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ゴールデン・グローブ2018 ノミネート(映画編)

どうも。

 

 

では、映画篇、行きましょう。

 

作品賞(ドラマ)

Dunkirk

The Shape Of Water

Call Me By Your Name

Three Billboards Outside Ebbing,Missouri

The Post

 

 

今回、最多ノミネートとなったのは、このギレルモ・デル・トロの「The Shape Of Water」で7部問です。これがいろんな前哨戦批評家映画賞の最多ノミネートになっています。

 

 ただ、これらの映画賞でなかなか作品賞を取れていないことで、今、ものすごく接戦になっていますね。

 

 

作品賞(コメディ)

The Disaster Artist

I,Tonya

Get Out

Lady Bird

The Greatest Showman

 

 

逆に今現在、絶好調なのは「ゲット・アウト」で、今のところ、一番、批評家映画賞の作品賞を受賞していますね。これ、「ホラー」というカテゴリーがないから、コメディに扱われてますけどね。でも、そんな映画じゃないんですけどね(笑)。

 

ただ

 

監督賞

クリストファー・ノーラン(Dunkirk)

ギレルモ・デル・トロ(The Shape Of Water)

スティーヴン・スピルバーグ(The Post)

リドリー・スコット(All The Money In The World)

マーティン・マクドナー(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)

 

 

 ここで、「ダンケルク」のクリストファー・ノーランや、スティーヴン・スピルバーグ。前述のデルトロなどのビッグネームが並んでいます。

 

「ダンケルク」も何を見てもノミネートはされているんですが、受賞はなし。実は僕、この映画はキツ位だろうと思っています。というのは、役者や脚本ではノミネートが見込めない上、技術部門でも「シェイプ・オブ・ウォーター」とことごとくぶつかるでしょ。しかも、役者や脚本でもノミネート確実な分、勢いで上回る気がしますね。

 

 

ここは、「Lady Bird」のグレタ・ガーウィッグ、「ゲット・アウト」のジョーダン・ピールはノミネートを逃しています。さて、これがどう出るか!GGの監督賞ノミネートを逃すと、案外オスカーにも響きますからね。両者ともに長編デビュー作で、ちょっと監督としての実力が見えないとこは否定できないです。あと、正直、「ゲット・アウト」は企画そのものが素晴らしいんですけど、監督の手腕での傑作なのかがどうか、今一つ見えないんですよね。

 

 

 そして、ケヴィン・スペイシーの差し替え問題で大ダメージを受けていたはずのリドリー・スコットの「All The Money In The World」が同情票も集めましたね。

 

 

主演男優賞(ドラマ)

トム・ハンクス(The Post)

ダニエル・デイ・ルイス(Phantom Thread)

ティモテ・シャルメ(Call Me By Your Name)

ゲイリー・オールドマン(Darkest Hour)

デンゼル・ワシントン(Roman J Israel Esq)

 

最初は「Call Me 〜」のゲイの美少年ティモテ君が強かったのですが、トム・ハンクス、ダニエル・デイ・ルイスの強豪が上がってきてますね。個人的にはダニエル・デイ・ルイス、気になります。

 

 

主演男優賞(コメディ)

ジェイムス・フランコ(The Disaster Artist)

アンゼル・エルゴート(Baby Driver)

スティーヴ・カレル(Battle Of The Sexes)

ヒュー・ジャックマン(The Greatest SHowman)

ダニエル・カルーヤ(Get Out)

 

 

 

アンゼル、まさか、ノミネート、区ましたね(笑)!

 

ここはジェイムス・フランコだな〜。歴代ベストの怪演と聞いています。楽しみだなあ。

 

 

主演女優賞(ドラマ)

ジェシカ・チャステイン(Mollys Game)

フランシス・マクドーマント(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)

サリー・ホーキンス(The Shape Of Water)

メリル・ストリープ(The Post)

ミッシェル・ウイリアムス(All The Money In The World)

 

ものすごく実力派が並んでますね、ここは!個人的には大好きなジェシカなんですけど、サリー・ホーキンスとフランシスの争いでしょうね、ここは。

 

 

主演女優賞(コメディ)

シアーシャ・ローナン(Lady Bird)

ヘレン・ミレン(The Leisure Seeker)

エマ・ストーン(Battle Of The Sexes)

ジュディ・デンチ(Victoria And Abdul)

マーゴット・ロビー(I,Tonya)

 

 

「ブルックリン」で受賞できなかった時からシアーシャはすごく応援したいんですけど、スケート界のお騒がせ女王、トーニャ・ハーディングの変人的日常を描いた「I,Tonya」のマーゴット・ロビーも期待したいですね。

 

助演男優賞

ウィレム・デフォー(Florida Project)

アーミー・ハマー(Call Me By Your Name)

リチャード・ジェンキンス(The Shape Of Water)

クリストファー・プラマー(All The Money In The World)

サム・ロックウェル(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)

 

 

 

ここがもう、ウィレム・デフォーが圧勝するデータがもう出ています。この「Florida Project」という映画自体が作品賞の有力候補なんですけど、GGではオミットされました。これが痛手とpなるか。

 

 

助演女優賞

メアリーJブライジ(Mudbound)

オクタヴィア・スペンサー(The Shape Of Water)

ホン・チャウ(Downsizing)

アリソン・ジャニー(I,Tonya)

ローリー・メトカルフ(Lady Bird)

 

 

アリソン・ジャニーとローリー・メトカルフの間で割れてますけど、音楽ファン的にはメアリーJブライジの女優ブレイクですね。本当に歌の上手い人なのでそちらでももう一度注目されて欲しいんですが、これはこれで嬉しいことです。

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 05:03
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ゴールデン・グローブ2018 ノミネート(TV番組編)

どうも。

 

 

ゴールデン・グローブ、発表されましたね。まずはテレビ部門から見てみましょう。

 

 

TV部門

 

作品賞(ドラマ)

Game Of Thrones

The Handmaids Tale

This Is Us

The Crown

The Stranger Things

 

 

「ゲーム・オブ・スローンズ」が1年お休みしている間に、エミーを圧勝した「HandmaidsTale」が出てきたり、NBCで「This Is Us」がヒットしたり、ネットフリックスでエルザベス女王の伝記の「The Crown」や社会現象にもなった「ストレンジャー・シングス」もでてきたり。ここは例年以上に豪華な気がしますね。

 

 

作品賞(コメディ)

Black-Ish

The Marvelous Mrs.Maisel

Master Of None

SMILF

Will&Grace

 

 

ここももはや「モダン・ファミリー」やら「VEEP」もなく、新しくなりましたね。きになるのは「The Marvelous Mrs.Maisel」ってこれ、始まったばかりですよね、アマゾンで。すごく気になっていたのです。これ「ギルモア・ガールズ」のクリエイターのエイミー・シャーマン・パラディーノが制作してる、1950年代が舞台の女性コメディなんですよね。これはなんかすごく興味あります。うちのワイフがすごく見たが理想。

 

 

作品賞(ミニ・ドラマ)

Big Little Lies

Fargo

Feud Bette And Joan

The Sinner

The Top Of The Lake

 

 

 

ミニ・シリーズは、今回のドラマ部問での最多ノミネートの「Little Big Lies」が入りましたね。エミーでも圧勝した、ニコール・キッドマン、リース・ウィザスプーン、シェイリーン・ウッドリー共演の話題のドラマです。これ、もうシーズン2も来年決定していて、そっちも楽しみですけどね。

 

 

主演男優(ドラマ)

スターリングKブラウン(This Is Us

ジェイソン・ベイトマン(Ozark

フレディ・ハイモア(The Good Doctor

ボブ・オデンカーク(Better Call Saul

リーヴ・シュナイダー(Ray Donvan

 

 

ドラマの主演男優できになるのは「This Is Us」のランドールことスターリングKブラウンですね。腹違いの兄弟の中では頭脳明晰で一番良い暮らしをしているのだけれど、心の中に抱えたものは一番複雑な彼は視聴者にすごく訴えかけてますね。きになる役者さんです。

 

 

主演女優(ドラマ)

ケイトリオーナ・バルフ(Outlander

クレア・フォイ(The Crown

マギー・ジレンホール(The Deuce

キャサリン・ラングフォード(13 Reasons Why

エリザベス・モス(The Handmaids Tale

 

 

ここはエリザベス・モスにクレア・フォイが大本命なとこですが、ここに大問題作「13 Reasons Why」で自殺しちゃった美少女、キャサリン・ラングフォードが入ってきました。この子、シーズン2以降に出れるのか謎なんですが、シーズン1はとにかく綺麗でしたよ。

 

 

主演男優(コメディ)

アンソニー・アンダーソン(Black-Ish

アジス・アンサーリ(Master Of None

ケヴィン・ベーコン(I Love Dick

ウィリアムHメイシー(Shameless

エリック・マコーマック(Will&Grace

 

 復活した「ウィル&グレース」、好調ですね。ウィルがノミネートされてます。

 

 

主演女優(コメディ)

パメラ・アドロン(Better Things

アリソン・ブリー(GLOW)

レイチェル・ブロスナハン(The Marvelous Mrs.Maisel

イッサ・レイ(Insecure

フランキー・ショウ(SMILF)

 

 

ここは「黒人版ガールズ」こと「Insecure」のイッサ・レイかな。デイヴ・フランコの嫁さんのアリソン・ブリーのネットフリックスの「GLOW」もいいんですけどね。

 

ただ、これまで聞いたことのない「SMILF」なども気にはなりますね。

 

 

 このドラマ武門ですけど、「Little Big Lies」と「Handmaids Tale」が中心でしょうかね。コメディはまだちょっと読めません。

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 01:42
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2018年オスカー最初の前哨戦までを終えて・・早くも作品賞ノミネート作を予想!

どうも。

 

こないだ言っていた、オスカー最初の前哨戦の結果、出ましたね。

 

まずナショナル・ボード・オブ・レヴューが

 

 

スピルバーグの新作「The Post」でした。

 

このNBORの結果ですが

 

作品賞 The Post

監督賞 グレタ・ガーウィッグ(Lady Bird) 

主演男優賞 トム・ハンクス(The Post)

主演女優賞 メリル・ストリープ(The Post)

助演男優賞 ウィレム・デフォー(Florida Project)

助演女優賞 ローリー・メトカルフ(Lady Bird)

脚本賞   Phantom Therad

 

こんな感じになりました。ここでは、スピルバーグ新作が圧倒したのです

 

が!

 

この映画、他のアワ−ドだと、ノミネートさえ、されてません!!

 

 試写会が行われたのがギリギリだったため、この映画を対象に入れてないアワーDおとかが実際にありそうなんですが、では、他のアワードがどうだったかというとですね。

 

 

 ニューヨーク映画批評家協会賞が

 

 

ロットントマトーズ100点満点レヴュー映画の「Lady Bird」が取りました。

 

こちらは以下のような感じでした。

 

作品賞 Lady Bird

監督賞 ショーン・ベイカー(Florida Project)

主演男優賞 ティモテ・シャラメ(Call Me By Your Name)

主演女優賞 シアーシャ・ローナン(Lady Bird)

助演男優賞 ウィレム・デフォー(Florida Project)

助演女優賞 ティファニー・ハディッシュ(Girls Trip)

脚本賞   Phantom Thread

撮影賞   Mudbound

 

 

こちらは「Lady Bird」が強かったと同時に「Florida Project」が助演のウィレム・デフォーとともに絶好調でしたね。脚本賞の「Phantom Thread」はポール・トーマス・アンダーソンの新作ですね。

 

 

続いて、ロサンゼルス映画批評家協会賞ですが

 

 

 

こちらはゲイ・ロマンスの「Call Me By Your Name」が取りました。

 

受賞結果は以下の通りです。

 

作品賞 Call Me By Your Name

監督賞 ルカ・グダニーノ(Call Me By Your Name)

主演男優賞 ティモテ・シャラメ(Call Me By Your Name)

主演女優賞 サリー・ホーキンス(The Sjape of Water)

助演男優賞 ウィレム・デフォー(Florida Project)

助演女優賞 ローリー・メトカルフ(lady Bird)

脚本賞   ゲット・アウト

撮影賞   The Shape Of Water

編集賞   ダンケルク 

美術賞   ブレードランナー2049

 

 

こちらは本当にCBYNがものすごく強いですね。作品、監督、主演男優独占なわけですから。

 

あと、

 

 

「フロリダ・プロジェクト」のウィレム・デフォーと「Lady Bird」のローリー・メトカルフがかなりの勢いですね。独占しそうな気配があります。

 

 

それから、ノミネートだけですが、サテライト・アワードという賞の作品賞のノミネートがこんな感じでした。

 

The Big Sick

Call Me By Your Name

ダンケルク

ゲット・アウト

God's Own Country

I.Tonya

Lady Bird

Mudbound

The Shape Of Water

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

 

このアワードも、毎年、作品賞ノミネートのうち、10中7くらい当たる確率が高いんですけど、ここでも「Call Me〜」「Lady Bird」「The Shape Of Water」などはノミネートされてますね。この賞の全体ノミネートで一番高かったのは、ギレルモ・デル・トロのファンタジック・ホラー「The Shape Of Water」だったようですよ。

 

 

 これらの結果を踏まえて、ちょっと早いですが、オスカーの作品賞のノミネート、僕なりに予想すると、こんな感じですね。

 

 

 

 

 

「Lady Bird」「Call Me By Your Name」「Florida Project」「The Shape Of Water」「ゲット・アウト」「Three Billboards〜」「ダンケルク」「Mudbound」「The Post」の9本かなあ。

 

 

クリストファー・ノーランの「ダンケルク」が予想家の下馬評では高かったんですけど、見ていて「Lady Bird」とか「Call Me〜」「Florida Project」に負けてるのと、大掛かりな映画でも「The Shape Of Water」の方が勢いを感じますね。ノミネートはされるとは思いますが、なんか、もう少し作品賞規模の受賞がないと、リードするとこまでは難しいでしょうね。

 

 

それにしても、「Lady Bird」と「Florida Project」という、ともに新進のインディ配給会社のA24の作品が2作強いのは意外でしたね。もう、そんなに力があるんだなあと。

 

 

「Three Billboards」がトロント映画祭で勝った割に意外に苦戦してますね。でもノミネートはあると思います。ネットフリックスの「Mudbound」も去年からの黒人映画の強さを考えれば、「ゲット。アウト」とダブルで行くかなと。

 

あと、公開が遅かったから出遅れてるスピルバーグの新作も、なんとか紛れ込んでくるのではないかと見てます。

 

そして

 

 

ポール・トーマス・アンダーソン監督、ダニエル・デイ・ルイス主演の「Phantom Thread」もチャンスがまだあると思います。ただ、役者の部門でダニエル・デイ・ルイスがリードできていないところを見ると、そこまで影響力はないのかな、とも思いますけどね。

 

 また、来週のゴールデン・グローブのノミネートの時に、お話ししましょう。

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 10:44
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グラミー賞2018ノミネート発表

どうも。

 

 

なぜか、昨夜あげたグラミー賞の記事が消えてて軽くショックなのですが、気を取り直して(苦笑)。

 

主要部問から見てみましょう。

 

 

Album Of The Year

Awaken My Love/Childish Gambino

Damn/Kendrick Lamar

4;44/JayZ

Melodrama/Lorde

24K Magic/Bruno Mars

 

アルバム・オブ・ジ・イヤーからいきなりの大波乱ですよ!

 

何と言ってもエド・シーランのノミネート・アウトなわけですからね!正直な話、今回は彼が独占、というか、去年の流れならそうにしかならないだろうと思っていたら、いきなりのシャットアウトですからね。

 

 その代わりにケンドリック、Lorde、ジェイZって、なんか批評誌の年間ベストみたいですけど、そこにドナルド・グローヴァー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)なわけですからね!エミー賞受賞俳優がグラミーの最大賞にノミネートされた過去ってあるのかな。

 

 

Record Of The Year

Redbone/Childish Gambino

The Story Of OJ/Jay Z

Humble/Kendrick Lamar

Despacito/Luis Fonsi

24K Magic/Bruno Mars

 

陣容がこちらもアルバムと変わりません。Lordeのトコが「デスパシート」に代わっただけですね。

 

チャイルディッシュ・ガンビーノの曲は映画「ゲット・アウト」の前半にかかった曲としても知られています。

 

 

Song Of The Year

4;44/Jay Z

Issues/Julia Michaels

1-800-273-8255/Logic feat Alessia Cara&Khalid

That's What I Like/Bruno Mars

Despacito/Luis Fonsi

 

ブルーノ・マーズとジェイZは3部門ノミネートですね。

 

評判の良かったジュリア・マイケルズの「Issues」がノミネートされてます。

 

あとはロジックの電話番号の曲は自殺防止メッセージが効いたかな。これは防止センターの電話番号です。

 

Best New Artist

Alessia Cara

Khalid

Juulia Michales

Lil Uzi Vert

SZA

 

ソング・オブ・ジ・イヤーからの流れでアレシア、カリード、ジュリアに加え、SZAとリル・ウージがノミネート。個人的にはSZAですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 19:24
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2018年オスカーの17年10月時点の展開

どうも。

 

では、もう10月にもなってきましたので、

 

 

 

そろそろ映画でのオスカー関係、気になってくる頃です。

 

 前回、この企画をやった時はヴェネツィア映画祭の結果があれは出たのか、直前だったのか、そんな時期で、トロント映画祭がこれからという時でした。もう、トロントも結果が出て1月くらいになろうとしていますが、なかなか企画的にすぐフォローできずにスミマセン。

 

 

 ただ、オスカーの予想の方はいろんな方面で着々と進んでいます。

 

 

 まずは僕が、これらの下馬評をもとに、「これは当日も作品賞ノミネートは堅いだろう」、そう思うものから紹介してこうと思います。

 

 

 

 まずは日本でもすでに公開されていますが、クリストファー・ノーランの「ダンケルク」ですね。これはこの夏、最も絶賛された映画で興行的にも成功したので、まあ堅いとこでしょう。これで初めて、ノーランがオスカーに監督賞として初ノミネート、ということになると思います。が、ノーラン、アカデミー会員の人気は元から高くない人だし、作風が「俺ならこう作るね!」みたいなスノッブ気質丸出しな作風で、この映画も決して例外じゃないとこから、僕は作品賞、監督賞受賞まではそう簡単じゃない気がするんですけど、どうでしょうか。

 

 今回ここでは、配給先というのを重視した話をしますが、この映画はノーランのお膝元的なイメージもある大手のワーナーです。

 

 

 

 

 僕が「本命なんじゃないかな」と睨んでいるのは、このヴェネティア映画祭で金熊賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の「The Shape Of Water」なんじゃないかなと見ています。というのも、オスカーでは2010年代に、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥという、メキシコ出身の2人が監督賞を受賞しています。この2人の「スリー・アミーゴス」と呼ばれているデル・トロにも当然チャンスはあると思います。そして加えてこれ、題材が「ナチス批判」的なもののようなので、昨今のハリウッドのポリティカルな方向性から見ても合致するんですよね、これ。なので、なんとなく、これかなと。

 

 

 

 そしてトロント映画祭の実質上のグランプリの受賞作品となったのが、この「Three Billboards Outside Ebbing Missouri」。これは「ヒットマン・レクイエム」や「セヴン・サイコパス」といった曲者なブリティッシュ・ブラック・ユーモア・コメディを作らせたら随一のマーティン・マクドノーの監督作で、主演は、この人も非常にクセが強いですね。フランシス・マクドーマントが演じてます。彼女はあの「ファーゴ」の女性警察官役以来の、約20年部りのオスカー主演女優賞受賞の期待もかかります。

 

 

 ただ、この「Three Billboards〜」と「The Shape Of Water」、なんと配給先は同じなんですね。二つともに、フォックス・サーチライトという、ここ数年のオスカーですごく信頼を得てたくさん勝ってるとこです。なので、まあ、1作品に絞らなくても、2本ともいくと思いますけどね。

 

 

 

 そしてサンダンス映画祭を制して話題になった「Call Me By Your Name」。これも有力視されてますね。こちらの配給はソニー・ピクチャーズ・クラシックスと、こちらもオスカー常連の配給の上に、去年、「ムーンライト」でLGBT問題に苦手だったイメージを払拭した直後なので、これもそのあとに来る映画としては有利でしょうね。

 

 

 ・・と、今のとこ、この4本はなんとなく決まりなのかな、と思っています。実際にレヴューもいいですからね。

 

 そして、ここからは配給会社のオシの問題ですが

 

 

 今、インディ配給で最も勢いのあるA24という会社があるんですが、そこに注目作が2つあります。一つは、インディ女優グレタ・ガーウィッグが監督しシアーシャ・ローナンが主役の「Lady Bird」、そして6歳の少年の目からの世界を描いた「The Florida Project」。この2本もかなり評判です。ただ、いくらブリー・ラーソンが主演女優賞で話題になった「ルーム」の存在で知れた会社と言っても、まだ実績、それだけのところが2作品もノミネートされるのかな・・と思って、僕の中では「どうなんだろう?」と思っているところです。

 

 

 

 そして、黒人の人種問題に切り込んだ「Mudbound」。これもサンダンスで話題の映画でした。ただ問題が配給でして、ここネットフリックスなんですね。映画関係者の間で、ネットフリックスが映画で影響力を持つことに強い反発を示している人が少なくないんですね。そうしたこともあり、評判は高いんですけど、損をする可能性はあります。

 

 

 そして、インディの中の老舗ですね、正確には「メジャー傘下のインディ」でもあるんですけど、フォーカス・フィーチャーズが押しているのが「Darkest Hour」。ゲイリー・オールドマンがチャーチル首相を演じて話題の映画です。監督は「つぐない」のジョー・ライト。今あげてきた中では、若干レヴューでの手応えが落ちるんですけど、それでも別に悪いわけじゃないし、FFの押しが強いなら入ってくるかと思います。

 

 

 

 オスカーの常連、僕も大好きなアレクサンダー・ペイン監督の「Downsizing」はパラマウント・ピクチャーズの推しです。この映画も9月のアワード・サーキットに出てた作品なんですが、今ひとつ評判が伸びていません。ちょっとノミネートには物足りないという声が聞こえていますね。

 

 

 

「ハートロッカー」でオスカーを受賞し、続く「ゼロ・ダーク・サーティ」でもノミネートされたキャサリン・ビグロウ監督の「Detroit」。これ、レヴューの評価は高いんですけど、聞いたことのないところが配給で、なおかつ商業的にも失敗したので、キツ系見る声が上がっています。これ、こっちで公開が始まったばかりなので、土曜に観に行く予定です。

 

 

 そして

 

 

 今週のエンタメ界最大の話題でしたね。「オスカーの寝技師」こと、ワインスタイン・カンパニーのハーヴィー・ワインスタインが、女優たちから相次いだセクハラの訴えで自分の会社を解雇されてしまいました。これ、オスカー・レース的には大ニュースです。ワインスタイン・カンパニーって、毎年絶対何かは必ず賞に絡んでましたからね。2011年の「英国王のスピーチ」、12年の「アーティスト」の2年連続作品賞受賞の頃なんて大全盛期でしたけどね。そのあとも「世界に一つのプレイブック」や「イミテーション・ゲーム」もあったり。タランティーノもこの人のとこからの配給ですからね。

 

この人、インディとかイギリスの好作品を上げてくれるのはいいんだけど、昔からやり方が強引で、前身のミラマックスの頃から、「受賞がきなくさいかげにワインスタインあり」と言われたほどの人です。そこまでの大物が実質シャットアウトなわけですからね。特に今年、ワインスタインからの推しものはちょっと入りにくい状況になりましたね。

 

 

 あと、これから公開の作品だと

 

 

 

スティーヴン・スピルバーグがジャーナリズムを描いた社会派作「The Post」があります。こちらはトム・ハンクスやメリル・ストリープが主演です。こちらのオシはフォックスですね、今のところ、どの予想家もエントリーさせてますね。

 

 

 それからポール・トーマス・アンダーソン監督で、ダニエル・デイ・ルイス主演の「Phantom Thread」も期待されています。こちらは年末ギリギリの公開。配給先はフォーカス・フィーチャーズですね。

 

 

 あと対象作品にはなりにくいタイプのジャンルの好作品だと

 

 

 

 すでに2月に公開されヒットもしたホラー「Get Out」。こちらは配給もユニバーサルと大手なのですが、僕はこれ、過大評価を感じるので、正直、作品賞のノミネートには入ってほしくないんだよなあ。

 

 

 

 僕も大好きなジャド・アパトウ絡みのロマンティック・コメディ「The Big Sick」も評判はやたらいいです。ただ、配給先が小さいところなのが気になります。これ、来週末、こっちでも公開されるので見に行きます。

 

 あと、今年は「ローガン」だったり「ワンダーウーマン」といったスーパーヒーローものでも評判の高い作品があって、これらにも可能j性がありますが

 

 

 同じく話題作で、これもオスカーに絡んでくるとみられていた「ブレードランナー2049」ですが、これ、「商業的失敗」のイメージを持たれてしまているので、作品賞はキツい気がしますねえ。技術関係はノミネートされるとは思うんですけどね。

 

 

 これらの感じから12月のシーズン開始後に果たしてどうなっているか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 14:00
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今年のエミー賞で象徴的だった3つのこと

どうも。

 

いや〜、エミー賞、今年も盛りだくさんだったんですが、僕思うにこれ、

 

 

アメリカ人以外の人にとっては、これ、これまでのエミー賞で最もマニアックな内容だったのでは?

 

そう思いますね。

 

どのあたりがそうなのか。ポイントにして書こうかと思います。

 

 

]誕蟶遒離汽ぅルがものすごく早い

 

 

 

この圧勝した「The Handmaid"s Tale」。これそのものが今年始まった作品で、しかも送信元、オリジナル・ドラマの実績、これまで大きなのがなかったhuluですよ!ブラジルなんて、上陸してもいません!日本だとありますよね。ただ、放送はされていなかったようですが、次のシーズンから始まりとのことで、よかったですね。おそらく僕の予想では、ブラジルはどこかのケーブルが買いそうな気がしてます。そうしないと、うるさい人達、多いので(笑)。

 

 これ、僕は1エピソードだけ見ましたが、相当ヘヴィで残酷な内容です。未来の地球で、世の女性たちが性奴隷にされる作品ですからね。原作は有名な小説なんですが、その作者のマーガレット・アトウッドでさえ、「これは行き過ぎ」と言ったくらいですからね(笑)。

 

 

あと、コメディの主演男優賞取ったドナルド・グローヴァーが主演、脚本、監督を務める「アトランタ」もFoxFX去年始まった番組だし。

 

 

インド系コメディアンのアジーズ・アンサーリがネットフリックスで始めた「Master Of None」は2シーズン目ですけど、「これまた知る人ぞ、知る」ものですからね。

 

 

 

ドラマ部問で主演男優賞受賞したスターリングKブラウンの「This Is Us」。これ、地上波、そしてNBCの久々のヒット・ドラマなんですが、これも始まったばかり。ブラジルでも8月からようやく始まって、今見てるとこなんですが、オススメです!今、いちばんハマってるドラマです。そして日本でもNHKで10月から始まりますけど、これは注目してていいです。どういうドラマかを近日中に紹介しますね。

 

 

ね?1年、「ゲーム・オブ・スローンズ」がお休みしただけで、新しいものが次から次へと出てきます。僕も追うの、これ、結構大変なんです(笑)。

 

 

加熱するアンチ・トランプ

 

 

それにしても今年のエミーのアンチ・トランプは凄まじかったですね。

 

だいたい、司会をナイト・トークショウの中でも積極的にトランプ批判を繰り返してるスティーヴン・コルベールに司会を依頼した時点で、そうなりますね。

 

そして、

 

 

コメディ部門の助演部門受賞が「サタディ・ナイト・ライヴ」でトランプ演じたアレック・ボールドウィンと、ヒラリー演じたケイト・マッキノンでしたからね。

 

 

そして、コメディの主演女優が、「VEEP」で女性大統領演じたジュリア・ルイス・ドレイファスでしょ。

 

 

そしてトークショウ部門での受賞が「Last Week Tonight With John Oliver」。彼の番組もHBOあるから見れるんですけど、政治的にはかなり過激な番組です。

 

 

そして、以前、トランプ政権で広報役をやってたショーン・スパイサーがオープニングでいきなり出てきたんですよね!これ、実は僕、冗談かと思って本人だと思ってなかったんですけど、まさか当人登場ですからね!

 

この人も

 

 

SNLでメリッサ・マッカーシーがパロディやって、すごく有名になった人です。

 

あと、受賞作の傾向も如実にポリティカルですよね。「The Handmaid's Tale」がディストピアにおけるフェミニズムを描いていて、「アトランタ」が黒人、「Mastrer Of None」がインド人とマイノリティ題材でしょ。「VEEP」も政治コメディで、今年のこれまで以上に政治的なSNLにジョン・オリヴァーでしょ。

 

 こうした傾向に「やりすぎだ」と閉口する声は、特にトランプに票を入れた人から多いんです。でも、僕はこれでいいと思います。だって、こうなるのが目に見えてる大統領を選んじゃったわけですから。これくらいじゃ国民も甘んじろよ、とは思いますけどね。

 

 

J拔になるダイヴァーシティのレジェンドたち

 

 

あと、今回、プレゼンターで呼んだ人たちにも、すごくポリティカルなレジェンドが目立ちました。

 

 

1980年の大ヒット・コメディ映画「9時から5時まで」のトリオ、ジェーン・フォンダ、リリー・トムリン、ドリー・パートンのコンブ。ジェーン・フォンダなんて今年で80歳ですけど、ロングのポニーテールなんてつけてピンクの衣装ですごく勝負服だったのも話題になりました。

 

 もともとジェーン・フォンダって、ハリウッドでも最も政治的なことで有名だったんですけど、彼女がここで「9 To 5を撮影した時、私たちは男尊女卑で人種差別的で分からず屋の男性の世の中に一石を投じる映画を作りました」と言った後にリリーが「そして2017年、まだ世の中は男尊女卑で人種差別的で分からず屋の男性に支配されています」と言って大喝采でした。

 

 

 

そしてキャロル・バーネット。彼女は1960年代の終わりから70年代にかけて、女性が司会を務めるバラエティ・ショーのパイオニアです。特に政治的主張があったわけではないですが、そういう人がいること自体で十分なメッセージでした。

 

 

 

そしてシシリー・タイソン。93歳の、最長老黒人女優ですよ!彼女も60、70年代に名作多いんですけど、彼女は、黒人奴隷が自由を獲得したことを描いたミニ・シリーズの走り「ルーツ」、これ、僕も子供の時、テレ朝で見たものでしたけど、今年、放送されて40周年だったんですよね。そのことを話しに、言葉も若い女優さんに手伝ってもらってちょっとまごつきながら、でも堂々と語っていました。

 

 こういうゲストは僕もアメリカの文化史を学ぶのにはすごく役に立ちますね。いい企画だと思います。

 

 

 こういうエミーの傾向、来年も続いちゃうかな。

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 20:00
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