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今後はnoteで継続します

どうも、

 

 

こちらでのブログの継続、止まってしまいましたが、もう、今、当ブログはnoteに移行して展開中です。以前からの読者の方たちは、継続してそちらの方を読んでいただいている感じは僕も受けてますが、念のため。

 

 

ただ、このjugemのアーカイブは非常に僕にとって貴重で大事なものなので、noteの方で蔵出ししていけたらいいなと思っています。9年近いデータがありますからね。

 

では、今後は

 

note.mu/themainstream

 

 

こちらでよろしくお願いします。

author:沢田太陽, category:-, 23:40
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来週、「”ロックな女性”の歴代アルバム100選 ビリー・ホリデイからアリアナ・グランデまで」という企画をやります!

(現在、noteでも当ブログは展開中です。そちらの方が見易く更新も早いです。アドレスはnote.mu/themainstream)

 

 

どうも。

 

 

ソランジュの昨日の記事、かなり反響があったようですね。嬉しいです。突発的に書いた割にはうまく行ってよかったです。

で、そのソランジュも、ビヨンセも関係あることなんですが、当ブログで来週、4回にわたって、こういう特集をします。

来週は、3月8日が「国際女性デー」です。ということで、それにちなんで

 

 

”ロックな女性”の歴代アルバム100選

 

 

これをやってみようかと思います。実は、もう、Spotifyのプレイリストに100 Best Ever Albums Of Women Who Rock By Taiyo Sawadaの名義であります。

 

 

これ、実はフライングでfacebookには1月にあげてて、Mitskiのファンサイトでも紹介したら、「ぜひプレイリストにしてくれ」とリクエストされたんで作ってます。

 

 

なぜ、今回、これをやろうかと思ったかというと、ちょうど15年前の今頃にですね

 

 

 

 

2004年にCDジャーナル増刊で「ウーマン・イン・ロック・クロニクル」という本を出していまして、そこで僕が全体コーディネイトを担当したんですね。この時は精一杯やったつもりではいたんですが、今振り返るに、「やっぱり、まだ、日本的な捉え方にとらわれてたなあ」「”ロック的だ”とする解釈がまだこなれてないなあ」「ポップなところと、カルト・アイコンのダイナミズムがもっと欲しいなあ」とか、いろいろ反省点があったんですね。

 

 

そこに加えて、もう2004年からは状況があまりにもガラリと変わってしまっているというか。それはメインストリームのポップはおろか、近年のインディ・ロックも女性の存在なくしてはありえないような状況になっていること。そういうのを反映させた、新しいものを作りたいと思ったんですね。

 

 

「やるのは国際女性デー」だと決めてはいたんですが、1月に選んだところ、ものすごくスンナリできたんですね。なので、「ケミストリーがある」と踏んで、もう、あんまりチョイスに迷わずに、自信持ってこれでいこうかと思います。結構、サプライズ選外、あえて多くしてるんですけどね。

 

 

で、「ロックな」とか「Who Rock」になぜしているのかというと、まあ、深い意味はないです。「刺激的なことやった女性」くらいの意味です。でも、「刺激的な女性のアルバム100選」って言ったら、なんか語呂が悪いし、カッコよくないじゃないですか(笑)。だから、便宜上、そうしているだけです。

 

 

でも、その「ロック」と入れることによって、やっぱ選び方が変わってくるんですよね。サブ・タイトルにも書いたように、結構、直接ロックをやってない人でも入れてるんですけど、「この人、人気はあるけど、音楽もつまんないし、何かをこじ開けた感じはしないよね」という感じの人は選んでません。そういうものだと思ってください。

 

 

で、その100枚は上にあげた通りなんですけど、あえて写真は若干見にくい感じにしました。というのは、昨年、「非英語圏の100枚のアルバム」という企画をやった時、写真を大きく見せて、リストも書いたんですけど、そうしちゃうと全部見た気になっちゃって、いざシリーズ始まった時の勢いがつかなかったんですね(笑)。その反省から、ちょっと読み手に疑問を残す感じでいきます。

それから、「非英語圏」の時は10回シリーズだったんですけど、やっぱ、長く続きすぎるとダレますね。なので今回はちょっとタイトに25枚ずつ、全4回でいきます。

 

 

「25枚も1回でできるかな」とは僕も不安なんですけど(笑)、幸いなことにこっち今、カーニバルの季節で4連休なんですよね。それを生かして、1枚でも多く書けるようにしたいと思っているところです。

 

 

で、「全米映画興行成績」が終わった直後から第1回いきます。お楽しみに!

 

 

 

author:沢田太陽, category:-, 10:20
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ソランジュ〜「スーパースターの妹」が、インディ・カルチャーでの信頼絶大のクリエイターになるまで

どうも。

 

 

いやあ、もう、本当に今

 

 

この、突如リリースされたソランジュのアルバム。昨日からもう、何度もリピートして聞いています。本当に素晴らしい、「ああ、先進的なクリエイターに成長したんだなあ」と思わせるアルバムですよ。

 

 

でも、すごいですよね。お姉さんのビヨンセは、今の世界を代表するエンターテイメント界のクイーンで、妹の彼女は、サブカルチャーのマニアたちを刺激する、音楽界の中でも有数なエッジィな存在になっちゃって。姉妹がそれぞれ別の意味で、多大なリスペクトとともに成長した例って、音楽以外の世界でもそうは見ませんからね。

 

 

でもなあ。ソランジュが今みたいな成長遂げるのって、昔だったら本当に考えられないこと。というか、よくぞここまでの存在になったと思います。今日はそんな彼女の成長録、そして新作がいかに革新的な作品にまでなったかをお話ししましょう。

 

 

よく考えたら、僕

 

 

 

 

ソランジュって、この時から知ってるんですよね。これが2002年に出たデビュー・アルバムで、この時、まだ15歳ですよ。で、この当時、実はデスティニーズ・チャイルドのジャパン・ツアーに帯同して、前座もやってるんですよね。

 

 

 

 

これ、覚えてますけど、これ、ただ単にお姉さんの路線の真似をしてるだけというか。まあ、その歳で、自分をコントロール術を知ってたら、そっちの方が恐ろしいですけどね。

 

 

 

 

で、この2年後の2004年には、青春コメディ「チアーズ2」でヒロインのライバルのチアリーダーなんて演じてます。今の本人からしたら、これ、絶対黒歴史だと思うんですけどね(笑)。

 

 

で、この頃に彼女は10代にして妊娠、出産もしてしまうので、ちょっとこれは、ノウルズ家が見込んだような成功を妹では得られなかったかな・・と

 

 

思っていたのですが!

 

 

驚くことが2008年秋に起きました。それが

 

 

 

 

これを筆頭とするアルバム

 

 

 

 

突如として彼女はセカンド・アルバム「Sol-Angel And The Hadley St.Dreams」というアルバムを出すんですが、

 

 

これが隠れた名作なんです!

 

 

これ、当時聞いて僕、ビックりしましたね。上の曲は思いっきりスプリームスの黄金期を意識した曲なんですけど、その他にも60〜70年代の音楽へのマニアックなオマージュがてんこ盛りなんですよ、これ。60年代のハーブ・アルパート(みたいな)トランペット曲をサンプリングした渋谷系みたいな曲はあるは、メンフィス・ソウルみたいな曲はあるわでね。で、これに近い時期に、BBキングのステージでデュエットしたりとかね。すごく、マニアックなオールド・ソウル好きはこの頃から知られるようになりました

 

 

そうかと思ったら

 

 

こうやって、自分のライブでMGMTの曲カバーしたり、グリズリー・ベアのライブで客演したりと、この当時のニューヨークはブルックリンのインディ・バンドのライブに足繁く通っては、彼らと友達になってるんですよね。

 

 

こういう経緯から、「ずいぶん、センスがいいんだなあ〜」と思うようになりましたね。で、ちょうどこのころ、姉さんのビヨンセが音楽的につまんない時期でしたから、なおさらそう思いましたね。曲でいうと「Single Ladies」とか「Halo」とか、ヒットは出てたんだけど、別にインディ・ロック聴くような人には「ポップ」にしか思われてないような時期でしたね。

 

 

なので、この当時、「同じ姉妹でもずいぶん違うんだなあ」と思っていたんですが、そんなころにこういうことがありました。

 

 

 

 

ビヨンセとソランジュが2009年のサマーソニックで揃って来日した際、姉妹そろってファッション・ブランドだったか化粧品だったか忘れたんですけど、なんかのプロモーションやったんですよね。その時のソランジュの浮きっぷりがすごかったんですよ。この時、ソランジュ、突然、坊主にして来日しましたからね。これ、テレビでも報道されたんですけど、「比較してくれるな」の無言のオーラ、放ってましたね、彼女。で、しかも、この時の日本の取材陣なんて、ソランジュの趣味的なこととか全く知らないでしょうから、すごく一般向けの「ザ・芸能界」な感じのプロモでしたね、これは。

 

 

で、その後、ソランジュは待てども待てども音源の話がありませんでした。ニューヨークでDJやってるとか、そういう話は聞いてたんですけどね。一説には鬱になったとか言われてもいて心配してたんですが、2014年に

 

 

 

 

「True」というEPを出して、これが好評を博します。このEPはブラッド・オレンジことデヴ・ハインズとのコラボレーションです。今振り返ると、ちょっとデヴ色強すぎたかなと思うんですが、与えた印象はかなり良いものでした。

 

 

で、もう、この映像センスとファッション・センスで、もうかなりサブカルよりになったの、わかりません?ここから彼女の表現スタイルがガラッと今に近づいてきます。

 

 

それには

 

 

 

 

現在の夫のアラン・ファーグソンと結婚したのもこの頃です。彼はフォールアウト・ボーイの一連のMVから、ジャネール・モネエのMVなど、かなり手広く手がける売れっ子なんですが、彼が彼女のヴィジュアル面での洗練されたイメージを引き出すのに大きく貢献します。

 

 

で、こうした妹に徐々に影響されだしたか、姉ビヨンセの作風も2013年くらいから変わってきます。それまではどちらかというと、幼い頃からの「タレント・ショー」のクイーンだったが故か、勢い「歌ってて気持ちいい」タイプのものから、もっと刺激的なビートやサウンドを作り上げるプロデューサーを吟味して選ぶようになってきましたね。僕はこれ、妹からの影響だったんじゃないかと睨んでます。

 

 

そして、そんなビヨンセ姉さんが、ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・ケーニッヒやジャック・ホワイト、ジェイムス・ブレイクなども参加した自身の最高傑作「Lemonade」を出した数ヶ月後の2016年9月

 

 

 

 

ソランジュはアルバムとしては「Sol-Angel」から8年ぶりとなるアルバム「A Seat At The Table」を発表しますが、これが

この年の年間ベストの一つとして大絶賛されました。

 

 

僕、このアルバム、最初、「ちょっと地味かな」と思って、最初はピンときてなかったんですよ。どこか「Sol-Angel」みたいな華やかさを求めているようなところおあって。

 

 

でもですね

 

 

 

 

この2曲のMV見て、このあまりにハイ・アートな完成ぶりに、「やっぱりこれはただ事じゃないな」と思って聞き直して、改めて衝撃を受けたんですよね。

 

 

音数を絞るだけ絞った簡素なサウンドの中に、予てから彼女が好きだった60sと70sのオーガニックな感触のメロディとグルーヴを備え、それを「Sol Angel」の時から定評のあった華やかな彼女自身のハーモニー多重録温で花を添える。そして驚いたことに、このアルバム、全作詞作曲、彼女自身になっていました!

 

 

で、参加メンツの人選も見事だったんですよね。全体の監修が90sの名ソウル・バンド、元トニ!トニ!トニ!のラファエル・サディークで、彼を軸にしながら、ダーティ・プロジェクターズやTVオン・ザ・レディオといったニューヨークのインディ・ロックの友達もしっかり入れてね。そうかと思ったら、この時期に忘れられかけてたサウス・ラッパーのマスターPがトークで参加するという、不思議な展開もあったりね。

 

 

そういうこともあってか、このアルバムは評判も高く、かつ、セールスでも全米1位になるなど、名実ともに注目されるアルバムとなりました。

 

 

・・で、それから2年半。今回満を持して

 

 

 

 

この新作「When I Get Home」となったわけですが

 

 

もう進化が止まらない!

 

 

絶賛された前作を元にはしつつ、そこから全く歩みを止めてはいないですね。

 

 

前作はメロディックでオーガニックでシンプルな、1曲1曲の楽曲素材の良さを大事にしたアルバムでしたけど、今回は

 

 

アルバム全体の流れを重視した、より未来志向のアルバムです!

 

 

で、しかも未来志向と言っても、これが絶妙に「レトロ・フューチャー」っぽいのが味があるんですよ。聞いててこのあたりを思い浮かべました。

 

 

 

 

トッド・ラングレンの「A Wizard A True Star(73)」、スティーヴィー・ワンダーの「Songs In The Key Of Life(76)」、そしてジョニ・ミッチェルの「Hejira(逃避行)(76)」ですね。

 

 

上の2つに関しては、今回大活躍の初期型のシンセサイザーですね。モジュラー通した、生々しい電子音の感じ。おそらくモーグ・シンセだと思うんですけど、あの当時の単音シンセが出す生々しい未来感が今も十分に未来的にひびくのをこのアルバム、証明してますね。それがまず、すごくかっこいいです。

 

 

それプラス、ジャズ期のジョニのそのアルバムは、女性イノヴェーターとしての佇まいと、甘さを抑えたメロディと、ちょっとどことなく、ジャコ・パストリアス風なフレットレス・ベースの浮遊感のようなものを感じるからですね。

 

 

いずれも、あの当時を代表するイノヴェーターですが、彼らを思い浮かばせるあたりが、もうソランジュ、立派なクリエイターですが、今回はそれを

 

 

 

 

ただ、踏襲するだけじゃなくて、今現在の先端な編集感覚のフィルターを通して行ってるんですね。上がティエラ・ワックの「Whack World」、下がアール・スウェットシャツの「Some Rap Songs」と、昨年絶賛されたアヴァンギャルドなヒップホップで、1曲平均が1分台で、それらの短い曲をコラージュした、新しいタイプのヒップホップ・アートだったんですが、ソランジュは、それをそのままそっくりにはやらなかったものの、30秒のインタールードを挟み、2〜3分程度の長さの曲をつなぎ、「19曲39分」の長さでそれをやっています。

 

 

まあ、上のトッドのアルバムがその作りに近いんですけどね。あれも1分台の曲でつないで、という手法でしたから。

 

 

 

 

これがその当時のトッドのイメージ写真ですけど、今回のソランジュのジャケ写になんとなく似てません(笑)?

 

 

あと、今回も参加メンツ、絶妙ですね。全体は前作と同じく、ほとんどの曲がソランジュの単独で作られたもので、全体プロデューサーとして、ジョン・キャロル・カービーという、白人のキーボード・プレイヤーがプロデュースに回ってます。

 

 

今回はそこにタイラー・ザ・クリエイターやパンダ・ベア、サンファといった、いかにも彼女が好みそうなメンツから、メトロ・ブーミンやグッチ・メイン。プレイボーイ・カルティといったトラップ系のアーティストも参加してますが、彼らにほとんどトラップらしいことをさせず、あくまでソランジュの世界に染めてしまう力強さもあります。

 

 

って、この記事の最初の方から比べると、エラい成長でしょ?ここまで来るのにはもちろん才能もあったと思うんですけど、彼女自身のかなりの努力があったかと思われます。尊敬しますね。

 

 

このアルバムで、ソランジュのシーンにおけるカリスマティックなポジションが決定づけられると思いますね。

 

author:沢田太陽, category:評論, 23:59
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最新全英チャート

どうも。

 

 

昨夜、突如解禁されたソランジュのニュー・アルバムにもう夢中ですね。この後、もし元気があれば、彼女について何か書くかもしれません。

 

 

では、全英チャート、行きましょう。

 

 

SINGLES
1(3)Someone You Loved/Lewis Capaldi
2(4)Giant/Calvin Harris feat Rags N Bone Man
3(2)Break Up With Your Girlfriend I'm Bored/Ariana Grande
4(1)7 Rings/Ariana Grande
5(5)Dont Call Me Up/Mabel
6(6)Dancing With A Stranger/Sam Smith feat Normani
7(9)Options/NSG feat Tion Wayne
8(-)Walk Me Home /P!NK
9(8)Bury A friend/Billie Eilish
10(19)Just You And I/Tom Walker

 

 

 

 

ルイス・キャパルディ、ついに1位ですね。これはアルバムに向けてかなり人気出そうですね。

さらに8位には

 

 

 

 

P!NKのニュー・シングル。この人の人気も尽きないですね。この曲はなんかイマジン・ドラゴンズみたいですが

さらに10位には

 

 

 

 

先日のブリット・アワーズで最優秀新人賞に輝きましたトム・ウォーカー。本当に最近の流行りに押し込んだタイプの曲ですね。

 

 

では、アルバムを見てみましょう。

 

 

ALBUMS
1(1)thank u next/Ariana Grande
2(2)The Greatest Showman/Soundtrack
3(3)A Star Is Born/Soundtrack
4(4)Bohemian Rhapsody/Queen
5(5)Staying At Tamara's/George Ezra
6(-)Big bad/Giggs
7(12)Always In Betweens/Jesse Glynne
8(8)The Platinum Collection /Queen
9(-)Eton Alive/Sleaford Mods
10(23)A Brief Inquiry Into Online Relationships/THE 1975

 

 

トップ5は先週と全く同じ。BRITS効果で1975がトップ10に返り咲きましたね。

 

 

トップ10入りは2枚。まずはラッパーのGiggs。聞いてみましょう。

 

 

UKラッパーの中ではキャリアが長く、これが5枚目、35歳のギグス。悪くはないと思いますけど、何かもう一声欲しい感じですね。

 

 

そして9位初登場は、40代後半でようやく人気に日がつきつつあります。イギリスの偏屈ラップ・ロック・デュオ、スリーフォード・モッズ。聞いてみましょう。

 

 

 

 

なんか、神経質に独り言をぶつぶつ言ってるイギリス親父な感じが出ててイギリス・カルチャー好きには刺さるんですよね、彼ら。これまで、「いいんだけど、ちょっと単調かな」と思えるところがあったんですけど、今回、一皮むけた気がします。

author:沢田太陽, category:全米チャート, 22:59
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もう、予想がはじまっている!来年のオスカーの期待作

どうも。

 

 

僕の年度のオスカーの話題はいつも、この話題でシメるんですが、もう、いろんな媒体で早くも来年、2020年のオスカー予想がはじまっています。

 

 

そこで、気になる作品をちょっとここでピックアップしていきましょう。

 

 

 

 

まずはマーティン・スコセッシ待望の新作「The Irishman」。これはおそらく最後のかつての名コンビ、ロバート・デ・ニーロとのコンビ復活作ですね。

 

 

 

 

こんな風にトレイラーもできてますが、デ・ニーロ以外にアル・パチーノ、ジョー・ペシ(!)、ハーヴィー・カイテルと、もうスコセッシおなじみの俳優たちが夢の共演。これだけでもかなり話題ですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

 

そして

 

 

 

 

クエンティン・タランティーノも新作、出ます。1969年のチャールズ・マンソンの惨事を描いた「Once Upon A Time In Hollywood」。ブラッド・ピットにレオナルド・ディカプリオ、そしてシャロン・テイト役にマーゴット・ロビーと楽しみ名前が並んでいます。

 

 

この2つが圧倒的に注目されてますね。現状では他に差をつけてますね。まあ、監督のカリスマ性からすれば無理もないですが。

これに続くのはですね。

 

 

 

 

このトム・ハンクス主演の「A Wonderful Day In The Neighborhood」。これ、僕は個人的に期待してます。ハンクスそのものはそんなに好みの俳優ということではないんですけど

 

 

 

 

ハンクス演じるテレビ司会者のフレッド・ロジャースはですね、昨年、彼の人生がこのドキュメンタリー「Wont You Be My Neighbor」として公開され、ドキュメンタリーではかなりのヒットになったんですね。かなり作品的にも話題を呼んで。その直後なだけに、ちょっと気になるんですよね。

 

 

しかも

 

 

 

 

監督がマリエル・ヘラーと言って、今、インディでもっとも注目されてる女性監督なんですよね。彼女は何年か前に「Diary Of A Teenage Girl」という、非常にサブカル臭の強いインディ・ティーン映画も作っていて、今回のオスカーでもメリッサ・マッカーシーが主演女優賞にノミネートされた「Can You Ever Forgive Me」を監督しています。すごく右肩上がりなので楽しみなんですよね。

 

 

あと、女性監督で言えば

 

 

 

 

昨年、「レディバード」で一躍注目されたグレタ・ガーウィッグは2作目の監督作で、なんと「小公女」のリメイク。主演は前作に続いてシアーシャ・ローナン。そこにティモシー・シャラメやエマ・ストーンも絡むようですよ。

 

 

 

 

7度目の正直でオスカーを狙いたいエイミー・アダムスはベストセラー小説「The Woman In The Window」のヒロイン。

 

 

 

 

ナタリー・ポートマンはNASAの宇宙飛行士の不倫事件を題材にしたドラマ「Lucy In The Sky」 に。

 

 

 

 

シャリーズ・セロンは、失言で局の看板ニュース番組を降ろされた、これ、すごく最近の事件です、ニュース・キャスターのメガン・ケリーを演じた「Fair And Balance」で主演です。

 

 

 

 

ここ数年強い、黒人監督の映画ですが、昨年のオスカーで、「ゲット・アウト」で話題を呼んだジョーダン・ピール監督の新作はルピタ・ニョンゴ主演の、今回もホラーです。「Us」。これは3月、間もなく公開です。

 

 

 

 

そして19世紀の、奴隷解放、女性解放運動家、ハリエット・タブマンの伝記映画「Harriet」も控えています。

 

 

 

 

文学作品だと、2013年の小説の賞を総なめにした「Goldfinch」が映画化されます。主人公は「ベイビードライバー」のアンセル・エルゴート。

 

 

 

 

そして19世紀のイギリスの文豪ディケンズの「デヴィッド・コッパーフィ_ルド」が「The Personal History Of David Copperfield」として映画化、主演は「スラムドッグ・ミリオネア」「Lion」でオスカーでも馴染みのデヴ・パテル。共演がティルダ・スウィントン、ベン・ウィショー、ヒュー・ローリーとやたら豪華なのが気になってます。

 

 

 

 

あと、今年「バイス」で主演男優賞にノミネートされたクリスチャン・ベールは来年も「Ford v Ferarri 」が控えています。

・・と、この辺りが、現時点で気にされている映画ですね。

 

 

まあ、この企画、毎年この時期にやってますが、本当にオスカー候補にまで上り詰めるのは、これの半分も行けばいい方です。でも、それでも楽しみなもので、毎年このようにやってしまうんですよね。

 

 

今後のオスカー予想ですが、5月のカンヌ映画祭で、時折話題の作品が出始め、9月のヴェネツィア、トロント映画祭が最初の大きな波となります。

 

author:沢田太陽, category:オスカー, 22:50
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最新全米チャート

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どうも。

アメリカのインディ・ロックで次の大物になりつつあります。ビッグ・シーフのニュー・アルバムからの先行シングルなんですが、今、これを何度もリピートしています。素晴らしい!彼らはフォークロックに分類されることが多いかと思うんですけど、どちらかといえば「In Rainbows」以降のレディオヘッドの後継者なことは、一昨年の、僕の年間ベスト・アルバムのトップ20に入れたアルバムの時も思ったんですけど、この曲はその傾向がさらに強まった感じですね。彼らの場合、フロントのアドリアンヌ・レンカーのカリスマ性が目立つんですけど、後ろの男性3人もサウンドの構築センスがかなりあると見ています。

「もう、あとはいかにアルバムが売れるかだけなんだよなあ」と思ってたところなんですが、新作から4ADに移籍するみたいで、そこでより知名度あげて欲しいです。サドル・クリークだと限界ありましたからね。アルバムは5月ですが、早速ピッチフォークのBEST NEW TRACKに選ばれていましたね。

では、全米チャート、行きましょう。

SINGLES
1(1)7 Rings/Ariana Grande
2(4)Without Me/Halsey
3(5)Sunflower/Post Malone feat Swae Lee
4(3)Thank You,Next/Ariana Grande
5(-)Please Me/Cardi B &Bruno Mars
6(6)Happier/Marshmello&Bastille
7(7)Sicko Mode/Travis Scott
8(2)Break Up With Your Girlfriend Im Bored/Ariana Grande
9(8)High Hopes/Panic At The Disco
10(9)Wow/Post Malone

こないだ言ったとおりでしょう。アリアナ、さすがに2週連続のトップ3独占は難しかったですね。でも、3曲がまだトップ10入ってるだけでもかなりすごいですけどね。

5位に初登場はカーディBのニュー・シングル。相性のいいブルーノ・マーズとの2度目の共演ですね。ブルーノ側のプロダクション・チームと組んだことで曲調がミーゴスが陥りがちな方向じゃなく、しっかりそこから一歩抜け出た感じになってるのがいいです。90sのR&Bみたいでもありますけどね。

では圏外に行きましょう。29位初登場のこの曲で。

ジュースWRLDの、もう3月に出るんですね、アルバム。そこからのニュー・シングルです。なんかポスティ見たくなってますね。ぶっきらぼうなヴォーカルで。ちょっと全体聞かないとなんとも言えないですが。

では、アルバムに行きましょう。

ALBUMS
1(1)thank u next/Ariana Grande
2(3)Bohemian Rhapsody/Soundtrack
3(2)A Star Is Born/Soundtrack
4(-)Cant Say I Aint Country/Florida Georgia Line
5(-)So Far Gone/Drake
6(4)Hoodie SZN/A Boogie Wit Da Hoodie
7(5)beerbongs & bentleys/Post Malone
8(6)Astroworld/Travis Scott
9(7)I Am> I was/21 Savage
10(10)Championships/Meek Mil

アリアナが2週連続で1位ですね。

4位は男性カントリー・デュオのフロリダ・ジョージア・ライン。本人たちはカントリーと言い張りますが、全然そんな風には聞こえません(笑)。ブロ・カントリーもちょっと陰ってきたかな。

5位のドレイクは、これはメジャー前の作品の再発ですね。僕も、これの次からリアルタイムで知ってるんですけど、これ、いいアルバムですよ。

で、今週驚くべきは

とうとうアヴリル・ラヴィーンがトップ10に入らなくなったことですね。13位。「落ち目」を印象付ける結果になってしまいました。

正直、「ギリギリでトップ10かな」と読んでいただけに驚きでしたけどね。

で、これ、評判も悪かったんだ。なんかちぐはぐでね。

全体が、こういうアンビエントっぽいアダルトな曲調なんですけど、今のご時世、こういうアダルトへの変身の仕方が望まれているのかな、と言う感じでしたけどね。こういうのが数曲ならまだわかるんですが、全体的に多かったですからね。

そうかと思えば、思い出したようにこういうイタい曲もやる。ファンはこういう、「年取ったチアリーダー」が欲しいわけじゃなくて、もっと別なものを求めていた気がするんですけどね。

その意味で、これが数少なく自然に聞こえたんですけどね。意外だと思った人は多かったと思うんですが、本人が最近聞いてるという50sとか60sのソウル・ミュージック。これだけ、本当に歌いたそうに歌ってるんですよね。声の響きが自然に聞こえたんで。これとあと、アコースティックの曲もそこそこいけたので、カムバックと方向転換の筋道、間違ってしまったかな、と思いましたけどね。

 

author:沢田太陽, category:全米チャート, 11:37
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