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いろいろ考えさせられています

どうも。

 

 

家のリフォーム、もうすぐ片付きますが、部屋の中が新聞紙だらけで、寝場所は相変わらずソファです。今週末で終わるみたいですけど。

 

 

あと、「ボヘミアン・ラプソディ」のゴールデン・グローブ受賞とか、オスカーのこととか最初書くつもりだったんですけど、他で書くことになったので、そっちでお楽しみください。

 

 

いやあ、それにしても、こないだの「時を超えるアンセム」での投稿の件、個人的にはいろいろ考えさせられてますね。あそこのコメント欄に寄せられた6人の方々(ありがとうございます)の証言を読むに、「2010年代、日本の洋楽メディアは何をやってたんだ?そこまでひどかったのか・・」と、ものすごくガッカリしていますね。僕の日本との接点はfacebookだけなんですけど、そこだと僕の親しい人ばかりじゃないですか。僕の周囲には尊敬できるタイプの若い音楽ジャーナリストの方々も少なくないし、ツイッターでフォローしている音楽ファンの方たちもすごくマニアックな年間ベストを作っていたりするのを読んでいたりもして、少し楽観していたところもあったんですけど、紙媒体の情報の劣化があそこまでひどいとは・・。2000年代に僕がまだ日本にいた時も、「英米に比べて情報遅れすぎだよ」とイライラしてたんですけど、なに、ここ5年で、新しい人の表紙がテイラーとエドだけ??

 

 

あと、ロッキング・オンだけじゃなくて、BURRNの近年の人気投票というのも見ましたけど、「マジで??」って感じでしたね。僕の世代、あるいはそれよりも年上の人は「洋楽世代」なんて言われ方もしますけど、そういう人たちだけ満足させてる感じになってるんですね。でも、そういうことするから、文化として硬直して先に進めないのにね。

 

 

こういう時に、流れを変えるような力になれないのがすごく歯がゆいですね。つい、こないだも、例えば所属しているMitskiのファン・サイトに「スリーター・キニーの次のアルバム、セイント・ヴィンセントがプロデュースだよ」なんてニュースを教えたら300人以上が反応したところ、僕のfacebookだとポツリしか反応がなかったりとかね。あと「Rケリーのドキュメンタリーで、彼の少女へに対する性的虐待問題がまた再燃してるよ」とか、ラナ・デル・レイをはじめとして、年明け、かなり活発に新曲発表がサブスクで行われ始めてるよ、とか、そういうニュース流したいんですけど、今の日本での情報の流れを見てると、そうしたものに対しての反応のスピードも落ちざるをえないのかな、と思わざるをえません。

 

 

僕も、より効果的かつ円滑に、もっとたくさんニュース発信していかないとダメだな、と思っているところですが、いい方法がすぐには思い浮かびません。なんとかしたいとは思ってるんですけどね。これに関しては、いろんな方々の意見も聞きたいところです。

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 19:39
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2018年最後のご挨拶と告知

どうも。

 

 

早いもので、2018年も今日で終わりですね。

 

今年は、ワールドカップの時期に「非英語圏の101枚のロック・アルバム」を時間かけてやったのと、マドンナやクイーンのスペシャル・ウィーク、そして12月の年間ベストとやってきたのが個人的には印象に残ってます。ブラジルで大統領に当選したクソ野郎のせいで胸が痛んだ分、とりわけ10月以降はペース上げてやってたつもりです。

 

あと、ここで少し告知をさせてください。

 

この年末、2018年総括をする仕事を少し受けさせていただきました。

 

まずはハーバー・ビジネス・オンラインという、国際関係の政治や社会問題を扱われているサイトで、「2018年を代表する映画5本」と、同じくアルバム5枚をソーシャル・イッシューの観点から選ばさせていただきました。

 

こちらです。

 

LGBTQ、#MeTooやダイバーシティ ’18年を象徴する映画5選

 

アジア系の台頭やブリグジット問題まで。’18年を象徴する音楽アルバム5選

 

 

タイトルをクリックするとリンクで飛べます。

 

 

あと、ここ数年、参加させていただいているザ・サイン・マガジンの年間ベストにも執筆しています。

 

The Sign Magazine presents 50 Best Albums Of 2018

 

こちらになります。お楽しみください。

 

あっ、2週間前に発表した僕の年間ベストの方も、左のカテゴリー欄の「2018年間ベスト」で読めますのでよかったらぜひ。

 

 

2018年が皆様にとって良い年であったことを願っています。また来年、と言っても明日にはまた挨拶書きますけど、よろしくお願いします。

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 18:43
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THE 1975、すごすぎだろ、これ!

どうも。

 

 

すいません、本当は予定だと、オスカー前哨戦、最初の週のまとめだったんですけど、ちょっと寝過ごしてしまい、時間がなくなってしまいました。

 

 

ただ、年間ベスト、順位をつけ終わりました!これで週明けから始められます。

 

 

そもそも寝過ごした理由というのが、今回の金曜配信の分で年間ベストの対象となるアルバムが締め切られるからその追い込みで、というのがあったんですが、そのほとんどの理由を作ったのがこれです!

 

 

 

ええ、こないだから言ってる、THE 1975のコレですけど

 

ハッキリ言って衝撃ですね、これは!!

 

 

 

マット・ヒーリーって、このアルバムの制作中に、「OKコンピューターとかクイーン・イズ・デッドみたいな、歴史に残るようなアルバムを作りたい」と豪語してたんですけど、これ、有言実行ですね。

 

 今回のアルバム、僕、これ、例えて言うなら

 

「キッドA」のサウンド構成要素で、「ホワイト・アルバム」を1時間尺で作ったようなアルバム

 

大袈裟じゃなく、そんな感じですね。

 

なんか、このマットって人は、他のアーティストに見えない、聞こえないものを嗅ぎ分けて、それを実践する力に長けてますね。これまでの彼は、エイティーズのロック、主にニュー・ウェイヴですけど、勢い過小評価されているあの当時の音楽の中に優れたソングライティングのエッセンスがあることを見つけ出し、今じゃもう恥ずかしくて誰もやらなくなった、その当時のロックスターとしての気取りの部分まで演出してくれる。僕は彼のそういうところが大好きで、前作なんかは熱烈支持をしていたんですけど、今作はもう、それどころじゃないですね、これ。

 

 

今回に関しては、さしずめ、「レディオヘッドだけにロックのイノヴェーターやらせてる場合じゃないだろ!」とでも言いたげなアルバムですね、これ!レディオヘッドの「キッドA」って、2000年代のアルバムの10年ベストで1位に選ばれるようなアルバムだし、実際、あの後に、ああいうアルバムを作ることに関しては、誰も「できっこない」としてやろうとしなかった。似たようなアルバムなんてなかったし、下手にやろうとしたら、そんなのただの前衛かぶれで終わるワケのわからないだけのアルバムで終わってたんでしょうからね。

 

ところが、今顔のこのアルバムがすごいのは「そのキッドAがどういう音の仕組みになっているのか」をしっかり研究した上で、それを難解にせずにポップに噛み砕いて表現してるような作品になっていることです。

 

 

 すごいなあと思ったのは、例えばエレクトロの電子音の背後に、本来、曲の流れとは関係のない別の独立した音が鳴ってたりするんですね。こう言う手法がまさにレディオヘッド的なんですよね。こういうの、他のバンドではまずやってこない。というか、今のロックバンドが苦手になってきているような感じのことでもあるし、それがもしかしたらロックの音を前進させられなかったことなのかもしれないなあ、と聞きながら思いましたね。

 

 

 それから、現状のロック以外の音楽要素もしっかり込められてますね。EDMはもう当たり前のように前から入ってはいたんですけど、今回はそこにチャンス・ザ・ラッパーとかフランク・オーシャンみたいな昨今のR&B/ヒップホップを意識したものもあります。こういう他ジャンルからの影響を注ぎ込む、というのも、本来ロックがよくやっていたことです。そこに加えて、アコースティックも、ストリングスのバラードも、ジャズも、何から何までトライしてて。そういう「何でもやってやれ!」みたいなとこも、なんか「ホワイト・アルバム」とか「ロンドン・コーリング」みたいなスピリットも感じさせますね。

 

 

 で、そういうアルバムを作ろうとすると、下手をしたらとっちらかってバラバラになる危険性もあるんですが、マットが前作までで築き上げたポップなソングライティング能力が軸になっているから全くブレがありません。それどころか、1、2作目で勢い曲を書きすぎて1時間を超える長い尺のアルバムを作りがちだった彼らが、15曲でなんとか1時間以内に抑えることもできた。ここも大きいです。これまでアルバムに関しては「まとめベタ」みたいなところもあったバンドなんですけど、そこもクリア出来てますね。

 

 

 さらに、まだ全部読み切っていないんですけど、リリックの主題もいいですね。「このネット時代における、人間の自我の揺らぎとその克服」というと大げさかもしれませんが、そんな印象です。それを、キッズたちにとってわかり易い形で、語りかけるように説いているというか。それが今回のアルバムのトーンにも絶妙に合っていますね。

 

 

 THE 1975というと、これまでデビューの時のイメージとか、女の子にアイドル的な人気があったり、曲がすごくポップだったりで、すごく誤解されているイメージがあるから、今回、いろんなところで大絶賛が続いている(ピッチフォークのBEST NEW MUSIC指定が一番ビビった!)んですけど、「それでも信じない」という人も決して少なくはないと思うんです。

 

が!

 

おめがねにはかなわないかもしれませんが、

 

 

この5年、10年くらいでは最も野望に溢れたロック・アルバム!

 

 

それだけは確かだと思います。

 

 

こんな風に思わせた時点で、このアルバムがいきなり僕の年間のかなり上位に入ったことは間違いないですね(笑)。何位になったかは、あと2週間後くらいのお楽しみということで。

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 19:33
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相変わらず”インディ的な女の子”ばかり聴いてる

どうも。

 

 

先週からのクイーン話も落ち着いて、これから年間ベストに向けて動き出そうとしているところです。

 

 

あっ、去年も一応呼びかけたのですが、今年の年間ベスト・アルバム、読みたいですか?あれ、結構手間な企画なので、無反応でやると、切ないものもあるので(笑)。

 

 

 で、これから諸々、今年をフラッシュバックして聴き直す作業を行い始めますが、今年の場合、去年と違って、10月末から11月にリリースがまだまだ多くてですね、ちょっと順位付けにくいところがあるんです。

 

 

 そして、 今年全般の傾向でもありますけど、

 

 

「いい!」と思ったら、たいがい女の子!

 

 今年はどうしたんだろうなあ。男のリリースでグッとくるのが少ないんですよね。多分、トップ10の7割くらいが女性になると思われます。

 

 

 そして、今も気に入って聞いてるのは女の子ですね。まず一つが

 

 

このボーイジーニアスというユニット。これはサイド・プロジェクトで、ジュリアン・ベイカー、ルーシー・デイカス、フィービー・ブリッジズといった、それぞれUSのインディでソロで活躍している人たちが組んだトリオなんですけど、これが素晴らしい出来でね!3人のアーティストがソロで持ってる良さが全部出た、みたいな作品なんですけど

 

 

 

 

 彼女たち、フィービーが歌うとフォーク、カントリー、ルーシーが歌うとロウファイ・ノイズロックみたいになるんですが、僕は圧倒的に最年少のジュリアン・ベイカー派ですね。まだ彼女、大学生くらいの年齢なんですが。ジュリアン、何がいいかって、声の抜群の音域の広さですね。サビになると高い方にグアーッと広がっていくんですけど、これがカッコよくてね。去年の秋に本格的なデビュー作出した時も僕の年間の30位くらいに入れたんですけど、確実に成長してますね。

 

 今、ロックって全体に華薄いので、このユニット、パーマネントな形でやればいいと思うんですけどね。特にルーシーなんて「ソロ作、いいんだけど地味」な存在だし、むしろこっちで、たまにジュリアンからリード奪うくらいの方が映える気もするんですけどね。

 

 あと3人でハーモニーさせてもすごくキレイ。それがフィービーがメインの曲でそうなるので、3人のバランス的にもいいんですよね。

 

 これ、6曲入りEPでしたけど、フルでちゃんと聴きたくなるプロジェクトです。

 

 

 あと、それから

 

 

 

このミヤ・フォリックって人のデビュー・アルバム、「Premonitions」というのですが、これが素晴らしい!

 

 

 

 

 こういう風に、曲調的には今のインディに割とあるといえばあるシンセ・ポップ主体な感じではあるんですが、彼女の場合も歌声が見事です。全体にハイトーンではあるんですが、サビでの広がりと力強さですごく引き込みます。このアルバムでもすでにそうなんですけど、ロウファイよりも割としっかりしたサウンド・プロダクションに合う声だし、ファッション的にもすごくオシャレだし、おそらく次あたりはメジャーでのリリースになるんじゃないのかな。ファッション・センス的にホールジーのもっと硬派向けな感じもあって引きがあるとも思うしね。

 

 ちなみに彼女、日本人のハーフだか、クォーターでもあります。最近、このパターン、増えてますね。MitskiとかJojiもそうですけど。

 

 

 あと、この子ですね。

 

 

 

ビリー・アイリッシュ!

 

彼女は、17歳になったのかな?去年の今頃から少しずつ注目されている子です。今年にアルバムが出るかなと思っていたんですけど、どうやら来年っぽいですね。

 

ただ、この子は今年、シングル攻勢をかけてまして、今、それがビルボードで上がってきてます。しかも2曲!

 

 

 

上の方は現在総合シングル・チャートで58位に上がっている「When The Party's Over」。彼女、「小型ラナ・デル・レイ」みたいなバラード、少なくないんですが、そのタイプの曲。で、僕はどっちかというと、下のLordeとか初期のビヨークみたいな「You Should See Me In A Crown」の方が好きで、こっちもオルタナティヴ・トラック、実質上のロックチャートの意味ですが、こちらで12位。彼女は大メジャーの所属ですが、そろそろそこがプロモーションに本腰入れてきてますね。来年、かなり話題になると思います。

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 19:44
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モヤモヤした気持ちは続く

どうも。

 

 

いや〜、こないだから何回か触れてますが、ブラジルの大統領選、ヤバいです。「ブラジルのトランプ」と呼ばれている大統領候補が勝ちそうでね。さらに言うと、トランプより無能で、トランプより信者が洗脳されていてさらに凶暴なだけに、本当に不安ですよ。

 

 

なんでそれが起こってるのかというと、世間が、汚職で政権追われた左翼政党の候補が依然として人気があってですね、それを恐れた人たちがパニックになって阻止しようとしてるからなんですね。その左翼政党って、別に圧政敷いていたわけでもなんでもなく、汚職捜査も警察に寛容にやらせていたら足元すくわれちゃったんですけどね。まあ、確かに汚職の内容、よくなかったことは確かなんですけど、だからって、

 

 

汚職追求する側が、女性蔑視や反LGBT叫んだり、リベラル側の主張をする人にネットや、時には肉体的暴力働いたりするのはいかがなものなのかと。

 

 

 行われていることが、とにかく矛盾もいいところです。だいたい、支持者が大統領候補を「デウス」「メシア」とか呼ぶんですよ。そのこと自体が「???」です。安倍首相に対してそんなこと、されてます?僕は少なくとも聞いたことないんですけどね。

 

 

 まあ、落ち着いて対処しようかとは思うんですけどね。「南米のヒトラー」とは実際にもうイギリスとかアメリカのメディアとかでも言われ始めてるんですけど、あまり、事実より先に不安だけが先んじても逆に足元すくわれるので、自分自身の現実で考えてどうかで冷静に対処しようかと思ってます。現実的なとこで怖いのは「子供の教育への介入」と「ゲイの友人」のことですけどね。その範囲内であるうちは大丈夫かとも思いますが。

 

 

このブログの今週から来週ですが、映画評2本、やるつもりです。そして

 

 

 

これ見るために、過去の「スター誕生」見ないとなあ、と思ってるとこです。

 

 

この、頭爆発してた時代のバーブラ・ストライザントのヤツね。ジュディ・ガーランドのヤツは大好きで何回か見てるんですけど、こっちは昔から知ってるのに未見だったりしますからね。

 

あと

 

 

来週日曜には、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのライブ見に行くんですけど、これが楽しみでね!見るの、98年のフジロック以来ですからね。年輪重ねるたびにビッグになっていくカリスマですからね。すごく楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 21:14
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6月の大型企画の100枚選盤が(ほぼ)終わった!!

どうも。

 

 

本当は別のことを書く予定だったんですが、タイトルのことに時間を費やしている段階なので後回しにします。書く予定だったことは、そんなに急ぐ話でもなかったのでね。

 

 

で、前から言っている、このブログ上で6月にやる大型企画なんですが

 

 

それ用の100枚のアルバム、ほぼ、選び終わりました!!

 

 

なぜ「ほぼ」かというと、理由が2つあります。一つは101枚選んだから。もう一つは、1アーティストだけ、アルバムをどちらにするか完全に決めてないため。年間ベストみたいに1枚を「次点」扱いにして紹介するのか、1枚を差し替えて100枚にするか。盤で迷ってる同一アーティストの作品をどちらにするかは早めに決めます。

 

 

あと、Spotifyにもリストでアップする予定なんですが、こっちの方が時間かかるでしょうね。というのは、今回、ストリームされていようがいまいが、やっぱり紹介するには良い方を選びたかったから。なので、ストリームにないものも実は結構あります。それが15枚くらいかな。それの差し替えの盤も選ぶので、これが4月いっぱいまではかかるでしょう。

 

 

その企画が何になるかは、早ければ明日、教えましょう。ただ、まあ〜、大変でしたよ、これを選ぶの。何で2ヶ月かかったかは、知っていただければわかると思います。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:個人話, 20:17
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