもあるのでワーストからは外しました。毎年そうなんですけど、今年もなんか小林幸子、入ってますけどね(笑)。




ワースト・スレスレだったのがレディ・ガガですね。彼女、今年のアワード・シーズンは、古典的なエレガンスを狙っててすごく評判良かったんですが、ボウイ・トリビュートもそうだったんですけど、なんか彼女「ロックな雰囲気」を意識すると、とたんにダサくなるんですよね。これも服も勘違いなロック感ですけど、この髪型はなあ・・。つい最近、1990年前後のアメリカのハイスクールの卒業写真集みたいなサイトを見て、当時のアメリカン・ガールたちの爆発ソバージュみたいな髪型見て爆笑(同時代、日本の女子大生にもたくさんいたよ、笑)したばかりなんですが、これ、まんまそんな感じのイタさ。ホワイトスネイクのミュージック・ヴィデオじゃないんだからさ。


では、ワーストに行きましょう。3位はこの人!





ワースト3位はマドンナ。


・・毎年選んでる気がするんですが・・。毎年思うことなんですが、なんでこの人は着こなしがこんなにゴテゴテしてるんでしょうね。この整理されない感じがもう少し直るだけでもだいぶ違う気がするんですけど。あと、意地張って、胸をエッチに強調するの、もういいんじゃないですか、って感じなんですけどねえ。


では、ワースト2に行きましょう。この人です。



ワースト2位はケリー・ワシントン。


彼女、ある時期、僕のベスト・ドレッサーの結構、常連の状態があったんですけど、ここ最近、レッドカーペットで注目されるのがわかるようになって来てから、狙いすぎて外すことが増えてますね。これもなんか、「未来」を意識したはずが、気がついたら「80年代後半のバブルの時代のお水(死語)ファッション」になって終わってしまった感じが残念ながら否めません。


では、ワースト1位に行きましょう。彼女でした!





ワースト1位はデミ・ロバート!


これは何なんでしょうね。これも、ケイティに近いラインでの勘違いというか。未来を狙ったはずが、どういうわけだか、ドレス系の演歌方面に流れて行ってしまっています。なんか、この「黄色、黒、銀」って配色が大阪のオバちゃんくさいというかですね。NHKの歌謡ショーの趣きが出てしまってます。デミはきっぷが良くて個人的には好感持ってるんですが、オバちゃんくさくならないことを願ってます。






 
author:沢田太陽, category:レッドカーペット, 09:50
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Met Gala 2015 ベスト&ワースト・ドレッサー
どうも。


昨日も書いたんですけど、昨日からやたらこのブログへのアクセスが多いんですね。ということで、その理由にもなっている、ニューヨーク・メトロポリタン美術館のレッドカーペット、Met Galaのベスト&ワースト・ドレッサー、今年もやります。

まずはどんな感じだったかをイントロで紹介しておきましょう。


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これ、今年多分一番有名な写真ですね。リアーナです。これ、別名「オムレツ」とも称されたガウンですけど(笑)、ただ、たしかにオムレツには見えつつも、これ、今回のテーマは「中国」なんですね。だと、考えると、この黄色も模様もテーマとしては正しい訳でして。なのでベスト・ドレッサーに選ぶメディアも多かったんですけど、僕には企画かなあ、やっぱ。


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あと、今年は透明のシースルーの、かなりエッチなドレスで臨んだ人も多かったですね。ビヨンセもキム・カーダシアンもそうでしたけど、彼女たちよりはこのJ.Loのヤツの方が良かったですね。この赤の模様が中国っぽくてしっかりコンセプトを守れてもいるのでね。もう少し露出抑えてくれたらベストも考えたんですけどね。


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あと、最近、このブログのレッドカーペットの常連になりつつあるアリソン・ウィリアムスは今回も良かったですね。この赤の色合いと肩と首のワンポイントが良いです。実質、これが4位かな。

ではベスト・ドレッサーから行きましょう。

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ベスト・ドレッサー3位はロージー・ハンティントン・ホワイトリー。女優さんとしてはあんまり好きなタイプじゃないんですけど、今回のセクシー系のドレスの中ではこれがベストかなと思いまして。胸の部分の変則的で非対称な型が良いかなと。


では行きましょう。続いては2位です。

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ベスト・ドレッサー2位はジェニファー・ローレンス。普段、アワードものとかだと、フローラルものはワーストの対象になってしまうんですけど、今回のは中国のテーマにあった、それっぽい花を使ったのはポイントとしてはむしろ気が利いてるし、それがくどくなく部分的なポイントで収まっているのも良いです。これはアイデア賞ものですね。ちなみに僕、J-Lawは大好きですけど、ベストに入れたのははじめてのような気します。

では1位行きましょう。この人です。

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ベスト・ドレッサー1位はケイト・ハドソン。彼女も昨年度の映画のアワード・シーズンからずっとレッドカーペットに出てますけど、いずれも着こなしとドレスのセンスが素晴らしいんですよね。彼女の場合、特にゴールドの着こなしは特に良いんですけど、今回のはちゃんと東洋調の模様のゴールドなのも見事です。ただ、ドレスばっかり着てないで「仕事しろ!」とは言いたいですけど(笑)。

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あと、今回、「裏1位」があって、これがそのチャン・ツィーのドレスです。このホワイトの色合いは思わず見入りますね!ありそうでない光るような白ですね。本当はこれを1位にしようかとも考えたんですけど、「中国がテーマで中国人を選ぶのはちょっと反則かな」、とも思って今回は割愛しました。でも、そういうことを考えなければ、やっぱこれかなあ〜。


では、ワースト方面に移りましょう。Met Galaの場合、「目立ってナンボ」で奇抜な格好をしたがる人が多いので、ワースト候補が毎年ベストの倍くらいに多いのですが、今年もご多分にもれずです。ただ、ここでは数を限定して紹介しましょう。


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サラ・ジェシカ・パーカーのこれも今回すごく話題を呼びましたね。この人、Met Galaであは毎年張り切りすぎてイタかったんですけど(笑)、今回は「中国」を通り越して、小林幸子の衣装みたいになっております(笑)。なんか全体的に演歌くさい匂いを感じますね。

では、ワーストもトップ3、行きましょう。まずは3位から

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ワースト・ドレッサー3位はセレーナ・ゴメス。なんか、「中国」のイメージを勘違いしてしまったというか、これじゃなんかスイスの農場とか、ドイツのビール・フェスタの売り子さんみたいになってしまいました。しかもドレス自体があまりにもこれじゃ何もない。全体的にツメが甘い感じがしました。

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ワースト・ドレッサー2位はクロエ・セヴィニー。ただ単にチャイナ・ドレスを乱暴に着ただけで、肩を出してても服の型が構造的に弱いから全然セクシーに見えないし、ただメチャクチャに着てみただけの感じしかしないのが欠点ですね。

では行きましょう。いよいよワースト1位です。迷わずこれでした。

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ワースト1位はソランジュ!・・・いやあ、これは一体なにが表現したかったんでしょうねえ(苦笑)。型からして、これが一体何を意味するかは、当の本人しかわからないことの例だと思います。しかし、これは歩きにくいだろうし、実用性がほとんどない点も気になりますけどね。






 
author:沢田太陽, category:レッドカーペット, 12:34
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Met Gala 2014 ベスト&ワースト・ドレッサー
どうも。

昨日の今頃、気がついてたらかなり早い情報だったんですけど、ウトウトして逃していました。ニューヨーク・メトロポリタン美術館でのMet Gala。毎年ここではテーマを決めて、セレブたちがちょっとアヴァンギャルドな感じで一斉に登場することで話題なんですが、今年も華やかに行われています。たくさん参加してるのでさすがに全部は紹介できないんですが、気になったとこだけ見てみましょう。




まずはエマ・ストーン。ピンクの色違いは評判よかったですね。ただ、線にもう少し工夫があればさらに良かったかな、とは思いました。




リアーナのこれは、どことなく「戦争と平和」でのオードリー・ヘップバーンの現代版みたいでカッコいいと思いました。体型が体型だけにこういうのは似合いますね。



一般に評判が良かったのはブレイク・ライヴリーのこのベージュのガウンですね。これ、アワードだと僕もトップ3に入れますが、Met Galaでこれの必然性があんまり見れなかったんだよなあ。服はすごく良いんですけどね。




これは「ベスト次点」かな。ヘイリー・スタインフェルド。白と黒の配色がカッコいいです。後ろのマントで好みは分かれると思いますが、Met Galaなんでこのくらいの冒険はむしろあった方がいいと思います。まだティーンの彼女、これまではまだティーンな趣味の感じが出てましたけど、これでひとかわむけたかな。

ではベストドレッサー、上位3つ行きましょう。



ベスト3位はリース・ウィザースプーン。

ミニマルな感じだと、これが1番好きでしたね。シンプルな中に、色と形にちょっとした工夫があるというか。リースは赤系統着ると大概外しがないです。



ベスト2位はシャリーズ・セロン。

彼女はアワード・シーズンで以前に1度ベストドレッサーに選んだことがあるんですけど、今回のも、この鮮やかな白地に黒のラインの入れ方が絶妙ですね。現代美術館でのレッドカーペットらしい配色で僕は好きです。

では、1位行きましょう。僕はパッと見た瞬間にこれでした。



ベスト1位はカロリナ・クルコヴァ。

いやあ〜、これは見事ですね。スカート部分が斬新で重心取るのが難しいのに絶妙な均衡が左右で取れてるし、この紺はなかなかみない色合いだし、そこにポイントで入ってるフラワー柄もすごく奇麗に出てる。そこはさすがにモデルですね。ヴィクトリア・シークレット系のモデルって個人的にあまり趣味じゃないんですけど、この着こなしは見事だと思いました。

では、ワーストに行く前にもう2点ほど見ましょうか。



ディータ・フォン・ティースのこの人魚みたいなガウンもトップ3入れたいものではあったんですよねえ。このベージュとスカートの裾の赤の色もいいし、裾のまとめ方もいい。しかも、この人に妙に似合ってます、これ。



シェイリーン・ウッドリー。これはもうワーストに近いんですけど、これまで着こなしに関してはコンサバな感じがしてた彼女にしては頑張ったな、という感じはします。ただ、なんかゴテゴテしすぎですけどね。でも、いっときのジェニファー・ローレンスに近づいたとは言え、このヴェリー・ショートの髪型、僕はJ-Law本人よりむしろ似合ってると思います。こういう感じの方が僕は好きです。ロングのときは、なんか「子供のときからの習慣で惰性で伸ばしてた」みたいに見えなくもなかったから、子供から脱皮するにはいいプロセスじゃないかな、これは。

では、ワーストに行きましょう。




ワースト3位はサラ・ジェシカ・パーカー。

これ、人によってはベスト近くに選んでいる例もあったんですけど、どうも僕、この人のMet Galaでのセンス、好きじゃないんですよねえ〜。実は去年もワースト3内に選んでます(笑)。去年もそうだったんだけど、このブカブカのスカートと過剰なヘア・アレンジ。これが「アート」「斬新」ってよりは、なんか「ダセえ」って感じがなんかしちゃうんですよねえ〜。この人が思うところの「エッジがある」の感覚が合わないのかな。




ワースト2位はブリー・ラーソン

う〜ん、これはすっごく残念ですねえ〜。彼女、今の新進の女優さんの中では屈指に好きな存在なんですけど、この「どこからかやって来た宇宙人」みたいな、悪趣味なゴールドの使い方と、意味不明なヘア・アレンジ、いくらなんでも、これはない!これじゃ仮装にしかなってないですね。

で、1位なんですが、これはビックリしました。この人です!



ワースト1位はルピタ・ニョンゴ!

いや〜、これはビックリしましたね〜。今年のアワードシーズンで抜群の着こなしを披露し、僕自身もゴールデン・グローブとオスカーでベストドレッサー1位に選んでた彼女をワースト1で選ぶことになるとは思いませんでしたね。しかもPeopleでは「今もっとも美しい女性」にまで選ばれたばかりだというのに。


でもねえ〜、これはいくらなんでもダメです!!これまでは「アフリカの美学」にこだわったファッションを神秘的に見せることが出来ていたんですけど、これはまるで「ジャングルの仮装」だし、こういう言い方はしたくないけど、この格好を黒人以外の人がしてたら「人種差別だ」などと言われて非難さえされかねない感じにさえ見えます。趣味の悪いステレオタイプのセルフ・パロディに見えちゃうんですよね。しかも、この髪型はいただけない。この格好なら、別にする必要もなかった意味不明なダンゴ、これは一体?しかも、よく見ると、髪が微妙に紫がかっているのも「そんな必要あるのかなあ〜」という感じだし。


たしかに冒険的なトライは必要だとは思うんですけど、「過ぎたるは及ばず」とはまさにこのことだし、それが圧倒的なベストドレッサーでさえ陥ることが起き得るんだな、と思えて、その意味ではすごく興味深い話でしたね、これは。

 
author:沢田太陽, category:レッドカーペット, 13:51
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