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ロック聴くのにカッコいい世界のラジオ局

どうも。

 

 

こないだの「スペインのフェスが最強にカッコいいよ」という話、かなり反応していただいたみたいで嬉しいです。

 

 

今日は本当は映画評だったんですが、時間も少なくなっちゃったんで、こないだのスペインの話で少ししたラジオの話、これをしましょう。

 

 

こないだは

 

 

 

スペインのインディ・ロックの文化を支えているのは、このRadio3という国営のラジオ局だよ、という話をしました。

 

 

今回は、このRadio3みたいな、カッコいいラジオ局を幾つか紹介しようと思います。

 

 

まず一つは

 

 

まずは、やっぱり老舗ですよ。イギリスのBBC。ここはやっぱり最強でしょう。

 

 

マニアックに音楽聴きたいなら右の「BBC6」がオススメなんですが、「でも、やっぱり、今のもっとポップなトレンドも抑えたい」という人は左の1がオススメです。1も、番組によっては尖っているので、ある意味6より聴きやすい瞬間もあります。最近のラジオは、ネット上でも、携帯のアプリでも余裕で聴けるので、一度は聞いてみるのをオススメします。

 

 

 僕はストリーミングの時代にラジオって復活するんじゃないかと思って見てます。だって

 

 

最近のラジオ、選曲のスピード、すっごく早いんだもん!

 

 

 彼らの現場からしてみたら、「そうしないと生きていけない」からかもしれませんが、最近のラジオって、ストリーミングやyoutubeで解禁されたばかりの曲をいち早くかけてる。

 

 

しかも、これらがアルバムの先行曲だったりするわけで、アルバムの発売前には2、3曲聴けるわけですよね?これで今って、「どんなアルバムを話題にすべきか」「アルバムの内容がどんな感じか」というのが事前に占えるようになってるんですね。そういう意味で、ラジオ事前に聞いてると、アルバムの発売やストリーミングの解禁前に気持ちに余裕ができる感じがするんですよね。これは、僕がここ数ヶ月、如実に感じていることです。

 

 

 こういう、先取りしててカッコいいラジオ局、他の国にもありますよ。例えば

 

 

 

オーストラリアのトリプルJですね。オーストラリアのミュージシャンにインタビューすると必ず言及されるラジオ局がここです。「ここの存在があるから、自分らの国ではロックが盛り上がる」って必ず言いますか

 

 

それから

 

 

ベルギーの北部、フランダース地方の「スタジオ・ブリュッセル」。ここもカリスマ的人気があります。ベルギーの場合、多言語国家でして、ヒットチャートも北部のフランダース(オランダ語)とワロン(フランス語)で異なる2つのヒットチャートが国に存在するところだったりもするのですが、フランダースでやたらインディのロックが売れる理由を作ってるのがここです(笑)。

 

 

 今、あげたところって、どこの国もインディ系のロックやフェスティバル文化の盛んな国だったりもするんですが、背後にこういう文化がある国はやっぱり強いです。しかも、ここまでアイコンを掲げた局って、全て国営放送なんですよ!そこがいいよなあ。コマーシャリズムに関係なく、こういうのができるってことが。

 

 

 で、ふと、思い当たることが。日本にも

 

 

こういう局がありますよね。僕の古巣だったりするんですが(苦笑)。

 

 ただ、この局にも、上にあげた局みたいな要素が全くないわけじゃないんですよね。少なくとも、渋谷陽一先生は40年以上番組を持っていらっしゃるわけだし。この話、ここで初めてしますけど、僕は実はFM東京系列の元ファンで渋谷さんの番組ってほとんど聞いたことがなかった(好き嫌い、全く関係ありません)んですが、僕が局に入っていきなりFMのセクションに配属された際、僕の入った班にまさに前年度の3月まで渋谷さんの番組の管轄があったんですけど、入れ替わりでそれが移ったんですよね。そういう関係もあって、6年数ヶ月、渋谷さんのセクションは局内でずっと対抗関係にならざるを得ない状況がありました。局内にいる間、お目にかかったことなかったですからね。

 

 そんなこともあって、「ロック以前の時代の懐メロ番組」作らされていたんですが、やがて、なんと今もやってるみたいですけど「ライブビート」っていう日本のロック系のスタジオ・ライブの番組立ち上げたり、だいぶ前に終わりましたけど「ポップス・アーティスト名鑑」というのも立ち上げもやりました。これもまだやってるピーター・バラカンさんの「ウィークエンド・サンシャイン」も、僕が立ち上げたわけではないですが、初代の担当ディレクターは実は僕です。ピーターさんからはソウル・ミュージックとサイケデリック・ミュージックの薫陶は直接的にかなり受けてたりします。

 

 

 ただなあ、局にもう少し理解があったら、上に書いた局みたいなことやるのも可能なのになあ。それには少なくとも、クラシック音楽専門のステーションを独立させる必要がありますけどね。ここの権力の強さがなあ・・って、いろいろ20年くらい前のことを思い出してしまいましたね(笑)。今でもたまに「今日も1日〇◯三昧」とかいう企画で、エラいマニアックなことやってるみたいですけど、ああいう、特定のディレクターの自己満足的なことでなしに、もっと普段から、コンテンポラリーだったり、レジェンダリーだったりするロックやポップスの番組、レギュラーでやればいいのにね。

 

 

 そして、こういう国営のラジオ局がないところは、ロック系のラジオ局がカッコ悪い!

 

 

 その代表がアメリカですが、そんな国でも、2つだけカッコいいとこがあります。

 

 

KCRWとKEXP、この2つですね。前者はLA、後者はシアトルの局です。どっちとも選曲は上の局に似てます。

 

前者は音楽協会みたいなとこが運営してますね。後者は元がカレッジ・ラジオのせいもあって、聞いてて素人臭さが引っかかる瞬間もあって、僕はあまり好みじゃないんですが、アメリカでインディ・ロック聴きたいなら、この2局です。

 

 

えっ、あんな広い国でたった2局しかないの??

 

 

そうです(笑)!

 

 実はアメリカって国は、ロックせんもんラジオ局というのが破綻をきたしていまして、なんと、ただいま、絶賛再建中だったりします。

 

 

 アメリカも90年代までは強いラジオ局があって、この国のロック文化を支えていたんですよ。この国の場合は国営じゃなく、州ごとなんですが、それでもローカルでいいラジオ局がたくさんありました。しかし、それが

 

 

90年代の終わりに、一つの大資本が地方にあるラジオ局を一斉に買収して、統一した内容の放送を全国に届けようとした動きがあったんですね。その時に、LAのKROQというラジオ局に白羽の矢が立って、アメリカ全土にここの真似をしたラジオ局が拡散したんですね。それで、これらの局からニュー・メタルとかポップ・パンクばかりしか流れなくなったんですね。

 

 

 そこで済むだけなら、まだよかったんですが、この系列の局が、ストロークスとかホワイト・ストライプスとかが流行り始めた時に、イギリスとかと全く違って、なかなか受け付けようとしなかったんですよね。僕がHard To Explain始めた時にニュー・メタルをやたら叩いた理由は個人的な好き嫌いの次元を超えて、こうした「既得権益」を保護しようとしている勢力に対してのアンチテーゼがあったわけです。それくらい、2000年代のアメリカって、ロックの潮流を新しい方向に動かすの、大変だったんだから。

 

 

 それが2008年ごろまで続いたわけです。ただ、イギリスであまりにもロックのシーンが変わって、そこで活躍したアーティストがヘッドライナーになるようなフェスがアメリカでも開かれるようになって、やっと、それまで続いたニュー・メタル一辺倒のラジオがようやく崩壊してくれました。だいたい、アメリカ以外のどこの国で、シャインダウンとかブレイキング・ベンジャミンみたいなポスト・グランジが流行ってるんだ、って言いたいくらい、1国しか見えていないひどい状況でしたからね。最近知ったんですけど、このころにKROQ系列のラジオ局が次々と買収で手放され、スポーツ専門局や、オルタナから分離した「アクティヴ・ロック」っていう名目のラウド・ロック専門局に変わっていきました。

 

 

 そこからアメリカって、そのKROQの系列の局が無くなって、減った状態で運営を行っていたようなんですね。どうりでアメリカ国内でロックが弱くなっていたわけです。いちばん驚いたのは、ニューヨークに6年間、今のロックをかける専門の局が無くなっていた、ということです!それだけじゃなく、デトロイトとか、そういう大都市にも、ロック系ラジオが消えてるところさえあったということです。

 

 それがここ数年で、新しいフォーマットのロックのラジオ局が今出来始めているようです。

 

 

 

 今、この「ALT」という商標を掲げたロック系の新しいラジオ局が増えているみたいですね。ここ2、3年の話みたいです。LAでのALT局がKROQに聴取率で圧勝して以来、この傾向が強まっているみたいです。そんなこともあり、これが全国的に出来始めているようですが、サンフランシスコにもニューヨークにもできたのが去年の年末というくらいだから、本当にいま、アメリカではロック、やり直し始めてるみたいですね。

 

 

 ただ、なあ〜。このALT系列のラジオ聞いてはいるんですけど、悪くはありません。一応、いまのロックフェスで普通に名前聞くタイプのバンドの曲はたくさんかかるし、ラウド・ロック系もメタル寄りなのはほとんどかかることありません。パンク・ルーツのものが多少かかるくらいですね。

 

 

 だけど、

 

10〜20年前の曲が8、9割で、新曲が1、2割ってバランスはちょっとなあ・・。

 

 

 聞いてて嫌な感じはしません。実はサンパウロにあるロック局も、アメリカのこのスタイル真似たもので僕もよく聴いてたのでそれほど違和感もありません。ただ、ストリーミングで音楽聴いてる人の興味はひかないだろうなあ・・。

 

 

 上の国営のラジオ局だと、出て間もない新曲が半分で、古い曲が半分かそれ以下ですからね。それに比べると活気が弱いし、聞いてて新鮮味がないですね。あと、かかる新曲が限られるから、どんだけいろんなアーティストが面白い新曲出してこようが、ラジオでかけられないで終わることも出てくる。しかも、その新曲のほとんどが大手メジャーの案件で、インディ・レーベルのそれに比べ、比較にならないほど優遇されている。これでは、面白いヒット、出にくいよなあ。

 

 

 まあ、でかい資本が計画的に再生にかかってるから、3年から5年後にアメリカで大きなロックの波、来るかもしれませんけど、それがエキサイティングなものになるのかは疑問ですね。ここの国でかかる曲がBBCとかみたいになったら本当に刺激的なんですけどね。

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 21:37
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2017年のロックってそんなに酷かったか?

どうも。

 

 

もう、年内の仕事も片付いてのんびりしていますが、今年の音楽、というかロックの総括的な記事を書きましょうかね。

 

 

いや〜、洋楽聴き始めて38年くらい経ちますけど、

 

 

今年こそロックの存在感感じなかった年、なかったなあ〜。

 

 

心配なのは、今年が底なんじゃなく、まだまだ悪くなる可能性が感じられることですね。だからなおさら心配なんです。

 

 

何が不安かというと、一般にアピールするものがなかったことと、シーンらしいものが見えないことですね。「若いヤツでこんなにすごいのが出てきた!」と、胸張って言えるものがなかったというか。僕個人的なことを言えば、実際には「あった」んですけど、ややこしくなるので(笑)、ここでは一般社会性を考えて「なかった」ということにしておきます。実際、普通の音楽ファン、例えばビルボードのシングル・チャートの上位とか、Spotifyのストリーミングのチャートにしか興味を示さないような一般的な音楽ファンに対して堂々と「ロックでこれが流行った」と主張できるようなものはなかったですからね。

 

 

 あと、グラミー賞でもそうですけど、ケンドリック・ラマーとかLorde(ここではポップの扱いにしておきますか)、SZAといったアーティストが強いことから、英米の批評でも「R&B/ヒップホップや女性アーティストばかりが強い」というふうに言われがちで、グラミーの主要部門でロックがノミネートされなかったことで、余計そういう言われ方もされます。

 

 

 まあ、「世間一般向け」ということでいうなら、ロックのそうした扱いにはやや慣れてるので、「しょうがないかな」と思えるところもあるんですが、しかしですね

 

 

「ピッチフォークの年間ベストのトップ10でロックが入らなかった」とか、「来年のコーチェラのヘッドライナーにロックが一つもない」とかって話になると、「おいおい、ちょっと待てよ!!」という話になるんですよね!

 

 

 やっぱりですね、アメリカの中でいわゆる「音楽通」の自負がある人が集まりやすいメディアとかフェスでこう言う態度取られると、さすがにロックに悪影響が出るだろうと思うんですよね。「おいおい。オマエに応援して欲しいのに、なに逃げ出してんだよ!」みたいな感じでね。前からこの2つ、僕は嫌いだったんですけど(笑)、ますます信用できなくなりましたね。

 

 

 まず、こないだここで発表した僕自身の年間ベスト・アルバムの50枚で、そんなにロックで何もなかったように見えました?僕自身もR&Bやヒップホップはだいぶ入れてましたけど、ロックだってそれなりに入ってたでしょ?ロックはいろんな世代の人のを満遍なく入れて必ずしも若い感じではなかったかもしれないけど、それでも若い名前も意識してかなり入れるようにしてましたよ。

 

 

 まあ、確かにそうした若いいいアーティストの出てきてるところがバラバラでまとまりがなかったのは否めないんですけど、それでも

 

 

アメリカのロック系のラジオ局でイマジン・ドラゴンズしか選択肢がないくらいに本当にロックでモノがなかったのか???

 

 

 そこが僕は一番納得行かないんですよ。「今のロックの代表」とか言って、その代表にふさわしいと言えるようなものをかけていないのに、あたかも何もなかったかのように扱われるのが。

 

 

 だいたい、ビルボードのアルバム・チャートですら、今年、ロックでのアルバム・チャートの初登場1位だの、2位だのって、特に夏ころにはよくあったんですよ。ブランニュー、LCDサウンドシステム、ザ・ナショナル、キラーズ、アーケイド・ファイア、フー・ファイターズ、QOTSA。内容にはそれぞれ差がありましたけど、曲がりなりにもチャートの最高位に関してはトップクラスでしたよ。他にラナ・デル・レイだって1位だったし、トップ10入りまで広げるともっとありますよ。でも、こういうアーティストの曲を、果たしてアメリカのロック系のラジオ局が果たしてかけていたかといえば、そんなのサッパリ全然ですよ。

 

 これ前も言いましたけど、アメリカのロック系のラジオ局って、マーケッティングがおかしいんですよ。フェスでヘッドライナー取るとか、アルバム・チャートで上位をとるとか、そういうの関係なくて、未だにメジャーの大手レーベルのリクエストするアーティストの曲を優先して押す癖がある。イマジン・ドラゴンズはユニバーサル傘下のインタースコープで、今年後半に総合のシングル・チャートでトップ10に入ったポーチュガル・ザ・マンの「Feel it Still」はワーナー傘下のアトランティック。おかしいんですけどね。キラーズとかフー・ファイターズも大手傘下ではありますからね。ただLCDとかナショナルみたいに基本がインディ・レーベルにある場合だと、アメリカのラジオじゃまだキツい・・みたいな状況、いい加減、ウンザリですけどね。

 

 

 だって、同じラジオ局でもイギリスのBBCなら、普通に積極的にかけてるから、「ロックの不在感」なんて全然なかったんですよ!それどころか、さっき言った名前の他にもロイヤル・ブラッドだとか、ウルフ・アリスとか、ホラーズとか、イギリス基盤で強いものなんかもガンガンかかってましたよ。実際、売れてもいたしね。アメリカで晒されているような危機はここではそんなにないんですよ。

 

 

 本当に今のアメリカの「ロック観」ってのはどうかしてますね。

 

 だいたい、下手に影響力持っちゃったピッチフォークの考える「2017年のカッコいいロック」自体がこんな感じですけどね。

 

https://pitchfork.com/features/lists-and-guides/the-20-best-rock-albums-of-2017/?page=2

 

 

まあ、トップ5くらいのものならまだしも、それ以下のランクのものって、「こんなのアメリカどころか、BBCでさえかけるのツライよ」ってくらい、華も何もあったものじゃない、ローファイ・バンドみたいなものが相変わらず多い。ジェイ・ソムとかヴァガボンとかプリースツとか、ガールプールとか、押したところで今のままじゃ到底売れないよ。女の子ヴォーカル大好きな僕でさえそう思うんだから。そういうのがナショナルより順位が上ってのは、感覚的にどうなのかなと。キング・クルールを無理くりロックに扱って1位にしたりとかしてるけど、そんな苦し紛れする必要はないと思うけどね。

 

 

 だいたい、ここが2010年前後くらいから、華のないナードなバンドばっかり押すから、ロックに華がなくなったと本気で思いますね。まだ最初はアーケイド・ファイアとか、ボン・イベールとか、フリート・フォクシーズみたいな、本当に才能のあるバンドがいたからまだよかったけど、そういうのが尽きたらただ地味なだけでシーンとして若い子が多く飛びつくものには見えなくなったからね。そういうとこがEDMとヒップホップに差をつけられた要因だと僕は思ってますけどね。

 

 

 あと歯がゆいのは、なんでアメリカの他のメディア並みにビッグ・シーフみたいな、いかにもこれまでのピッチが押してきたような、アメリカのインディだからこそ出てくるフォーキーで、しかも曲も演奏もちゃんとしたバンドを狂ったように推さないのか、とも思いますね。このリンク見てくださいよ。ここ。スピンなんて2位だというのに、ピッチは何をやってるんだと。あと、フーレイ・フォー・ザ・リフ・ラフの完全無視とかね。イギリスだとMOJOでもUNCUTでも年間トップ10に入って、アメリカのメディアでも上位に入れてるとこも少なくないのに、存在さえないってのはどういうことなのかと。

 

 

 あと、アメリカ人の一般のロック観も今、すっごくダメですけどね。こないだ、ロックの殿堂の発表あったんですけど、今年からほぼ完全に、これまでの批評家が選ぶシステムから、一般ロックファンの投票の多数決で殿堂入り決めるようになったんですけど、そこで選ばれたのがボン・ジョヴィとダイア・ストレイツとムーディ・ブルースとカーズですからね。カーズはまだ良いとしても、他の3つって、ただの年寄りのナツメロでしかないというか、90s以降の重要アーティストで誰も影響源にあげたのを聞いたことないですね、少なくとも。しかも、これ、問題だったのは今年がレディオヘッドとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも候補に挙がっていた年だったのに!数年前までの、純粋なる批評家選出なら間違い無く入っていたのに、殿堂も何やってんだか、って感じですね。

 

 

 まあ、言い換えれば、「ロックが好きだ」と声だかに叫んでいるジジババがこんなにいるんだとしたら、若い人がロックをダサいと勘違いしても仕方がないとも思いますけどね。

 

 

 あと、それから、最近のポリコレ・ブームの一貫でロックを扱おうとしてる人もちらほら見ますね。いわゆる「ロックは白人男性のもので、女性や黒人は取り込んでこなかった」みたいなことを言いたがる人ね。さっき言った古株のロック・ファンにそれは事実ではあるし、彼らがロックの殿堂に関して「ヒップホップのアーティストを入れるなんて」とかって逆上したりするのを見て僕自身呆れた事も何度もあるんですけど、だからって、「ポリコレを音楽までにそのままストレートに当てはめすぎなくてもいいんじゃね?」と思うことは僕もありますね。そこまでして、白人男性の活躍できる場所に制約おかなくてもいいのではないかと。まあ、そう言ってる僕も、今年のトップ10の半分以上、女性シンガーでしたけどね(苦笑)。

 

 

 こういうボタンの掛け違いが次々と起こることで、ロックのイメージが下がっちゃってますけどね。

 

 

 今のアメリカでロックがダメな本当のとこの理由って、要約すると

 

 

.蹈奪を押すべきメディアが押さずに逃げてる

▲▲瓮螢のラジオ局が実情にそぐわない曲ばかりを誰かのいいなりでかける

H禀焦淆里硫,靴燭るロック・アーティストが地味すぎてロックの人気底上げに貢献できていない

でが上がったロック・リスナーの感覚が古すぎて、実態が見えていないくせに声だけがデカいから若い世代がひく

ゥ櫂螢灰譴寮い涼罎如崘鮨傭棒のもの」のイメージのロックが割を食っている

 

 こういうとこだと思いますけどね。

 

 こういう歯車が狂った悪循環がある一定期間以上続いてしまうと、最悪なのは、「ロックに魅力を感じないために若い人がバンドをやろうとしないからシーンすら作れない」という状況が起こり得てしまうことです。

 

 

 まあ、僕は「ロックの大衆性の可能性」はずっと追い続けますけどね。

 

 

 シメは僕の今年の年間ベストから、「この若い連中は聞いとけ!」というものを。それこそオーストラリアで今年旋風を巻き起こしたギャング・オブ・ユースとか絶対デカくしないといけないバンドだと思うんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 09:42
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ギャラガー兄弟は、これでいいのだ!

どうも。

 

 

現在、年間ベスト選出中のため、いろんな今年リリースの作品と、まだ間に合う、出たばかりの新作を聞いてるとこなんですけど、その過程で、「当初、想定していた順位より評価が上がった作品」というのが何作かあります。その一つが

 

 

 

リアム・ギャラガーのこのアルバムですね。

 

 これ、出た時から「いいな」とは思ってました。ただ、「ちょっと長いなあ」と思って、そこまで高い順位に最初はしてなかったんですけど、聞き返したら、曲がかなりそそる事に気がつきましたね。

 

 

 というか、これ、リアムがもっと早く作るべきアルバムだったというか、「最初からソロでやってりゃ、よかったじゃん」と思える一作でしたね。

 

 リアム、というかオアシスにはとかく、「やってることが同じだ、マンネリだ」という人がいますが、それはあまりにもこの人のキャラを知らなさすぎるナンセンスな批評だと思います。だって、もともとオアシスの曲を書いてきたわけじゃなく、書いたところでせいぜい後期の数曲でしょ。そんな彼にソングライティングで何かを期待するのは間違いだし。

 

 

 それに一番の魅力はやっぱり、あの一度聞いたら絶対忘れることのない、あの歌いっぷりであって。あの歌い方があって、ある程度メロディックで大きなフックのある曲だったら、そりゃ魅力的に決まってます。オアシスがどんなに似たような作りのアルバム連発しようが人気の落ちなかった理由って、やっぱり、彼の声の魅力に抗えない人が多かったからと思うから。声だけで「何を歌おうが、どうしてもその人の歌になってしまう」というのはモリッシーみたいなすごい才能だと思うし、だったらマンネリだと思われようがそのまま歌わせればいい。その開き直りがいいですね。

 

  

 そのためには、いまひとつ大きなフックの書けなかったビーディ・アイのメンバーではダメで、ある程度、大ネタっぽい曲の書けるプロのソングライターの方がいい。ノエルとのケミストリーだって、そうしたところで起こっていたものだし。あと、「バンドっぽいつくりじゃないからなあ」と言っている人もいるようですが、「それがわかる人というのはそれほど多くはないだろう」というくらい、しっかりバンドに聞こえるし、せいぜい女性ヴォーカルのコーラスが入っているくらいのものでしょ?ソロ名義なんだから、逆にそれくらいのことはあって自然だし、それに、「バンド形態にこだわった」からビーディ・アイで失敗もしてるわけで。なので、ここも問題は特にないです。

 

 

 あと、リアムにこれを待ってた人ってのが多かったんでしょうね。このアルバム、初週でのイギリスでのアルバムの売り上げが、「その週の2位から20位の合計より上だった」とも聞いていますが、そういう勢いだけじゃなく、トップ10に5週いましたからね。今、イギリスのロックのアルバムで発売されて5週持つアルバムって年に数枚ですよ。それ考えても成功だと思います。

 

 

 あと、これは本当に問題だと思うんですけど、今、国際的に、「子供に知られているロック」というのがイマジン・ドラゴンズだけになりつつある。まあ、彼らは彼らなりに頑張っているとは思うんですけど、「あれをロックの代表だと思われてもな」と思う気持ちはどうしても消えない。そのためには、その代りになるような「大衆的ないいロック」ってどうしても必要なんですよね。そこに行くと、このアルバムはそのいい見本だなとも思えたし、今の20代の若いバンドのそれより、しっかりその見本たりえてるなと思えたのも、惹かれた理由です。リアムがこの表現を好むとは思えませんが、「この世代のロッド・スチュワートみたいになればいい」と思ってます。

 

 

 僕自身の年間ベストのトップ10にこそ入ってはいませんが、今言ったような観点で、もっと評価されていい作品だと思います。

 

 

 そして

 

 

 出たばかりの、このノエル・ギャラガーの新作を聞いてますが、これまた良いですね!

 

 こっちは逆に、やっと「オアシスの呪縛を解き放った」、快作だと思います。

 

 正直、僕はオアシス解散後の兄弟の作品にどこかちぐはぐなものを感じていました。それが何か、うまく言葉にして言えなかったのですが、今回、2人が示したソロでそれがハッキリわかりました。

 

 リアムの方は、ソングライティングとかサウンドとか気にしないから、とにかくオアシスっぽいことやればいいのに、それをやって来なかった。逆にノエルの方は、いくら曲を書いていたのが彼だと言っても、やっぱり彼の声だけで全部を聞くにはちょっと忍耐力がいるのに、「ポスト・オアシス」の期待を背負わされていた・・。

 

 

今回のこの2人のアルバムは、その「ネジれの関係がようやく解消された」作品だと思います。

 

 

 今までソロ2作出してきて、最初のアルバムは、後期のオアシスの良い流れを受け継いだアルバムだと思ったんですが、2作目でどこか癖メロに縛られた曲作ってて抜けが悪いなあ、と思ったんですけど、今回、とうとう、「オアシスっぽさ」みたいのを度外視して、作りたいもの作ったなと思える爽快感がありますね。

 

 オアシスっぽいとこから離れたことで、ようやく曲を弟の声との比較で聞かないで済んだし、アルバム全体通して初めて彼の声の弱さが気にならなかったアルバムでしたね。

 

 あと、従来のロックのベーシックな楽器以外やデジタルのリズムを入れたがっていたのは前作から感じてはいたんですけど、なんか踏ん切りが悪かったところが、今回はそこを思い切りやっていて、そうした決断が潔いからなのか、元のメロディも自信持って聞こえますね。手法的には、ロックをイノヴェートするようなものではないんですが、少なくとも彼の中にこれまで長くあった「コンフォート・ゾーン」は確実に突き破ってるし、50歳の今にしてようやくアーティストとして新たな道筋を築けた、そんな充実感がありますね。聞いて間もないので興奮感があるからもう少し冷静にならないと順位が付けにくいですが、現状では、「リアムよりやや高い順位にしようかな」と思っているとこです。

 

 

 兄がオアシスから離れ、弟がオアシスっぽさを継承する

 

 

 このやり方がやっぱり一番だし、それがようやくできた、ということなんだと思います。それこそ、オアシスの作品、こんなに気分盛り上がって聞くの、20年くらいなかったことですよ。

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 20:33
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イギリスの4大音楽誌(NME、Q、UNCUT、MOJO)の2017年の年間アルバムTop10

どうも。

 

 

今日はこんな話をしましょう。

 

 

 

イギリスの4大音楽雑誌、NME、Q、UNCUT、MOJOの4誌が揃って2017年の年間ベスト・アルバムを発表しました。

 

ちょっと、見てみましょうか。

 

NME

 

1. Lorde – Melodrama
2. Wolf Alice – Visions of a Life
3. Kendrick Lamar – DAMN.
4. Father John Misty – Pure Comedy
5. LCD Soundsystem – American Dream
6. J Hus – Common Sense
7. SZA – CTRL
8. Lana Del Rey – Lust for Life
9. Wiley – Godfather
10. Liam Gallagher – As You Were

 

 まず、読み手がもっとも若いNMEではLordeが1位、ウルフ・アリスが2位。今年のNMEのこの2つへの騒ぎ方見てたら想像できましたけどね。でも、両方とも上位に入っておかしくない充実作だったと僕も思います。

 

Q


1. Kendrick Lamar – DAMN.
2. LCD Soundsystem – American Dream
3. Wolf Alice – Visions of a Life
4. Lorde – Melodrama
5.Gorillaz – Humanz
6. St. Vincent – MASSEDUCTION
7. Father John Misty – Pure Comedy
8. Baxter Dury – Prince of Tears
9. Queens of the Stone Age – Villains
10. The National – Sleep Well Beast

 

 続いて、大人の大衆音楽誌のQですけど、こっちはケンドリックが1位ですね。兼ねてからNMEとにたチョイスをする傾向があるんですけど、今年は6枚重なってますね。

 

UNCUT


1. LCD Soundsystem – American Dream
2. The War on Drugs – A Deeper Understanding
3. Kendrick Lamar – DAMN.
4. The Weather Station – The Weather Station
5. Joan Shelley – Joan Shelley
6. Richard Dawson – Peasant
7. The National – Sleep Well Beast
8. Courtney Barnett & Kurt Vile – Lotta Sea Lice
9. St. Vincent – MASSEDUCTION
10. Hurray For The Riff Raff – The Navigator

 

こちらは、マニアックな拘り派のUNCUT。1位はLCDサウンドシステムです。2位にはウォー・オン・ドラッグス。どっちかというと、QとかMOJOみたいな大人よりの方がウケるかと思ってたんですけどね。

 

 やっぱり、ここが一番、「えっ、誰それ?」な名前が上がりますよね。毎年そうです。

 

 

MOJO


1. LCD Soundsystem – American Dream
2. Nadia Reid – Preservation
3. Queens of the Stone Age – Villains
4. A Tribe Called Quest – We got it from Here… Thank You 4 Your service
5. Jane Weaver – Modern Kosmology
6. St. Vincent – MASSEDUCTION
7. Kendrick Lamar – DAMN.
8. Hurray For The Riff Raff – The Navigator
9. Sleaford Mods – English Tapas
10. Aldous Harding – Party

 

そして大人のこだわり派のMOJOですね。こちらでもLCDが1位です。

 

こっちはUNCUT とチョイスがかぶることが多いんですけど、4枚重なってますね。そのうちの一つがHurray For The Riff Raffというのが嬉しい!これ、僕もかなり上位に入れてますので。

 

 

で、実際はUNCUTが75枚、その他が50枚選んでいるんですけど、その全てでランクインしたものが数枚あります。

 

まず

 

4誌全てでトップ10

LCDサウンドシステム、ケンドリック・ラマー

 

この2つは圧倒的に強かったですね。LCDに関しては全てでトップ5です。

 

4誌全てでトップ20

セイント・ヴィンセント、ザ・ナショナル

 

ヴィンセントはNMEで11位だったので、惜しかったんですよ。これ入ってたら全部トップ10でした。ナショナルはトップ10は2つではあったんですが、一番低くてNMEで13位と安定してましたね。

 

 

とりあえず4誌全てでランクインしてトップ10もあり

ファーザー・ジョン・ミスティ、ウォー・オン・ドラッグス

 

そして、この2つも全てでランクインしてましたね。前者は2つ、後者は1つでトップ10。

 

 

全部20位以下なんだけど、全部でランクインした

サンダーキャット、ローラ・マーリング

 

 あと、サンダーキャットとローラ・マーリングが最高位は低かったんですけど、全てでランクインしてますね。前者がMOJOの21位、後者がUNCUTの21位が最高でしたが、これらが今年一番のカルト名盤なんでしょうか。

 

 

 でも、全部でランクインしたのは、これだけなんですよね。それだけ、いろんなものが世の中にはある、ということです。

 

 逆にどんなに現象的にヒットしてようが、エド・シーランやサム・スミス、イマジン・ドラゴンズを入れた媒体はゼロ!ここも気になるところです。

 

 ちなみに、僕も現時点で自分の年間ベストを35位くらいまですでに選んでいるんですが、ヒントを出しておきましょう。

 

 NMEと5枚、Qと4枚、UNCUTとMOJOと3枚、僕のトップ10アルバムと重なってます!

 

 今年は割と好き勝手に選んだんですけどね。でも、重なるところは重なっちゃいますね。逆に、4誌で1誌も入らなかったものも2枚トップ10に選んでいたりもしますが。

 

 僕の年間ベストに関しては、12月の3日からの週から50位からのカウントダウンになります。

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 13:26
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デヴィッド・キャシディ追悼 僕の愛した70s初頭のアメリカン・キッズ・アイドル・ポップ

どうも。

 

 

今日のネタはマニアックですよ。このブログ読者的に馴染みはないかもしれないけど

 

 

 

70年代前半のアメリカを代表するティーン・アイドル、デヴィッド・キャシディがなくなってしまいました。すごく残念です。

 

 

というのもですね、僕、彼が活躍した70年代初頭のアイドル・ポップスがですね、もう、本当に大好きなんです!本当にちょっとしたマニアでね。ある時期、CD買いあさってました。

 

 なんかですね、この頃のテレビのカラーの配色とか、ファッションとか、髪型とか、好きでしてね。僕はこのころに生まれているんですが、おそらく、そのころに日常的に目にした残像が残ってて、それを求めているのではないかという気が僕にはしています。

 

 デヴィッド・キャシディは「パートリッジ・ファミリー」という、一家で、というか子供達中心にバンドを組んで全米で大人気、という、不思議な設定のドラマでリードシンガー役で一番人気だったんですが、これが一番有名ですね。

 

 

これですね。1971年の全米ナンバーワン・ヒットですけど、このイナたい感じがたまりません。

 

 

パートリッジ・ファミリーには母体となった現実のファミリー・バンドがありまして、これがまた、いい感じのサイケ・ポップでいいんです。これは60sの終わり頃に大ヒットしています。カウシルズです。

 

 

 このころ、まだフラワー・ムーヴメントなんですけど、現実逃避的ないつまでも永遠に続いて欲しいイノセンスが愛された時代だったんですね。「永遠に、無邪気な子供のままでいたい」というメッセージが、例えば

 

 

 

こういうイメージで愛されていた時代です。このころ、キッズ・アイドルのブームがシリアス担っていくロックの対岸で起こっていたというのは、そうし世の影響もあったのではないかなと僕は思ってます。

 

 そして「パートリッジ・ファミリー」だけでなく、このドラマも大ヒットしました

 

 

 

 

全く同じころですね。この「ブレイディ・バンチ」。この分割画面のオープニング、未だにパロディにされますけどね。また、音楽がすごくソフトロック風でサイケでいいんです、これが。

 

 

 

こういう感じですね(笑)。

 

僕はこのドラマは90sにリメイクされたリバイバルで知ったんですけどね。日本でもオリジナルが「愉快なブレイディ一家」という名で放送された形跡があって、幸いにも2000年前後かな、日本のケーブルで再放送されたんですよ。その時にまとめ見してます。

 

 そしてそして、70sのキッズ・アイドルと言ったら

 

 

 

もちろんジャクソン・ファイヴは重要です。

 

 

 これ当時人気だった「ソニー&シェール・ショー」の一コマなんですけどね。典型的な70sモーメントです。

 

 そしてジャクソン・ファイヴに触発される形で

 

 

オズモンズが出てきます。この人たちも曲によってはすごくカッコ良くてですね。

 

オズモンズはこの当時、カルピスのCMにでてて、それで日本の茶の間でもおなじみだったのですが、僕が最初にテレビで外国人見たの、これが最初ですね。

 

 

日本語で歌ってたのまでは覚えてないんですが、絵は視覚的な残像で残ってますね。これが海外エンタメの僕の大元のルーツなんじゃないかと、今となっては思ってます。完全に無意識なんですけどね。

 

 

 そして、掘っていくうちに好悪いうレアなものも見つけたりしてね(笑)。完全にジャクソン・ファイヴのパクリなんですけど(笑)、これも時代性を感じさせます。曲もいいしね。

 

 

こういう感じですね(笑)。

 

フィンガーファイブは、もうモロ。新御三家だと、圧倒的にヒロミーゴー=ですね。五朗と秀樹は微妙にニュアンス違うんですよ(笑)。このグルーヴィーさと、ユニセクシャル感。これは後でも似たの出てきてない気がしますね。

 

 

・・と、そんな感じですね。アイドルって他の時代もいろいろあるんですけど、全面的に時代ごと愛せるのは、僕の中ではこの時代だけですね。改めてデヴィッド・キャシディにRIP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 19:35
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「ライブが伝説として受け継がれて欲しい現存するアーティスト」を選んでみたらキリがなくなった

どうも。

 

 ちょっと今週までは、先週行ったライブの余胤に浸った内容で生かさせてください。

 

 でも、そうなるのも無理はないですよね。だって、

 

1週間のうちにポール・マッカートニーとU2のライブ、同時に見たんだから!

 

 ロック史における伝説を一気に2本見たわけです。こういう風に思ってもしょうがないと思っています。

 

 

 でも、これこそがロックの誇るべきところなんですよね。ただ単に音源で伝説になることもあるけど、さらに本物のアーティストはライブで聞かせても人間業を超えている!それに関しては、20世紀後半に人類が作った最大のアートだと僕は思っているし、それに魅了された人が全世界で何億もいたからこそ、世界中でライブハウス、スタジアム、フェスでロックを楽しみレジャー・カルチャーだって育まれてきたのです。

 

 

 僕がポールやU2を見て「伝えたい!」という衝動に駆られたり、「彼らはもう結構な年だけれど、こういうレガシーはちゃんと後世に伝わっているのか」とすごくあせらされる気分になるのは、こうした優れたアーティストの生み出してきた生での奇跡的な表現の歴史や伝統が受け継がれなくなったらどうしようという焦りがあるからです。だから、ボウイやプリンスが昨年亡くなった時もとにかく焦ったのです。

 

 

・・と、ここまで書いてきて、「ライブを後世に残したいアーティスト」というものを選んでみたらですね

 

 

リストが軽く30くらいになって止まらなくなってしまいました(笑)。

 

 やっぱ、こういうのはいざやってみると、「ああ、あれが外れた」「これも選ばなきゃ」というのが出てくるので本当に難しいです。

 

 なので、すみません。今回は、僕がライブを見て好きな瞬間の動画を貼って、お茶を濁します(苦笑)。

 

 

 

 やっぱ、こういうのが残って欲しいというか、受け継がれて欲しいというか。最近のを多めにしたのは、やっぱ「伝説は気がつかないうちに生まれているよ」ということが言いたいのでね。最近のだったらQOTSA、フローレンス&ザ・マシーン、ロイヤル・ブラッドも考えたんですけどね。みんなキャリアを長くして、なくなることが惜しまれるようになって欲しいなあ。

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 18:34
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