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オスカー2019 前哨戦前半終了の時点での状況

どうも。

 

 

オスカーの前哨戦は、最初の大きなところのノミネーションが終わりました。ゴールデン・グローブ、ブロードキャスト・クリティック・チョイス・アワード、そしてSAGアワード。これらの結果から、作品賞のノミネートを大胆予想してみましょう!

 

 

今年の場合、ゴールデン・グローブでいうところの、ドラマ部門とコメディ部門に有力作画割と均等に行ったので、かなり予想しやすいし、もうそれでだいぶ固まってますね。

 

 

 

 

ゴールデン・グローブの基準でドラマ部門のカテゴライズされたものだと、左から順に「スター誕生」「ROMA」「ブラックパンサー」「ブラック・クランズマン」「ビール・ストリートの恋人たち」ですね。

 

 

 

そしてコメディ部門でのカテゴライズで見ると「グリーン・ブック」「VICE」「女王陛下のお気に入り」「メアリー・ポピンズ・ルターンズ」

 

 

この計9作品で作品賞のノミネート、だいぶ固いような気がしています。この9作品がクリティック・チョイスにも作品賞でノミネートされていますからね。

 

ただ!

 

波乱の要素がないわけではない。それは

 

SAGのノミネーションがちょっと変だったから!

 

 

SAGというのは、俳優の協会(ギルド)に入っている人たちが選ぶ演技の賞なんですが、このギルド系のアワードがオスカーのノミネ−トに一番直結しやすいんです。そこではどうやら「スター誕生」が圧勝しそうな勢いで、5作あった作品賞ノミネートには「ブラック・パンサー」と「ブラック・クランズマン」がノミネートされたんです

 

が!

 

 

残りの2つが「ボヘミアン・ラプソディ」と「クレイジー・リッチ・アジアンズ」だった!

 

これは驚きでしたね。SAGがエンタメ性が強いのは前からあることでしたけど、ここまでそれが振り切れた感じなのは、過去に記憶にないですね。

 

やっぱり、ギルド系のチョイスがこれということは

 

今年のオスカーはエンタメ性が強いのでは。

 

という、推論が成り立ちます。

 

それは、ここ数年のオスカーが、あまりにも「インディペンデント厚遇」で人気がないんですよね。映画通にはいいラインナップかもしれないけど、一般の人がついていけていない。そういうこともあって、視聴率が低下してるんですよね。僕自身は、「いい映画が評価されればそれでいいじゃないか」と思うクチなんですが、確かに昔のオスカーの歴史紐解いてみれば、昔はメジャー配給会社の忖度でノミネート決まってたんですね。それで、昔の方が確かに「エンタメ性もあって真面目そうな映画」というのが多くノミネートされる傾向があった。それを懐かしがっている人は確かに多いんですよね。

 

とはいえ「グリーン・ブック」「女王陛下のお気に入り」「メアリー・ポピンズ・リターンズ」「VICE」は複数の役者がノミネートされていたので大丈夫かなとは思うんですけどね。

 

ただ、そこで「ビール・ストリート」から助演女優の受賞が絶対とされていたレジーナ・キングがまさかの落選をしたり、さらに

 

 

 

「Roma」が落選したのが気になるんですよねえ。

 

 

「Roma」って、現在、批評家協会系のアワード、ほぼ作品賞総なめ受賞していて、ガチ勝負だと間違いなく一番強いんです。ただ、ゴールデン・グローブは監督賞のみのノミネートに終わり、さらにSAGでノミネート・ゼロでしょ。これはやっぱり「選定委員にネットフリックス配給を快く思わない人が多い」ということなんだと思います。

 

 

この映画、全世界的に12月14日にネットフリックスで先行公開なんです。僕も本当はそれを待ってからこの記事書くつもりだったんですが、ネットフリックスって、解禁日でもスタートが夕方になるのが多いみたいで、僕のとこ、まだ見れてないんですよ。多分、今晩見るような気がしていますが、ただ、こういうやり方が、「映画は映画館で見るもの」と考える一部映画人の猛反発を買ってるんですね。それ、カンヌとかヴェネツィアとか、他の映画祭でもすでに同様の反応起きていますので、ちょっと気になってるところです。

 

 

さて、どうなるか。

 

author:沢田太陽, category:アワード, 18:55
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グラミー賞2019 ノミネート

どうも。

 

グラミー賞のノミネートも発表されましたね。

 

こんな感じです。

 

まずは最大のメインのアルバムから。

 

 

ALBUM OF THE YEAR

Golden Hour/Kacey Musgraves

Invasion Of Privacy/Cardi B

Dirty Computer/Janelle Monae

By The Way I Forgive You/Brandi Carlile

Beerbongs & Bentleys/Post Malone

HER/HER

Scorpion/Drake

Black Panther/Soundtrack

 

 

ノミネート、こんな感じです。今年から主要4部門は従来の5つから8つまでノミネートが増えたんですが、なんかまとまりが良さそうで悪いですね(笑)。

 

良心的には行こうと思ったと思うんですよ。ケイシー、カーディ、ジャネールは、目下のところ諸々の年間ベストでも、それらを総合してトップ10には入るウケ方してますからね。HER、ブランディ・カーライルもリリース時に評判は良かったです。ブラック・パンサーもサントラとしての評判は良かったですからね。

 

ただ!

 

なんか無理やり、「入れなくても良いものを人気取りで入れた」感じがどうしてもするんだおなあ。

 

ドレイクは、今作に関しては評判もそんなに良くないし入れる必要はなかったかな。

 

そして

 

 

よりによって、またポスティかよ・・(笑)。

 

彼の名誉のために言っておくと、セカンドは、昨年に僕のワースト2に選んだファーストよりは確実に良くなってます。だけど、それがグラミーのアルバム・オブ・ジ・イヤーの候補になるほど良かったか・・と言われるとなあ。

 

 

ポスティ、いじりやすそうなのと、政治信条的に相容れないものがあるとかそういうのでは決してないので、しばらく、こういうネタ・キャラとして扱っていこうかと思っています(笑)。

 

 

では、次は一気にまとめて行きましょう。

 

RECORD OF THE YEAR

This Is America/Childish Gambino

Shallow/Lady Gaga  & Bradley Cooper

The Joke/Brandi Carlile

Gods Plan/Drake

All The Stars/Kendrick Lamar & SZA

Rockstar/Post Malone & 21 Savage

The Middle/Zedd & Marren Morris

I Like It/Cardi B

 

SONG OF THE YEAR

All The Stars/Kendrick Lamar & SZA

Bood Up/Ella Mai

Gods Plan/Drake

The Joke/Brandi Carlile

This Is America/Childish Gambino

Shallow/Lady Gaga  & Bradley Cooper

In My Blood/Shawn Mendes

The Middle/Zedd & Marren Morris

 

この2つの賞、昔から違いがよくわからなかったんですけど、

 

8曲中6曲も同じで、別々に選ぶ価値、あるの??

 

この2部門は早いうちに違いをハッキリさせたほうがいいと思います。本当に無意味化してるので。

 

 

このドナルドの「This Is America」は強いでしょうね。2部門、行っちゃうかも。

 

 

では続いて

 

BEST NEW ARTIST

Dua Lipa

Luke Combs

Greta Van Fleet

Chloe X  Halle

Margo Price

Bebe Rexha

Jorja Smith

HER

 

これが新人の8つですけど

 

 

アルバムにもノミネートされてることからHER、強いと思います。

 

グラミーって、彼女みたいなネオ・ソウル系、ホント強いんですよね。この辺りの感覚は、アリシア・キーズが新人だった2001年くらいから本当に変わらないです。

 

 

全体的に見て、個人的には

 

 

テイラーに無条件でアルバム3度目受賞を認めてしまう感じじゃなくてよかったです。やっぱ、前作がケンドリックの「To Pimp A Butterfly.」を抑えての2枚連続でしたからね。今回もノミネートはあるかと思いましたが、ノミネートの時点でその夢が断たれたのは何かしらの意図があってのものだと思います。

 

ただなあ

 

 

主要4部門のノミネートでロックがグレタ・ヴァン・フリートだけなのは・・ちょっと寂しい気はしますね。

 

それもこれも、「ロックの一般ヒットが年々少なくなっている 」ことの弊害だと思いますからね。正直、今年の終わりに滑り込むようにヒットしているパニック・アット・ザ・ディスコもノミネートあっても良かったと思うんですが、来年までとっとくってことなのかな。

 

 

そろそろロックに話題性作って目立たないとダメなとこに気づいて欲しいと思います。

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 19:11
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ゴールデン・グローブ2019 ノミネート(映画編)

どうも。

 

 

では、お待ちかね、ゴールデン・グローブの映画、見てみましょう。

 

作品賞(ドラマ)

Roma

If Beales Street Could Talk

A Star Is Born

Black Panther

Bohemian Rhapsody

 

今年は「スター誕生」、そして「ボヘミアン・ラプソディ」が音楽映画なのにドラマ部門なんですよね。ちょっと意外です。

 

一般的には「ブラック・パンサー」、そして「ボヘミアン・ラプソディ」が驚きのノミネートを果たしたことで話題でしょうけど、賞レース的には「Roma」が勝つか「スター誕生」が勝つか、でしょうね。

 

 

作品賞(コメディ)

Green Book

The Favourite

Mary Poppins Returns

Crazy Rich Asians

Vice

 

こちらは本命の「グリーン・ブック」に、有力作の「女王陛下のお気に入り」「VICE」は絡んできました。「VICE」、出遅れていたんですが、GGでは見事、最多ノミネートを獲得して、強力コンテンダーであることを示しました。

 

 

監督賞

ブラッドリー・クーパー(A Star Is Born)

アルフォンソ・キュアロン(Roma)

スパイク・リー(BlacKKKlansman)

アダム・マッケイ(VICE)

ピーター・ファレリー(Green Book)

 

こちらはビッグな顔が並びました。

 

個人的にはスパイク・リーが入ったのがすごく嬉しいんですが、ここも「スター誕生」対「Roma」でしょうね。「グリーン・ブック」のピーター・ファレリーの可能性もありますけど。

 

 

主演男優賞(ドラマ)

ラミ・マレク(Bohemian Rhapsody)

ブラッドリー・クーパー(A Star Is Born)

ルーカス・ヘッジス(Boy Erased)

ウィレム・デフォー(At Eternity's Gate)

ジョン・デヴィッド・ワシントン(BlacKKKlansman)

 

 

ラミ・マレク、ノミネート、きました!

 

チャンスですよ。今回、映画賞で賞をとりまくってるイーサン・ホークがノミネート外れたんでね。混戦になると思います。

 

 

主演男優賞(コメディ)

ヴィゴ・モーテンセン(Green Book)

クリスチャン・ベール(VICE)

リン・マニュエル・ミランダ(Mary Poppins Returns)

ジョンCライリー(Stan And Ollie)

ロバート・レッドフォード(The Old Man And The Gun)

 

 

激太りでチェイニー副大統領になりきったクリスチャン・ベール、チャンスです。

 

ただ、「メアリー・ポピンズ・リターンズ」のリン・マニュエル・ミランダが案外強敵だと見てます。

 

 

主演女優賞(ドラマ)

レディ・ガガ(A Star Is Born)

ロザムンド・パイク(A Private War)

メリッサ・マッカーシー(Can You Ever Gogive Me)

二コール・キッドマン(Destroyer)

グレン・クロース(The WIfe)

 

 

間違いなくガガさんでしょう。

 

主演女優賞(コメディ)

エミリー・ブラント(Mary Poppins Returns)

コンスタンス・ウー(Crazy Rich Asians)

オリヴィア・コールマン(The Favourite)

エルシー・フィッシャー(Eighth Grade)

シャーリーズ・セロン(Tully)

 

 

ここ、個人的に好きな人、揃ってるんだよなあ。

 

順当にいけばオリヴィア・コールマンだと思うんですけど、個人的にはエミリー・ブラントのメアリー・ポピンズ推しです。あと、「Eighth Grade」のティーンの女の子、15歳のエルシーがノミネートされました。

 

 

助演男優賞

マハーシャラ・アリ(Green Book)

ティモシー・シャラメ(Boy Erased)

リチャードEグラント(Can You Ever Forgive Me)

アダム・ドライヴァー(BlacKKKlansman)

サム・ロックウェル(Vice)

 

ここは混戦ですね。本命のサム・エリオット(スター誕生)がなぜか漏れたんで。

 

去年のオスカー助演男優受賞者のサム・ロックウェルのジョージ・ブッシュが妙にソックリです。

 

 

助演女優賞

レジーナ・キング(If Beale Street Could Talk)

エマ・ストーン(The Favourite)

レイチェル・ワイス(The Favourite)

エイミー・アダムス(Vice)

クレア・フォイ(First Man)

 

 

 

ここは、もうすべての映画賞で勝っているレジーナ・キング、一択でしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 12:07
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ゴールデン・グローブ2019 ノミネート(TV番組編)

どうも。

 

ゴールデン・グローブ、発表されましたね。

 

では、テレビ部門から見てみましょう。

 

 

TV部門

 

作品賞(ドラマ)

The Americans(FX)

The Bodyguard(BBC One)

Homecoming(Amazon)

Killing Eve(BBC America)

Pose(FX)

 

もう、最近のテレビ界はサイクル早すぎて大変です。こないだ「This Is Us」や「ハンドメイズ・テイル」が人気かと思ったら、次のシーズンがちょっとでもウケが悪かったら、もうなくなってますからね。

 

そんな中

 

 

「アメリカンズ」はシーズン6で以前ノミネートなのは立派ですよね。

 

ただ、今年の場合は

 

 

このサンドラ・オー主演の「Killing Eve」。これがかなり本命視されていますね。僕もこれ、ちょっと見たいんですけどね。

 

 

作品賞(コメディ)

Barry(HBO)

The Good Place(NBC)

Kidding(FX)

The Kominsky Method(Netflix)

Marvelous Mrs.Maisel(Amazon)

 

 

こちらは2連覇のかかる「マーヴェラス・ミセス・メイゼル」でしょうね。ちょうど昨日からシーズン2の配信はじまりまして僕も見てますが、早速かなり面白いです。電車の中で吹きましたから(笑)。

 

ただ、HBOの「Barry」は結構強敵ですね。あと、アメリカ以外だとNetflix配信の「The Good Place」が入ってきましたね。

 

 

作品賞(ミニ・ドラマ)

The Alienists

The Assasination Of Gianni Versace

Escape At Dannemora

Sharp Object

A Very English Scandal

 

 

あとミニ・シリーズだと、エミーに続いて「アメリカン・クライム・ストーリー」のジャンニ・ヴェルサーチ殺人事件が強いですね。最多ノミネート。ライアン・マーフィー、本当に頑張りますね。

 

 

主演男優(ドラマ)

ジェイソン・ベイトマン(Ozark)

ステファン・ジェイムス(Homecoming)

リチャード・マッデン(The Bodyguard)

ビリー・ポーター(Pose)

マシュー・リュス(The Americans)

 

ここはガラリと変わりすぎて大変です。去年と同じなの、ジェイソン・ベイトマンだけ。おそらく、マシュー・リュスの初受賞なのではないかな。

 

 

主演女優(ドラマ)

ケイトリローナ・バルフ(Outlander)

エリザベス・モス(The Handmaids Tale)

サンドラ・オー(Killing Eve)

ジュリア・ロバーツ(Homecoming)

ケリ・ラッセル(The Americans)

 

去年の受賞者のエリザベス・モスは残ったんですが、肝心のドラマが去年の受賞が嘘のようにノミネート、外れてますからね。

 

ジュリア・ロバーツの名前もデカ位けど、サンドラ・オーでしょうね。

 

 

主演男優(コメディ)

ドナルド・グローヴァー(Atlanta)

ジム・キャリー(Kidding)

サッシャ・バロン・コーエン

マイケル・ダグラス(The Kominsky Method)

ビル・ヘイダー(Barry)

 

 

 

2年待って戻ってきた「アトランタ」のドナルド、応援したいんですが、「殺し屋が演劇に目覚める」という奇妙なコメディで鬼才ぶりを発揮の、「サタディ・ナイト・ライブ」でもクセのある名優だったビル・ヘイダーかなあ。

 

 

主演女優(コメディ)

クリステン・ベル(The Good Place)

キャンディス・バーゲン(Murphy Brown)

アリソン・ブリー(GLOW)

レイチェル・ブロズナハン(Marvelous Mrs.Maisel)

デボラ・メッシング(Will&Grace)

 

2年連続でレイチェルが硬そうですけど、個人的に「The Good Place」のクリステン・ベルにちょっと期待です。

 

 

助演男優

アラン・アーキン(The Kominsky Method)

キーラン・カルキン(Succession)

エドガー・ラミレス(The Assasination Of Gianni Versace)

ベン・ウィショー(A Very Englis Scandal)

ヘンリー・ウィンクラー(Barry)

 

エミーで受賞した、ウィーザーの「バディ・ホリー」のMVでおなじみ、70sキャラクターの「フォンジ」だったヘンリー・ウィンクラーかなあ。

 

 

助演女優

アレックス・ブロンステイン(Marvelous Mrs.Maisel)

パトリシア・クラークソン(Sharp Object)

ペネロペ・クルス(The Assasination Of Gianni Versace)

サンディ・ニュートン(Westworld)

イヴォンヌ・ストラホフスキー(The Handmaids Tale)

 

ミセス・メイゼルの相棒、スージーこと、アレックス・ブロンステインのエミーに続く勝利がいいんですけど、ペネロペ・クルスのドナテラ・ヴェルサーチもかなり手ごわいでしょうね。

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 11:50
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オスカー2019 前哨戦の最初の週のまとめ

どうも。

 

では、お約束の通り

 

 

 当ブログ、毎年恒例の、オスカー前哨戦の最初の週のまとめ、行きましょう。

 

 前哨戦は11月27日のナショナル・ボード・オブ・レビューにはじまり、28日にサテライト・アワーズ、29日にニューヨーク映画批評家協会賞と、大きなものが3つ出ましたけど、そこで言えることを指摘していきましょう。

 

 

 

間違いなく言えることは、この4つが現状ではリードしてますね。おそらく、「ノミネートは最悪でも確実」なのはこの4つじゃないでしょうか。

 

 

まずはナショナル・ボード・オブ・レヴューを制した「Green Book」。これはトロント映画祭も制しているんですが、主演のヴィゴ・モーテンセン、助演のマハーシャラ・アリ、監督のピーター・ファレリー、脚本、どれも今のところ確実にノミネートされているので、外しようがないでしょう。さらにはコメディ扱いなので、ゴールデン・グローブでもかなり有利な賞展開も可能。僕はこれ、かなり強いと見ています。

 

 

 

続いて、ナショナル・ボード・オブ・レヴューでブラッドリー・クーパーが監督賞、レディ・ガガが主演女優賞、サム・エリオットが助演男優賞を受賞した「アリー スター誕生」。サテライト・アワードで最多ノミネートだったように、この映画、今回のオスカーの中で、ノミネートがかなり計算できるのも強みです。「数で目立つが勝ち」なオスカーのノミネートの発表の際に一番話題になるのはコレでしょうね。ただ、ニューヨーク映画批評家協会賞では何にもかすらずに終わっただけに、硬派な映画ファンの票がどこまで入るかは気になるとこでもあります。

 

 

 

続いては、ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞、アルフォンソ・キュアロンが監督賞受賞と圧倒的な強さを見せた「Roma」。これも今のところ、ノミネート漏れを見たことがないので、ノミネートまでは確実に行くでしょう。ただ、言語がスペイン語でメキシコの外国語映画賞の代表作品にもなっているので、そちらの受賞で完結して終わってしまうこと、配給が映画関係者で毛嫌いしている人が多いネットフリックス配給なのがどうか。気になるところです。

 

 

そして前作「ムーンライト」でオスカー作品賞受賞のバリー・ジェンキンス監督の「ビール・ストリートの恋人たち」。こちらは助演女優のレジーナ・キング、脚色賞などが有力視されていて、これも今のところ、ほとんどのアワードで作品賞、監督賞でノミネート。これもノミネートまでは確実でしょう。

 

ただ、今年の場合は、本当に確約できるのは、この4つだけですね、今のところ。

 

 

 

意外と大健闘しているのが「First Reformed」という映画。これで主演のイーサン・ホークがすでにニューヨーク映画批評家協会賞で主演男優を受賞しているほか、作品賞でも監督賞でもノミネートされているのが目立つんですよね。この映画なんですが、僕、これ、去年の映画だと思ってたんですよね。というのは、2017年9月のヴェネツィア映画祭の出展作だったから。ただ、その年の賞レースに公開が間に合わず。今年の前半に目立たない展開でこっそり公開してたら思いの外好評で、今頃バズってる、という不思議なことになっています。実はブラジルでも、「公開されるよ」と電車の中で広告展開もあったのに公開中止になってるんですよね。公開やってくれるのかな。見れないのが怖いので、僕はオンラインで見る準備してます(笑)。

 

 

これも追いかけてますね。「女王陛下のお気に入り」。女王様のオリヴィア・コールマンが主演、レイチェル・ワイスとエマ・ストーンが助演でノミネートを現時点でほとんどされてますね。ただ、監督が期待のヨルゴス・ランティモスの割に現時点でそちらが目立っていないのがやや気になります。映画自体の評判はかなり良いだけにどれだけ追い上げられるか。

 

 

こないだレビューした「ブラック・クランズマン」「ブラック・パンサー」が「黒人映画2番手」を今争ってますね。今のところリードは前者かな。賞によって監督のスパイク・リー、主演男優でジョン・デヴィッド・ワシントン、彼、デンゼル・ワシントンの息子さんだったんですね!、助演男優でアダム・ドライヴァーが結構ノミネートされてます。「ブラック・パンサー」はマイケルBジョーダンが助演男優にノミネートされる展開にならないと難しいかな。

 

 

意外と大健闘なのが、この「Eighth Grade」という青春映画。結構ノミネート、見るんですよね。ただ、もともとがサンダンスで注目された、どインディなので、批評家賞だけの盛り上がりで、オスカーだとさしずめ脚本賞のノミネートだけで終わる可能性がある(というか、僕の予想はそれ)かな。ただ、個人的にはメチャクチャ見たい映画なんですけどね。

 

 

続いて「Can You Ever Forgive Me」。有名人の嘘の手紙を売って稼いでいた女性の実話に基づいた映画で、メリッサ・マッカーシーの主演女優賞がこれで期待されている割にそれがノミネートだけで止まっていて、意外や共演男優さんの方の助演男優賞のバズの方があがってしまっているという意外な展開になっています。9作品が通常ノミネートされる作品賞には滑り込む可能性はあると思いますが、今後、もうひと盛り上がり欲しいか。

 

 

ここに来て、意外にバズり初めてきているのが「メアリー・ポピンズ・リターンズ」。アメリカではこれから公開で出遅れてはいるんですが、いろんなアワードに絡み初めています。もちろん注目は主演のエミリー・ブラントなんですが、ミュージカル「ハミルトン」で一躍有名になったリン・マニュエル・ミランダもすごく評判です。滑り込みノミネート、ある気がしています。

 

 

逆に、これから公開で出遅れて、バズの盛り上がりが今ひとつなのが「VICE」。クリスチャン・ベールが激太りしてチェイニー元副大統領を演じていることで評判だったんですが、まだ彼の主演男優部門での盛り上がりが伝わってきてません。これから巻き返せるか。

 

 

そして、作品でのノミネートはなさそうですが、映画の大ヒットの人気に押され、「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレクが主演男優賞にノミネートされそうな線が出てきました。フレディ・マーキュリー役、本当に国際的に大人気なので、ファンの後押しはすごいでしょうね。ライバルは決して少なくはないのですが、僕も健闘を祈ってます。

 

・・といった、ところでしょうか。

 

前哨戦はこの後、6日のゴールデン・グローブ、10日のブロードキャスト映画批評家賞、12日のSAGアワードと流れます。SAGが終わった時点でもう一回やりましょう。

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 11:58
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10月の時点での2019オスカー予想 「スター誕生」や「ブラック・パンサー」は?

どうも。

 

今日は、久々にこのネタ行きましょう。

 

 

 

このブログでは毎年おなじみです。来年のオスカー予想。これでいきたいと思います。

 

毎年、オスカー・レースが本格化するのは12月に入ってからなんですが、9月のヴェネツィアやトロント映画祭の頃になんとなく上位争いをしそうなものが見えてきて、10月には一部公開もはじまるものなんですけど、

 

 

今年は有力候補が見えやすい!

 

 もう、現時点で結構な数の映画が有力候補に挙げられています。

 

 僕がこの特集をやる際、アメリカにいくつか存在するオスカーの予想サイトを一通り調べて書いているんですがその中で現時点で明らかにもっとも強いのが、実はこれなんですね。

 

 

 

いやあ〜、冗談抜きでこれなんですよ。「アリー/スター誕生」!何見ても、予想の3番手くらいまでには必ず入ってますね。

 

 これですね。今年は特に後押しする要素が強いんですよ。というのは、オスカーって今、授賞式の視聴率が年々下がってるんですね。その理由として、「みんなが見てないような、アートハウス系の映画ばかりが受賞する」という批判が上がっていることが挙げられます。それもまあ、 一映画ファンとして情けないといえば情けないんですが、でも、「マニア向けになりすぎて、一般的なファンが入りづらいものになっている」ということは確かです。

 

 その点に関して言えば、この映画はレディ・ガガ効果で大ヒットが見込める、というか、もうすでにしてますし、サントラの売れ方から考えればロングヒットする可能性も十分ある。しかも、定番映画の驚くようなセンスでのリメイクで、かつ、こないだもこの映画のレヴューで書いたように、オスカーの会員が喜びそうな多様性があり、かつ、リベラルな人だけでなく、保守層も惹きつけるものがある。そう考えると、これ、かなりテクニカルに有利なんですよね。

 

 しかも音楽映画の場合、一昨年に「ラ・ラ・ランド」じゃなく「ムーンライト」に作品賞あげたことで、やはり前述の不満が高まっている要因の一つにもなっているんですよね。その意味でも、これ、後押しあるような気がしています。

 

 

 ただ、もし、オスカーの会員たちが「大衆性?そんなの知ったこっちゃねえよ!」となった場合は、この辺りが有利でしょう。

 

 

 上は「Roma」。「ゼロ・グラヴィティ」で5年前にオスカーの監督賞を受賞したメキシコのアルフォンソ・キュアロン監督の次作。そして下は「The Favourite」。すでに邦題も決まっていて「女王陛下のお気に入り」という名前になるようですよ。ギリシャの鬼才で「ロブスター」など、シュールな作風で知られるヨルゴス・ランティモス監督の新作。この2つに関しては、何見てもレヴューが最高点に近いです。批評だけなら、オスカーの作品賞、狙えそうです。

 

 ただ、僕はそう簡単ではないと見ています。特に「Roma」ですね。なぜなら、この映画、すでにヴェネツィアの大賞にあたる金獅子賞を受賞しています。オスカーは他の映画祭で検討したものに冷たいところがあります。加えて、この映画、ネットフリックス配給なんですよね。これも、ハッキリ言って不利です。今の映画業界、ネットフリックスを敵視している人が多いので。「あんなテレビ屋稼業に映画の世界に踏み込んできてほしくない」みたいなことを言う人、少なくないですからね。

 

 

 

 そして、ここに来て、俄然、バズが上がってきているのが、この「Green Book」という映画。これ、9月の時点では下馬評高くなかったんですが、トロント映画祭で、まさかの大賞(オーディエンスの投票で決定)を受賞して、急に注目が集まっています。

 

 これはヴィゴ・モーテンセンと、「ムーンライト」でオスカーの助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリの2人を中心としたヒューマン・コメディなんですが、これ、監督が意外や意外、ピーター・ファレリーなんですよ。かつて「メリーに首ったけ」を始め、おバカ系コメディで名を馳せた人です。最近。名前聞かないなと思ったら、こんなとことで出世してました。

 

 

 

 

この3つも注目されていますね。いずれも黒人監督の作品です。一つは、本当に久々の傑作です。かつての「闘う黒人映画人」、スパイク・リーの、カンヌ映画祭で2位にあたる「グランプリ」を受賞した「BlaKKKclansman」、「ムーンライト」でオスカー作品賞を受賞したバリー・ジェンキンスの「If Beales Street Could Talk」。こちらは、大ヒット・ドキュメンタリー映画「私はあなたのニグロではない」の主人公、黒人作家としても、ゲイ作家としても先駆だったジェイムス・ボールドウィンの作品の映画化です。

 

 そして2013年に「それでも夜は明ける」で作品賞を受賞したスティーヴ・マックイーン監督の「Widows」。こちらは2016年度に「Fences」の演技でオスカー助演女優賞受賞した、今最も演技の上手い黒人女優ですね、ヴァイオラ・デイヴィスが主演です。

 

 

 いずれも実績のある黒人監督ですが、ただ、多すぎるのが気にはなりますね。いずれも評判の良い作品なの絵、誰かは確実にノミネートされるとは思うんですが、3作全部ではない気がしますね。

 

 

そして、今回のオスカーで期待されているものの一つとして、「ブラック・パンサー」がノミネートされるか否か。という問題があります。スーパーヒーロー・ムーヴィーとしては快挙とも言える金字塔を成し遂げた映画ではあるんですが、ちょっと同じ、黒人監督の作品がこれだけ並んでいる中でしっかりアピールができるか、ですよね。現状ではまだ、ノミネートの確約される次元には至っていないですね。

 

 

 そして、その後を3つの伝記映画が追っています。

 

 最初は「ファースト・マン」。これはアポロ11号の月面着陸でおなじみ、ニール・アームストロング船長の伝記。これは「ララ・ランド」のダミアン・チゼル監督と、同じくライアン・ゴスリングの主演で映画化してます。続いて「Can You Ever Forgive Me」は、伝説の女性伝記作家を、巨漢の名女優メリッサ・マッカーシーが演じています。この2作はすでに公開もされ、高得点を獲得。しています。

 

 

 そして一番下、これはアメリカのディック・チェイニー元国防長官の伝記映画「VICE」 。これはまだこれからの公開なんですが、監督が「マネー・ショート」で一躍注目された、かつての「俺たちニュースキャスター」の監督でもあったアダム・マッケイが監督。一瞬、わかんないかもしれないけど、その写真のように、かのクリスチャン・ベールが主演を務めています。

 

 

 ・・といったところが有力候補なんですが、ノミネート当日までにもう一回一波乱あって、全く注目してなかったような作品が加わるスリルを僕は期待していますが、さて、どうなるか?

 

 この中から、とある一作品を、かなり近日中にレビューしますので、お楽しみに!

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 12:49
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